じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

7/5 5:20~ TBS「THETIME,」
   10:25~ TBS「ひるおび」
   13:55~ TBS「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」
   15:50~ TBS「Nスタ」
   18:30~ TBS「『二宮孝太郎』✕『それSnow Manにやらせて下さい』合体SP」
7/6 9:30~ TBS「王様のブランチ」午前の部
7/7 13:30 TBS「今夜初回!日劇「ブラックペアン2」&明後日初回火ドラ「西園寺さん」開幕超直前SP」
   19:00 TBS 「バナナマンのせっかくグルメ」
   21:00 TBS「ブラックペアン」放送開始
10月 芭蕉通夜舟 東京公演
    映画「八犬伝」公開
    芭蕉通夜舟 地方公演(群馬)
11月 芭蕉通夜舟 地方公演(宮城・岩手・兵庫・愛知・大阪)
    映画「アングリースクワッド」公開

惚れた方が負け…

2011-02-09 23:52:56 | 内野聖陽さん
昨夜はまだみぞれでしたが朝方からまともに雪が降っていました 積もるほどではなかったのですが通勤&通学、はたまた受験に向かう皆様は大変だったのではないかと 申し訳ないことに、じいは休みだったので家の中でぬくぬく~~でも明日から降るらしい雪の方が本格的とか……土曜日は仕事じゃん こっちの方が不運じゃない?と自己ツッコミをしてみるのでした~~トホホ 都市部はちょっと降っても大ニュースになる脆弱地域 きっと雪深き地方の方々はヘタレとる~と思われるでしょう。。。じいもいちおう 雪が珍しくない場所で育っているので、仮に積もってもガンガン掻き分けて出勤しよーじゃないか

さてさて、二日連続でサプライズがありましたね~~これまた限定なので大っぴらには書けないのですが、久しぶりにいつもの内野さんにお会いできた気分で嬉しかったです 妙に薄着なところは突っ込みたいところでしたが(笑)もうぅ~~おバカ とニヤニヤしながら堪能させていただきました 何だか心を読まれてる?というか複雑な心模様を汲み取られたというか……じいも負けませんよ やっぱり“行ったり来たり”の気持ちは拭えないけど少しだけプラスの方に動いたような気もしなくはないような。。。ホントね、、、付き合ってみますか、まずは という気持ちで待ちたいと思います。こんな風に誘ってくださるからには、ちゃんと全員遊びに行けるようにしてくださいねっ
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びっくら~!!!(+追記あり)

2011-02-08 15:36:05 | 内野聖陽さん


第一報が入った時は一瞬嫌な予感が頭を過ぎったけれど、それはすぐに杞憂となったので一安心した昨日。そして今日は朝からヤキモキしながら待っていたラブレター 6000円の請求書と一緒に(笑)無事に到着しました 午前勤務だったので自分の目で確かめる前に近所の魔女サマから速報 をいただき、その後もいろんな方面から続々と……じいもまだ自分の目で確かめていない勤務中の内野友に 確実にその後は仕事になっていないと思います、、、グハッ

詳細は会員限定なので明かせませんが、メタマクのシークレットライブ並みに驚きましたわ まぁちょっとは予想していたことではあったんだけど、マジ鼻血を出して倒れるかと思ったよぉ~~「いろんな」心配事が浮かんでくるのは本心なんだけど、内野愛を信じて付き合ってみましょうか と惚れた者の弱みで。でもね、、、一番の心配は愛を送ろうとしている全員の希望が叶うこと。よっぽど考えないと血を見るぞ~な予感。流の粋な裁量と方策を期待したい……というかそうしてもらわないと困る!「仕方ない」は許されないのよっ

