“ヴィタミーナ”な生活

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新・御宿かわせみ

2010年08月27日 | 
大川端の宿屋「かわせみ」を舞台に、女主人のるいとその夫の神林東吾、友人の畝源三郎が
市井の事件を解決してゆく平岩弓枝さん原作の御宿かわせみ。
江戸編が2005年に終わり、2年ほど時を置いて明治編が始まりました。
今度の主役は、東吾の兄の息子(本当は東吾の息子)の神林麻太郎、源三郎の息子の畝源太郎、東吾の義姉の妹の娘、麻生花世の3人です。

待ちに待った明治編。
ようやく文庫になり、早速手にしました。
もうびっくりの連続です。
乗った船が沈没して東吾は行方不明、花世の母や弟は賊に切られて亡くなり、その事件を調べていた源三郎は何者かに撃たれて命を落としていました。
世代交代とういうにはちょっと過激な、衝撃の幕開けでした。
麻太郎はイギリスに留学して医者になり、源三郎は探偵稼業の傍ら自分の父の事件を追っています。
江戸編で時代を先取りしている女の子として描かれていた花世は、ちょっと無鉄砲なお転婆に成長していました。
嘉助やお吉、長寿庵の長助も年はとったけれど元気でなにより。

ピストルが登場したり、登場人物に外国人がいることで明治を感じますが、彼らがかかわる事件は、江戸編と変わらず身近なもの。
新しい時代のかわせみは、これからが楽しみです。

さて、行方不明の東吾さん、これから先、復活はあるのでしょうか。
私は、東吾さんは外国船、アメリカの船に助けられて、いずれかわせみに戻ってくるのでは、と思っていますが、どうなるのでしょうか。

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