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ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

二つ目の布箱!

2014-04-21 | art/exhibit/museum

グレーな空模様の、そのうえ雨まで降り出した先週の金曜日。
ちょうど今日のような天気だったかな。
ウキウキ~♪ワクワク~♪雨に唄えば♪的 気分だった私は
南青山にあるギャラリー、Space Yuiで開催中の「ぷっくり布箱」展を見に行ってきました。
以前、Camelliaさんのブログ記事で知って、先生の作品をHPを通して購入。
もちろん、Came-chanがご自身のブログで見せて下さった、沢山の布箱作品に惚れちゃったから。

デジカメを、また忘れてしまったので、ブログ用に現地で写真を撮ることは、残念ながら出来ませんでした。
入口をはいったところには、Cameーchanブログでも事前に拝見していたミニミニ布箱がたくさん!
ギャラリーの方が、先生いらっしゃいますよ~と、紹介してくださり、
ドキドキしながら、どうしてこの展示会を知ったかを、さらっと話しました。

初めて見る、たくさんの素晴らしい「ぷっくり布箱」の数々でしたが、
今日という日の記念に何を持ち帰ろうか、すっごく悩みました。
だいたいMy予算でおおざっぱに諦めるものは諦め、
手ごろなものの中でどうするか、ですけど、布の柄がどれも魅力的なんです。
自分用にもほしいし、プレゼントにしても喜ばれそう♪

で・・・選んだのは・・・やっぱり私、欲張りなのかなぁ。
三段腹、いえ、三段重でした!

中は、というと、

八ッとするような黄緑色。

ある御祝いに、とも思いましたが、手放したくなくなっちゃった~。

先生は随分前に、NHKテレビでお見受けしましたが、その何倍もステキな方でした。
ピーターパンみたいで!

青山は、ブラっとするだけでも退屈しません。
今回は、骨董通りで、すっごくおいしそうなアップルパイのお店を見つけました。
その名は、Granny Smith
ふらふらっと店内に吸い込まれ、家用にテイクアウト。
お家でお茶とともに、と、思ったけど・・・

その近くに「MUJIカフェ」もあったのです。

MUJIで食べ、(ケータイでパチリ)



家では、夕食後のデザートに、カスタード味と、チェリー味のアップルパイを!
夫と、半分ずつにして、両方の味見ができました。美味しかったぁ~
ますます3段腹から4段へ、と、腹ばかりが肥えていって、いいの~?

だめ~!

また、青山をいっぱい歩こうっと。 


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美術館と深川散歩

2014-01-18 | art/exhibit/museum

招待券があるからと、友人からお誘いを受け、東京都現代美術館で
開催中の「吉岡徳仁ークリスタライズ」展へ行ってきました。

吉岡氏の作品は、以前六本木ヒルの森美術館で見てブログ投稿したことがありました。
スケールの大きな彼の作品の中を通り抜けるだけで、不思議な体験を共有したように感じます。
下の写真はポスターではなく、会場内の作品です。
ストローのような細長いものが積み重なり、靄がかかったように見えます。
実際でも同じで、目をこすって見てしまいましたが、これはどういう現象なんでしょう。



六本木ヒルズでも見たクリスタルのベンチに、今回は、座ることができました。

「虹の教会」は、アンリ・マティスのロザリオ礼拝堂を訪ねたことがある吉岡氏が、
圧倒的な光と色に包み込まれる不思議な体験をもとに、いつか、そのような建築を
つくりたい、という想いを実現したもの。

500個ものクリスタルプリズムを集積したステンドグラスは、
自然の光をたちまち鮮やかな虹色に変化させ、空間自体に「奇跡の光」が現れる。
(パンフレットより)


二か所だけ、ケータイによる撮影が許可されていましたが、
そこで見たようには撮れなかったのがとても残念です。
光とガラスの作り出す神秘的な空間のなかにいると
心と体があたかも洗礼
されたような厳かな気持ちになります。

ご一緒したのは、一年ぶりに会う友人です。ご近所でも、声を掛け合うタイミングが
合わないとあっという間に一年がたってしまいますね。
この近辺のレストランを調べてこなかったので、美術館二階でランチすることにしました。



混んでいたので少し椅子に座って順番待ち。
独特の香りが漂っている、と思ったら、なぜかベトナム料理のカフェでした。
以前はもっとシンプルなカフェだった気がしましたが・・・


