愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

【参加者募集】卯之町の末光家住宅ミニ講座

2024年01月16日 | 地域防災・事前復興



2月4日(日)13時半から西予市宇和町の伝統的建造物群保存地区「卯之町」の末光家住宅の一般公開。その関連行事として、ミニ講座が開催されます。主催は西予市経済振興課。

今回は、「地域文化を活かした災害復興支援活動ー西日本豪雨から5年半ー」をテーマにお話しします。

事前申込不要。参加費無料。


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宇和島語り部発足プロジェクト

2024年01月14日 | 地域防災・事前復興
宇和島語り部発足プロジェクト「地域の宝を語り継ごうワークショップ」。




宇和島NPOセンター主催。本日、ホリバタで開催。宇和島で活動する5団体の活動紹介&参加者との意見交換。多くの市民にご参加いただきました。




【参加団体】
十本松峠の整備と復活の会
宇和島空襲を記録する会
うわじま観光ガイド
ブラ防さんぽ
うわじま文化会議




今日の会の中で、地域の歴史、文化に関わる団体のプラットフォームを、ということで、参加の大学生に早速、「宇和島語り部発足プロジェクト」のインスタアカウント作成してもらいました。

宇和島語り部発足プロジェクト
インスタアカウント



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【愛媛CATV】松山市の地震・津波防災シンポジウム

2024年01月11日 | 地域防災・事前復興
愛媛CATVで繰り返し放映されているシンポジウム「南海トラフ巨大地震で発生する大津波で瀬戸内海沿岸部はどうなる!?」。2023年11月5日に松山聖陵高等学校で開催された学際的・活動的 防災シンポジウム。講師は岡村眞(高知大学防災推進センター客員教授) 大本敬久(愛媛県歴史文化博物館専門学芸員)1月中旬についても放映日が告知されています。




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参加者募集中 宇和島、地域の宝を語り継ぐワークショップ

2024年01月10日 | 地域防災・事前復興
【参加者募集中】宇和島NPOセンター主催の「宇和島語り部プロジェクト」第二弾。

西日本豪雨の被災体験を次世代にいかに伝えていくのか模索する中で、語り部の養成や、将来の大規模災害を見据えて歴史・文化を活かす事前復興につなげる活動として、このプロジェクトが進んでいます。









1/13(土)13時半〜、ホリバタの3Fホールにて。参加者募集中です。

宇和島市内(宇和島、吉田、三間、津島)で活動中の地域の歴史・文化団体が集まって、各団体の活動紹介、団体同士の交流とともに、会員外の一般参加者と意見交換しながら将来に向けた継承について考えます。

宇和島の歴史・文化に興味のある方、ぜひご参加ください。(市外の方も大歓迎、年齢不問)既に地元の高校生からも参加の連絡が入っています。

各団体の活動を広く知っていただき、今後の取り組み等のアイディアをご提案いただければと思っています。

参加団体は以下の7団体です。
十本松峠の整備と復活の会
宇和島空襲を記録する会
毛利家を守る会
うわじま観光ガイド
ブラ防さんぽ
段畑を守ろう会
うわじま文化会議

各団体とも高齢化や会員減少など悩みを抱えつつ、ミッション、アクション、パッション。会員のみなさんの思いは熱いです。

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研究集会「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」

2024年01月08日 | 地域防災・事前復興
日本アーカイブズ学会では、2023年度研究集会として「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」が開催されます。その会告が出ました。

