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あび卯月☆ぶろぐ

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「ツンデレ」とは何か

2007-02-20 00:35:42 | 漫画・アニメ
近年、オタクの間で流行っている「ツンデレ」という言葉がある。
一昨年ころから流行り始め、今は下降気味だが、今だに根強く使われている。
一部のマスコミでも取り上げられていたことがあり驚いた。
今更だが、私なりにツンデレの解釈を述べたい。

「ツンデレ」には二つの意味があった。

一つは「いつもはツンツンした冷たい態度をとるのに二人きりになるとデレデレした態度になる」というもので、
もう一つは「本当は好きなのに素直になれずツンツンした態度をとるが、時折、優しさ(デレ)を見せる」というものだ。
前者はツンデレの本来の意味だったが、この型のツンデレは人気が無く、次第に後者のツンデレに駆逐された。
今では、前者の意味で使われることはまずないし、前者の型はツンデレの範疇に入れないことが多い。

つまり、今、ツンデレの意味というとおよそ後者の「本当は好きなのに素直になれずツンツンした態度をとるが、時折、優しさ(デレ)を見せる」という意味で使われる。
ツンデレの本質は「本当は好きなのに素直になれない」「愛情を上手く表現出来ない」という事に尽きる。
ツンデレという言葉は最近出来たものだがツンデレは昔からあるし、殊に日本人にはツンデレが多いと思う。
そして、昔から日本人はツンデレな人に強く惹かれてきたのである。
というのも、日本人は感情を上手く表現することが下手な民族である。
福田恆存さんに云わせると
「元来、日本人は開放的で、秘密がない。みんな仲間うちなのです。ですから、表現が下手なのではなく、表現の必要がなかつたのです。」(「日本および日本人」)
という事らしい。

具体的にツンデレな人を挙げるならば、私は向田邦子の父親を思い出す。
向田邦子に父親は暴君で罵声やげんこつは日常のことであったという。
しかし、実は父は娘を溺愛している。
普段、そんなそぶりはちっとも見せないが父は娘を確実に愛していた。
私が中学二年生の時、国語で向田邦子の『字のないはがき』を習った。
今、ネット上でも読める。
http://www.za.ztv.ne.jp/iguchi/monooki/jinonaihagaki.html
短い話なので今すぐにでも読めると思う。
当時はそれほど感動しなかったが、今、読み返してみると涙が溢れそうになる。
この父親こそ、ツンデレの真骨頂だと思っている。
そして、邦子自身もそんな父親が好きなのである。
同じ向田邦子の『寺内貫太郎一家』の寺内貫太郎もツンデレであること説明するまでもない。
(もっとも、寺内貫太郎のモデルは邦子の父なのであろう)

もう一つ、今度は漫画の登場人物から例を挙げよう。
手塚治虫が描いた『ブラックジャック』という漫画がある。
手塚作品のなかでもとりわけ人気が高く、読んだ人も多いだろう。
一昨年までアニメも放映されていた。
この漫画の主人公、ブラックジャックもまさにツンデレキャラである。
ブラックジャックは大学時代、如月めぐみという女性に恋をした。
しかし、ブラックジャックはめぐみに対して決して愛想振りまいたりしない。
それどころか、いつも冷たい態度で接する。
しかし、ブラックジャックは雨が降ればめぐみの為にそっと傘を置いて帰ったり、
夜道のめぐみの安全を守るためこっそり後をつけたりする。(それは今じゃストーカーだよと誰かが書いていた(笑))
ある日、めぐみはいつも傘を置いてくれる人がブラックジャックだと気づき、礼を言って一緒に帰りましょうと云うとブラックジャックはムッとしたようにこれから残業だと云って、さらに「女はあんまり夜まで残るなよ」と言う。
めぐみは思う。
「どうして わざとあたしにつめたいふりをするのかしら……」
これまた美しいほどのツンデレっぷりである。

ツンデレというと今は女性ばかり取り上げられるが、なに、ツンデレはもともと男の専売特許であったのだ。
私もそうであるが、日本人は「普段はああだけど、実は・・・」というのに弱い。
日本人にツンデレ好きが多いと思うのはそういうことである。