 
とてもヘルシーな野菜と木の実たっぷりのチャーハン?結構おいしかったですし
たまりたまったお喋りもたっぷり楽しみました。
そのあとは常設展会場へ。何回も入っている常設展ですが、
ときどき展示替えをするとのことで、初めて目にする絵もありました。

美術館に置かれた、この椅子、とっても気持ちいいの~~!
低反発ウレタンでできているようで、ゴロンとしたくなりました。
知らない人同士だったら絶対に二人では座れない椅子ですね。

このあと、清澄庭園まで歩いていこうということになりましたが、
そこに行くまでの道は、なんとユニークなショップが多いんでしょう。





向かいの古本屋と焼き鳥屋さん、歩道に椅子やテーブル、
商売道具などを並べて、いかにも庶民的ですてき~!
小さなセレクトショップ風の古本屋さんが結構ありましたね。



たしか・・・清澄庭園の緑が・・・見えてきました。

が、その前にまた可笑しなお店にひっかかり、つぃおのぞいてしまいました。
そしたら店内にこの人形によく似た、かつらをかぶったおじさんんがいたのでびっくり。



デジカメを取り出すと、実に慣れた様子でポーズを決めてくれました。
アサリ飯の素をお土産に買い、たくさんおしゃべりをしてお店をあとにしましたが、
上記以外にもあちこち寄り道したので、清澄庭園へは時間的に無理でした。

行きは木場駅、帰りは門前仲町から、となりましたが、
メトロまで行く前に、庭園付近の「SACRA CAFE」で一休み。



小さなお店なのですが、この辺りは昭和三年に出来た長屋風住宅だったところで、
なかなか味わいのある一角です。端のほうには、深川に住んでいた今は亡き叔母が
よく通っていた和菓子やさんがまだありました。
あの門前仲町の飲み屋街と似た時代を生き抜いてきているんですね。

「こんな場所にお店をもちたいね~、
もし持てるのなら、どんなお店にして、何を作って売ろうかしら?」

などと、やはり古い町並み好きな友人と、まるで夢みる乙女のように
あれこれ想いを巡らせました。


いくつになっても、夢を語れる友達っていいな。


 


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暮れの展覧会

2013-12-30 | art/exhibit/museum

年賀状書きがまだ終わらないというのに、昨日が最終日になってしまったので
日本橋高島屋まで「報道写真とデザインの父・名取洋之助展」に行ってきました。

「父」、というビッグな肩書きのつくこの方をよく知らなかったので知りたかったし、
彼の娘、名取美和さんがかかわっている「バーンロムサイ」の写真展示と
現地の小さな工房から生まれる手造りのオリジナルグッズがどんなものだかを
見たかったのです


最終日とあって、会場は意外と混んでいました。若い方も多かったこの写真展、
期待していたように、とてもよかったです!
写真の一枚一枚に、名取氏の言いたいことが詰まっている、そんなふうです。

          
「摩天楼から紙飛行機を飛ばす紳士 シカゴ」 
アメリカ1937年 写真:名取洋之助

「NIPPON」1934年創刊号」
写真:渡辺義雄、デザイン:山名文夫

洋之助が中心となり1934年に創刊された「NIPPON」というグラフ誌。
その表紙が一堂に展示してあったコーナーでは、各デザイナーや写真家のコメントが面白かったです。

↑創刊号の表紙などは、写真、デザインを他者に依頼しているにもかかわらず、
デザインを担当した山名氏は、「結局これは名取洋之助の作品としかいいようがない」、と言い放っています。
頼んだイラストを、自分なりに何度も変えてしまっているのだそうです。
きっと作品のイメージがつねに頭の中で溢れんばかりに湧き出ているのでしょう。
バックの写真に使われている学校は泰明小学校でしょうか?
どんな写真で、どのような絵、そこまで指図していたといいます。


木村伊兵衛、原弘、河野鷹思氏たちと仕事を重ね、
土門拳、三木淳、稲村隆正、長野重一、亀倉雄策、岡部冬彦氏たちを育てた「父」。
「社会通念をどう裏切っていくか、それがドキュメンタリーの切り口であることを叩き込まれました」
とは、長野重一氏の弁です。

「写真は技術を見せるものじゃない。写真は通信手段なんですよ。
一番大きな役目は人に語る手段なんだから、
語るものを探し、それを自分が媒介となって人に見せることなんですね。
それを忘れて自分を出すものと考えると間違いですね。」

