ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

好きな街

2008-02-29 | 飲・食・店

昨日の夕刊に掲載されていた、「Doraのドラ猫」の記事に同感した。
日本人がナリフリ構わず街をのっぺらぼうに近代化していることに、フランス人が嘆いている。
保存するべき建物や場所でも、条例がないので再開発という名目で、味わいのある街が巨大ビルや似たり寄ったりのショッピングモールに変身してしまう。それを続けていくと、日本全土が同じような街並みと同じチェーン店で埋り、それまでその街が持っていた伝統とか、情緒や雰囲気が失われる。まいったなぁ。
ドラさんのご指摘通り、私もずっとそれを憂えていたけど、歴史はこうして変化して行くものなの?ドラさんのお国ではそれを法律で守り、景観にそぐわない建物は建てられないように制限を設けている。だからパリは魅力的なんだ!
記事の一部のみ抜粋してみると、
                ・・・・・・・・・・・
         私は「私の街、神楽坂」を心から愛しています。
         なぜなら、誰もが思う日本の良さを感じられる街だから。
         その神楽坂も取り壊しの波にのまれ、消え去ろうとしています。
         日本人は「美」に対して敏感なはず。花街の雰囲気を味わえる
         石畳の路地裏に、どうしてビルを建てる必要があるのでしょう?
              ・・・・・・・・・・・
           ・・・文化は、発信と同時に守る努力も大切です。・・・

このように神楽坂在住フランス人が心から嘆いている。「街の魅力を法で守って!」と。

 毘沙門天(善国寺)のトラ                   
先日、神楽坂に行ってきた。いつだったか、母のバースデープレゼントを、中高年向きの雑誌一年分として贈った。その雑誌はカタログショッピングもできるし、神楽坂にも店舗を構えているので以前、母を連れて買いに行ったことがあった。今回は長袖のインナーを、私が!欲しくなり、色が豊富に揃っているテンセルのそれを、一枚買うより、三枚のまとめ買いのがお得だとわかり、母の分も、事後承諾だったけど一枚選び、あとの二枚を私用にと買ってきた。
この街は、何回か訪れているが、その都度、
お茶するのも食事するのも一回だけなので、どこにしようか迷ってしまう。アテネフランセもあるし、フランス人も多く住み、フレンチレストランも幾つもある。でも、この街のフレンチやイタリアンって意外と当り外れはないんですよ、と、以前立ち寄った器のお店の方が仰っていた。その時、一緒にいた友人の探していたお店が、店名を忘れてしまったのでどうしても行きつけず、行きあたりバッタリの「フレンチダイニング」というレストランでランチをしたけど、とっても美味しくいただいた。つまり、そういうことなんだ。因みに、店名を忘れたレストランって、「ル・クロ・モンマルトル」だった。ブルゴーニュだってブルターニュだってあるんだもんね、この街には。

さて、買物のあと、神楽坂の裏通りなどあちこちを散歩し、前回入り損ねた「
巴有吾有」(バウワウ)という名のカフェを探すが見当たらない。このへんの筈だけど・・・と、思った所はしっかりと塀で閉ざされていたので、もしかして、閉店?と、不吉な予感が・・。
尋ねるにも名前が出てこなかったので、帰宅してパソコンでどうにかこうにか調べたら、昨年末で閉店、ということがわかった。あ~~ぁ、残念。
                                                                                   
             
そこで、思いだしたのが「
キイトス茶房」。                                                       
ドラさんの以前の記事の中で、フィンランド語でありがとう、という意味のキートスって言葉を店名にしたカフェが書かれていて、頭にインプットされていた!神楽坂上から大久保通りを牛込北町まで歩いていくのだけど、それは交番で聞いて判った次第。
ドアを開けて見なけりゃ中の様子が全く伺い知ることができない所って、一瞬どうしよう、と、迷うのだけど、せっかくココまでテクテクと歩いてきたんだから、と、思い切ってドアをあけたら・・・いっぺんでお気に入りになってしまった。
沢山の本に囲まれたカフェ。それが自由に手に取れるし、目の前にも色々な本が立て掛けてあり、それらが又、手に取って見たくなるような本や雑誌なのだ。選んで揃えているんだ。そしてテーブル上に置かれたミニランプを店の方が付けに来てくれた。そうだ、こんなお店を持てたらさいこう~と、つい、起業、ではないけど、思ってしまった。