観測にまつわる問題

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三菱商事はもぬけの殻

2018-01-04 08:47:53 | 日記
「忖度」しない経営人材を育成 三菱商事社長 三菱商事の垣内威彦社長(上)(NIKKEI STYLE 2018/1/4)

>――近年、「経営人材」を求めている、と強く訴えています。具体的にどんな人材ですか。

>「一言でいえば、会社を経営する人です。三菱商事は、軸となる事業会社や関連会社、約1200社からの連結利益で成り立っています。経営実体はその関係会社に移っていて、当社の利益は連結関連会社からの利益の合算です。言葉は悪いが、当社自体は『もぬけの殻』なんです。つまり、それぞれの事業会社でベストな経営をするのが原理原則です。だから我々の役割は、会社を経営する人を育成すること以外にない。難しい話ではなく、それが会社の実態なんです」

三菱商事という会社は1200の会社の集合体で、本社の役割というのは限定的であり、個別の会社の経営を強くすると意識して経営されているようです。垣内社長の仰ることは含蓄がありますが、詳細は興味のある人にリンク先の記事を読んでいただくとして、ここで考えたいのは、あまり大きな会社でトップダウンを徹底するというスタイルよりは、役割が違う会社に実権を移して、その集合体の方が結果的に会社として強いのではないかということです。今商社は就職で人気なのだそうです。勿論スケールメリットを軽視するべきでもなく、業種によってやり方も違うでしょうが、金太郎飴的な分散しても仕方ない仕事でない限りは、個別の仕事の実態が分かるところに判断する権限を移した方が強いと思う訳です。

本来的には日本人はそういうやり方(土豪の連合体みたいなやり方)の方がやりやすい気もするんですよね。その方が経済的なのであれば尚更です。勿論これは経済の話で、商社という業種だから通用する話かもしれませんが、分散型に適しているのに統合している業種・会社があるとすれば、まだまだやれることはあるかもしれません。


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