被写体=語るもの。それを探す。
コンデジだろうとケータイカメラで撮ろうと、写真が好きな一人として、
この言葉はズシッときました。

羽田澄子さんもこのように繰り返し言われたそうです。
「きみはこの本で何を訴えようとしているの」
「写真は挿絵ではない。写真をして語らしめよ。」 

洋之助没後の1963年刊行の、二冊目のロマネスク写真集
人間動物文様―ロマネスク美術とその周辺 」の中で、夫人が記したことばは;

・・・・・・・・・
洋之助は多くの欠点を持った人間であった。
ただ仕事に対する態度は立派だったと思う
・・・・・・・・

芸術写真を「お芸術」、と言って軽蔑したり、
土門拳の持ってきた写真を、意味のない写真だ、としてゴミ箱に投げ捨てたり・・・

強い個性でも、写真家として見ている限り、妥協しない、まっすぐの視線を感じます。
娘の美和さんにはとても優しそうです。

出口を出たところでバーンロムサイの小物や衣類が販売されていたので、
私はこんなものを買ってしまいました。バッグに付けようかしら。

忙しい年末に、やはりもう終わるからと出かけたほかの展覧会は・・・
東京都美術館で開催されていたターナー展

 

色使いが大好きな画家ですが、会場が込み過ぎ。
中高年が多くてベンチに空きがなかったです。

そして、カイユボット展も最終日間近になってブリジストン美術館に飛んでいきました。

裕福で、絵を描かなくても、仕事をしなくても生活できる画家でしたが、
魅力的な絵をたくさん残しています。経済面で支援していた
モネやルノアールなどの画家だちが皆超一流になっているのに
カイユボットはどうして
有名にならなかったのか、ちょっと不思議です。
裕福ゆえに、絵を売却する必要がなかった、と言われていますが、それだけなのでしょうか。

もうこれ以上書いていられない時間となりました。
2013年もあと一日で幕を閉じます。
これから残りの年賀状書きに大掃除、そして台所仕事が待っています。
あ、車も洗車しないと。

娘は旅行中、夫は仕事、息子は夜勤明け、という珍しいかたちで
元旦を迎える我が家の新年。
おせちを喜ぶ人がいるとは思えないんですけど。

気が抜けますが、気忙しいです。


 


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TOKYO STATION VISION 

2012-09-24 | art/exhibit/museum

わぁ~い!お久しぶりで~す。
当面勝手にブログ休業中でしたが、娘のFBに掲載されていた動画にびっくりしてシェアさせてもらいました。取り敢えず今日は休業返上ということで・・・。(more infoをご参考にしてください。)

TOKYO STATION VISION 東京駅プロジェクションマッピング


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読むように見る絵あれば・・・

2011-12-20 | art/exhibit/museum



ブリジストン美術館に向かう途中、見つけたPen Station。
お昼をとりそこねていたので、ここでカフェとパンをいただきました。
気持ちのいい空間の真ん中にあるこの階段を上ったところは、
カフェと同じ広さほどのペン・ミュージアムとなっていました。

さて、小腹を満たしたあと、向かった先で開催中の展覧会は野見山暁冶展

 

ブログを始めた2005年の夏、軽井沢から上田まで足をのばし、
無言館に行きました。そこで、館主・窪島誠一郎氏とともに
全国を回り、戦没画学生の遺族を訪問し、遺作を蒐集したのが
画家・野見山暁冶氏だったことを知り、どのようなお方なのか、
ずっと興味を抱いていました。
1958年に、ブリジストン美術館で野見山氏を紹介する展覧会が
開催されてからすでに半世紀が過ぎ、同美術館で再びの展覧会となったのです。

約110点の作品は、どれも力強く、独特な色使いがとても印象的でした。
年代が進むにつれてより抽象的になり、それらの絵のタイトルがなかなか
ユニークです。で、タイトルと絵の関連性を考えながら
じっくり鑑賞してきました。心象風景とも感じさせるその作風・・・・、と、パンフに
書かれていましたが、まさにその通りなんです。
「流れゆく階段」、「さっきは御免」、「忘れていたこと」、「聴こえるだろ」・・・・などなど
まるで詩のタイトルのようで、詩を見ているような気分でした。

 
左は「風の便り」(1997年)、右は「予感」(2006年)

大作の前にあるイスに座って絵と対話したくなる、そんな展覧会でした。

台風で甕(かめ)が弾け飛び、粉々になったのを見て、
見せ掛けの現実の底にあるものをひっぱりだそうとやっきになる。
「すべての景色はうつろうものだ。今ある形は束の間のこと。
魔性を孕んでいるものは美しい。」

