じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

春画先生 試写会

2023-09-28 17:54:29 | 内野さん映像のお仕事(連ドラ以外)


昨夜は渋谷のユーロライブで開催された映画.com主催の試写会に行ってきました 決してイマドキではないスクリーンと客席、映画好きの方から浮世絵好きの方まで様々なジャンルのファンが集まって良い雰囲気でした。男性率高め 冒頭からアチコチで笑いが巻き起こっていて……。

じいは完成披露上映会に続いて2回目の鑑賞。最後までの展開を知ってからのリピートということで、登場人物のちょっとした仕草や発する一言が後に出てくるアソコに繋がるのかな~とかアレを匂わせているのかな~とか妄想(笑)してしまい、各々のキャラクターがとても愛おしく感じました そして、、、やっぱりつくづく思いましたね~~この映画は春画そのもの 予告動画に出てくる無修正部分を文鎮で隠す場面が出てきますが、まさにコレなんですよね。性的な部分以上にそこに至るまでの人間模様やその行為の周辺から醸し出される当事者たちの心の深い部分……芳賀センセが言っていたまさにコレが春画の鑑賞の仕方ですが、そういうのが巧みに積み上げられ描かれている作品だと思いました 最後は内側がカラッとした気持ちに満たされて……笑い絵というのは本当なんだなぁ~と楽しくなってしまいました。



上映後は塩田監督のトークショー。全員が観賞済みということでネタバレを気にすることなく貴重な話をいろいろと聞くことができました。(写真OKでした

映画の原点は2015年に開催された永青文庫での春画展。その時の一体感や熱気が忘れられなくて、カラッとした楽しい作品を作りたいと思ってこの作品が誕生したとのこと。そして芳賀一郎を演じた内野さんの話がドドーンと 塩田監督の作品はSとMの波長がピターっと合う時があるそうで……内野さんがM設定になった理由について、アンビバレントな要素があるとかないとか。。。今回取り上げた春画は鈴木晴信から喜田川歌麿にかけてのものということで明るく大らか、影や葛藤がないので、そこからドラマを作るにはどうしたらいいかというので、そういう江戸の文化を愛している当の本人は悩みだらけの人という設定にしたとのこと。性表現にはオープンなのに自身の性生活は明治以降のキリスト教文化に縛られてストイック……本編に振り返ってみると笑えて笑えて 監督曰く春画の歴史を春画先生こと芳賀一郎に込めたそうですが、内野さんが監督に寄せてきたらしいんです!!!芳賀の役作りに際して内野さんが監督に「髪の毛をパーマっぽくしてもいいですか?」「ひげを生やすのはどうでしょう?」と言ってきたとか……塩田監督、内野さんのつもりになっていました(笑)

内野さんという人がどういう人なのか分からないけど見えない何かを抱えているような感じがするそうで(何か深いぞ~)……芳賀一郎のイメージは最初はヒッチコックの「めまい」と思ったけど最終的には「レベッカ」かな と……見た目ローレンス・オリヴィエで中身はジェームズ・スチュアート、矛盾があって名優だけどコメディもやる的な!?実際に内野さんと会ってみたら見た目ダンディーで立派なのに中身は子供なんだそうです(笑)監督がお芝居を褒めるとメチャクチャ喜ぶらしい……です

北香那ちゃんはオーディションの最初の頃は監督が思い描いていた弓子のイメージとは違っていたそうですが演技が上手そうということで決めたとか。芳賀一郎はMで妄想に溢れているけど実生活の部分は不器用、Mなのにそれをコントロールできていない部分があるのに対して、弓子の方も大人しそうに見えて気が強く思い込みで突っ走るタイプでありながらもすぐに図に乗るし妄想が激しいし……香那ちゃんにピッタリ合ったと言っていました。そして、、、愛すべき変態・柄本佑くんの辻村、ツイがきっかけでプチバズリ?ブーメランパンツ!!!監督は台本にビキニパンツと書いたそうなのですが、柄本くんが自分でTバックのブーメランパンツを注文したそうです。色はどうしましょう?ということになった時に柄本くんが窓から空を見つめていたので青になったと……その青色ですが江戸の空の色(ラピスラズリの入った絵具以前の青色=晴信から歌麿にかけての時代)だそうです。いや~~あのパンツは全てを持っていく位に印象が強すぎたから~~

安達祐実ちゃんは台本を渡したその日(だったかな?)出演を即決したとのこと。とにかくめっちゃプロ!(キャリア半端ないもんね)監督が衣装合わせの時に会って、祐実ちゃんは監督のことを目の奥を見透かしていたように見ていて、何を求められているか分かる感じだったそうです。撮影の時も準備とかテストとかいろいろしている時に、他の役者さんは台詞を思い浮かべたり反芻したりしているのに祐実ちゃんはドレスのスリットの映り方を気にしているという余裕っぷり。内野さんを鞭で打ちまくるシーンがあるのですが、リハーサルの時に内野さんがアドリブで「これが嬉しいんだ~」と叫んでいたと……もうぅ~~

後半に質疑応答あり。劇中に出てきた春画の中で監督はどれが好きか?という話から西洋画との繋がり、西洋画に影響を与えた浮世絵=実は春画だったという話、ペリー来航時に上質な縁起物として良かれと思って春画を渡したら怒りを買ったので止めておけばご禁制にならなかったのに~という恨み節?まで様々。女性から見るとヤバすぎる登場人物たちを愛すべきキャラクターに作り上げたのはどうやったのか?という質問も出て、それはもう内野さんが演じた芳賀のキャラクターに尽きるという嬉しすぎる回答 ネタバレになるので控えますが劇中の某場面、18禁ではお馴染みというか当たり前のものなんだそうですが(へぇ~そうなんだ・笑)無修正と同様に確実に映倫で引っかかるとのこと。この映画、実は当初R18ならOKと映倫が言ってきたんだそうで、ふたを開けてみたらR15に下がっていて驚いたらしくて……まさに演じた方々の素晴らしさのおかげと監督がしみじみ嬉しそうに言っていたのが何か無性に嬉しくて。。。

好きな人が褒められて自分のことのように嬉しくて ひたすらお礼を言いたかったりして…… それはさておき、いろいろ知ることができたので更にこの作品に対する興味が湧いてきました。次に観たらどんな風に感じるのか、、、公開日が楽しみ~♪

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