ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

行った先は

2008-02-27 | weblog

きのうは国立新美術館で開催中の横山大観展を見に行こう、と家を出ました。
でもその前に、島屋で恒例の「東西名匠老舗の会」開催中でしたので、案内状を
持参すればお茶席ご利用券をいただけるので、一服してから六本木に行こうと思い、
ひとまず日本橋へ。以前にもブログで書いたか忘れましたが、東京むらさき会と京都
くれない会の老舗42店が揃い、伝統を礎にした和の名品が楽しめる会なんです

高級なものが中心ですが、そのの中にも手の届く小物類もあるし目の保養にもなります。

最初にこの催しを知ったのは、今から十数年前になるかしら。
仕事の大・大先輩が、仕事帰りに誘って下さったんです。
その方は70代半ばで!リタイアーされたのですが、この催し
の案内状を今でも郵便で送ってくれています。前日も電話で
お喋りしている時、最初に二人で老舗の会に行った時の頃
の話題がでてきました。90歳を過ぎても会話が年寄りっぽく
ない、というか、全くもって友達との会話と同じです。弾むん
ですよ。そんな彼女も、久しぶりに娘と一緒にデパートの中を
歩いていて、鏡に写る白髪の老婆姿にギョッとした、と、大笑
いしていましたが、この会 イコール F子さんとの思い出となって
しまいましたね。
昨日は最終日でしたからお茶席は人で埋り、次のお点前への
行列がすでに出来始めていたので並びました。
今年は表千家が担当で、昨日のお当番は松孤会。お菓子は
末富の「早蕨(さわらび)」。美味しくいただきました。
そこで食べ逃げして美術館へ、の
予定が、偶然同じ階で
NHK「きょうの健康」フェア、が開催中で、ちょいと覗いたら
何と・・聖路加国際病院理事長の日野原重明先生が
お話をしている最中でした!
ついつい引き込まれ、
感心しながら最後まで聞いてしまった
のであります。今年97歳。立ったままま熱心に語りかける
姿はとにかくすごい。
ちょうど学校の授業のやりかたについて話されていました。
        ・・・・・・・・・・・・・・・
 学校の先生は、それぞれの学科だけを教えるのではなく、
 心の授業をしなくてはだめだ、と言い、例えば国語なら、
 漢字を書けるようにするだけでなく、その字の意味を教える
 ことが肝心です。
 愛のまん中には心があるし、悲とは、心に非ずと書きます。
 思は心の仕事とか働きという意味があるし、どの漢字だってもそのように意味があるんです。
 音楽の授業について言えば、例えば、野口雨情の「シャボン玉」という曲。(口ずさむ)

   ♪ シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 
      屋根まで飛んで こはれて消えた ♫

                     ♬ シャボン玉消えた 飛ばずに消えた 
                       生まれてすぐに  こはれて消えた ♩
 
               風々吹くな  シャボン玉飛ばそ  ♪ 

これは楽しい歌だと思いますか?
本当はね、悲しい歌なんですよ。
野口雨情の長女が生後わずか
7日で亡くなってしまったのです。
彼のこの不幸な体験がシャボン玉
の詩を書くきっかけとなっているので、
悲しい歌なんです。
そういうところまでを、子供たちに
教えてやりながら、心の教育をして
ほしいと、堪らなく思っています。
   ・・・・・・・・・・・・
       
     そうだったのかぁ。

シャボン玉とは「いのち」のことだったんだ、ということが分りました。意味が分ると当然
歌うにしても感情が込められるし歌にいのちが吹き込まれるようになりますね。

日野原先生の講演内容は「健康長寿を語る」でしたが、長生きでも健康でなくちゃ意味が
ありませんから、ご自分の生活習慣をきちっと見直すことが大事だと、色々な例をあげながら
お話をしていました。97歳。しゃんと立って自然体で、会場を唸らせてしまうような語り口。
講演の内容はメモっていないのですが、目標をたてると張り合いが出てくる、例えば
60歳になったら、65歳をイメージして目標をたてる、という具合に、その年なりに目標を
持って進む、というお話が頭に残りました。もうこんな年だから、という考えを捨てるんです。
このあたりに呆けないコツがあるんでしょうか?

目標をたてて実行するのは苦手だし、それに向って努力するタイプでもないし・・・
と思いながらハッとしました。これがぁ、生活習慣、というものかぁ、とね。えらいこっちゃ!
日野原先生の食事内容や日課の書かれたパネルもありましたが、ハッキリ言って素食です。
牛乳だけは毎日2杯はとっているようですが、夜遅くまで研究し、睡眠時間が5時間だとは
恐れ入りました。でも、8時間睡眠でなくてもいいんだ、と、宵っ張りの私は少し安心。

パネルの一つをパチリと撮ってきましたよ。

「健康長寿」はよい習慣の積み重ねから

 「人間は習慣によって作られる。」(アリストテレス)という言葉があります。
かつて成人病と呼ばれた病気は、実は年をとったからなるのでなく、
偏った食事や日常の運動不足など、生活の積み重ねが原因であると
考えられるので、私は、「生活習慣病」と呼ぶように提案しました。
現在では、単に平均寿命が伸びることよりも元気で活動的に暮らすことが
できる期間、つまり、「健康寿命」をいかに伸ばすかが大きな課題となって
います。生活習慣病は自分の意志で、予防や症状を改善することが
可能であり、健康長寿社会の大きな鍵と考えられます。
老いることは、人間的に成熟することです。
40代、60代、80代、と年を重ねても、その年齢にふさわしい、
心と体の生活習慣があると私は考えています。ただし、それは科学的根拠に
基づいたものでなくてはなりません。どうか、心と体を健やかに保つのは
自分自身という意識を持って、日々どうすごせばいいのかを考えてみてください。

                                聖路加国際病院 理事長
                                       日野原 重明


会場で、ついでに血圧測定や体脂肪などを計ってもらい、
ゆっくり過してしまったら、美術館に行くには時間が遅くなりすぎました。
残念無念でしたが、来週早々までなので週末にでも行くことにしましょうか。
      (一日遅れの投稿となりました。)