上の青字は、印象に残ったので会場でメモッてきました。自分で書いた
メモなのに、判読出来ない部分もありましたが(いつもそう・・・)
だいたい、合っているかな、と思います。このようなメッセージを読むと、
ますます野見山暁冶氏という人物への興味がフツフツと湧いてきて、
もっと知りたくなります。とても人間性豊かでまっすぐな彼の感性と、
無言館開設へ向けて、全国を回るというエネルギッシュな行動の、
なんと素敵な一致だこと。

この記事のついでに、正反対の、写実画だけの美術館のご紹介です。(HP



テレビなどでも取り上げられたそうですが、なによりも斬新なデザインの建物と、
館内にある人気シェフのレストランが気にかかっていたので、見に、そして
食べに行ってきました。数ヶ月前のことです。

地図を見ながらでないと行けないような場所でしたが、
同行者の指示通りに行ったので迷わず到着。美術館はともかく、
その周りの環境がいまひとつ・・・・なぜって周囲は新興住宅なので、
美術館へのアプローチから、家々の洗濯物が目に飛び込んでくるんです。
後側は昭和の森なので文句なく素晴らしいロケーションと言いたい
ところなんですけどね。公園内に建てたらよかったのに。

まずはレストランに予約を入れてから館内を鑑賞しました。



ここまで写実に描くなら写真でいいのに、と思いたくなるような絵を
このように大量に見るのは初めてです。感想は・・・・実に素晴らしいものもあるし、
退屈なものもある、という感じ。内部も内装に興味をそそられましたし、
美術館の展示会場内にカフェがあるのは珍しいですね。
こんなお洒落なプライベート美術館が存在するとは、、、
オーナーはどんな方かしら、と思ってしまいました。

見終わったあと、遅いランチを取る頃は、満員だった席もガラガラ。

結局最後の客となりました。

最近行った、もう一つは、三菱一号館

1894年に原設計されたという、煉瓦造りの低層棟が復元されて、
2010年4月に美術館としてオープンしてから一年半以上が過ぎました。
ロートレック展は以前も別の美術館で見ているからパスするつもりが、
チケットをいただいたので、東京駅に出たついでに寄ってきたのです。

古きを温ねて新しきを知る ~ 温故知新
意味は違いますが、古いものにはホッとするような温かみを感じます。

 

 美術館の話題もそうですが、記事をブログアップできないでいるうちに、
溜まり過ぎて、ますます投稿拒否が続きました。
一年も前に遡りますが、すごくブログ投稿したかった、3331アーツ千代田での
日比野克彦展。日比野氏を間近に見てドキドキしたなぁ、と、去年の冬を思い出します。
アーツ千代田は旧練成中学校だった場所で、教室が有効利用されていて
ユニークなんですね。若い人のアートに接すると心も若返る気がします。
私の従弟の一人がその昔、越境入学した中学校だと後で思い出しました。

佐藤忠良展を世田谷美術館まで見に行ったのは今年三月。
大地震の起こる何日か前だったと思います。そして同じ月の月末に
同氏の訃報に接したおどろき。あと少しで白寿を迎えるところでした。
宮城県出身の忠良氏は東日本大震災を体験してしまったのですね。
この展覧会にも宮城県から多くの作品が運ばれたそうです。
すてきな彫刻や絵本などを沢山残して下さってありがとう、と言いたいです。

まだまだあるのですが、時間がありません。
画像追加するかも知れませんが いつになることやら。

 


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ジュサブロー展

2011-06-04 | art/exhibit/museum

 

姉に誘われて、目黒雅叙園の「百段階段」で開催されていた
人形師 辻村寿三郎展 ~安土桃山 花の宴~ に行ってきました。
本当は5月22日まででしたが、好評なので会期が6月5日まで延長されたとのこと。

会場に入る前の一階のスペースでは、瀧澤馬琴の名作「南総里見八犬伝」を下地に、1973~75年に放映されたというテレビ人形劇「新八犬伝」の人形たちが迎えてくれました。そのころ私は日本にいなかったので、人形劇のことは知りませんでしたが、出迎えてくれた大きな人形「玉梓」の持つ迫力に圧倒されてしまいました。

展覧会場となる「百段階段」は東京都指定有形文化財に指定されているとのことですが、その名称は通称で、かつての目黒雅叙園旧3号館にあたり、園内で現存する唯一の木造建築だそうです。