今夜からじいの生息地域も雪の精が舞い降りそうな……でも今日は凄く凄く凄~~く暖かい気持ちで過ごせそう。やっぱり愛しの君の魔力は偉大ね~~


**********

いろいろ騒ぎまくって 一段落した途端に、行ったり来たりの複雑な乙女心 何を見ているのか分からないようなミーハーな喜びに興味はない。手放しで喜べない気持ちもある。それでも、きっと新しい“らしさ”があると信じたいから付き合ってみようじゃないか そんな思いがあって……そんな中、素敵な言葉をじいに届けた人がいました。前例のないことへの挑戦 忘れかけていたものを思い出した気がしました そうやって道を拓いてこられたのが内野さんじゃないのっ そういうお人だから応援し甲斐があるんじゃない それでも心はゆ~らゆら、、、これは正直な気持ちだから素直に受け止める そして、、、それでいて前向きに 愛は揺らがない、きっと。
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アンナ・カレーニナ

2011-02-07 23:51:24 | 観劇記
2月5日ソワレの観劇記です。

初演は2006年、1回きり、しかも最前列という極端な観劇 当時はあまり好きな演目じゃなくて……というのも、どっちつかずな身勝手としか思えないアンナという女性がとにかく大嫌いだったので(同じ自分勝手でも我を貫くシシィみたいな方がサッパリしてて好きなの~)それから5年……まだまだ全然足りないけど当時よりは一応 観劇の経験値が しているのか、初演では気づかなかった作品の魅力を味わえたような気がしました。なかなか良いかも~~この演目 ま、相変わらずアンナは嫌いだ~というところは変わらないんですけどね 以下、曇りない目で感じたままに。。。それと、このアンカレという作品は、文学的な位置づけ、歴史的背景(女性史とかロシアの農業社会とか農奴解放とか)、哲学、宗教、いろ~~んな角度から論じることが可能だと思うのですが、そういう面倒なことはこの際なので取っ払って、純粋に1つの舞台作品の感想としてフリーダムに語りたいと思いま~す

今回はクリエでの上演。音響の調整が悪いのかマイクを通した音(出演者&オケの両方)が人工的で何か耳障りで気になりました でもビッグナンバーが多いミュージカルというよりは音楽劇、いや音楽付きのストプレと言ってもいい演目なので、ハコ的にはクリエでも悪くないのかな~と。開演前から幕は開いたまま、舞台上は椅子やオットマン等が置かれたサロン風になっていたのですが、それを見た時に舞台の中身が完全にぶっ飛んでいて忘れているかも~という危機感がいきなり襲ってきて でもナマで観ていると覚えているものなんですね~~冒頭の駅のシーンを見てすぐに思い出しましたわ ビバ、自分の記憶力!それと、今回は13列目センターで全部を見渡せる観やすいお席だったので、照明効果を存分に堪能できてアンカレの世界観を楽しめて良かったですね~~特にラスト。アンナが汽車に向かって飛び込んでいく場面、かぶりつきで観ていると流れ的には自殺するって分かるんだけど目の前で何が起きているのか「……ん?」という感じだったので。

この話、どーしようもなく悲惨な話なんだけど、今回観ながらふと思ったんですよね~~もしブロンスキーがあの時アンナの危機を察して戻っていたら?もしカレーニンが素直にアンナに接していたら?もしアンナが周りの人たちの愛情に気づいていたら?様々なifが頭をグルグル ハハハ~~ifが全部叶っていたら物語が存在しないんだけど(笑)それに、特に終盤のアンナを見て思いましたが、自分で勝手にアレコレ考えて答えを出していることって結構あると思うんですよね~~そして、第三者的に見たら即それは杞憂だ!と分かることだったりするという。。。実際に面と向かって腹を割って話してみたら意外に良い結果を導き出せたりすることも多かったりするものだし でも、そういうボタンの掛け違いは決して珍しいことじゃない……それとどう折り合いをつけて生きていくのか?というのが人間の宿命なのかもしれないな~と思いました でもね~~やっぱりアンナは嫌いだぁ~~ 子供を置いていくことも不倫することも、じいは世の中が求めるような常識に沿って普通に生きることに美徳を感じていないので別に何とも思わないんだけど、それはそれなりの覚悟を持って行った上での話であって、自分が行ったことに対する報いを受け入れられなかったり、こっちがダメならあっちという感じでフラフラされるのは、ただただ気分が悪いだけ。こういう女性、一番嫌いなのよぉ~~ もうぅ~~最後、ブロンスキーからの手紙に絶望していきなり「セリョージャに会いに行かなくては!」……思いっきり引いちゃったぞ~~ やっぱり子供を置いていったことはどんな言い訳や理由を付けても許されることじゃない、置いていった事実がある以上はどんな状況になっても受け入れる覚悟と諦めがないと子供が一番可哀想。

