観測にまつわる問題

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河野リスクと原子力協定更新

2017-08-12 22:42:30 | 政策関連メモ
なぜ河野太郎氏を外相に起用したのか? 安倍首相「大丈夫だ。彼は父親とは違う…」 談話覆す切り札か?(産経ニュース 2017.8.12 14:00)

>それでも「河野リスク」は尽きない。まず官僚に対する居丈高な物言いが心配される。

>テロ等準備罪をめぐる3月2日の自民党法務部会では「外務省はウソついたのか。無知だったのか。やる気がなかったのか。どれなんだ。はっきりしろ!」と外務官僚を罵倒した。これではやる気も萎える。

筆者の悪口も大概ですが、外相は外務官僚を使う立場ですからね・・・。この発言の前後が良く分かりませんが、河野氏の悪口は昔結構筆者も目にした覚えがあります(継続的に見ていませんので、ああだこうだ言うつもりもありませんが)。政治家としてのパフォーマンスでしょうが、懸念の声を払拭できるか政治家としての実力が問われるのでしょう。

>「脱原発」も懸念材料だ。日本が非核保有国で唯一、使用済み核燃料の再処理が認められているのは、昭和63年発効の日米原子力協定があるからだが、来年に満期を迎える。河野はすんなり更新に応じるのか。

【GEPR】日米原子力協定は延長できるのか(アゴラ 池田信夫 2017年06月28日 15:00)

>現在の協定の締結された1988年以前から、核拡散を恐れるアメリカ政府は日本の核燃料サイクル計画に否定的だった。核燃料サイクルにコミットした通産省が交渉して、包括的事前同意という形でアメリカの「白紙委任」を取り付けたが、そのコアだったFBRが挫折した今、核燃料サイクルは宙に浮いてしまった。

>その目的だったウランの有効利用は、今や無意味になった。OECDの推定では、ウランの埋蔵量は300年、非在来型を含めると700年以上だ。海水ウランを含めると9000年分だから、経済的にも核燃料サイクルは成り立たない。

>直接処分すれば1円/kWhなのに、わざわざ再処理して2円/kWhのコストをかける核燃料サイクルには、経産省の推定でも80年間で19兆円かかる。このまま再処理工場を稼働すると、莫大な損失が発生する。それを負担するのは日本原燃の株主たる電力会社であり、最終的には電力利用者である。

世界のエネルギー事情(関西電力)

こちらの情報ではウランは後100年になっていますが、化石燃料よりは原子力の方がまだ持つことは確実だと思います。

原子力エネルギーの展望(NEA)

インドや中国がどう電力を使っていくか読めないですからね・・・。インドや中国も化石燃料は普通に使うでしょうから、ウランが先に尽きることは多分ないんでしょうが。

非在来型ウランの埋蔵量について(アゴラ 池田信夫 2013年02月14日10:23)

安倍政権はもんじゅを廃炉にしましたから、こうした情報は勿論知っていたのでしょう。古い頭ではウランの資源量が危ない認識でしたが、これは改めないといけないですね。まぁ300年大丈夫なら、持続可能な新エネルギーに関する研究(原子力)は続けるにしても、採算性から核燃料リサイクルに疑問を持つ池田氏の論は説得力を持ちます。

筆者が言いたいのは脱原発!河野氏素晴らしい!ではなく、寧ろ逆ですね。資源が尽きる可能性もある火力最悪じゃんということですね。シェールガス革命で火力は延命されましたが、石油の資源量は11%増えたに過ぎないようです(米EIAが世界のシェールオイル可採埋蔵量を初公表、原油資源11%増(ロイター 2013年 06月 11日 10:47)。メタンハイドレードだってまだ形になっていません。原子力止めるとか寝言こいてんなよ・・・。どうりでフランス・イギリスがEVに舵を切る訳ですよ。石油が出なくなったら100%アウトですからね。中東の産油国も対策してますよね。無限に出るなら何もしないでしょう。将来の日本人は原始的な生活でも送れっていうのかね?自然エネルギーこそ今のところ採算の目処が経っていないように見えます。資源エネルギー問題は滅茶苦茶大事なことですからね。最低ラインリスクの分散は継続するべきでしょう。つまり原子力を続ける一択です。地震国ですしテロ対策も重要と思いますが、安全に関する真摯な議論・対策を行った上で、脱原発論こそ殺していって過去の遺物にすることが大切だと思います。根拠不明の不安は払拭して、地中奥深くに埋めればOKではないでしょうか?(地震が起こったところでそうそう地中から出てきたりはしないでしょう)

地層処分(ウィキペディア)

>地層処分地は一定期間を立体的保護区として監視し、特定行為の制限などの対策を講じる。時間の経過に従い管理の度合いを段階的に排除し、最終的には人間の管理から離れることになる。

ざっと見ましたけど、応募結構あるようですね。少子化解決の目処は全く立ちませんから、どうとでもなるのは確実のように思えます。管理っつっても地中奥深くで人つけて睨めっこする訳じゃないんでしょう?ただ埋めてそこにあるよという情報を管理し不届きものが掘らないよう立ち入り禁止措置をとるだけにしか見えませんが。コストゲロ安ですね。こんなもん。何か無茶苦茶お金がかかるようなイメージだけ独り歩きしていますが、非常に疑問です。大体そんなにアホみたいにお金がかかって危険な発電所をホイホイ建設する訳ないでしょうに。廃棄物が出るのはそもそも最初の最初設計段階から分かっていたとは思わないんですかね?先進国でストップしているのはもう建てたからで、発展途上国で建てているのはこれから使うからじゃないんですかね?よ~分かりませんから異論は認めます。何となくキケ~ンで浮かれて脱原発もクソもないと思うんですよね。電気が無くなれば原始時代に戻るしかなくなるのですから。まだモノになってない自然エネルギーを信じるとか埋蔵量がより危なく地政学リスクもある火力依存こそ有り得ないでしょう。ドイツのようにフランスの原発に頼る訳にもいきません。中韓からの電気に依存したら歴史カードとか使って滅茶苦茶やられるの読みきれてますからね。信頼度ゼロでしょう。イギリスだって中国製(笑)の原発最近おったてるとか話があったでしょう?日本の高コスト体質・過剰サービスは問題ではありますが、原発の信頼性に関しては発揮されるべきです。少々金がかかってもいいでしょう。万一事故が起こったリスクの方が問題ですからね。将来的には発電は採算的に原子力一択になる可能性があります。止めて技術がなくなれば、子や孫達に申し訳がたたないでしょう?未来の技術なんて確実には誰も見通せません。

トランプ大統領は筆者はタフでクレバーなネゴシエーターだと思いますが、決して無茶苦茶な決断はしないと思います。日本政府がシッカリ理論武装しておけば、意外とアッサリ更新されると筆者は思いますね。

>一つは内閣の布陣にある。安倍の盟友で、副総理兼財務相を務める麻生太郎は河野の後見人であり、指南役でもある。官房長官の菅義偉も同じ神奈川県選出で兄貴分として面倒を見てきた。もし河野が暴走しそうになっても、2人を使って押さえ込めると踏んでいるのだ。

河野リスクも多分何とかなります。

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