愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

豪雨災害と地域文化の再構築in野村町

2019年08月29日 | 災害の歴史・伝承
西予市野村町。昨日はNジオチャレ。子どもたちと探検風に町歩きの2回目。昨年の豪雨で浸水した旧庄屋や、3.7m浸水し社務所が流された神社を見てまわりながら、町の過去、現在を見つめなおす。

神社境内のイチョウ、カシの巨木の幹周を子どもたちに計測してもらったら、どちらも4m近くあり、樹齢は約300年と推定。

神社では宮司さんから被災のその後をうかがう。すると、社務所とともに流されたと思っていた16世紀の史料が、境内で引っかかって実は無事だったことを知る。野村で数少ない近世初頭以前の文化財(未指定だけど)。鳥肌が立つ。これは奇跡だ。

この1年間、子どもたちと学んだり歩いたり、その準備や運営の過程で、新たな(これまで注目されていなかった)歴史資料をはじめいろんな大切なことを確認することも多かったり。学ばせてもらってます。
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