でもね~~こういう風にしか生きられない宿命の女性というのがいるんだな~と思ったんですよね。先日ある読み応えのある感想に遭遇したのですが、そこに「幸せになり得ない人物」と評されていてなるほどな~と。2幕のアンナとキティのデュエット それぞれ好きな人ができて知った愛の存在を歌っているのですが、2人の愛の意味は正反対なんですよね~~キティが歌う愛は容易に想像するに足る の喜び。好きな人ができて希望の未来が待っていて。。。でもアンナが知った愛は違うんですよね。何か逆説的というか……カレーニンと恋愛が何たるかを知らずに結婚して、ブロンスキーと出会うことで人を好きになる、愛するというのはこういうことだ!というのを知ったけど、前向きな愛よりも恋愛に伴う不幸の方をより強く知ってしまった……この作品全体、二組の対照的なカップルを描いているんだけど、今回はこのデュエットでの歌詞のやりとりが凄くすご~~く印象に残りました。

キャスト感想 やっぱり一番オイシイ役はカレーニンよね~~初演の時は最初は酷い男だな~とムカついていたんだけど、今回は隠れた愛情度 だった感あり 登場シーンから言葉の端々にアンナへの愛情が溢れていてもどかしくて アンタはバカだよ~~と頭を叩きたくなっちゃった でもそれは演じられている山路さんが演じてこそ醸し出せているものだと思うんですよね その空気感が漂っていたからこそカレーニンの心が伝わってきたんだと思うのよね。なので、最後の最後で泣いちゃったの~~っていうか実は泣いたのは唯一ココだけだったんですけど(爆!) これ、初演の時の泣きツボと同じだわ(苦笑)スティーバがブロンスキーとの間にできた娘を引き取ったことを話した時にウルウル 幸せカップルの葛山レイヴィン&遠野キティは非常に微笑ましく……存分に笑わせていただきました 葛山さん、歌が上達していましたね~~遠野さんは星組公演のスカピン以来。スカピンの時は典型的な娘役らしからぬ娘役だったけど(妙に大人っぽかった)今回は声が高くてフワフワした感じでびっくり。周りの雰囲気が変わるとこうなるのかな???ハッピーな明るい場面、さすがに2幕後半はその“ぶっ飛び感”がしつこくてお腹いっぱいになってどーでもよくなった感はあったんだけど、それでも初演のキティに比べたら……ねぇ

伊礼ブロンスキー、、、今まで尽く見逃していたので今回やっとこさナマで観られました~~が!!!ゴメンナサイ 伊礼君に罪はないのです、じいの好みの問題だと思います、、、ダメでした ブロンスキーが出てくる度にイライラ感が 別にアンナに感情移入しているわけじゃないんですけどね~~それでも相手が自分の好みじゃないと許せませんでした。ホント申し訳ないっっっ ただね~~好みとは別問題で言いたいことはあるのよ~~1幕の冒頭は良かったと思うんです。社交界のアイドル、貴族の婦女子が騒ぐというのに説得力のある存在感を感じました。でもね~~どうせならそのまま軽薄な部分を持った男のまま貫いた方が良かったと思うんですよね。あるいは本気でアンナを愛し抜くことを表したいならもっともっと一直線にのめり込む熱さが欲しかった。軽薄なのか本気なのか曖昧すぎてブロンスキーの言動がブレてくるように感じてイマイチ話の中にのめり込めなかったです。それに熱さが足りないのよね~~緩急のついた激しい役どころだから上りつめて落ちていく様が凄く平面的&表面的。カレーニンと対峙する場面でも、カレーニンが嫉妬するほどの若さが織り成す眩さや熱さがあった方がいいと思ったんだけど……う~~ん あ、誤解なきように言いますがじいの愛人(笑)と比べているわけじゃないですよ~~5年前にそこまで彼が演じられたかどうかは?なので。それに思い出は美化されるものなのでねぇ

