2月25日前楽の観劇記です。今回は2列目のほぼど真ん中

ステージサイドもいいけど、役者さんはやっぱり真正面に向いて演じているので、普通に

楽しむにはベスト……ベストすぎるお席でございました
今回とにもかくにもドド~ンと感じたのはベガーたちの生きる力が凄かったってこと。「ベガーズ・オペラ」で演じている役も凄いんですけど、それ以上にベースとなるベガーの気持ちが演じている役の中から滲み出ていることに圧倒されてしまいました

ベガーとしての役作りがしっかりしてるからだど思うんですけど、役作りっていうよりもその役を生きてるからこそ成せる業

だと思いました。そのせいなのかな

ラストの「最後は悲劇と限らない~」の部分、ベガーたちが自分自身に対して言い聞かせているようにも聞こえてきて……胸がすっごく熱くなりました。ちょいとウルウルきてたかも~~
以下、気になった点をアトランダムに。。。
玲奈ちゃん、初演&他の演目でも感じたことですが、公演を重ねる毎に激しくなってくる…というか、良い意味で歌や演技が乱れてくるんですよね~~それだけ役がしみこんでくるんだと思うんですけど

今回も、それを感じてて(先週比)……ただ、今回の場合はもう少し頑張ってほしいな~と思うような

中の人の存在感は感じないんですけど、ポリーとしての覇気が足りなかったというか

でも、ムラはあったものの雰囲気は良かったです

ベガーとしての職業柄=芝居上手な娼婦の感じが出てたような
本日の施しタイム

日を追う毎に凄いことになってる気が

今回はモリーに何と何と

生餃子の大きな紙袋の差し入れがぁぁ~~~

どうやって食べるんだ?なんて声が上がってました

さらに、、、今でもあるのね~~お菓子(チョコレート)の首飾り

トムに「何首にかけてんの

」とつっこまれてました。そうそう、その前のところ、いつものように

トムがグダグダ芝居を止めたのにマットがお構いなしに続けてて……「やる気あるね~」なんて言われてました
幕間の挨拶、最初の方はモリー(モリクミさんじゃない方ね

)手話での挨拶で小西さんが通訳。「モリーは恥ずかしがり屋なので手話で皆さんにお伝えします」って……最初の方は普通に通訳してたんですけど、後半は「トイレに……行けっ

」なんて言ってて大爆笑

2幕と3幕の間の時は玲奈ちゃん。「10分後にまたお会いしましょうね♪」って。。。かわゆい~~~~
第2幕の客席いじり、ボックス登場のマクヒースがお客さんに「もの凄い前のめりで見てたね」って……乾杯~


した後で1階客席へ。。。さすが大阪

役者の方から煽らなくても客席の方からかけ声や歓声が聞こえてきて

マクヒース登場で「いよ

」なんて声も上がったし、「2階、3階の美女ども~~」ってところでも何か(覚えてないんですけど

)マクヒースに?話しかけてた人がいたような気が……で、その後のセクシーフェロモン投下

じいの知ってるうっちー友が思いっきり標的にされてしまい、社会復帰不能になってしまいました

でも、やっぱりいいですね~~間近に聞くナマ声は



通路側からはちょいと離れていたんですけど、メロメロだわ~



歌声は耳から離れないし、顔は頭から離れないし~~~標的にならなくても既に死亡

……って、そんな状態になってる場合じゃなくて

その後の娼婦さんたちとの絡みではスーキーの「爺さんがいいと思いますわ」ってところ、2列目にちょうど男性がいたので迫られてました。だって~~スーキーさん、膝や腕に寄り添ってたんだもん~~~
第3幕、正直観てる方もそろそろ体力&気力の限界

かな~り頑張って観ないと

と思ってしまうんですが、、、ツボなところもあるんですよね

例えば“悪の三人集”……思わず風林火山の「怪しい三人の密談」を思いだしてしまうんですけど

それは置いといて、、、「ファラララ~」の歌の部分、ピーチャムがジンを飲もうとするところでダイアナ・トレイプスの歌が引き留めちゃうんですよね~~そのタイミングが絶妙、面白すぎて笑ってしまいます
そしてそして、、、一番気になる、っていうか彼に会うために通ってるようなものなんですが、愛しのお方、マクヒース


今回は、色気



ワルっぷり



バカ男ぶり



になってました。ルーシーが指輪で賄賂代を工面しようとするところでニヤリ

下心がいやらしいほど露骨に滲み出ている感じが凄いんですよね~~ポリーに対しては、アンボラの歌までは迷惑そう…っていうか弄んでる感じなのに、ピーチャムに連れて行かれるところで表情が変化していく。。。初演の時はマクヒースの悪者になりきれない部分を感じたし、再演の時はずっと冷たいままで雰囲気変わったな~と思ったんですけど、今回はベガー=マッコリの部分が現れてるように感じました。人生に対するやるせなさみたいなものかな~~って。それにしても

ポリーの前では頼れる男、ルーシーの前での弟キャラ、仲間たちとの中で見せるくったくのない

やんちゃな男っぷり……表情&雰囲気がこれでもか!と言うほどに違えてくるところが凄いんですよね~~~さすが内野さん
で、第3幕のマクヒース……死刑判決を受けた時の笑いが痛々しくて……その前のシーン、ポリーとルーシーが各々の父親に助けを求めるところでは、前に観た時は「そういう現実なんだよ」って感じで、物分かりのイイ感じ(一種の強がりだと思うんですけど)だったのが、今回は、恐れや諦めみたいな弱々しいバカ男の雰囲気が漂ってて、自分が泣かせた

二人の女性に庇われる情けない男になってて。。。思わず頭を抱えてトホホ~

な感じになってしまったんですけど、心のどこかに感じたチクリとした痛み……ベガーたちの抱えている人生の重さを感じたような気がしました。そして、首つり役人に連れて行かれるマクヒースの姿……ダメだわ~~



ポリーのセリフそのものですわ。偉大な人の苦しむ姿は見ていられない。。。マクヒースの悔しがる姿を見てると辛くて辛くて



しかもルーシーの叫び声は日に日に大きくなってるし。ウルウルしちゃいますね~~~


ただ~~し

再演になってからど~も気に入らないところがあるんですよ。牢獄の場面でのマクヒースの叫び。。。方々で好評を聞いてるんですが、じい的にはちょいと

音響や席位置のせいもあると思うんですけど、綺麗に聞こえすぎるんですよね~~あと、「吊されるのは誰だ」の冒頭のソロとか……内野さん、歌は本当に上手になられた……けど、その分感情表現が隠れてしまったような気がして。。。そうは言っても、他の場面では発せられた言葉が、その言葉の持つ世界観を目の前に作り上げる……言葉の魂を感じさせてもらえるから心はわしづかみ~な状態なんですけど、前述の場面だけは、、、納得できないんですよね。。。まだ東京公演があるし、どうなっていくのか、どう感じるのか、見守りたいと思います
カテコ冒頭のマッコリのソロ部分、妙に内野動きな振付に見えたのは気のせい


ま、あの意味不明さがいいんですけど~~~で、全部終わった後の挨拶、の前に、舞台中央に出てきて再び客席の左右に向けて一礼!←出演者全員でやってた時と同じ感じ。お茶目だわ

そして挨拶は、前半の方は忘れちゃった……ゴメンナサイ

しめくくりは「持ち物を確認して帰ってね」って……そしていつもの

内野バイバイ

で舞台袖に戻ってたんですけど……聞こえましたよ~~「おやすみ~」って

何故に????確かにこの日は1公演でしたけど、、、まだ夜じゃない?!みたいな