昭和15年ころの目黒雅叙園の鳥瞰図

まるで竜宮城のような、絢爛豪華というか、これでもか、というほど派手な趣味の園内の様子ですが、百段階段は、というと、伝統的な和の美しい佇まいがベースとなっているので、豪華さ、贅沢さより、むしろ懐かしさと、次の間はどんなだろう、とのワクワク感が持てる、一見の価値ある建物です。ケヤキ板の階段を上って行くと、一番上の「頂上の間」まで7部屋があり、その全部屋が展覧会場として使用される贅沢さ。去年の暮、竜馬と対話する特別展「坂本竜馬×百段階段」を見にきて以来でした。(←ブログ投稿は出来ていません 

今回の展覧会の部屋別のテーマは以下の通り。

1 十畝(じっぽ)の間   幕末から明治に散った狂おしい恋花

2 漁樵(ぎょしょう)の間 炎に包まれる「本能寺の変」(安土桃山)

3 早丘(そうきゅう)の間 時代を疾走した武将たち(平安~江戸)

4 静水(せいすい)の間  安土桃山の謳歌(安土桃山)
 
5 星光(せいこう)の間  戦国の世に咲いた姫たち(室町~江戸)

6 清方(きよかた)の間  愛に生きた平安の母たち(平安)

7 頂上の間       人形仏と空海の慈悲(太古~平安)

どの部屋の人形も、それぞれの時代を代表する人物が中心となっていて、作者の人形に吹き込む情熱が感じられました。同じ人物の筈でも、人形によってそのカタチと表情が全く異なっていたりするのはどんな意図があってなのかしら、等、いろいろと想像しながら、最後の部屋まで興味深く楽しめました。 幼い頃から創作人形を作るのが趣味だったと言う寿三郎氏。果して私には幼少から趣味で続けているものなどあったかしら?と遠い昔を振り返り探して見ました。が、悲しいかな、これといって見つかりませんでした~。(当然だ)

次回は7月8日より「わが心の歌舞伎座展」が同じ会場で開催されます。
デパートでも開催されていましたが同じ内容でしょうか。

百段階段の動画
辻村寿三郎HP  


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最終日がお好き?

2011-01-19 | art/exhibit/museum

最終日その一:
アフロ・キューバン・オールスターズを聴いたあと、天王洲アイルから銀座に辿り着き、最終日の「山口 晃 展~東京旅ノ介~」に滑りこみました。

以前、デパートの広告チラシに大々的に使われていたのできっと、あぁ、あれね、とすぐにその絵が浮かんでくるでしょう。私もそのちらしを、えぇ~~ッ!と思いながら見ていた一人でした。
細かく綿密に書かれた絵、というかイラストというか、デザイン画風でもあり、マンガにも繋がる、独特の作風で現代を江戸にタイムスリップさせたような、ユーモア溢れる絵を描いています。近視な上、老眼も入っているから細かい絵は見づらい。パスしようと思ったけど、前の日に見に行った夫から、面白いから行ったらいいよ、と背中を押されたのでした。

    
          「百貨店圖 日本橋 新三越本店」

山口氏の絵に多く描かれている雲が気になっていましたが、某ウェブサイトでインタビュー記事をみつけました。そうかなぁ、とは思っていたんですけどその率直さが実におかしい。

おなじみの大和絵で使う雲の効用について:
「あちこちで何度も話してますが。すーーっと視線の流れが生まれるわけですね。雲を境にして全く違う世界が描けるのです。一番便利なのは『納期』!雲をさっと描くと一週間分くらい飛ばせるわけです。『洛中洛外図』で雲をさんざん使っている意味がわかりましたよ。『首を落とされないために雲を描いたんだな、この絵師』と、時空を超えて手を握り合ったような気がいたしました。」

ずっと気になっていた東京タワーが二つに分かれているのも気になりますが、分けたほうが描き易いから?だったりして。
会場内に突如、懐かしい
路面電車が現れたり、美観を損なうから地面に埋めるべきだ、と思っていた電柱を華道の様式に見立て、美しいものとして表現しているし、その電柱のモデルも会場内で見れました。想像力溢れる作品の数々は、見ているだけで楽しい~。特にラフに描いたマンガ風イラストと文は、山口氏のユーモアあふれるおとぼけ振りが凝縮されたようで、もっと続きが見たい、と思いました。それが「すずしろ日記」という本で沢山見れるようです。 最終日は午後6時が閉場時間だったので、その時間がすぐに来てしまいました。


