愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

閉幕「歌舞伎と文楽の世界」

2009年08月30日 | 日々雑記
明日で、特別展「歌舞伎と文楽の世界 愛媛の伝統芸能」は閉幕します。7月14日に始まって、あっという間。さびしい限り。早速、明日の夕方から、資料を撤去する作業に入ります。

今回の展示は、観覧者が5000人を超え、伝統文化に造詣の深いお客さんが非常に多かったのが印象的でした。中でも、年配の方で浄瑠璃を懐かしむ来館者が多く、毎日のように、質問・問い合わせをいただきました。これまで担当した展示の中では、一番、お客さんの反応がダイレクトに伝わってきました。それだけ、歌舞伎や文楽、浄瑠璃に対して深く愛着がある方に、展示を見ていただいたということなのでしょう。

そもそも、昭和34年に、愛媛の文楽5団体が愛媛県指定文化財となって以来、愛媛の文楽を総合的に取り上げた展示は、これまでなかったというのも実に不思議なことであって、文化財指定50年目の今年に、愛媛の文楽5団体すべての歴史・そして所蔵資料を展示することができたことは、愛媛の伝統芸能を伝承・振興していく上で、必要な展示事業であったと思っています。今後、さらなる文楽・歌舞伎の継承・発展の貢献すべく、自称「広報普及員」として、伝統芸能に関わっていきたいと思っています。

展示準備から、本当に数多くの方々にご協力いただいて、開催することができた歌舞伎・文楽展でした。ありがとうございました。

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卯のほたる 狐の嫁入り

2009年08月23日 | 日々雑記

この写真の狐。裃を着ているのが私。

今年の「卯のほたる」。

シークレット企画は、狐の嫁入り。

実際に、裃、着物を着て、

お嫁さんは人力車に乗って、

卯之町中町を練り歩きました。

最初は、私が口上を読み上げて出発。

約15分の行列ですが、

多くの人に見ていただいたようです。

私は、狐の面で、前がよく見えず、

前を先導してもらっていたので、

周囲がどうだったか、よくわからず。

この写真は、妻が撮ったもの。

行灯と提灯だけの灯りなので、

写真撮影は難しかったと思います。

私としては、生まれてはじめて、

本格的な裃(江戸小紋の立派な着物です)を着けて

いい体験になりました。

「卯のほたる」実行委員会の皆様、

狐の嫁入りの企画・参加者の皆様、お疲れ様でした。


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ついに新型インフル

2009年08月19日 | 日々雑記
ある公的機関の事業の2日目である今日、午後、私が愛媛の民俗について講義する予定だった。ところが、朝7時に、その機関の担当者から電話。朝早くから、何だろうと思えば、1日目の夜、ある参加者が体調を崩して、新型インフルが疑われるとのこと。結局、本日の講義は急遽中止。はじめて新型インフルの影響を身近に感じました。

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阿下歌舞伎と小学生

2009年08月18日 | 日々雑記
本日、阿下歌舞伎の地元・野村小学校6年生が来館。歌舞伎のおおまかな紹介をして、明治時代の阿下歌舞伎の資料をじっくり見てもらいました。阿下歌舞伎は、昭和30年代以降は廃れてしまい、道具だけが残っている状態。小学生も地元が、昔、歌舞伎が非常に盛んな地域だったことを知らない。阿下歌舞伎の舞台幕に寄進者名が墨書されているのだが、その名字を読み上げると、同じ名字の児童が数多くいて、少しは身近に感じてもらえたかと思う。

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盆も過ぎ去りし

2009年08月17日 | 日々雑記
今年のお盆。祖母の初盆だったのだが、結局、休みが取れず、盆明けに墓参。申し訳ない。

それにしても、お盆の「歴博あんどん祭り」。毎日、多くの来館者に来ていただきました。ミニ行灯づくりなどは大盛況。ナイトミュージアムでは筝曲の演奏会を博物館屋外で行って、多くのお客さんに来ていただきました。ありがたいかぎりです。

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歌舞伎と伊達家

2009年08月08日 | 日々雑記
本日は、博物館で作家・松井今朝子さんによる講演会。講演の内容もさることながら、講演前のお話や、講演後に歌舞伎・文楽の展示室をご案内したことがいい体験になりました。

