不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

『触穢の成立』書評掲載(『部落解放研究』第199号)

2013年12月15日 | 日々雑記
今日は道後公民館で今年最後の一遍会の例会でした。

http://home.e-catv.ne.jp/miyoshik/ippen/ippennkai.htm

私が日本古代における穢観念の変遷について口頭発表をしたあと、

夏に被災、消失した一遍ゆかりの宝巌寺さんの再建計画の現況など、
総代さんからお話をうかがいました。

少しずつ再建案が具体化してきていますが、
何せもともと檀家の少ないお寺。
長い道のりになりそうです。

私も一遍会会員として宝巌寺さんの復興にご協力できればと思っています。


今日話をした「穢」のこと。

先日、解放・人権研究所発行の『解放研究』第199号(2013年11月号)が届きました。

拙著『触穢の成立 日本古代における「穢」観念の変遷』(創風社出版)の書評が
6頁にわたって掲載されていました。

執筆していただいた水本正人先生に感謝。

温かくも厳しい批評、そして多くの課題を与えられました。

『解放研究』も次号が200号の区切り。
特集として「研究成果の回顧と今後の課題」が大きく掲載される予定。
3月の発行。この号の発刊を今から心待ちにしています。

この雑誌、Amazonでも取り扱われているようです。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4759276998/ref=mp_s_a_1_1?qid=1385852664&sr=8-1&pi=AC_SX110_SY165_QL70

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特別講演会「近代化遺産にみる佐田岬半島」

2013年12月10日 | 日々雑記
町見郷土館の高嶋さんからの情報です。

緊急企画!特別講演会!
「近代化遺産にみる佐田岬半島」
と き・平成25年12月18日(水)13:30~15:30
ところ・伊方町生涯学習センター 5階多目的ホール(伊方町役場の向かいの建物)
入場無料

講師・二村 悟 先生(工学院大学建築学部建築デザイン学科客員研究員)
   岡崎直司 先生(近代化えひめ歴史遺産総合調査主任調査員)...
主催:町見郷土館

佐田岬半島は実は近代化遺産の宝庫だった!―愛媛県の近代化遺産調査の成果をもとに、豪華講師陣が夢の競演で地域の魅力と可能性をたっぷりお話します!
平日ですが、お誘いあわせで、ぜひお聴き逃しなく!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

X’mas Orange

2013年12月07日 | 日々雑記
世界中のクリスマスツリーをみかんツリーに!
愛媛・八幡浜発信のX’mas Orange

南ヨーロッパでは、古代には柑橘は冬に実を結ぶことから春の再来や「再生」を祝う儀礼で用いられるようになり、クリスマス行事に組み込まれた。クリスマス時期の柑橘は裕福な者にしか手の届かないものだった。庶民に行き渡るようになったのは産業革命で生活水準が向上してからだ。柑橘は「飾り物」の役割だけではなく、子ども達がクリスマスの贈り物として欲しがる貴重な食べ物だった。フランスでは1950年代まで柑橘を青物商で買えるのはクリスマスシーズンに限られていた。クリスマスツリーに南ヨーロッパ産の柑橘を吊るすのは、ツリーを異国風の常緑樹、つまり柑橘の木に変えることだった。寒くて実りの無い季節に、裕福な貴族のごとく、実のなる柑橘を所有している幻想を抱いたのだ。(参考文献:ピエール・ラスロー著、寺町朋子訳『柑橘類の文化誌ー歴史と人との関わりー』一灯舎、2010年)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「広報せいよ」ハンセン病差別の特集

2013年12月04日 | 日々雑記
西予市の今月号の「広報せいよ」。
16頁にわたっての塔和子さん、ハンセン病差別の歴史と地域での実態の特集。
自治体広報誌でこれだけの分量が掲載されるとは。
永久保存版。


ふるさとへ帰ることも、
親兄弟と暮らすこともできない差別の中、
ぎりぎりの淵から「命」を見つめ、
「生きる」ために創作を続けた詩人 塔和子(とう・かずこ)さん。
「私には子どもはいないけれども、私の詩が子どもなのよ」
常々、周囲にそう話していた彼女は
平成25年8月28日午後3時10分にこの世を去りました。
享年83歳。
西予市(明浜町田之浜)に生まれ、
小学6年生でハンセン病を発症し
社会から隔離され、
本名を隠し、
子孫を残すことも許されない
そんな人生を精一杯生き抜いた姿から、
私たちが教わることとはなんでしょうか。
そして私たちに、彼女が遺したものとは・・・。
塔和子さんを通して、
このまちで、
今を生きることについて考えます。
(『広報せいよ』2013年12月号、2頁より)

http://www.city.seiyo.ehime.jp/docs/2013031700175/files/Web12.pdf

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする