e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

ルポ 資源大国アフリカ

2009年11月17日 19時24分51秒 | 

白戸圭一著『 ルポ 資源大国アフリカ -暴力が結ぶ貧困と繁栄- 』(東洋経済新聞社)読み終える。

著者は毎日新聞のヨハネスブルク特派員だった記者。かなり読み応えがあって面白かった。内容は南ア、モザンビーク、ナイジェリア、コンゴ、スーダンとアフリカのなかでも、大きな紛争や貧困を抱えている国を扱っている。と同時に鉱物や石油などによる驚異の経済成長も遂げている。この矛盾から暴力・内戦・紛争が拡散しているといった話。

ちょっと、すべてを書ききれない。でも、おもしろ過ぎる。

●南アの年間殺人事件数は約2万件で、米国が10年間のベトナム戦争で失った兵士の数が約5万8000人だときけば、南アの現状は紛争さながらに深刻なことが分かるだろう。

●南アの富裕層上位20%の総所得は、貧困層下位20%の約35倍に達する。日本は5倍前後、米国は8倍前後、格差拡大が指摘される中国でさえ11倍だ。ブラジルは20倍超だが、南アには及ばない。

●1970年代前半までの南ア白人政府とポルトガル政府(アンゴラ、モザンビークを植民地化)は、南部アフリカ一帯に世界最後の「白人帝国」を維持するために事実上の同盟関係にあった。したがって、黒人解放勢力の勝利によるモザンビークの独立は、南ア白人政府にとって存亡にかかわる重大な問題であった。現在の南アの政権与党である反アパルトヘイト勢力「アフリカ民族会議(ANC)」が、晴れて「アフリカ人の国」となったモザンビーク解放闘争の拠点として利用するようになったからである。そこで、南ア白人政府は、モザンビークを含む周辺の「黒人国家」を混乱させる不安定化工作に取り組んだ。モザンビークの「モザンビーク民族抵抗運動」と称する反政府運動を支援し、独立を勝ち取ったばかりのモザンビーク政府と内戦を戦わせたのだ。社会主義を掲げるモザンビーク政府はソ連の支援を受け、内戦は東西両陣営の代理戦争の様相も帯びた。

なんだか、書いていたら本当にキリがないので、ここでやめる・・・アフリカって・・・なんだか、自分がこんな国々を30カ国近くも旅したなんて。アフリカの憧れがだいぶ減少した。もう怖くて行けないな。