じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

7/5 5:20~ TBS「THETIME,」
   10:25~ TBS「ひるおび」
   13:55~ TBS「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」
   15:50~ TBS「Nスタ」
   18:30~ TBS「『二宮孝太郎』✕『それSnow Manにやらせて下さい』合体SP」
7/6 9:30~ TBS「王様のブランチ」午前の部
7/7 13:30 TBS「今夜初回!日劇「ブラックペアン2」&明後日初回火ドラ「西園寺さん」開幕超直前SP」
   19:00 TBS 「バナナマンのせっかくグルメ」
   21:00 TBS「ブラックペアン」放送開始
10月 芭蕉通夜舟 東京公演
    映画「八犬伝」公開
    芭蕉通夜舟 地方公演(群馬)
11月 芭蕉通夜舟 地方公演(宮城・岩手・兵庫・愛知・大阪)
    映画「アングリースクワッド」公開

時計じかけのオレンジ

2011-02-02 23:48:46 | 観劇記
1月30日千秋楽の観劇記です

~あらすじ~

近未来のロンドンの町。コロヴァ・ミルク・バーにアレックスを首領とするピート、ジョージ、ディムの4人組がいる。バーの外、ジャンキーをよってたかって、殴る、蹴る。さらに別の少年たちとの乱闘。棍棒、チェーン、ナイフが飛び交う。ナッドサット語を駆使し、街を席捲するアレックスたち。

アレックスらは作家アレクサンダーに出会う。彼らは作家に猿轡をすると、目の前でその妻を殴りつけ強姦する。アレックスはかってのミュージカル「雨に唄えば」を唄いながら、作家とその妻に乱暴ろうぜきの限りをつくし、コロヴァ・ミルク・バーへ。そのときアレックスの心を捉えた音楽、それはベートヴェンの第九交響曲。世にも美しい音楽に心を奪われるアレックス。

アレックスは有頂天だった。仲間でも気に入らなければ、いきなりナイフで刺したりする。そして、次の襲撃場所は猫好きな一人暮らしのブルジョワ夫人の家。アレックスは夫人を殺害してしまった。警察の襲撃。仲間は逃げ、アレックスは逮捕され刑務所送り。刑務所の牧師のもとで賛美歌を歌う日々。

ある日、内務大臣が視察にやって来た。それがきっかけで、新開発の人格矯正法「ルドヴィコ療法」の実験材料にアレックスが選ばれ病院へ引き渡された。その療法とは、暴力や性に対し完全に無力な人格を植え付けるというもの。ドクター・ブロドスキーのもと、アレックスは注射を打たれ、体はがんじがらめに固定された。そして、眼球が飛び出さんばかりにクリップで目蓋をこじあけられ、見せられた映像は膨大な残虐描写フィルム。BGMはアレックスの愛したベートーヴェンの第九。アレックスは目を閉じられない。

実験は成功し、羊のようにおとなしくなったアレックスが家に帰ると両親の冷たい仕打ちが待っていた。家にはジョーという間借り人が住みついてアレックスの代わりになっていた。また、かつての仲間達は今では警官になっていて、アレックスを半殺しの目にあわせた。アレックスは今では暴力恐怖になっており、反撃することもできないのだ。
半死半生の体でやっとたどり着いた家は皮肉にも作家アレクサンダーの家だった。あの事件で妻は死に、彼は不自由な体になっていた。アレクサンダーはそうとうは知らずアレックスを親切に介抱してやった。やっと落ち着いたアレックスはナッドサット語をしゃべりだす。アレクサンダーはそれを聞いて、真相を悟る。この男だ!と。反体制の作家アレクサンダーは「ルドヴィコ療法」の記事は新聞で知っていた。その実験の男が、自分たちを不幸のどん底へ突き落とした犯人だったとは!政府攻撃と自らの復讐に燃えるアレクサンダー。二階にアレックスを閉じ込め、ベートーヴェンの第九を大音響で聞かせる。アレックスは苦痛に耐え切れず窓を突き破って飛び降りた。……・

この事件で窮地に立った政府は、マスコミ攻撃をかわすため、手を打った。アレックスを人格矯正以前の人格に戻す治療を施したのだ。大音響で流れるベートーヴェンの第九に陶酔し、不適な笑みを浮かべるアレックス。「これで俺は元に戻った」…。だが、本当にそれでいいのか??

