朝から晩まで八百長騒ぎ
大変な一日でした。もっともテレビに釘付けになって、一人亢奮していたのは小生ぐらいのもんかも知れませんが、各局競ってその道の識者を動員しての解説など行っていました。この方たちに小生、この前の野球賭博の件を含めて、相撲協会の暴力団関係者とのつながりが問題になったときから、少なからぬ不信感を抱いております。
長年相撲記者や、相撲放送にたずさわり、かつ評論家としていろいろな場面で解説などなすっておられた方々であるわけです。それこそ各相撲部屋に出入りされ、個人的にも親しいお相撲さんとの交流もあることと察せられるわけです。その間長年にわたる取材活動もなされ、独自の嗅覚も備えられていると小生想像するわけです。
降って湧いたような驚きと怒りを、暴力団との少なからぬ癒着に対して述べられていました。このことが不思議なのです。素人の小生にして、巡業面での土地々々での興行師としての彼らとの交際を聞き知っているのです。今までに表立って警告や進言を、協会になさっていても不思議はないと思うのです。
今回の八百長騒ぎでもそうです。長年取組を見ておられていて、無気力相撲や片八百長といった取組に、両者の星勘定を見比べれば、察知できないのかと不思議でなりません。千秋楽近くなればそれなりの取り組が顕著になる筈です。ファンはそれを時にはなるほどと、別に腹立たしくは思いません。温情相撲と笑って見過ごします。
しかし、そこに今回のように金銭がからんでくれば、話はべつであります。今回もこの方たちは驚きと怒りだけです。そんな事は先刻承知、ずいぶんと協会に苦言を呈してきたとの発言が欲しかったわけであります。まあそれは置いといて、協会は前後策に懸命であります。全力士、親方、行司呼び出しからアンケートをとるそうですが、ちょっと言わせて下さい。
今回の問題について理事長はこの事は新しく起きたことで、過去にはなかったことと述べられています。何を根拠に言われたのか不明ですが、それはないと思います。したがってアンケートは執行部というのですか、いろいろ対策を練っておられる当事者、すなわち、理事長を筆頭に全理事からもとるべきです。そして皆、現役時代の一番一番の取組を想起して答えるべきと思います。
そうでないとトカゲのしっぽ切りに終る恐れがあります。