思い出が美化……か 実はそれを感じたのが一路アンナでした。初演の方が良かったと思うのよね。1幕よりは2幕の方が良かった……1幕の最初の方は今までのコンサートで感じた所帯じみた馴れ合いのように感じたところがあったので。でも話が進むにつれて休業前の感じが戻ってきたようでホッとしました スポットライトに負けない存在感、やっぱりそういうのが似合う人なんだな~と思ったし、歌詞を歌う役のセリフとして聴けるミュージカル女優、、、センターを張っている他のミュー女優@東宝ミュー限定だけど(爆!)他ににはいないと思うから。ただね~~どうにもしっくりこないところが多々。スポット的には良いんだけど、全体で見ると役のキャラクターが一貫していなくて不安定、途中でアンナの仮面が頻繁に剥がれるのがどうも気になるというか……アンナというキャラクター、常識の塊で誰もがあこがれる貞淑な貴婦人が恋する心を知ることによって落ちていく様が見所なのに!!!理性と本能の緩急と落差が曖昧すぎ、凄く振り幅が小さいんです。貞淑な貴婦人、それにしてはセリョージャとのやり取りは庶民的だしスティーバやキティの前で可愛くはしゃぐところがうーん???その可愛さ→後に目覚める女性“性”の部分かと言えばこれまたうーん???1幕でブロンスキーに誘われる度に、惹かれているのに理性が止めるから拒む、、、拒むところは良いにしてもその裏に隠された本音の部分が全く感じられないんですわ。だから激しい力に我が身を掠め取られた後にズドーンと落ちていくところが観ていて物凄く居心地が悪かったという。。。2幕ラスト、最大の見せ場、「セリョージャ」を歌いながら汽車に飛び込んでいくところも初演での涙と鼻水にまみれての熱演を観ているだけに 今回は舞台から少し引いて観たことでアンナにスポットが当たった瞬間の存在の意味 みたいなものを考えることができたんですわ。普通に考えたらどう見てもお前が悪いだろう~~な女性なんだけど、何もかも失って、あるいは自ら捨てた絶望の果てに、最後の最後で残り決して消えなかった母性→セリョージャの愛、これは誰にも否定や非難ができないような絶対的なもの。それを有無を言わさない感じで圧巻するほどのエネルギーで伝えてほしかったんだけど……ってか初演の時はマジ圧倒されたから。でも、今回はメーターが振り切れるほどの圧倒はされなかったかな~というのが今回の感想。何だかね~~ギリギリまで追い込んで演じるところが好きだっただけに、本当はそうじゃないんだろうけど「ここまで」という少し引いた部分に収まっているような演じ方が残念 過去の面影に拘ってはいけないのかもしれないけど、それならベテランとしての深みや余裕がそうさせているのか?うーーん、申し訳ないけそれも違うと思うな~~別の方向にのりしろが広がっているとは思えなかったから。。。
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節分

2011-02-03 23:47:31 | その他いろいろ


鬼は~外、福は~内
今年ほどいろいろいろいろいろ~~んな意味で邪気祓いをしたい節分はなかったような気がしますが…… しかと追い払って春を迎えたいものです。

はい、今日は節分なので成田山へ……は行っておりません 本当は仕事は休みだったのですが、先輩と勤務を代わったので朝イチで向かったのは職場でした ま、気味が悪いほど暇だったし、木曜日は厄介なオバチャン社員がいないので職場の空気も心なしか清々しく穏やかに流れていたので過ごしやすかったのですが!!!実はじい、昨日は変な時間に寝て起きてしまったので夜は寝そびれてしまって徹夜 体内時計が思いっきり12時間ズレている状態だったので先輩方に話しかけられてもボーっとしてしまって そんなわけで今は身体的には徹夜明けの昼前、いいかげん寝ないと明日に響くぅ~~と言いつつこうやって書いている愚か者じい(笑)