(以上公式HPより)


このお話は原作があって既に映画化も舞台化もされているとのことですが、どちらも未見の状態で観劇しました。前述のあらすじ、っていうかほとんど最初から最後までストーリーを暴露しちゃってますね~~ただしこれは映画での結末。じいが事前に読んだのはどうやら映画版の方のあらすじだったようで 舞台版ではこの後に冒頭の場面に戻って同じシーンの焼き直しが行われるのですが、途中で小栗君演じるアレックスが「実はね…」という感じで違う結末→暴力は若気の至りで誰でも通る道だという落としどころを得てハッピーエンド となっていました。原作と映画の関係を知らずに観ていたので、暴力の連鎖と人間の宿命に焦点を当てる作品だと思っていて、思わぬ方向に進んでいったので、えーー みたいな感じになってしまいまして 何だかいかにも三文オペラ的な終わりというか、「本当はこうなんだけど実はね~」と最近よくみるありがちな構成の舞台だな~と思ったんですわ。しかも、、、以下、毒吐きでも妬みでも何でもないので誤解しないでくださいね(笑)最後のシーンは小栗君がかっこよすぎてむかついたっ!!!好みは別としてイケメンであることは紛れもない事実なわけで、イケメンに比例するようなカッコイイ風貌と振り付けを見せられたら腹が立つのよね~~はい、素直じゃないガキ大将が可愛い女の子をいじめるのと同じ感覚です

小栗君がカッコイイのはともかくとして、ちょっと無理があるというか大事なテーマを軽くして芸能ショー的なテイストになっている舞台な感じもしたけど、でもね~~アレックスが「この舞台はいかようにも解釈できる」と言っているように、いろんな視点からあーでもない、こーでもないと思考をグルグル回しながら楽しめる作品になっていたのではないかと。暴力の連鎖、「目には目を、歯には歯を」は善悪関係なく誰の性質の中にも存在しているもの。悪の道を選択した者の人生は保障されるのか?みたいな歌がありましたが、確かにそうなのよね~~それを矯正する権利を持つ人間がこの世にいるだろうか しかも、その矯正=ルドヴィコ療法に携わった人たちの利権争いや野望、自分自身も含めた社会や人間の真実の姿を見せられたようでゾッとしました

舞台セットは大きな鏡がドド~ンとあって照明や映像の反射、映し出された人影を効果的に使っていました。生バンドは2階部分、舞台自体が台形になっているのでバンドも台形に配置されていました。いや~~パンクオペラというだけあって音楽が激しいの何のって しかも映像がふんだんに使ってあって電光チカチカ こうなると思い出すのはやっぱり新感線の舞台!全然別物だということは分かっていてもついつい比べてしまって つくづく見せ方が上手いよな~~と思ってしまいます、新感線は。それに、、、既に観に行った友人たちから話に聞いてはおりました……噂の白い布 場面転換の時にカーテンみたいに左右から開閉する(新感線の舞台にある稼動するアノ壁を想像してもらえると近いかと)んだけど、しょぼいのよね~~学芸会の幕かと思っちゃった 敢えて無機質な感じだったり、わざとらしい人工的な感じを出したりという風に捉えれば……いや、やっぱりもう少し何とかならなかったものかと

