じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

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10/25  映画「八犬伝」公開
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ライオン・キング

2012-09-24 20:04:33 | 観劇記
9月22日マチネの観劇記です。

珍しく……四季観劇 自分では絶対に選ばないであろう(爆!)ライオンキングを観てきました~~会社行事で。毒吐きあり、四季好きの方は注意デス

~あらすじ~

アフリカの広大なサバンナ。ラフィキが巡りめぐる生命の賛歌を歌い上げる中、あらゆる動物たちが、シンバの誕生を祝うためにプライドロックに集まる。しかし一人だけ未来の王の誕生を快く思わない者がいた。光に満ちた王国:プライドランド全土を目の前にして、父王ムファサは息子に「サークル・オブ・ライフ(命の連鎖)」の理念を教える。「ライオンも死ねば草となり、その草を草食動物が食べ、その草食動物をライオンが食べる。全てのものはこのめぐりめぐる偉大な生命の調和に結びついている。王としてそれを理解し、全ての生命を尊重すべきである」と。
好奇心旺盛なシンバは叔父スカーから聞いた禁断の場所へ踏み込む。そこで待っていたのは、ライオンの支配が面白くないハイエナ3匹。強がるシンバだが歯が立たず、あわやという時、危機一髪で父に助けられる。未来の王としてあるまじき勝手な振る舞いを叱る王。しかし星空の下、王はすっかり意気消沈した息子に父として語りかける。「過去の偉大なる王たちが、あの星からお前を見守っている。そしてお前を導いてくれるだろう。彼らはお前の中に生きているのだ」と。しかしその裏では、ハイエナたちがライオンの王国を乗っ取ろうという陰謀を企てていた。(公式サイトより)


2階席からの観劇でしたが、劇場の作りはさすが四季!というか上手いのよね~~2階でも疎外感なく十分に近い 2幕冒頭だったかな~~客席降りがあって動物たちが後ろから?入ってくるところは1階席後方で何が起きているのかは全く見えなかったけど、鳥を飛ばす役の人たちが2階に上がってきてくれて舞台と一体になって楽しめました ただ、、、もっと大きいハコでも似合う演目なのかな~と思う部分も。影絵を使ってアフリカの大地を表現している場面が結構あって効果的な見せ方だな~と思ったのですが、もう少し引きで壮大に見えたら凄いだろうな~ってね

さすがディズニーが手がけたミュージカル!演目自体は本当に本当に素晴らしかったです ストーリーはいかにも子供向けの本にありがちというか単純な展開なんだけど、随所に人生の深い話が散りばめられているので大人の目にも鑑賞に堪え得る内容。実際に酸いも甘いも味わったことのある子供とは別の視点で味わうことができる重厚さがあるんですよね~~何だか日頃忘れている“基本的な”物事を思い出させてくれるまさに良質な作品だと思いました。Circle of lifeの多面性を余すとこなく表現しているんですよね~~自然界の食物連鎖、脈々と続く種の継承、、、そこに人間ドラマ……人間じゃないんだけど(笑)生きる者の抱える思い、親子、兄弟、友情、恋愛、、、観る者にどこか心当たりのある関係性とそこに潜む心模様に訴えかけるものがありました。じいが特に印象に残ったのがムファサとシンバの父子関係とムファサとスカーの兄弟関係。1幕で禁じられていたプライドランドの北部→ハイエナの縄張りに好奇心で踏み込んでしまったシンバを助けたムファサ……王の後継者としてあるまじき行いと叱りながらも叱りきれずにいる複雑な親心、順番でいけば親の方が先に逝くわけで、その先の人生がある子供に大きな愛を注ごうとしていること、姿形はなくなっても生き続けることを語るところはズッシリきましたね~~そしてムファサとスカーの関係。スカーが「人生は不公平だ」と言っていたけど、陰と陽を描くことでいろんなものが見えると思うんですよね。勧善懲悪ではない、どちらも紙一重で両方とも内在しているものだからこそ否定しきれないんだろうな~と。スカーから目が離せないのはそういうところがあるからなのかもしれないと思いました

動物の動きを表現した振り付けや小道具使いも素晴らしかったです じい、よくテレビで野生動物の番組を見るのでね~~手首の動きや膝の使い方が本物の動物そっくりだったのでビックリしました 特にライオンはね、、、猫と一緒に暮らしたことがあって、ライオンの動きを見ながらつくづくネコ科の動物で同じ仕草だな~と思っていたのですが、今回見たライオン役のキャストの方々の動きがあまりに自然で似ていたんですわ。しかも動きを真似ればいいというものではないんですよね~~その動物が持つ雰囲気がそれぞれしっかり表現されていたので気がついたら“被り物”ではなく動物そのものに見えてました。サイチョウのザズやミーアキャットのティモンは人形を操作しながら歌ったり喋ったりしてるんですよね~~その一体感も見事!!!じいなら絶対にどっちかが疎かになってるぅ~~全く不自然な感じがなくて、しかも絶妙な間が素晴らしくてディズニー映画の二次元アニメかと思うくらいしっくり嵌っていました