テレビはどこもかしこも八百長ニュースばかり。角界ゲストがお約束の成田山新勝寺の豆まきの映像が放送されていましたが、こんなことに絡めて取り上げられるのは何だかな~って思います。ま、じいは大相撲に興味はないし野球賭博の頃から取り沙汰されていたことだから今更な感じがしてたし。で、、、こんなダークな話題は別にして、成田山の映像を見ると思い出しますね~~寒い中よく行ったよ、自分……みたいな あまりの寒さに途中の乗換駅で引き返そうかと「冗談で」思いましたわ(笑)今はそんな気力も体力もないだろうな~~って、やっぱり のためなら行っちゃう……か…な。

ありし日の思い出シーン・・・
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時計じかけのオレンジ

2011-02-02 23:48:46 | 観劇記
1月30日千秋楽の観劇記です

~あらすじ~

近未来のロンドンの町。コロヴァ・ミルク・バーにアレックスを首領とするピート、ジョージ、ディムの4人組がいる。バーの外、ジャンキーをよってたかって、殴る、蹴る。さらに別の少年たちとの乱闘。棍棒、チェーン、ナイフが飛び交う。ナッドサット語を駆使し、街を席捲するアレックスたち。

アレックスらは作家アレクサンダーに出会う。彼らは作家に猿轡をすると、目の前でその妻を殴りつけ強姦する。アレックスはかってのミュージカル「雨に唄えば」を唄いながら、作家とその妻に乱暴ろうぜきの限りをつくし、コロヴァ・ミルク・バーへ。そのときアレックスの心を捉えた音楽、それはベートヴェンの第九交響曲。世にも美しい音楽に心を奪われるアレックス。

アレックスは有頂天だった。仲間でも気に入らなければ、いきなりナイフで刺したりする。そして、次の襲撃場所は猫好きな一人暮らしのブルジョワ夫人の家。アレックスは夫人を殺害してしまった。警察の襲撃。仲間は逃げ、アレックスは逮捕され刑務所送り。刑務所の牧師のもとで賛美歌を歌う日々。

ある日、内務大臣が視察にやって来た。それがきっかけで、新開発の人格矯正法「ルドヴィコ療法」の実験材料にアレックスが選ばれ病院へ引き渡された。その療法とは、暴力や性に対し完全に無力な人格を植え付けるというもの。ドクター・ブロドスキーのもと、アレックスは注射を打たれ、体はがんじがらめに固定された。そして、眼球が飛び出さんばかりにクリップで目蓋をこじあけられ、見せられた映像は膨大な残虐描写フィルム。BGMはアレックスの愛したベートーヴェンの第九。アレックスは目を閉じられない。

実験は成功し、羊のようにおとなしくなったアレックスが家に帰ると両親の冷たい仕打ちが待っていた。家にはジョーという間借り人が住みついてアレックスの代わりになっていた。また、かつての仲間達は今では警官になっていて、アレックスを半殺しの目にあわせた。アレックスは今では暴力恐怖になっており、反撃することもできないのだ。
半死半生の体でやっとたどり着いた家は皮肉にも作家アレクサンダーの家だった。あの事件で妻は死に、彼は不自由な体になっていた。アレクサンダーはそうとうは知らずアレックスを親切に介抱してやった。やっと落ち着いたアレックスはナッドサット語をしゃべりだす。アレクサンダーはそれを聞いて、真相を悟る。この男だ!と。反体制の作家アレクサンダーは「ルドヴィコ療法」の記事は新聞で知っていた。その実験の男が、自分たちを不幸のどん底へ突き落とした犯人だったとは!政府攻撃と自らの復讐に燃えるアレクサンダー。二階にアレックスを閉じ込め、ベートーヴェンの第九を大音響で聞かせる。アレックスは苦痛に耐え切れず窓を突き破って飛び降りた。……・

この事件で窮地に立った政府は、マスコミ攻撃をかわすため、手を打った。アレックスを人格矯正以前の人格に戻す治療を施したのだ。大音響で流れるベートーヴェンの第九に陶酔し、不適な笑みを浮かべるアレックス。「これで俺は元に戻った」…。だが、本当にそれでいいのか??