主役のアレックスを演じた小栗君、実はナマはお初でした。チケットは取りにくい注目の役者だ~~と期待していたのですが、意外に普通 悪くはないんだけど今一歩入り込めなかったのは役柄のせい???テレビドラマのレベルでの及第点という意味では文句なしだと思うんだけど……う~~ん、じい的にはちょっと微妙 大きなウェイトを占めている悪な部分も表面的ににしか感じられなかったし。ま、途中のお着替えシーンでお尻を見られたのと、客席降りでセンターブロック内の椅子の背もたれの上を頑張って歩いていたのを近くで見られたのはイイ経験だったわ 武田君の存在、、、ゴメンナサイ、途中まで気づきませんでした そういえば出てたんだわ~~って。いろんな役で出没、ホントいろんなことをこなせる人なんだな~と感心しました。メインキャラ のアレクサンダーの爺さん演技も圧巻でした。キムラ緑子さん、吉田鋼太郎さん、それぞれ女性研究者と内務大臣を演じられていたのですが、物語的にもいろんな問題提起をしている重要な役柄だと思うんですわ。それを背負っていて観る者に伝わってくる存在感でした。

そしてそして、じい的にはこの方々がお目当て さとしさん&禅さん 期待通り、本当に本当に良かったわ~~さとしさん演じるドクター・ブロドスキー、出番はそんなに多くはないけど見事な怪演!初登場から笑わせていただきました 首から上は思わず假屋崎省吾orたかみーかと 立ち居振る舞いは新感線の粟根さん???天から笑いが降りてきたような間の効いた仕草や喋り方が面白くて……しばらくオレンジと白のコントラストを見たら「ビタミン!」って言っちゃいそう でも舞台上で安心できる存在感なんですよね~~2幕冒頭で矯正されたアレックスを披露するシーンがあって、見物人役で出演している人たちが座っているんだけど(マネキンも混じっているという)やっぱり実力が備わってるな~と思える方々の存在感は、ただ座っているだけでも違うんですよね。もちろんさとしさんもその中の一人……果てさてセンターで演じている主役の方は……以下省略ということで(爆!) 第一の結末の後の冒頭シーンからの焼き直し部分では、ドルーグたち(=ギャング集団)がアダルティーに(笑)そのメンバーの中にさとしさんもいるのですが体を張ってるぅ~~お疲れ様でした。何げに一番かっこよかったです、、、最後の衣装が でもね~~ゴメンナサイ、今回気がついたら常に視線の先にあったのは禅さん、あなたです!!!ますますお気に入り度が してしまいました。武田君とは別の意味でいろいろなことをこなせる人だなぁと圧巻でございますぅ~~少し悪っぽい感じだったのを見て、思わず観られなかった初演ウーマン・イン・ホワイトのDV男が観たかったな~と。今回も歌が申し分ないのはもちろんのこと、演じる役の内面まで含めたキャラクターの存在感が素晴らしくて 少~~しルイ16世ちっくな感じが入っていたような気はしたけど酔いどれ牧師、しかも最後は酒好きが高じて醸造会社に行ってしまうという でも、この人が一番まともな人だったのかも~~超いいかげんに見える牧師だけど、実は一番人間的で悪の人生を選択した人に寄り添える人にも見えました。

それにしても、、、さとしさんと禅さんが並ぶと息子に見えない息子と父親だ~と突っ込んでしまいたくなります。あるいは対決が始まりそうな……(笑)

マイ初日、だけど千秋楽……みたいな(笑)1回きり観るのに、いやそれが普通なんだけど 普段とは違う可能性が高い千秋楽に行くのってどーよ?!って感じですが最近はこのパターンが多い気がしないでもないです いえいえ、観られることに感謝♪最後はお楽しみがあったりして盛り上がれるし この日もカテコで紙ふぶきが飛びまくり~の紙テープはぶら下がり~ので華やかな幕切れの後に小栗君が「(カテコで)まだ呼ばれるのかよ~~(笑)無事に千秋楽を迎えられてありがとうございます。これから地方に行ってきます」と挨拶。さとしさんは紙ふぶきを頭から降りかけられたり口に入れられそうになったりで完全にいじられキャラになってました……というかその前のカテコから胸元のボタンを外そうとしてるし紙ふぶきにダイビングしてるしのやりたい放題でしたが そして、、、客席の方も豪華な顔ぶれ じいが座ったお席の数列先には八嶋さんに井上真央ちゃんに“新しいおじいちゃん”……あと2人プラスしたら花男だよぉ~~と内心ツッコミ(笑)
コメント
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