愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

卯之町~幕末ガールな町~

2012年04月15日 | 日々雑記
先に、卯之町は「幕末ガール・おイネの町」と書きましたが、

略せば、卯之町は「幕末ガールの町」。

でも、よく考えてみると、もっとあてはまる言葉があります。


それは、

「幕末ガール町」

ということです。


いまの卯之町。

町を元気にしようと活動している元気な女性が多い!


勝手にランダムに名前を挙げてみると、


先哲記念館、開明学校の館長さんに就任された堀内八重さん。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~s-matsuyama/chijikaigi.html
以前、四国知事会議で四国4県の知事が卯之町を訪れた際に案内ををする堀内さんです。



二宮敬作を大河ドラマに!と結成された

実行委員会「ケイサキーの会」の会長であり、

町並みガイドの会をまとめる山中容子さん。

http://www.tabinanyo.jp/cgi/cardIppan/browseWindow.php?Serial=47
ガイドの会の概要です。


卯之町の新たな夏の風物詩のライトアップイベント「卯のほたる」の

実行委員長の藤本明美さんはじめ実行委員のみなさん。

http://datemong21.jugem.jp/?eid=367
このリンクは「伊達者の暮らし」より。写真がとてもきれいです。


卯之町の町並みを舞台に昔ながらの結婚式を挙げることのできる「明治の婚礼」。

高張提灯が点された中、新郎新婦が人力車で町内の人々にお披露目されるプログラム。

これを作り上げた「ぼうやの会」の代表の名本東海子さん。

http://homepage3.nifty.com/nakanochou/hanayome/message.html
このリンクは、これまで行われた明治の婚礼の様子です。


歴史を感じさせる蔵でお醤油や甘酒をつくったり、

藁クラフトでの店装などでオシャレな宇和ヤマミ醤油の三好さん。

http://www.tabinanyo.jp/walker/walker18_05.html
リンクは、宇和ヤマミ醤油さんの紹介です。



江戸時代からの旅館「松屋」6代目女将の大気さん。

http://blog.livedoor.jp/adachiclinic/archives/52052973.html#
リンクは、「300年守り続けるぬか床 愛媛・松屋旅館」として全国紙に紹介されたときの記事です。


そして、江戸時代の建物や酒蔵を活かしたカフェ、ギャラリーで

さまざまなライブを提供する「池田屋」の千枝さん。

昼の定食「三里膳」も最高。三里(約12キロ)内の食材での地産地消ランチ。

http://www9.ocn.ne.jp/~ikedaya/
リンクは、池田屋さんのサイト、ブログです。





ほかにも元気な女性が多い!


いままで、みなさまを卯之町のおねえさまと呼んでいましたが、

やっぱり元気印の「ガール」ですね。

坊っちゃん劇場の幕末ガール。

五十嵐可絵さん演じるおイネさんを見ていて、

「ガール」があてはまる!と実感させられました。


というわけで、卯之町は「幕末ガールの町」であり、

「幕末ガール町」だと

思うようになったわけでありました。







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卯之町~幕末ガール・おイネの町~

2012年04月15日 | 日々雑記
愛媛県西予市宇和町の卯之町。

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町並み。

幕末ガール・おイネさんが過ごし、

医学を学んだ町。


これまで、おイネさんというと、

歴史上の人物で、

<学ぶ>対象。

ちょっと左脳的。

そんな取り上げられ方が主だったかもしれない。



今回の坊ちゃん劇場の幕末ガール~ドクトルおイネ物語~。

おイネさんが

<感じる>対象としてクローズアップされるような予感。

ちょっと右脳的。


感じて、学んで。

より深く、より楽しくなる。

幕末ガールの町「卯之町」。


なんか新たな流れが出てきそう。












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幕末ガール~ドクトルおイネ物語~

2012年04月15日 | 日々雑記
坊っちゃん劇場でのミュージカル「幕末ガール~ドクトルおイネ物語~」初日。

見に行ってきました。

卯之町、宇和島が出てくるし、八幡浜市保内町出身の二宮敬作もものがたりの中で重要な役。

地元の歴史のお話、ではありますが、演技、演出がすばらしく、南予だからぜひ見てねとか、愛媛だからぜひ見てね、という地域限定での推奨がはばかられるというか、出演者、関係者に申し訳なく思ってしまう。地域で限って語られるものではない。それほど素晴らしい内容でした。

内容は具体的には書きませんが、出演者のみなさん、それぞれに好印象でした。なかでも特に印象に残ったのがやはり五十嵐可絵さん。卯之町で過ごしたシーボルトの娘 おイネ。その人生をパワフルに演じていました。

一年間のロングラン。体力、声は大丈夫やろか?といらぬ心配をしてしまいましたが、五十嵐可絵さんの演技にはまりました。上演途中に五十嵐さんをまた、見に来ようと思った次第。

私、舞台近くの席(なんと最前列!)に座っていたのですが、二回、五十嵐さんと目が合いました。ん?錯覚??