(以上公式HPより)


このお話は原作があって既に映画化も舞台化もされているとのことですが、どちらも未見の状態で観劇しました。前述のあらすじ、っていうかほとんど最初から最後までストーリーを暴露しちゃってますね~~ただしこれは映画での結末。じいが事前に読んだのはどうやら映画版の方のあらすじだったようで 舞台版ではこの後に冒頭の場面に戻って同じシーンの焼き直しが行われるのですが、途中で小栗君演じるアレックスが「実はね…」という感じで違う結末→暴力は若気の至りで誰でも通る道だという落としどころを得てハッピーエンド となっていました。原作と映画の関係を知らずに観ていたので、暴力の連鎖と人間の宿命に焦点を当てる作品だと思っていて、思わぬ方向に進んでいったので、えーー みたいな感じになってしまいまして 何だかいかにも三文オペラ的な終わりというか、「本当はこうなんだけど実はね~」と最近よくみるありがちな構成の舞台だな~と思ったんですわ。しかも、、、以下、毒吐きでも妬みでも何でもないので誤解しないでくださいね(笑)最後のシーンは小栗君がかっこよすぎてむかついたっ!!!好みは別としてイケメンであることは紛れもない事実なわけで、イケメンに比例するようなカッコイイ風貌と振り付けを見せられたら腹が立つのよね~~はい、素直じゃないガキ大将が可愛い女の子をいじめるのと同じ感覚です

小栗君がカッコイイのはともかくとして、ちょっと無理があるというか大事なテーマを軽くして芸能ショー的なテイストになっている舞台な感じもしたけど、でもね~~アレックスが「この舞台はいかようにも解釈できる」と言っているように、いろんな視点からあーでもない、こーでもないと思考をグルグル回しながら楽しめる作品になっていたのではないかと。暴力の連鎖、「目には目を、歯には歯を」は善悪関係なく誰の性質の中にも存在しているもの。悪の道を選択した者の人生は保障されるのか?みたいな歌がありましたが、確かにそうなのよね~~それを矯正する権利を持つ人間がこの世にいるだろうか しかも、その矯正=ルドヴィコ療法に携わった人たちの利権争いや野望、自分自身も含めた社会や人間の真実の姿を見せられたようでゾッとしました

舞台セットは大きな鏡がドド~ンとあって照明や映像の反射、映し出された人影を効果的に使っていました。生バンドは2階部分、舞台自体が台形になっているのでバンドも台形に配置されていました。いや~~パンクオペラというだけあって音楽が激しいの何のって しかも映像がふんだんに使ってあって電光チカチカ こうなると思い出すのはやっぱり新感線の舞台!全然別物だということは分かっていてもついつい比べてしまって つくづく見せ方が上手いよな~~と思ってしまいます、新感線は。それに、、、既に観に行った友人たちから話に聞いてはおりました……噂の白い布 場面転換の時にカーテンみたいに左右から開閉する(新感線の舞台にある稼動するアノ壁を想像してもらえると近いかと)んだけど、しょぼいのよね~~学芸会の幕かと思っちゃった 敢えて無機質な感じだったり、わざとらしい人工的な感じを出したりという風に捉えれば……いや、やっぱりもう少し何とかならなかったものかと

