愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

宇和島市吉田町 高校生と災害史・防災町歩き

2023年08月21日 | 地域防災・事前復興
宇和海沿岸部での地震・津波に備える。過去の南海地震(1854年安政南海地震)での地震被害、津波避難の記録(立間尻庄屋赤松家文書「永代控」)を基に吉田高校(愛媛県宇和島市)の生徒たち15名で吉田町内を町歩き。海岸部の住吉神社から避難場所となる大信寺まで散策しました。

「永代控」によると、安政南海地震では、地震から約1時間後に津波到達。まず「引き波」により船が流されて、4〜5時間後の第3もしくは4波で最高位となり海岸付近は1〜1.5m浸水。標高17mの大信寺に住民は避難し、小屋がけしてしばらくそこで避難生活。2日後に本震よりも強い最大の余震(豊予海峡地震)で多くの建物が被災。

今後発生が予想される南海トラフを震源とする地震。南予地方の宇和海沿岸部(伊方町、八幡浜市、西予市、宇和島市、愛南町)での一例。地震発生直後からの避難行動、避難生活について生徒のみんなと考えてみました。

今回の町歩きをベースに吉田高校では秋の遠足で「防災町歩き」。多くの生徒に歩いて体験してもらう予定です。

散策の様子は、吉田高校のホームページにも紹介されています。

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図書館の役割ー地域文化をつなぐー

2023年08月05日 | 地域防災・事前復興
西予市野村町。本家緒方蔵にて「野村の地域文化をつなぐ会」。西予市野村分館の図書館司書の大野美樹さんにご講話いただきました。「図書館の役割ー地域文化をつなぐー」について。郷土資料の大切さや、レファレンス、相互貸借などの図書館ネットワークなど、地元に図書館があることの大切さ。西日本豪雨後の図書館としての復興支援活動などなど。地元に図書館があって、地域密着の司書さんがいることって、改めてありがたいことだと痛感したのでありました。









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