あと、岩本達郎さんの演技にもはまりました。何の役かはここでは書きませんが。

五十嵐さんも岩本さんも含めて出演者のみなさん、一年間、愛媛に滞在しているんだよな~。何かの機会に舞台の外でお目にかかることもあるかな?と思うだけでちょっと楽しくなる。これ坊っちゃん劇場のよさですね。

あと、舞台装置にも驚かされました。袖とか作りすぎなんじゃない?どんな作り??と席が前すぎてよくわからなかったとこがあるので、今度はもう少し後ろから見てみよう。

いやいや、ホントよかった。また行こうっと。


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地域の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業

2012年04月10日 | 日々雑記

平成24年度の「地域の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」が昨日、文化庁から報道発表されました。

内容はこちら。


http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shinko_kasseika/pdf/h24_saitaku.pdf


愛媛県関係では、

宇和島市 四国の小江戸~宇和島文化発信プロジェクト

松野町 松野町の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業

西予市 西予市の文化遺産を活かした観光振興、地域活性化事業

今治市 今治市文化財活用活性化事業

久万高原町 久万高原町文化財活性化プラン

内子町 内子町文化財活用活性化事業

上記の6件が採択され、地域の文化遺産に関する情報発信、人材育成、普及啓発、継承、記録作成、調査研究等が行われることになります。

この事業は、その趣旨が次のようにうたわれています。

我が国の「たから」である地域の多様で豊かな文化遺産を活用し、伝統行事・伝 統芸能の公開や後継者養成、重要文化財建造物等の公開活用や史跡等の復元・公開 など、地域の特色ある総合的な取組を支援し、文化振興とともに観光振興・地域経 済の活性化を推進する。

文化振興だけではなく、それが観光振興、そして地域経済活性化につながる、つなげるというものです。地道な記録作成、人材育成を基礎に、地域経済活性化まで見通して事業を構築する。そんな趣旨です。

宇和島市はじめ、採択された自治体での事業がどのように展開されるのか、楽しみです。


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濱知の会 川名津柱松神事・神楽のみどころ紹介

2012年04月07日 | 祭りと芸能
濱知の会のご案内です。

4/21、22の川名津柱松神事(県指定無形民俗文化財)の直前スペシャルです。

4月12日(木)19:00~21:00


川名津柱松神事・神楽の歴史とみどころを紹介します。

会場 松蔭地区公民館1F(八幡浜市168-1中央)

当日受付・申込不要、無料です。



川名津柱松神事。その様子を簡単ですが紹介しておきます。



八幡浜市川名津地区。



四十二(42歳の厄年の者)と青年団が山から柱松を数時間かけて集落まで曳いてきます。


柱松を海に入れ、四十二も海の中に飛び込みます。


柱松を海中で清めます。


海から柱松を川沿いに引き上げます。



天満神社の前(ジンデンダ)に柱松を運び込み、藁と梯子で装飾し、立てます。


柱松を真っ直ぐ立てるために綱を引っ張ります。


無事、柱松が立てられました。この柱松の脇にハナヤと呼ばれる仮設の神楽殿が立てられ、神楽が奉納されます。


川名津神楽の途中に地元川上小学校の児童による神楽披露もあります。


神楽で人気の大蛇の舞。スサノヲノミコトです。神楽は夕方から5~6時間演じられます。



オロチが酒を呑んでいるシーン。


スサノヲとオロチ。


神楽の最後、鎮火の舞です。時間は夜中の12時過ぎです。


鎮火の舞で宮司さんが火伏せの儀礼を行います。



松明を背負ったダイバンが高さ12間(今年は閏年なので13間)の柱松の頂上に登り、火除け、五穀豊穣等を祈願し、頂上のショウジョウサマと呼ばれる人形を落とします。


柱松の東の綱を伝ってダイバンが降りてきます。これで初日は終了。翌日、牛鬼、五つ鹿、唐獅子が地区内の家々をまわり、夕方に柱松を倒します。

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真穴 アメリカ移民資料展

2012年04月03日 | 地域史
八幡浜市真穴の座敷雛を見に行くと、公民館ステージで真穴からアメリカへ移住した方々の持ち物や、アメリカから送られてきた品々が飾られていました。カバン、腕時計、ウェディングドレスなどなど戦前のものとしては貴重な資料の数々。この展示も3日午後まで。夜には撤去される予定です。


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2012年八幡浜市真穴の座敷雛

2012年04月02日 | 年中行事
八幡浜市真穴に行ってきました。非常に天気に恵まれ、雛祭りの季節だな~と体感しながら地区内を歩きました。高校時代の同級生にも偶然出会ったり、公民館長さん、主事さん、座敷雛研究会の山下重徳先生にもいろいろとお話をうかがうことができました。先日の濱知の会で座敷雛について話した内容やレジュメを地元の方々にも配布、報告することができて少し安心。

でも、明日3日は天候が荒れそうで、少し心配です。


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【映像】俵津文楽定期公演「生写朝顔日記」

2012年04月01日 | 祭りと芸能
本日4月1日に西予市明浜町俵津文楽会館で行われた愛媛県指定無形民俗文化財「俵津文楽すがはら座」の定期公演に行ってきました。朝顔日記、面白かったです。ちょっと感動しました。仮名手本忠臣蔵六段目、太夫の篠川一楽さんの名調子にいつもながら酔いしれながら人形遣いの素晴らしさを堪能しました。

今日の様子、数分程度のハイライトシーンだけですが、愛媛八幡浜TV on USTREAMに映像をアップしておきましたのでこちらもご覧ください。(一応座長には口頭で許諾いただきました。)

愛媛八幡浜TV on USTREAM
http://www.ustream.tv/recorded/21514668



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