歌舞伎で愛媛といえば「和霊騒動」。しかし、愛媛ではこれが実は一般の人にはあまり知られていない。歌舞伎には伊達家に関する話が多いが、宇和島も藩主は伊達家。話自体、お家騒動で、伊達家にすればあまり気持ちのいいものではない。もしかすると、江戸時代も伊達藩主は、歌舞伎について、そのことを気にしていたのかもしれない。

実際、愛媛、特に伊達藩主のお膝元では、常設の芝居小屋は少ない。藩に許可をもらっての芝居興行が主で、徳島県や高知県に多い、神社での芝居小屋は、ほとんど無い。これは歌舞伎と伊達騒動に起因するのかもしれないと、松井今朝子さんとお話していて、ふとそのことが頭に浮かんできた。


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昔のくらし探検

2009年08月07日 | 日々雑記
午前は、松山市内の小学校の児童クラブ90名が来館。民俗展示室と研修室の2班に分かれて、体験プログラム「昔のくらし探検」を実施。小学校1・2年生中心だったので、子どもたちに興味を持ってもらうよう雰囲気づくりをするに苦心。小学校4年生以上でしたら、学校でも「昔のくらし」・「昔の道具」を学んでいるので、やりやすいのですが、1・2年生は気を惹くのに少しばかり努力が必要です。

今回は、歴博ボランティアが6名も来て、子どもたちを案内していただきました。ボランティアの皆様に感謝です。


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七夕と里芋

2009年08月07日 | 年中行事
里芋の葉の水滴。七夕にこれで墨を擦って字を書くと字が上手になるというが、この水滴、小さいながらも、暑い夏に清涼を感じさせてくれる。

今年は、里芋を8苗、植えている。10月に収穫予定。本当は、サツマイモを植えようと思ったのだが、サツマイモの芋掘りは、子供たちも触れる機会が多いので、今年は里芋に挑戦している。


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南海放送ラジオ

2009年08月07日 | 日々雑記
南海放送ラジオ・夜の歴博シンポジウム「明治の南予物語」。歌舞伎・文楽の展示室から2時間、生放送。しかも夜24:00まで。しかし、終わってみればあっという間の2時間でした。

参加者は、南海放送の中塚アナ、俳人の乾燕子さん、開明学校の堀内さん、「卯のほたる」の藤本さん、私の上司の学芸課長、そして私。

緊張したのは、生放送なのでリスナーから質問のメール・ファックスが届くこと。それに即座に答えないといけないので、非常にあせりました。開始20分前に、「明治時代の南予地方の人口はどれくらいだったのですか?」との質問。すでに放送でスタンバイしていたので、調べる時間も無く、記憶をたどって「約30万人!」と答えました。放送直後、調べなおしましたが、間違いではなく、一安心。

台本の無い生放送は、恐ろしい。

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またダブルヘッダー

2009年08月05日 | 日々雑記
午前中は、博物館友の会の民俗クラブ。松山の文楽「伊予源之丞」の紹介、そして9月に行われる松竹大歌舞伎「封印切」、「連獅子」の見どころについて話しました。民俗クラブでは、松山での松竹大歌舞伎をみんなで鑑賞する予定です。

夕方は、八幡浜市で「濱知の会」。愛媛の歌舞伎と文楽について話しました。

今回もダブルヘッダーで1日2本の講演。明日は、南海放送ラジオでの2時間生放送。今、そのラジオ原稿の整理・準備中。

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南予文化協会

2009年08月02日 | 日々雑記
午後から宇和島市で南予文化協会連絡協議会(宇和島市・鬼北町・松野町・愛南町の文化協会の集まり)で講演。「南予の民俗文化について」という話題。ここでも文楽の話も交えながら、牛鬼や鹿踊りなどのスライドを紹介をしました。100名以上の参加者で、しかも皆さん、文化活動に携わっている方々。愛媛の民俗について再認識してもらうのに、非常にいい機会をあたえていただきました。


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絵金蔵 弁天座ツアー

2009年08月01日 | 日々雑記
本日は、博物館の史跡めぐり「土佐・絵金蔵をたずねる」で、高知・赤岡町に行ってきました。絵金蔵では、蔵長さんに案内していただき、弁天座でも丁寧に説明をしていただきました。

有名な絵金祭りが先週だったので、その後片付け等で、スタッフはまだまだ大変な時期だったと思いますが、そこに団体で乗り込んで行ったという状況。絵金蔵・弁天座のスタッフの方々、ありがとうございました。

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