最終日その二:
最終日の数日前にチケットを頂き、私の都合でまた最終日になってしまった、デパートでの美術展は、「生誕120年 河井寛次郎 ~生命の歓喜~」

去年、日本民藝館でも素晴らしい作品を拝見することが出来ましたが、この展覧会ではまた一味違った趣向で、寛次郎氏の一ファンとしては嬉しくなる内容でした。

陶芸をはじめとして、木彫や家具調度品、文筆や書の作品、自筆ノートなど180余点が展観。どれを見ても作家の美意識の高さがうかがわれ、改めて尊敬の念を強く抱きました。

ノートに書かれた小さな字は、美しいタイポグラフィーを見ているようでアートそのもの!陶芸家というより生活デザインの総合芸術家と言えるでしょう。

中でも印象的だったのは、92年振りの公開作品になる、寄りそう男女の菩薩像「愛染鳥子」。大正10年、寛次郎31歳ごろの作品とのことです。30代の初めという若さで、どんな思いを抱いてこの作品を作ったのかしら・・と考えずにはいられないほど慈愛あふれる作品です。(左のチケットクリックでパンフレットの裏が、下の二つの作品クリックで後ろ側が現れます。)

 
    「愛染鳥子」表裏         「木彫像」 表裏

見ているだけで心安らぐこの作品を見れただけでも、最終日に駆けつけた甲斐がありました。
       
        棟方志功と河井寛次郎のこの写真が好き。    
      
       

最終投稿日がなんとまぁ、2月5日になっちまいました!
もうとっくに終わった展覧会なので今更、なのですが、一応自分の記録として残します。とは言うもの、記録していない事柄のが多いブログなので、たいして意味ないですけどね。いっそ「いまさらビアンカ♪」にブログタイトルを変えたほうが絶対お似合いでしょう。

 
      

       


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某日某所その1.日本民藝館へ

2010-11-24 | art/exhibit/museum

昨日23日で終わった河井寛次郎~生誕120年記念展~に行ってきたのはいつだったかな。娘が滞在中の一週間の間は予定をフリーにしておきたかったので、確かその数日前だったと思います。

久し振りの日本民藝館、そしてかなり好きな陶芸家、河井寛次郎の沢山の作品に囲まれて、気持ちいい時間を過しました。この建物にいるとなぜこんなに落ち着くんだろう。知らずと求めているものが凝縮されている場所だからかも知れません。

最初に彼の作品を見たのは遠い昔でしたがほぼ時を同じくして、京都の記念館を訪れ、彼の生活様式にシビれました。どんなすぐれた作品でも、ガラス越しに見るだけじゃ全然面白くもなんともないですよね。使ってくれ~~と言っている声が、器から聞こえてくるような作品が好き。下手なお料理もお皿一枚で美味しそうに見えちゃうでしょうね。だから、好き!

日本民藝館内は撮影禁止なのですが、来月の催しのパンフがまだ出来上がっていなかったのでそのポスターだけ、知らん振りして撮っちゃいました。

建物前の白い花が、紅葉の時期とは無関係な顔をして健気に咲いていたのが印象的でした。蕎麦の花に似ていますがどうでしょう?



親の代が他界したり高齢になると、親戚が一堂に揃う機会も少なくなります。
この近くに住んでいた叔父も亡くなってだいぶ経ち、叔母ともめっきり会わなくなりました。盆暮れ時に母とお互いお礼を言い交わすぐらいなので入院していたことなどは元気に回復してから知る次第で、叔母もきっと寂しく思っているかもしれない、と、自宅マンションの前で(笑)電話をしてみました。母と同い年なのにほぼ毎日出歩く方だから、きっとお留守かも、と思っていたらいつもの元気な声が受話器の向こうから聞こえてきました。ラッキ~なこと!ちょうど渋谷へ出かける寸前だったようで、一緒に路線バスで渋谷に向かいました。井の頭線なら120円ですが、叔母は都から配給される都バスのフリーパスを持っているのです。(ちなみにわが街では無料とはいかず、年間5千円の回数券が
配給されますが。)

東急プラザ前で下車し、プラザ入口で何かのチラシを受け取りました。関係ない、と思ったけどそれが偶然叔母と入ったカフェで通用したのです。カフェ注文でケーキかサンドイッチが半額(だったか200円だったか?)のチケットでした!叔母のおごりでしたから関係ないといえば関係ないけど、でも、なぜか得した気分になりました。

久し振りの叔母とのお喋りで印象に残ったのは、叔父の優しさを幾度も口にしていたことでした。
食事をするとき
に「いただきます」と唱え、「これは誰に対して言っているかわかるか?」と聞かれたそうです。叔母が考えていたら、「それはあなたに対して言っているんだよ」と、にこやかに答えたそうです。すてきなエピソードとともに、いつまでも元気な叔母でいてほいしい、と思いました。叔母に電話してよかった!