オンライン形式。

愛媛県での西日本豪雨の被災と地域文化の再構築について私も報告します。

【研究集会「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」】
日時:2024年2月12日(月) 14:00~17:00(終了時間は予定)
開催方法:オンライン(Zoom)
開催趣旨
本研究会では、地域の歴史・文化と密接に関わりあう博物館におけるアーカイブズの収集・保存の取り組みや、市民との連携・協働による共有化や活用という視座から、博物館で活躍される方々にご報告いただきます。
2023年4月、博物館法が約70年ぶりに大規模改正となり、博物館が取り組むべき事業のひとつにデジタルアーカイブの作成と公開が位置づけられました。さらに、他の博物館との連携、地域の多様な主体との連携・協力による文化観光など地域の活力の向上への寄与が努力義務として示されました。また、ICOM(国際博物館会議)などの国際的な動向や新型コロナウイルスの世界的流行の経験からも、今日の博物館が求められる役割は、これまで以上に多様化・高度化しています。
国内の地域社会を取り巻く状況に目を向けてみると、頻発する自然災害、少子高齢化に伴う人口減少、都市部への人口集中など、地域社会はめまぐるしく変化し続けています。こうした状況のなか、全国の博物館では各々の地域社会が直面する変化や課題と向き合いながら活動を展開するとともに、さまざまなアプローチによる市民との協働を通して、アーカイブズを中心とする文化資源の活用にも取り組んでいます。
そこで、本研究会ではこうした博物館の取り組みに注目し、これからの地域の歴史・文化を継承する市民との連携や協働のなかでのアーカイブズの収集、保存、活用のあり方についての議論を深めていきます。

主催:日本アーカイブズ学会
共催:人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」、歴博ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」、国文研ユニット「人口減少地域におけるアーカイブズと歴史文化の再構築」

プログラム(予定)
14:00 開会・開催趣旨説明 川村清志氏(国立歴史民俗博物館)
14:15 原田和彦氏(長野市立博物館)
「令和元年台風19号災害と長野市立博物館の活動-ボランティアと博物館-」
14:40 大本敬久氏(愛媛県歴史文化博物館)
「西日本豪雨からの復興と地域文化の再構築」
15:05 泉田邦彦氏(石巻市博物館)
「博物館資料としての研究者アーカイブズ-中世史研究者大石直正旧蔵資料の現状と課題-」
15:30 島立理子氏(千葉県立中央博物館)
「千葉県立中央博物館の画像資料の整理と公開」
16:10 ディスカッション
コーディネーター 河野未央氏(尼崎市立歴史博物館・あまがさきアーカイブズ)
17:00 閉会

参加申込みは、こちらのフォーム(日本アーカイブズ学会)から。


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年始の愛媛CATV放映 松山市周辺の地震・津波史

2023年12月31日 | 地域防災・事前復興
2023年の11月5日に松山市内で開催された防災シンポジウムに登壇して、歴史資料から見た松山市周辺の地震・津波被害について話しました。

このシンポジウムは、愛媛CATVさんに撮影していただき、その様子は3時間弱に編集され、11月からたびたび放映、再放送されたところです。

2024年の年始にも別添のとおり、再放送が続きます。

もう20回近くになるのでは・・・。しかも元日朝9時から・・・。

内容はリアルなもので、お正月のめでたさが・・・と思いつつ、

1回限り、限られた参加者のシンポをこれだけ紹介していただけると、

より多くの市民への防災意識の喚起につながり、ありがたいことで、感謝しております。

愛媛CATVのサイトはこちら。











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野村の地域文化をつなぐ会

2023年12月09日 | 地域防災・事前復興



本日は愛媛県西予市野村町での災害復興と文化財・文化遺産活用シンポジウム。野村の地域文化をつなぐ会。

会場は、緒方酒造の酒蔵。2018年7月の西日本豪雨による浸水で大きく被災した後にリノベーション。その建造物を、文化発信のパブリックスペースとして利活用する取り組みでもあります。

今回は、国立歴史民俗博物館の川村清志先生(民俗学)、高科真紀先生(アーカイブズ学)に講師をお願いしました。
 
川村清志さん「災害を乗り越えた記憶の継承―宮城県気仙沼の津波記念碑、震災遺構を中心にー」

高科真紀さん「地域の歴史・文化をひらくアーカイブズの可能性ー沖縄県伊江島・阿波根昌鴻の写真を中心にー」

災害碑、モニュメント、建造物、写真、記録などを活かして野村での西日本豪雨の記憶をいかに継承していくのか、大きなヒントになるお話しでした。川村先生、高科先生、そしてご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

