ことわざ成句使い方辞典から<o:p></o:p>
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生き身は死に身 この世に生きているものは必ず死ぬと言うことでして、使い方としては「無常の世では生き身は死に身」「生き身は死に身、いまさらじたばたしても始まらない」「生き身は死に身、会えば必ず別れがあるさ」。<o:p></o:p>
似た言葉としては「生者必滅」があります。<o:p></o:p>
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息を呑む 驚き・恐れなどのために一瞬息を止める事。用例としては「あまりの美しさに、思わず息を呑む」「飛び出してきた怪しい人影に、ぎょっとして息を呑んだ」「人垣があっと息を呑んで、女の体が落ちるのを見た(川端康成・雪国)<o:p></o:p>
なお息を呑み込むは誤りとします。<o:p></o:p>
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いざ鎌倉 使い方として、すは一大事とか万一のことを言い、「いざ鎌倉というときは、すぐに知らせてくれ」「大事件勃発の知らせを受けて、いざ鎌倉と駆けつけた」「いざ鎌倉というときに備えて、万全の策を練っておこう」などと使いますが、いささか大時代的ではあります。<o:p></o:p>
鎌倉幕府に一大事が起こると、諸国の武士は即座に鎌倉へ招集された。武士は「いざ鎌倉」と、押っ取り刀で馳せ参じなくてはならなかった。
誤用として、馳せ参じる意が強いので、同じ一大事でも、変事に驚いて逃げ出すときには使えません。「夕べの地震には驚いた。いざ鎌倉とはだしで逃げたよ」はいけません。<o:p></o:p>
出典としては、謡曲「鉢木」で、佐野源左衛門常世が一夜の宿を貸した回国の僧に、「鎌倉に御大事出でくるならば、…痩せたりともあの馬に乗り、一番に馳せ参じ着到に付き」とあります。<o:p></o:p>