 


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3人のインスタレーション

2010-11-17 | art/exhibit/museum

六本木駅を下車してヒルズに向かう途中の通路で見かけた大きな広告です。
どんな展覧会なのかしら・・?ワクワクして来ました。

Sちゃんのご家族が旅行で日本に滞在していたり、娘が一時帰国していたりで、特に何かするってことがなくとも気忙しかったので、ネイチャー・センス展の画像投稿が遅れすぎました。
っていうか、それに続くあれもこれもが遅れて埋もれそうなんですが、誰も気に留めてはいないだろう・・と自分に言い聞かせたら、気楽になりすぎました。

この展覧会は「日本の自然知覚力を考える3人のインスタレーション」ということでしたが、ハッキリ言ってどんな展覧会なのか見るまでは見当が付
きませんでした。パスしようか、と思ったけど、チケットもあることだし、東京方面へ出たついでに、気分転換も兼ねて行ってきたのです。

会場に足を踏み入れた途端、スペースの大きさと壁面、遠くにうごめく物体、そして人間達のシルエットの美しさに息を呑みました。

最初に現れたのは、倉俣史朗、三宅一生に師事した後、自身のデザイン事務所を設立して活躍されている吉岡徳仁氏の作品「スノー」。
(作家のHP内で動画が見れます!)

人工素材を使いつつ、光、雪、嵐など自然現象を体感させるダイナミックな空間デザインで知られているが、自然の原理やその働きを発想に取り込み、そこに自然科学の産物としてのテクノロジーを融合させることに未来のデザインの可能性を見ている。

このようにパンフレットに紹介されている吉岡氏は、“かたちのない”スノーをフェザーで表現。吹雪くスノーで出来た山の周辺を、人のシルエットが歩いているように見えますね。


下の画像はダイヤモンドの原石?ではありません。

 
ライト


ウォーター・ブロック

  

 表面も断面も美しいベンチに座ってみたいけど、皆覗くだけで我慢。

 

★・・・・・★・・・・・★

 

・・・造園を学び、「庭」や「人間と自然の新しい関係」をテーマに、人間の身体から宇宙まで多様な関心を持ち、人間の五感を刺激する彫刻やインスタレーションに取り組んできた・・・ という篠田太郎氏の作品は「映像トリロジー」を含む三点ともが巨大な壁面に映された映像でした。ただ見るだけの映像か~と思ったのですが、これだけ大きいと、見ている側が次第に画面の一部になってくるような不思議な感覚になりました。作者のHPでも動画が見れます。(ちょっと凝っていてわかりにくかったけど。)



次の会場へと移動する姿も映像の一部になってしまいます。
二つの映像の真ん中で撮るとこんな感じでした。(下手な動画でご免なさい)

 

★・・・・・★・・・・・★

 

最後は栗林隆氏のインスタレーション。

日本画の二次元空間で境界線によって二分される領域やレイヤーの多義性に向けられた関心を、渡欧以降は三次元の空間構成、インスタレーションへと発展させてきた。
・・・・観客もまた性格の異なる空間や領域を複層的な視点で体感する。

とパンフレットに書かれていたことがどういうことだかは、作品を通して伝わってきました。 

紙で覆われた低い天井の下を屈みながら進んでいき、破れた穴から首をだすと・・・

うゎ~~~!すごい!!そこはまさに別天地!会場の面積分ある、紙と同じ大きさの別世界は穴からニョキっと首を突き出さないと見えないのです。

次は、山のように積まれた土の後ろ側を登山します。30トンもあるという土を53階まで運ぶだなんてよくもまぁ・・・。それも往復ですよ。

てっぺんからの眺めは・・遠くに先の雪林が見えてなかなか幻想的でした。

次の会場では、皆が天井から落ちる水滴を見逃すまい、とジッと見つめています。

静かで美しい作品揃いでしたし、見に来て本当に良かった~、と思いました。

 

★・・・・・★・・・・・★

 

会場を出たその先には、この展覧会に併せてネイチャーブックラウンジが設置されていました。このあいだ「ハーブ&ドロシー」の映画を見に来た時の上映スペースがここだったのです。

ちょっとアンティーク風に素敵に整えられた居心地の良さそうなラウンジには、手に取って見たいような本ばかりが沢山置いてあり、多くの人たちが立ち寄ってくつろいでいました。 

