観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

#保守とは国や生命・財産を守ること

2017-12-19 19:31:49 | みんなでやろうぜ
崩れる保守VSリベラルの対立軸 自民の「革命」乱発も不可解だ 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋(産経ニュース 2017.12.15 11:00)

筆者は保守とリベラルを入れ替えるような見方は現状猛反対ですね。と言っても保守やリベラルの定義の神学論争をする気はありません。日本政治においてもっとも意味があり有効な分類は改憲・護憲だと思います。それも9条を改憲してもいいか絶対反対かの1点です。何故なら憲法改正に積極的な勢力から見れば、護憲派は結局9条を変えない理由を考えており、改憲を阻んできたのは結局憲法9条の存在だからです。9条が無ければ改憲は容易だったでしょう。護憲派が守りたい本丸は9条であることは明らかで改正させないためにあらゆる手を使います。9条改憲論以外にここまで政治で対立軸がハッキリしているテーマはありません。そしてそれは一般的な左右・保守リベラルの分類とほぼ一致します。最近は左やリベラルがこの手垢がついたレッテルをはがしてごまかそうとする動きが見られますが、騙されてはなりません。護憲が左(左が嫌ならリベラルでも何でも名乗ればいい)で改憲が右(右が嫌なら保守でも何でも名乗ればいい)です。

そもそも保守とは何を守るのでしょう?日本という国・日本人の生命財産を守るのが保守です。それ以上に守らないといけないものはありません。文化も重要ですが、それは技術の発展によりある程度移り変わります。保守だからと言って文化を変えないで保存しなければならないなら、保守的な国というのは何時までも原始時代です。だから文化を何も変えないで頑迷に保存する保守というのは、妄想の中にしか存在しません。自衛隊をあたかも認めないかのような安全保障を考えることを妨げるような9条を守る勢力が保守であるはずがありません。日本人の生命財産を守ることをまるで真剣に考えていないからです。外交安全保障環境を直視して日本人の生命財産を守るため真剣に考え行動する勢力が保守で結論として9条改憲にならざるを得ません。

以上、筆者のfacebook投稿から再録。結論は保守が守るべきものが国や生命・財産なのだとしたら、9条改憲こそ保守で、護憲が保守では有り得ないということです。最近の若者には共産が保守で自民がリベラルに見える人も結構いるようです。何かを変えようとすれば、保守じゃないと言い始める人が出てくるのは仕方ありませんが、保守=何も変えないではありません。では何を守るのかと言えば、国や生命・財産だろうと思います。自衛隊=違憲で安全保障をやらない態度の護憲は保守では有り得ないんですね。字面だけ見れば変えようとしているのが保守で、変えたくないと言っているのがリベラルになりますが、そういうことではありません。少なくとも、日本ではこれまで改憲が保守、護憲がリベラルとされてきた訳で、これを入れ替える発想自体革命的で凄く左だということに異論がある人はいないはずです。こういうどんな副作用があるか分からない革命的で怪しげな試みに反対するのも保守派の務めだと思っています。お分かりでしょうか?

まぁ筆者は以前から、月刊日本とか改憲派の頭目と見做されてきた保守派の安倍首相を批判する保守雑誌なるものは、左の支援を受けざるを得ない民主党系保守の代弁者だと指摘してきました。連中はこれまで普通に保守とされてきたものを保守じゃないと言い、我こそが保守と言っている訳ですが、これは悪しきそもそも論です。往生際が悪い。

それにしても若者が共産が保守などと有り得ない妄想に取り憑かれていたら、日本の議論が滅茶苦茶になりかねません。というか、連中の本質は革命で自分達に政権を引き寄せるためなら、日本が滅茶苦茶になっても構わないと思っているんじゃないかと思います。こういう急進的な革命勢力に反対するために保守という立場が生まれたというのが筆者の理解です。