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西予CATVにて、瀬戸内海津波シンポジウム

2023年12月06日 | 地域防災・事前復興
愛媛CATVで放映されていた「南海トラフ巨大地震で発生する大津波で瀬戸内海沿岸部はどうなる!?」

西予CATVで放送されることになりましたのでお知らせします。

放送日時:
12月11日月曜日

●午前7時~
●午後1時~





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人口減少社会の文化遺産シンポジウム

2023年12月01日 | 地域防災・事前復興



【12月21日は、人口減少社会シンポ】

内子町でシンポジウム「文化遺産の現在と未来ー人口減少社会に生きるー」。

自分も無形文化遺産の継承について報告します。

主催は内子町教委・愛媛大学社会共創学部。

(「気軽にコミニュティカレッジ」という事業名だったことに昨日初めて気づいて、自分、全然「気軽」じゃない発表タイトルにしていてちょい焦る。)

募集始まっていますが定員50名、先着順とのこと。参加ご希望の方はお早めに申込ください。

シンポ終了後には、交流会もあります。

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災害復興と文化財・文化遺産活用シンポジウム

2023年11月30日 | 地域防災・事前復興





12月9日(土)午前中に、西予市野村町で、災害復興と文化財・文化遺産活用ミニシンポジウムを開催しますので、お知らせします。


会場は、旧緒方酒造の酒蔵。西日本豪雨で浸水による被災した後、廃業しつつもリノベーション。

その建造物を利活用する取り組みでもあります。


今回は、国立歴史民俗博物館の川村清志先生(民俗学)、高科真紀先生(アーカイブズ学)に講師をお願いし、

東日本大震災以降の文化財レスキュー、レスキュー資料の活用等についてお話いただきます。


会場の酒蔵被災後に修復されて活用される建造物、古建築の活用事例としても、ご見学可能です。

興味のある方にご周知いただけると助かります。


なお、ご参加される方は、当日の天候次第で、酒蔵の中の気温が低いことも予想されますので、

防寒対策された上でご来場ください。


【日 時】

 令和5年12月9日(土)10時~11時半 ※当日受付、参加費1人200円

【名 称】

 災害復興と文化財・文化遺産活用シンポジウム in 野村・本家緒方蔵

【テーマ】

 歴史・文化を活かした地域と復興を考える

【会 場】

 本家緒方蔵 西予市野村町野村12-17


【趣 旨】

 西日本豪雨から5年。西予市野村町では被災からの復興過程で地域の歴史・文化等の「野村らしさ」が注目され住民の心の拠りどころとして再発見されてきました。今回のシンポでは西日本豪雨被災後にリノベーションされた本家緒方蔵を会場に国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の協力を得て、東日本大震災や能登地震といった大規模災害等からの復興支援活動を進めてこられた川村清志氏、高科真紀氏をお迎えし地域文化が果たす役割、人口減少社会での地域文化の在り方を模索し、次の災害の事前復興として次世代へ「野村らしさ」を継承するヒントを考えていきます。


【報告者】

①川村清志氏 (国立歴史民俗博物館准教授)

災害を乗り越えた記憶の継承―宮城県気仙沼の津波記念碑、震災遺構を中心にー


②高科真紀氏(国立歴史民俗博物館特任助教)

地域の歴史・文化をひらくアーカイブズの可能性ー沖縄県伊江島・阿波根昌鴻の写真を中心にー


③討論・質疑 進行:大本敬久 野村町史談会会員・愛媛県歴史文化博物館専門学芸員


【主催・協力】

主催:野村の地域文化をつなぐ会 

協力:人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」国立歴史民俗博物館ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」・NEOのむら・野村町史談会・予土歴史文化研究会野村支部


