ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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小田原のお祭り

2010-05-08 | visit/drive
                          


小田原城址公園

ゴールデンウィーク中は、施設にいる義母のところにも行きました。たった今、話したことをを何回も繰り返し話すことにはすっかり慣れっこですが、私の実母以上の頻度です。そして訪れる都度、それに拍車がかかっています。まるで幼児が、瞬く間に成長すると同じような速さで物忘れが進んでいるみたい。話が尽きないほど話題豊富な方だったし、今までそれを何回も聞かされていたので、義母の記憶がしだいに曖昧になり、勘違いが増えてきているのがよくわかります。
義母は結婚後、小田原に住んでいたので、その頃の話題も多く出てくるのですが かなり記憶が混乱気味。そんなとき、「小田原で恒例のお祭りがあるので行って見ないか?」と夫が言いだしたのです。

家族揃っての旅行の予定が立てにくくなった昨今、二人で気ままに行動できる喜びに浸れるはずが、現実は すれ違いばっかり。というか、とっくに「子はかすがい」的な間柄なのを知らぬふりしている間に・・・その「かすがい」達が影を潜めはじめた今、(いや、息を潜め・・か?笑)二人の脳裏には、”こんな筈じゃなかった”数々の言葉に出せない思いが渦巻き、今更とは知りながら、理想のカタチを勝手に描いては現実とのギャップに愕然とし、前にも進めず後にも戻れずの状態。これって、熟年離婚の一歩手前の状態ですか?現実から目を少し逸らして優しい言葉を積み重ねるか、事実を直視してとことん話し合うべきかで、全く様相が変るんですね~。相手は自分の鏡だ、と感じてしまうことも多々あるし・・。やだ、こんな話しちゃって!

映画だろうとドライブだろうと、今まで ほぼ私が言い出しっぺでしたので、今回夫からの申し出に、即、乗ることにしました。
余計な事を書いちゃったので何のことだかわからなくなっちゃいますよね。前置きが長すぎてご免なさい。もう、すっ飛ばして見て下さるだけでいいですよ。

そんなわけで、二人東海道線アクティーに乗って、小田原のお祭りを見に行ってきました。

       
      

 駅を一歩外に出たところからもうお神輿ワッショイでしたが、私の見慣れたお祭りと違い、汗臭さを感じないクールで静かな大人の雰囲気が漂っているんです。城下町の歴史を感じさせる風というんでしょうか。お神輿を担ぎながら歌っているのですが、普通の歌ではないのでよく聞き取れない。隣で見ていた人が、「ほれ、あそこで歌っているのは甥っ子よ」といってシャッターを切っていましたが、お祭りの中心となる歌い手がどうも神輿をリードしているようです。
しかし、あ、と思った途端、神輿を担ぎながら、勢いよくこっちをめがけて走り出すのには吃驚。なんだ、なんだ、なんだ~、これって! おもしろ~い!

      

このお祭りは、小田原市内の4神社(松原神社・山王神社・大稲荷神社・居神神社)の例大祭とのことで、山車・御輿数十基が市内を静かに、時に勇いよく渡御。

この例大祭とは別に、前日は小田原市最大の観光イベント「北條五代祭り」が行われたので、あちこちでその白い旗が風に翻っていました。webで調べたところ、「総勢約1,800名の武者隊・音楽隊・まち衆隊の大パレードが市内を勇壮に練り歩きます。」とのこと。

私にとっては物珍しいお祭りだけど、夫には幼いときから慣れ親しんだものなので、とても懐かしそうに見ていました。市内には、彼の旧友が何人もいるので、年一回ほどは一人で遊びに行っていますが、お祭りという行事にぶつけて行くのはどの位ぶりでしょう。

     

 子供神輿が駅の左側の方に見えたので近寄ってみました。神輿という神輿はどれも店舗の前で横を向き、走りこみをしてお祝儀をもらうのが特徴のようです。お店の人から祝儀袋をゲットし、次はUターンして反対側の商店に向かいます。店の人も心得えたもので、ちゃんと用意して待っています。あとで夫の友人から聞いたのですが、売り上げよりご祝儀の額のが多いところはお店を閉めてしまうようです。なにせ神輿の数が数基ではなく数十基ですものね。

      
                          幸せの鈴
     

      

路地で見つけたこの壁画は、夫曰くチェコの画家が描いたそうです。
何でこんなところにあるかの説明が曖昧だったのでwebで調べたけどわかりませんでした。

 

街中のいたるところで神輿や山車とすれ違いました。駅や神社の周辺以外は閑散としていますが、見る人がいようがいなかろうが神輿は練り歩きます。

                        

ツツジのきれいな城址公園の桜並木の下を歩いていると長閑な気分になります。
ベンチに座って、洗濯バサミからネコを作っているおばさんに出くわし、一つ売ってもらい、手書きの型紙もあるよ、というので分けてもらいました。有料でした!私、作る気ですかね?

知らぬ間に夫の幼なじみが現れ、散策のお供兼案内役となり、思ってもない展開に。

昔住んでいた家の跡地前では、池があって鯉が泳いでいたんだよな、とか、神社の境内にある無縁仏の上によじ登ってよく遊んだよな、などなど、初めて聞く話はとても新鮮で愉快。年賀状や電話での取り次ぎ位でしか知らなかった方でしたし、近年はケータイ電話が主流になっているので、電話の取次ぎも少なくなり、夫でも子供でも、相手が話してくれないと何にもわからなくなりがちなご時世です。その上、夫婦の会話が少なくなると尚更のこと。

そのうち幼なじみがもう一人、手を振りながらやってきました。年の取り方はそれぞれの生き方が反映されるのかもしれないな~と思いながら、この三人が同い年なんだと思うとちょっと可笑しい。

結局 私は男三人の後を、あちこち写真撮りながら、慌てて後を追いかけるはめに。それも、最後まで!こんなの想定外でした~。 

 お喋りや お祭りの雰囲気を楽しむと同時に、街中の老舗の店構えなども楽しみました。

漁師町に本店を構えるかまぼこの老舗「籠清」、
お城のような
ういろう本店と「薬」という字が彫ってある看板が目を引く駅前の支店、
昼食を予定していた
だるま料理店
旧網問屋を観光案内所兼休憩所として開放している「小田原宿
なりわい交流館」、
江戸時代から続いている薬局「
済生堂小西薬局」、
駅前の「守谷」と並んで
あんぱんで有名な、大賞0年創業の「柳屋ベーカリー」などなど。

     

建物散策大好き人間としては、とても魅力的な街です。小西薬局前で、この提灯こそが
世に言う「小田原提灯」だ、と説明を受けました。


山車も立派で、格納庫?も立派ですね。夜になると提灯に明かりが灯り、更にお祭りらしくなる、とのことです。

     

もっとも荒くれの神輿は漁師町のそれだそうですが、漁師町にいる漁師の数も少なくなり、以前のような勢いはなくなっているようです。大工町のお神輿ともすれ違いましたが、もはや名前だけになっているとのこと。

まだまだ撮った写真を消化しきれないので、いつものように勝手に続きを投稿しますね。今更GWの話題が終わらないとは、トホホホ・・。

    

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