主役のアレックスを演じた小栗君、実はナマはお初でした。チケットは取りにくい注目の役者だ~~と期待していたのですが、意外に普通 悪くはないんだけど今一歩入り込めなかったのは役柄のせい???テレビドラマのレベルでの及第点という意味では文句なしだと思うんだけど……う~~ん、じい的にはちょっと微妙 大きなウェイトを占めている悪な部分も表面的ににしか感じられなかったし。ま、途中のお着替えシーンでお尻を見られたのと、客席降りでセンターブロック内の椅子の背もたれの上を頑張って歩いていたのを近くで見られたのはイイ経験だったわ 武田君の存在、、、ゴメンナサイ、途中まで気づきませんでした そういえば出てたんだわ~~って。いろんな役で出没、ホントいろんなことをこなせる人なんだな~と感心しました。メインキャラ のアレクサンダーの爺さん演技も圧巻でした。キムラ緑子さん、吉田鋼太郎さん、それぞれ女性研究者と内務大臣を演じられていたのですが、物語的にもいろんな問題提起をしている重要な役柄だと思うんですわ。それを背負っていて観る者に伝わってくる存在感でした。

そしてそして、じい的にはこの方々がお目当て さとしさん&禅さん 期待通り、本当に本当に良かったわ~~さとしさん演じるドクター・ブロドスキー、出番はそんなに多くはないけど見事な怪演!初登場から笑わせていただきました 首から上は思わず假屋崎省吾orたかみーかと 立ち居振る舞いは新感線の粟根さん???天から笑いが降りてきたような間の効いた仕草や喋り方が面白くて……しばらくオレンジと白のコントラストを見たら「ビタミン!」って言っちゃいそう でも舞台上で安心できる存在感なんですよね~~2幕冒頭で矯正されたアレックスを披露するシーンがあって、見物人役で出演している人たちが座っているんだけど(マネキンも混じっているという)やっぱり実力が備わってるな~と思える方々の存在感は、ただ座っているだけでも違うんですよね。もちろんさとしさんもその中の一人……果てさてセンターで演じている主役の方は……以下省略ということで(爆!) 第一の結末の後の冒頭シーンからの焼き直し部分では、ドルーグたち(=ギャング集団)がアダルティーに(笑)そのメンバーの中にさとしさんもいるのですが体を張ってるぅ~~お疲れ様でした。何げに一番かっこよかったです、、、最後の衣装が でもね~~ゴメンナサイ、今回気がついたら常に視線の先にあったのは禅さん、あなたです!!!ますますお気に入り度が してしまいました。武田君とは別の意味でいろいろなことをこなせる人だなぁと圧巻でございますぅ~~少し悪っぽい感じだったのを見て、思わず観られなかった初演ウーマン・イン・ホワイトのDV男が観たかったな~と。今回も歌が申し分ないのはもちろんのこと、演じる役の内面まで含めたキャラクターの存在感が素晴らしくて 少~~しルイ16世ちっくな感じが入っていたような気はしたけど酔いどれ牧師、しかも最後は酒好きが高じて醸造会社に行ってしまうという でも、この人が一番まともな人だったのかも~~超いいかげんに見える牧師だけど、実は一番人間的で悪の人生を選択した人に寄り添える人にも見えました。

それにしても、、、さとしさんと禅さんが並ぶと息子に見えない息子と父親だ~と突っ込んでしまいたくなります。あるいは対決が始まりそうな……(笑)

マイ初日、だけど千秋楽……みたいな(笑)1回きり観るのに、いやそれが普通なんだけど 普段とは違う可能性が高い千秋楽に行くのってどーよ?!って感じですが最近はこのパターンが多い気がしないでもないです いえいえ、観られることに感謝♪最後はお楽しみがあったりして盛り上がれるし この日もカテコで紙ふぶきが飛びまくり~の紙テープはぶら下がり~ので華やかな幕切れの後に小栗君が「(カテコで)まだ呼ばれるのかよ~~(笑)無事に千秋楽を迎えられてありがとうございます。これから地方に行ってきます」と挨拶。さとしさんは紙ふぶきを頭から降りかけられたり口に入れられそうになったりで完全にいじられキャラになってました……というかその前のカテコから胸元のボタンを外そうとしてるし紙ふぶきにダイビングしてるしのやりたい放題でしたが そして、、、客席の方も豪華な顔ぶれ じいが座ったお席の数列先には八嶋さんに井上真央ちゃんに“新しいおじいちゃん”……あと2人プラスしたら花男だよぉ~~と内心ツッコミ(笑)
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