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宇和島語り部発足プロジェクト

2023年11月09日 | 地域防災・事前復興
宇和島NPOセンター主催「宇和島語り部発足プロジェクト」のキックオフ。

西日本豪雨から5年を経て、災害の記憶の継承とともに、地域の歴史や文化を活かした復興のあり方、そして社会の豊かさやしなやかな強さの実現を模索する、という趣旨。

第1回目は宇和島市内の地域文化や歴史等に関わる5つの団体が集まっての座談会。私もファシリテーター役で参加してきました。宇和島NPOセンターが中間支援役として各団体を繋いだり、課題を共有していく。

活動メンバーの確保や情報発言など、それぞれ課題はありつつも、パッション、ミッション、アクションの思いの詰まった展開となりました。

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瀬戸内海の津波シンポジウム

2023年11月04日 | 地域防災・事前復興
【松山市の地震津波防災を考えるシンポジウム】

明日11/5は「世界津波の日」、「津波防災の日」。1854年に安政南海地震が発生した日。

愛媛県内では「瀬戸内海津波シンポジウム」が開催され、私も松山周辺の過去の地震被害について報告してきます。






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本家緒方蔵での講座ー地域文化を活かした復興支援ー

2023年10月21日 | 地域防災・事前復興



野村の地域文化をつなぐ会。西予市野村町の本家緒方蔵にて、「ジオパークから見た野村の地質・自然」。

中筋の黒瀬川構造帯、大和田のかめ穴、三葉虫の化石、渓筋の樽滝、惣川の地すべり地形、大野ヶ原のカルスト台地、そして野村各地の河成段丘などなど、野村町の地形、地質から育まれた人々の暮らし。

四国西予ジオミュージアムの高橋司館長のお話しに惹きこまれる。

対談では、地理院地図の陰影起伏図を使って野村の河成段丘と集落形成過程について紹介しましたが、会場の本家緒方蔵がまさに段丘面と段丘崖を利用した酒蔵。

ジオの視点で地元を考えるのにピッタリの場所でのトークでした。



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愛媛県の文化財防災研修

2023年09月27日 | 地域防災・事前復興
昨日9/27は大洲市八幡神社・古学堂にて「えひめ文化財防災対策研修会in大洲」が開催されました。愛媛県教育委員会文化財保護課の主催。

「えひめ文化財防災ネットワーク」を構成する県市町教委文化財関係者、愛媛資料ネット、愛媛県建築士会、愛媛県博物館協会の会員館職員、そして国立文化財防災センターの研究員など約30名が参加。

平成30年西日本豪雨での被災文化財の対応に関する口頭報告3本。

①大洲市教委山田学芸員から、大洲市博と肱川風の博物館での被災資料の対応

②大洲古学堂保存会の常磐井さんから、江戸時代の私塾古学堂の被災と復興

⓷大本から、災害復興における地域文化遺産の活用の可能性について

口頭報告のあと、古学堂の復旧の様子や八幡神社の絵馬などを参加者全員で見学しました。

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宇和島市吉田町 高校生と災害史・防災町歩き

2023年08月21日 | 地域防災・事前復興
宇和海沿岸部での地震・津波に備える。過去の南海地震(1854年安政南海地震)での地震被害、津波避難の記録(立間尻庄屋赤松家文書「永代控」)を基に吉田高校(愛媛県宇和島市)の生徒たち15名で吉田町内を町歩き。海岸部の住吉神社から避難場所となる大信寺まで散策しました。

「永代控」によると、安政南海地震では、地震から約1時間後に津波到達。まず「引き波」により船が流されて、4〜5時間後の第3もしくは4波で最高位となり海岸付近は1〜1.5m浸水。標高17mの大信寺に住民は避難し、小屋がけしてしばらくそこで避難生活。2日後に本震よりも強い最大の余震(豊予海峡地震)で多くの建物が被災。

今後発生が予想される南海トラフを震源とする地震。南予地方の宇和海沿岸部(伊方町、八幡浜市、西予市、宇和島市、愛南町)での一例。地震発生直後からの避難行動、避難生活について生徒のみんなと考えてみました。

今回の町歩きをベースに吉田高校では秋の遠足で「防災町歩き」。多くの生徒に歩いて体験してもらう予定です。

散策の様子は、吉田高校のホームページにも紹介されています。

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