愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

冥途の旅

2007年11月10日 | 日々雑記
某新聞社から、2008年正月元日版のコラムの原稿依頼があった。ここ数年、毎年のことでもあり、この依頼が来ると、一年の終りが近づいていることを実感する。

このコラムでは、毎年、一休宗純が詠んだとされる歌を紹介しようと思っているが・・・。

門松は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし

この歌の出典がよくわからない。日本思想大系の『狂雲集』を読んでも見つからない。出典が確認できないので、結局あきらめている。

冷静に考えると、正月早々、読んでいただく新聞紙面で、「冥途の旅」などと書くのも、縁起が悪いと思われてしまうかもしれない。やはり、今回も、めでたき事を書くことにしよう。

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「空」(くう)

2007年11月08日 | 日々雑記
今、八幡浜駅のホームで列車待ち。なせ゛か、「世の中は空しきものと知るときしいよよますますかなしかりけり」 万葉集の歌が頭をかすめる。秋の深まりとともに、「空」(くう)を認識する自分自身を、逆に空しくもおもったりもする。

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