★超・遅れのブログ記事ですが、実際の投稿日は11/21でした!
 (明日22日には成田まで娘を見送りに行ってきま~す}

 

 


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木彫の乙女たち

2010-10-10 | art/exhibit/museum

メトロ駅永田町で下車し、まずはプリンス通りの
ブーランジュリーアカサカでお気に入りパンを購入。

近くの道端で白、ピンク、赤色の花を沢山つけた
低木の「サルスベリ.ペティード」を見つけました。

どこかで見たことはあるんだけど何という花かしら・・
首を傾げていたところ、名札が立ててありました。
有りがたいですね~。
背が低く木肌が見えないので、サルスベリの種類とは
思いませんでしたが、そう言われてみればそうだ。



ここから向かった先はニューオータニ美術館。
赤坂見附方面の空を見上げると、ビルの谷間に
西日が隠れんばかり。まだ5時前なのに、日の暮れる
速度は日一日と早まってきています。この加速度を
肌が感じるようになると何故か気分は年末モードに。
年賀状の売り出しとか・・もうじきですものね。

上下、同じ時刻です!

弁慶橋を渡ればニューオータニガーデンコートはすぐそこに。
久しぶりのような、そうでないような・・・その辺のことを、
ブログ記事を調べてわかるようにするには、コンスタントな投稿
が不可欠ですね。この美術館は以前、前を通ったことはありますが
中にはいるのは初めて。入場料を払いたくなくなる程小さい美術館
なのですが、これは頂いた券だったので文句ナシです。
Kちゃん、チケットを有難う!

造形作家 友永詔三 の世界 木彫りの乙女たち

NHKで放映された連続人形劇【プリンプリン物語】の人形制作を
担当したのが友永氏でした。ほとんどの方がご存知でも、
私が渡伯中のことでしたから、その人形劇も、キャラクターの
一つもなんにも知りませんでした。チケットを貰ってはじめて
本展の中心作である「夢のような少女たち」の作品と作家のことを
知った次第です。webや写真だけで見るより、実際の作品を
会場のなかで拝観したほうがインパクトが強く、肌の木目が、
目に優しく感じられます。会場の壁面を竹藪に見立て、
そこにス~っと森の精のように立っている乙女たち。
正面の壁に飾られた二枚の大きな版画はダイナミックだし、
「灯り」もなかなかいい。木のぬくもりが見る側をホッとさせ、
まるで木彫の仏さまをみているような感覚になりました。

作品に最も多く使われている木はサイプラスという糸杉
(ヒノキ科)だそうです。関節部分に球体を使用して形成された
スタイルは「プリンプリン物語」の人形たちに用いられ、
ベルメールというドイツ人の人形写真から独学で研究したそうです。
高知の山間部で幼少時代を過ごした友永氏は、「夏は四万十川で、
冬は野山をかけ廻り、自然と触れることで多くの夢やあこがれを
持ちました」とメッセージの中で述べていますが、今、その夢を
少しずつ作品として形にしているとのことです。
彼の永遠のテーマは女性美。よりシンプルな姿を追求し続ける
人形作家の今後の作品に興味が湧いてきました。
また、ネットで調べたところ、武蔵五日市にアトリエ兼住居が
あるそうで、カフェも併設されているようなんです。
黒茶屋に行く手前だから、なんとなく場所は見当付くし・・とか
地図みながら一人楽しく行く気分になっていました。


(美術館入口: ここだけ撮影OKでした)

会場の外はすでに暗かったですが、街の中もすれ違う人々からも
連休前夜の開放感が感じられ、私ももうちょっと解放させて、
とばかり、日本橋のMデパートで開催中のフランスフェアに
寄って来ました。パリ店30周年の虎屋も和菓子の販売とカフェ
で出店していましたが、時間が遅かったのでカメリアさんブログで
知った「アールグレー饅頭」、売り切れでした。あぁ残念!
美味しそうなパンも買いたかったけど、永田町に着いて真っ先に
買っちゃったんですよね~。結局チーズをあれこれ試食し、
その中からフォレストスモークを選びました。くせの強い臭い
ものや塩分の多いチーズは苦手ですが、それ以外は
だいたい好き。そのあとワインの試飲をしたかったのに、
7時までだったので無理でした。デパートってこんなに閉館時間が
早かったですかぁ?地階から3階は8時までなんですって。
夜遅くは滅多に来ないので、知らなかったわ~。
私の帰宅後、夫が帰宅で万事オーライ。


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