観測にまつわる問題

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2030年原発ゼロの未来予測

2017-10-01 09:38:56 | 護憲勢力と仲間達
小池さんの仰る希望のひとつは2030年原発ゼロなんでしょう?これを検討します(民進党で反原発の流れに乗るのに否定的で尽力した連合に筆者は敬意を持っていましたが過剰な思い込みであったようです。結局民進党2030年原発ゼロを容認して小池の2030年原発ゼロも容認しているようです。先日の記事の思い込み部分は追記で訂正しています)。

「原発ゼロ」2030年までに(【小池百合子知事会見速報(4)】2017.9.28 17:47)

>--希望の党が設立の際に掲げた「原発ゼロ」について、いつまでに行うのか。また、民進党の支持母体である連合は連合は原発推進派だ。この辺りの調整は

>「原発は地球温暖化対策の1つとしてこれまで寄与していた部分があるかと思う。しかし、3・11の後の処理はなかなか厳しいところが多いというのは多くの方々が実感している。一方で、福島第一のように最も古い原発、それから最新鋭の原発、さまざまある。活断層がどこを通っているのかなど、1つ1つのことを精査しないといけない」

>「ただ、これから新しい原発ができるかといえば難しい。そして高齢化は人間さまだけでなく、原発の高齢化も明らかに進んでいる。であるなら、目標を掲げて、ゼロへという工程表をしっかりと組んでいくのが責任ではないかと思っている。2030年までに原発をゼロに持っていくためにはどういう工程があるのか、ということを検討していきたいと思う」

>「原発ゼロだけでいいのか。これほどの経済大国日本でそれだけ言っていくのは現実的ではない。自然再生エネルギーも、もっと積極的に。エネルギー問題というのは、今回の根幹の政策。そこを真剣にフェーズを変えて考えていくということが今必要だと思う。連合のみなさんとも膝をつき合わせて。廃炉も1つの大きな技術になってくると思う。こういったことも真剣に考えていきたい」。

小池さん、2030年までに原発をゼロにするなら、活断層がどこを通っているのかを精査するのは大した問題じゃない。2030年って後13年後ですよ?よほど怪しくない限りは過去の調査を信頼しておけばいいんじゃないんですかね?活断層があろうがなかろうが、どうせ13年後には廃止するんでしょう?簡便に白黒ハッキリすればいいですが、これまでの経緯を見ても喧々諤々の神学論争めいた議論になるのは目に見えてますし、所詮は確率の問題で活断層が仮に無くても地震の確率はゼロにはならない。なるべく地震が起こらないところに立て、地震が来ても大丈夫な体制にするだけの話です。それが失敗して体制を再整備する議論・努力があるのは当然ですが、合理的な議論でGoサインが出ても足をあくまで引っ張る過剰な反原発の方を筆者は懸念しています(反対勢力がいること自体は緊張感の面でいいのかもしれませんが)。いずれにせよ、活断層を云々する調査が現在あるのは、原発の存続を前提にしている訳であって、急速に(2030年までに)原発を廃止するなら、活断層の調査でグズグズすることに如何ほどの意味があるのか疑問です。ゼロにするということは活断層があってもなくてもゼロにするということです。あるかないか調査して一体どうするつもりなんですか?

原発ゼロが廃炉完了を意味するなら既にタイムアウトです。2030年までには120%間に合いませんので工程表をつくる必要はありません。女狐ドノが化かす算段を立てているというなら、止めはしませんが。喜んで指摘させていただきますので、是非是非どうぞ(^_^)廃炉開始から完了まで20~30年かかると言います。

原子力発電所を解体するのには、どれくらいの期間がかかるの?(公益財団法人 原子力安全技術センター)

廃炉着手あるいは稼動終了が2030年を意味するなら可能でしょうが、止めるって決めるだけですから、工程表もクソもないと思うんですよね。違いますか?

