オンライン形式。
愛媛県での西日本豪雨の被災と地域文化の再構築について私も報告します。
【研究集会「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」】
日時:2024年2月12日(月) 14:00~17:00(終了時間は予定)
開催方法:オンライン(Zoom)
開催趣旨
本研究会では、地域の歴史・文化と密接に関わりあう博物館におけるアーカイブズの収集・保存の取り組みや、市民との連携・協働による共有化や活用という視座から、博物館で活躍される方々にご報告いただきます。
2023年4月、博物館法が約70年ぶりに大規模改正となり、博物館が取り組むべき事業のひとつにデジタルアーカイブの作成と公開が位置づけられました。さらに、他の博物館との連携、地域の多様な主体との連携・協力による文化観光など地域の活力の向上への寄与が努力義務として示されました。また、ICOM(国際博物館会議)などの国際的な動向や新型コロナウイルスの世界的流行の経験からも、今日の博物館が求められる役割は、これまで以上に多様化・高度化しています。
国内の地域社会を取り巻く状況に目を向けてみると、頻発する自然災害、少子高齢化に伴う人口減少、都市部への人口集中など、地域社会はめまぐるしく変化し続けています。こうした状況のなか、全国の博物館では各々の地域社会が直面する変化や課題と向き合いながら活動を展開するとともに、さまざまなアプローチによる市民との協働を通して、アーカイブズを中心とする文化資源の活用にも取り組んでいます。
そこで、本研究会ではこうした博物館の取り組みに注目し、これからの地域の歴史・文化を継承する市民との連携や協働のなかでのアーカイブズの収集、保存、活用のあり方についての議論を深めていきます。
主催:日本アーカイブズ学会
共催:人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」、歴博ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」、国文研ユニット「人口減少地域におけるアーカイブズと歴史文化の再構築」
プログラム(予定)
14:00 開会・開催趣旨説明 川村清志氏(国立歴史民俗博物館)
14:15 原田和彦氏(長野市立博物館)
「令和元年台風19号災害と長野市立博物館の活動-ボランティアと博物館-」
14:40 大本敬久氏(愛媛県歴史文化博物館)
「西日本豪雨からの復興と地域文化の再構築」
15:05 泉田邦彦氏(石巻市博物館)
「博物館資料としての研究者アーカイブズ-中世史研究者大石直正旧蔵資料の現状と課題-」
15:30 島立理子氏(千葉県立中央博物館)
「千葉県立中央博物館の画像資料の整理と公開」
16:10 ディスカッション
コーディネーター 河野未央氏(尼崎市立歴史博物館・あまがさきアーカイブズ)
17:00 閉会
参加申込みは、こちらのフォーム(日本アーカイブズ学会)から。
このシンポジウムは、愛媛CATVさんに撮影していただき、その様子は3時間弱に編集され、11月からたびたび放映、再放送されたところです。
2024年の年始にも別添のとおり、再放送が続きます。
もう20回近くになるのでは・・・。しかも元日朝9時から・・・。
内容はリアルなもので、お正月のめでたさが・・・と思いつつ、
1回限り、限られた参加者のシンポをこれだけ紹介していただけると、
より多くの市民への防災意識の喚起につながり、ありがたいことで、感謝しております。
愛媛CATVのサイトはこちら。
12月9日(土)午前中に、西予市野村町で、災害復興と文化財・文化遺産活用ミニシンポジウムを開催しますので、お知らせします。
会場は、旧緒方酒造の酒蔵。西日本豪雨で浸水による被災した後、廃業しつつもリノベーション。
その建造物を利活用する取り組みでもあります。
今回は、国立歴史民俗博物館の川村清志先生(民俗学)、高科真紀先生(アーカイブズ学)に講師をお願いし、
東日本大震災以降の文化財レスキュー、レスキュー資料の活用等についてお話いただきます。
会場の酒蔵被災後に修復されて活用される建造物、古建築の活用事例としても、ご見学可能です。
興味のある方にご周知いただけると助かります。
なお、ご参加される方は、当日の天候次第で、酒蔵の中の気温が低いことも予想されますので、
防寒対策された上でご来場ください。
【日 時】
令和5年12月9日(土)10時~11時半 ※当日受付、参加費1人200円
【名 称】
災害復興と文化財・文化遺産活用シンポジウム in 野村・本家緒方蔵
【テーマ】
歴史・文化を活かした地域と復興を考える
【会 場】
本家緒方蔵 西予市野村町野村12-17
【趣 旨】
西日本豪雨から5年。西予市野村町では被災からの復興過程で地域の歴史・文化等の「野村らしさ」が注目され住民の心の拠りどころとして再発見されてきました。今回のシンポでは西日本豪雨被災後にリノベーションされた本家緒方蔵を会場に国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の協力を得て、東日本大震災や能登地震といった大規模災害等からの復興支援活動を進めてこられた川村清志氏、高科真紀氏をお迎えし地域文化が果たす役割、人口減少社会での地域文化の在り方を模索し、次の災害の事前復興として次世代へ「野村らしさ」を継承するヒントを考えていきます。
【報告者】
①川村清志氏 (国立歴史民俗博物館准教授)
災害を乗り越えた記憶の継承―宮城県気仙沼の津波記念碑、震災遺構を中心にー
②高科真紀氏(国立歴史民俗博物館特任助教)
地域の歴史・文化をひらくアーカイブズの可能性ー沖縄県伊江島・阿波根昌鴻の写真を中心にー
③討論・質疑 進行:大本敬久 野村町史談会会員・愛媛県歴史文化博物館専門学芸員
【主催・協力】
主催:野村の地域文化をつなぐ会
協力:人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」国立歴史民俗博物館ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」・NEOのむら・野村町史談会・予土歴史文化研究会野村支部