で、どうしたらいいかですが、やはり保守の側が何を守るかということをハッキリさせていくことだと思います。当然何も変えないのが保守だというような戯言を容認してはなりません。保守とは守りの思想だと思いますが、守るべきものは国や生命・財産だと思います。あえて国というのは、日本人と外国人を全く等しいものとすれば、日本を攻める外国人の生命を守ることが保守だとなって相対化されて本質が分からなくなってしまうからです。別に外国人の命を軽んじている訳ではありませんが、日本を攻めてきたら当然反撃せねばなりません。その時に(こちらの生命・財産を脅かすものと戦う時に)相手の生命・財産なんてものは尊重できないということです(勿論ジェノサイド肯定じゃありませんよ?)。お分かりでしょうか?日本が他所の国の手に落ちたらどうなるか誰も分かりません。限りなく100%に近い確率でロクでもないことになると筆者は思います。生殺与奪の権を外国人に渡してしまっては、生命・財産を守ることはできません。実際にお隣にエスニッククレンジングを得意とする大国がありますよね。文化を守ることも大切ですが、それも国を失ったら不可能になります。お隣に自国の文化ですら超破壊した大国もあります。国を守るためには軍隊が必要なことは自明でしょう。それを考え行動するのを邪魔するのが護憲です。護憲派はかつては自衛隊創設に猛反対し、その流れで今でも安全保障の議論に関心が無いか邪魔をします。これが保守だというのは有り得ません。少なくともそう考えるのは現状変更的な革命で自家撞着と言えます。若者の間に誤解が広まっているとするなら、それに危機感を持ち延焼せぬ内に火消ししなければなりません。その手法として考えられるのが、シンプルで本質をついたフレーズの拡散です。そういう訳で例えば「#保守とは国や生命・財産を守ること」というハッシュタグを考えてみました。まぁ、ツイッターで保守のハッシュタグを見るとこの手の議論は低調みたいですけどね。それでも保守を自認するなら、何を守るか考えてみるべきだろうと思います。つきつめると、日本侵略を企む外国勢力に対抗するためには9条改憲が必須でこれまで通りの通常の見方を少なくともここでは守っていいということが分かるはずです。安易に字面だけ見た浅い議論に騙されないことが重要です。外交安全保障を考えるなら日米同盟を考えることも避けられませんが、これは戦後長らく機能してきた重要政策です。これを変えるような話も当然保守派の発想ではありません。日本の主権が十分及ばない地域が日本に存在するとしてもです。勿論問題だと思うことは保守派の立場でも変えていくことに問題があるはずもありません。

朝日のような左派が生命・財産を守ることを考えると、北海道の地震に警鐘を鳴らすのはいいとして、何故か巨大地震で西日本が危ないみたいなそれ自体は正しいがもっと重要なことがあるだろうみたいな良く分からない問題提起になってしまうのではないかと思います。※警戒すべき超巨大地震、南海トラフだけではない(朝日新聞 2017年12月19日12時01分)>解説〉将来起こる巨大地震といえば、西日本を中心に被害が見込まれる南海トラフ地震が知られている。・・・若干穿ち過ぎかもしれませんがね。将来起こるかもしれない巨大地震と言えば一に東海、二に関東じゃないの?って思いますよね。西日本が被害を被る南海地震も当然警戒すべきですが、最近言われ始めたことを代表例に勝手にするなよって思って、facebook投稿しましたが、気になる方はそちらをご参照ください。


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1 コメント

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Unknown (めろん)
2017-12-20 00:16:34
管理人さまが改憲をジャマする極左が嫌いなことはよく理解しておりますが、自民党を支持し、改憲派である『真っ当なリベラル』をも極左とまとめるところは正直モヤモヤします。ただ単にリベラルを極左と一まとめにしているなら改憲賛成派で安倍総理を支持している人も左派は敵ですか?保守と名乗り改憲賛成派で石破氏を支持して実質バックで改憲のハードルを上げさせてる人は味方ですか?カテゴライズ上しょうがなくなのかもしれませんが少し違和感を感じます。

それから南京大虐殺に対抗してよく主張されている通州事件ですが『極右の工作員』が垂れ流してるものです。あまり警戒せずに真っ当な左派のブログを覗いてみるのもいいと思いますよ。管理人さまなら中国共産党の仕掛けた南京大虐殺の罠に気づけると思いますけどね。そうすれば日中戦争の期間が延長された理由も納得いくはずです。ではではこれからの管理人さまのご活躍を願って。ありがとうございました。
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