法螺が法螺を呼んでいるというか嘘を繕うために嘘をついているからドンドンボロが出ている状態に筆者には見えますね。

全国の原子力発電所 運転開始年・経過年数順 敦賀・美浜・高浜・島根・玄海(JC-NET)

確かに全国的に建設時期が古い原発が多く新しい原発は数が少ない。でも原発の寿命は40年と言いますし、これは世界的に見ても短い方だという指摘もあります(「原発の寿命40年は少し短い」 原子力規制委員に就任する山中伸介阪大副学長 産経ニュース 2017.6.13 16:16)。まぁ古い時期の原発の寿命は新しい原発よりは短いかもしれませんし技術的観点から稼動延長は筆者はあっていいと思いますが(使えるものを使わないとか何ともったいないことか)、いずれにせよ原発の建設時期に40年を足してみると、2030年にもったいないことになる原発がそこそこあることに気付きます。あ~もったいないMOTTAINAI(※リンクは毎日新聞2016年9月28日 20時10分)。

自然エネルギーですが・・・

再生可能エネルギー 再生可能エネルギーを知る、学ぶ - 経済産業省・資源エネルギー庁

>再生可能エネルギーが大量に導入された場合、休日など需要の少ない時期に余剰電力が発生したり、天候などの影響で出力が大きく変動し電気の安定供給に問題が生じる可能性があります。そのため、発電出力の抑制や蓄電池の設置等の対策が必要になります。

>このような課題を克服するため、国による様々な支援施策が行われており

どうみても今のところ経済合理性は低いですし、発電業界のお邪魔虫ですね。自然エネルギーは。国の支援がないと独り立ちできない自然エネルギーをそれでもなお国が支援する理由は、化石燃料及びウラン資源の有限性の問題(ただし、先に触れましたが、ウランは300年大丈夫ですから、途上国が原発建設に群がっています(フクシマ後も途上国で加速する原発建設 WSJ 2012年 3月 9日 22:51)。日本が原発技術を維持する意味のひとつは世界の原発が事故を起こさず安定的に運営できるよう協力することにもあると思います。勿論日本が姿勢を正すことが前提でしょうが)と地球温暖化問題対策にあるでしょう。元環境相視点では地球温暖化問題が気になるのかもしれませんが(小池知事とEU大使 温暖化対策での連携強化で一致 tv asahi(2017/06/14 17:03))、筆者はバードストライク風車(「絶滅危惧の野鳥、6種42羽死ぬ 風力発電衝突で」日経 2015/1/20)やギラギラした太陽光パネルが津々浦々に設置されたら(そうしないと中々発電量が確保できません)、美しい国も景観も何もあったもんじゃないなと思っていますが、国はその辺に関しても配慮はしているようです(国立・国定公園内における風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン(環境省)国立・国定公園の太陽光発電に規制、環境省が建設条件を厳しく ITmedia)。ただ、風力発電はまだ伸びシロがあるようで(「日本の過酷な環境に苦戦した海外製風車」、足利工業大学・牛山理事長に聞く日経テクノロジーonline 2016/06/29 00:00 ※日本は過酷な自然環境(台風・安定しない風向き・雷)から風車は発達せず水車を利用してきた歴史があることから風力発電は発達しなかったようですが、風力発電そのものは設備容量原発と同等・発電量原発の3分の1のポテンシャルがあるようです。当初欧米製風力発電機は日本の過酷な自然環境に耐えられなかったとのこと)、政府は洋上風力発電に乗り出すようです(洋上風力普及へ新法 政府検討、ルール定め参入促す 日経 2017/9/24 0:00)。津波で全壊するんじゃねーののイメージですが、調べたら東日本大震災の津波に耐えて再稼動しているとか(洋上風力発電所 東日本大震災の地震・津波に耐える JSF)。

環境相気分が抜けていないんですかね?小池さんは。国民の多くがそう思っているようですが、都知事に専念してみては?(「小池氏、都知事専念を」62%…読売世論調査 2017年09月30日 06時08分)再生可能エネルギーをモットーなどと都知事が言ったところで家の屋根やビルの屋上に太陽光パネルを設置するのが関の山でしょう(京都や金沢なんかでは観光面からでしょう。コダワリの規制(長野県箕輪pdf参照)があるようです)。東京湾に風車を建てまくりますか(離島は需要が少ないですから経済性安定性の観点からディーゼル発電のようです)。すっごく邪魔なような気もしますが。多摩の山々を削ってパネル設置ですか?

結論:2030年原発ゼロは残念でもったいない結果になる

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