以下は毒吐き 良かったんですよ~~演目はね。。。でも四季というのがやっぱりどうも……まず例の母音強調の発声法。もうね~~聞いててホント辛いです。そのうち大根芝居ふざけるな~~と怒りが湧いてきます。セリフが明確に聞こえるのは結構なことですが……ってか正直今回の観劇では聞き取れなくて終わってるトコもあるのでそんなことをする意味があるのか問いたいところですがね~~全く感情が伝わってこないセリフ回しはいかがなものかと 実力は十分だと思いますよ~~何といっても四季ですから。それなのに大根としか思えないのは辛いわ~~ そういうわけで喋ってる普通のお芝居よりは歌ってくれていた方が違和感なく……でも歌は歌で問題あり 上手いんですよ~~ホント上手い。しかも全員レベルが高くて、これだけの人数がいたら1人くらいはハズレがいるようなものの全く穴がない。変な繋がりや名前だけは有名で実力ゼロな人たちをキャスティングする舞台←何/どことはいいませんが(爆!)よりはよっぽどか良いと思いますが……こんなに上手なのに心に響かないのよね あと一歩、心のメーターを振り切る何かがなくてお腹いっぱいになるだけ。グッと伝わってくるものがないのがね~~演目自体は良いので、オペラ座の怪人同様に海外に(苦笑)理想を求めて探しに行きそうな予感

ラフィキの鄭雅美さんの熱唱には圧倒されました。終演後ずっとアフリカーンな歌声が頭をグルグル回っています。欲を言えばもう少し何かを秘めた雰囲気のある歌だったら良かったな~と。ムファサ役の内海雅智さん、スカー役の金森勝さんは大人の魅力が満載 それぞれに圧倒的な存在感がありましたね~~これまた欲を言えばムファサ&スカーそれぞれが周りに対する感情(顕わになるもの内面的なものも)がもう少し伝わってくるとCircle of lifeの意味合いがもっと深く濃く感じられるのにな~と思うところがあったのよね。ザズの布施陽由さん、ティモンの中嶋徹さん、プンバァの福島武臣さんは器用な演じっぷりを楽しませていただきました。このお三方、、、人形や被り物を動かしながらも当人の表情がとっても豊か その表現力は素晴らしかったですぅ~~ 子役の2人、中村浩大くんと満薗梨奈ちゃんも頑張ってました ナラの谷原志音さんも健闘してたんだけど……表情がイマイチ硬くて歌も感情を伝えるというには少し物足りない気がしました。上手だったんですけどね。シンバの島村幸大さんがね~~申し訳ないけどゴメンナサイでした 悪くはないのよ~~歌えていないわけじゃないし。でも何も伝わってこないってどういうこと???特にナラがプライドランドから逃げてきて王国の現状を伝えた後の場面、、、葛藤も苦悩もはたまた更に後のナラとの恋愛感情も、、、こちらは大体のストーリーを予測できるからこういうものだと分かって見ていられるけど全く分かりませんでした 最後にスカーを倒して王になる場面も……微妙 そこら辺を緩急入れてしっかり演じてもらわないとムファサとの関係性が希薄になってしまうのよね~~もどかしくてもどかしくてモヤモヤ ま、キャスト全般的に「歌えてるんだけどね~~でも、、、」というのが多くて心の底からの充実感は得られませんでしたね~~やっぱりじいは歌も大事だけど演技ができないことには……遠慮なしに心の中に入ってくる演じ方をする人たちに慣れている身を満たすにはちょっと

最後に、、、おふざけ こんなところで病気が出るとは(笑)ムファサに王国内の様子を伝える場面で側近の鳥ザズが「王様、朝の報告をいたします」と言った瞬間に頭を過った炎の報告~♪それと、スカーがムファサを殺して王になった時に「ムファサの亡霊が俺を見ているようで」「眠れないんだ」……はい、マクベスかと思いましたデス(笑)そうそう、あとね~~口ポカーン な演出があって、ムファサが殺された時に雌ライオンたちが嘆くところで頭に乗せてるライオンの被り物の目から涙として白くて長い布がビョーーン!!!申し訳ないけどコントかと思ったわ
コメント
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