あなたの心に上質のひとときを
~ ホッとタイム コンサート
m。・♪。・u。・♪。・s。・♪。・i。・♪。・c
先土曜日は、久しぶりに美術館にでも行こうかなと思っている時、ハッと思い出しました。
そう言えば先日、コンサートのチラシがはいっていたな、と。
ギリギリの時間帯で母と姉に声を掛け、3人でWAVE101の大ホールへ。
蜷川いづみさんのヴァイオリンと、菅野万利子さんのピアノによるこのコンサートの
プログラムの中身はこんな具合でした。
【プログラム】 7)愛の夢 F.リスト
1)シヤロンの花 C.H.ガブリエル
2)G線上のアリア J.S.バッハ
3)メヌエット W.A.モーツアルト
4)ヴァイオリン・ソナタ J.M.ルクレール
ニ長調作品9の3
5)尊き泉あり 聖歌428 L.メイソン
~十字架のかげに 聖歌396 W.H.ドーン
6)Holy,Holy,Holy J.B.ダイクス
―小休憩―
8)幻想即興曲OP.66 F.ショパン
9)タイスの瞑想曲 J.マスネ
10)ツイゴイネルワイゼン P.サラサーテ
私にとってクラシックはタイトルと曲と作曲家が一致しない方が多い
のですが、聴いてみると「なんだ、これだったのかぁ」と思うものが多いのも事実です。
この日も賛美歌以外は聴き慣れた曲が多く、とても楽しめました。
やはり、弾いてくれました、ショパンの「幻想即興曲」を!
これを大好きな曲の一つにしているピアニストがとても多いんですね。
リストの「愛の夢」も、誰もが知っているお馴染みの曲。
ノクターン(夜の祈り)とも言うそうですが、本当のタイトルは
「愛しうる限り、愛せ!」なんですって!
いつもピアノで聞いている「アリア」も、バイオリンだと又、違った味で心に響きます。
このコンサートの主催は、我が町の4つの教会からなる
「○○クリスチャンミニストリーズ」でしたので、曲の合間に、演奏者自身が
クリスチャンになったきっかけをご披露。
蜷川さんは桐朋学園大学卒業後、すべてがトントン拍子に進み、大変恵まれた
環境にいました。そんな中、パリへ留学している時に初めて大きな壁にぶち当たり、
自分が何のために音楽をしているのか、何のために上手くなりたいと思っているのかが
解らなくなり、延いては、自分は何のために生きているのだろう・・とまで考えては
その答えが見えて来ず、大変苦しんだそうです。
そんな時にお掃除のお姉さんが渡してくれた一枚のチラシにより、生まれて初めて、
《日本人の、日本語によるクリスチャンの集い》との出会いを持ったのだそうです。
このようなコンサートのもう一つの楽しみは、作曲家物語や演奏者の様々な
エピソードが聞ける事かなぁと思います。
トークコンサートには定評があるという、ピアニストの菅野さんは、
ピアノの音は、人の耳では絶対に捉えられない部分があり、 どんな優れた
調律師でも そこだけは自分の耳ではなくて、音叉に頼るしかない。
結局、音叉がないと何もできない、何も始まらないのだ。
そして、人間が生きていく上での最高の音叉になり得るものは・・・
と、宗教に絡ませながらサラリと 上手いたとえでお話をされました。
と言う私は別にクリスチャンでもな~んでもないのですが、自分にとっての音叉は、
いったい何なんだろうなぁ・・と、頭の端っこで少々考えてしまいました。
そうそう、蜷川さんのバイオリンはイタリア製の「ガルネリ」ですって。
モーツアルトが生まれるもっと前の貴重な物だそうで、ピアニストの菅野さんが
とても羨ましがってこう言っていましたね。
いつもお気に入りの楽器とともに何処にでもいけるなんていいなぁ
~と思います。でもピアニストにとっては、今度の会場のピアノは
どんな音色のものかしら・・とか、そのピアノに私が好かれる
かしら・・・などと想像する楽しみがありますね。
一時間半の演奏プラス2曲のアンコール曲。
これで入場料無料でいいのかな、と思ってしまうくらい私は充分に
楽しめました。音楽は私の心の音叉!
日曜日 いいお天気でしたよね
白金台の「都ホテル東京」まで、某デパートからセールの案内が来ていたので
ドライブがてら、母を乗せて行って来ました。
お台場からレインボーブリッジの“ただ”の道を渡り、三田通りを抜けて魚藍坂から
目黒通りに入ってすぐです。
母はSサイズなのでいつも種類も数も少なく、特に年配向けだと余計、ほしいものが
何も見つけられない時の方が多いのですが、それでもTシャツを一枚見つけました。
私は母が払った同じ金額で3枚も買ってしまいました。
またやっちゃった、安物買いの銭失い!
帰りはこのホテルの一階にある「カフェ カリフォルニア」の中庭で一休み。
ワンちゃんと一緒のお客さんが2組も・・・ってことは、ここはシロガネーゼの溜まり場?
夜はパパと、封切り2日目にして「ダヴィンチ・コード」を見にイクスピアリへ。
日本では、今までで最も多い863スクリーンで上映されたそうですが、ピアリでも、
16あるうちの4スクリーンを、この映画が占めていました。そして人も多かったですね。
ルーブル美術館での館長の変死体の現場から始まるこの映画は、世界中で
ベストセラーとなった原作の映画化ですが、キリスト教とかダヴィンチの絵画など、
大きな題材と、それらに絡む暗号の謎の解明を求めてのミステリー。
映画のおわり近くまで頭に血が上ったままでしたよ。
面白いというか、なんちゅうんでしょうかね、こういう映画って。
大体、話題作っていうのには余り興味が持てないほうなんです。
映画は好きですが、そんなに見に行かない方だから、行く時にはどれが良いか
じっくりと選びます。だって時間の無駄するのはご免ですも~ん。
今回は例外、珍しくも(かな?)単に話題性で見に行ったのです。
感想は、というと、
ここまでひねくらなくても別に、いいのに。[コード=暗号]を勝手に
作る側は楽しいだろうが、一体ダヴィンチが、なんだったのだろう。
どこまでが本当で、どれがフィクションなんだろう?
オールフィクションであると、映画の最後に謳っていたが、果たして作者の意図は?
次の日、すっきり、何にも残らない映画って珍しかったなぁ。
ちょっくら忙しかった先週末でした。