宇和海沿岸部での地震・津波に備える。過去の南海地震(1854年安政南海地震)での地震被害、津波避難の記録(立間尻庄屋赤松家文書「永代控」)を基に吉田高校(愛媛県宇和島市)の生徒たち15名で吉田町内を町歩き。海岸部の住吉神社から避難場所となる大信寺まで散策しました。
「永代控」によると、安政南海地震では、地震から約1時間後に津波到達。まず「引き波」により船が流されて、4〜5時間後の第3もしくは4波で最高位となり海岸付近は1〜1.5m浸水。標高17mの大信寺に住民は避難し、小屋がけしてしばらくそこで避難生活。2日後に本震よりも強い最大の余震(豊予海峡地震)で多くの建物が被災。
今後発生が予想される南海トラフを震源とする地震。南予地方の宇和海沿岸部(伊方町、八幡浜市、西予市、宇和島市、愛南町)での一例。地震発生直後からの避難行動、避難生活について生徒のみんなと考えてみました。
今回の町歩きをベースに吉田高校では秋の遠足で「防災町歩き」。多くの生徒に歩いて体験してもらう予定です。
散策の様子は、吉田高校のホームページにも紹介されています。