ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

今年もジスモンチ♪

2009-09-20 | music

今年で三年連続の来日となるブラジルの音楽家、エグベルト・ジスモンチ。三年前の公演のときは、15年振りの来日と言われて騒がれました。去年はイベントの一環としてやって来ました。

今年のジスモンチは、と言うと、ギターデーとピアノデーとに分かれた二つのステージを、両方ともオーケストラとの共演で演奏したのでした。

ギターも聴きたいし、ピアノだって聴きたい!なのに二つを分けるなんてずるいぞ~と、来日公演を知ったとき、ちょっと白けてしまい、今年はパスしようか・・と思ったり迷ったり。

でも、ピアノナイトの日の朝、当日券が売り出されることを確認したら、行きたい気持ちがムズムズと湧いてきました。「東京・ジャズ・フェス」に行ってから間もないので気が咎めましたが、夕食の支度をサッサとしたあと、メモを残してエイヤァ~とお出かけです。

 

 会場となる、すみだトリフォニー・ホールは、仕事をしていたときに何度か前を通っているけど入るのは初めて。会場に入って驚いたのは思っていたより全然すいていたこと。当日券が6時から売り出されるのでそのころ着くようにやってきたのに、これならギリギリに来ても大丈夫だったでしょう。
よくよく考えると、このホールって客席数が1800人ほどの収容力がある
んですよね。去年の紀尾井ホールは800人ほど。一昨年の草月ホールはそれより少ない5~600人。そう思うと、彼の音楽性からしても納得出来、ちょっとばかり安心しました。

       Jun-ichi Hirokami 

今年は広上淳一氏が指揮する新日本フィルハーモニー交響楽団との競演でした。
ジスモンチと比べるとずっと小柄な広上氏ですが、体全体を使った躍動感溢れる指揮で見事にジスモンチワールドをバッチリ捉えてしまいました。たった二回ほどのリハーサルで、ここまで数々の難曲を把握できちゃうとは、凄いこと!広上氏はほんとによかったです。

プログラムは、ピアノソロ2曲以外はオケとの競演で、お馴染みのセチアネイスやフレーヴォも、聴くごとに進化しているようですが、オケが頑張って喰らい付いている、と思いました。一曲が終わる毎にまるでアンコールを呼ぶような拍手が続きました。その都度、広上氏とジスモンチががっちり握手し、お互いを、そしてオケの方々を讃えるのです。本当のアンコールでは、皆がスタンディングしての大喝采!それも二回も!素晴らしい演奏家と素晴らしい観客が一体となった、心にずっしりと残るコンサートでした。

このコンサートには、プログラムなどの書かれたミニ冊子が用意されていたのですが、その中で音楽ジャーナリストの林田直樹さんが書いている文中に、ジスモンチの言葉が紹介されていました。パリで、師事していたブーランジェからある日、「もうここには何も勉強する事は残っていません。国に帰ってブラジルを発見しなさい。」と言われたんですね。そして母国に帰国した彼が先住民と共に暮し、体験し、学んだことは、単に音楽家だから、ではなく、一人の人間が生きて行く上で、とても大切にしたい感性だったんだなぁ、と、その文面(スキャナでコピーしました)から感じ取りました。

やはり、エグベルト・ジスモンチの魅力は、優しさ、包容力、真摯な姿勢に裏付けされた、抜群の音楽センスなんですね・・・。って、私の下手な言葉や文で表現したくない、というのが本音でした。

またしも当日より約一週間遅れになってしまいましたぁ。

かめちゃ~ん、かぐちゃ~ん、行って来ちゃったよ~

 


 


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