以上、書いてきたがこれは私なりの解釈であって別のオタクからは「ツンデレをちっともわかっていない」と罵られるかもしれない。
また、向田邦子ファンからのお声も怖い。
いづれにせよ、私見でありますので御容赦くださいますよう。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (梅沢)
2007-02-20 19:58:37
なるほど、日本人はもともとツンデレ民族なんですね(笑)。
いや感服致しました。確かにさうだと思ひます。
福田さんのいふやうに日本人は他人の心の動きに敏感で言葉にしなくとも相手の気持ちをすぐ察する。
そしてそれを心のどこかで当てにしてゐるからこそツンデレ行為に及べるのでせう。
それは伝統的な日本人の美徳の一つでせうが、甘え合ひに堕し易いとも言へますね。
さういふ意味で、どうも件のブラックジャックは、ちとあざとい(笑)。おまへ気づいて貰ひたいんだらう、と思つてしまひました。すみません(笑)。

しかし日本の「強硬外交」なんていふのも実は「ツンデレ外交」のやうな気がします。
安倍ツンデレ総理が勇ましいことを言つても「デレ」が透けて見えるんですよね。
でもこのツンデレ、外人には一切、通じません。そして通じないとなると逆上して判断を誤るといふのがツンデレ日本のパターンです。
桑原桑原。
返信する
Unknown (あび卯月)
2007-02-21 01:03:59
>なるほど、日本人はもともとツンデレ民族なんですね(笑)。
>いや感服致しました。確かにさうだと思ひます。

梅沢さんに感服していたゞけるなんてこれほど嬉しいことはありません(笑)
記事の最後に附け足した非常に自信なさげの言葉に表れてゐるやうに、今回の記事は発表しようかどうか迷つてゐたので余計に有り難いお言葉です。

>福田さんのいふやうに日本人は他人の心の動きに敏感で言葉にしなくとも相手の気持ちをすぐ察する。
>そしてそれを心のどこかで当てにしてゐるからこそツンデレ行為に及べるのでせう。
>それは伝統的な日本人の美徳の一つでせうが、甘え合ひに堕し易いとも言へますね。

なるほど!
つまり、ツンデレは他人から察してもらへることを当てにしてゐる。
それゆゑ、他人に甘えてゐるのとも云へるですね。
ツンデレを考察してみると奥が深いです。

>さういふ意味で、どうも件のブラックジャックは、ちとあざとい(笑)。おまへ気づいて貰ひたいんだらう、と思つてしまひました。すみません(笑)。

いえ、私も同感です(笑)
そして、そんなブラックジャックが逆に可愛く、愛らしく思へます。
これも、「普段はあんなにクールなのに(笑)」といふ感覚がさうさせるのでせう。

>しかし日本の「強硬外交」なんていふのも実は「ツンデレ外交」のやうな気がします。
>安倍ツンデレ総理が勇ましいことを言つても「デレ」が透けて見えるんですよね。

なるほど、日本の外交政策もツンデレでありましたか(笑)
こゝまで考へが及びませんでした。
確かに北朝鮮に対する強硬外交もどこかにデレの裏返しのやうな匂ひを感じてしまひます。
日本国民にも言へる事ですが、「結局は仲良くしたいんだらう?」といふ感じです。

>でもこのツンデレ、外人には一切、通じません。そして通じないとなると逆上して判断を誤るといふのが>ツンデレ日本のパターンです。
>桑原桑原。

だから、いつも日本外交は失敗するのですね。
いつまで経つても外国を理解出来ない日本人。
おそらく、これからも理解できないでせう。
返信する
琴線 (三四郎)
2007-02-24 20:38:50
はじめまして。
「ツンデレ」考察、とても面白く拝読しました。
このマインドと言いますか、感情と言いますか、実に日本人的だな、と思います。これが日本人の良さでもあり悪さでもあるのですね。
それはそうと、向田邦子のエッセイも読んでみました。中学の教材に採用されていたようですが、このエッセイの良さが分かるのはある程度の大人でないと無理かな、と思いました。私も親の立場で読んでみてとても共感し、心が温まりました。
返信する
書き込みありがとうございます。 (あび卯月)
2007-02-26 22:52:23
>はじめまして。

はじめましてm(__)m
書き込みありがとうございます(´∀`*)

>「ツンデレ」考察、とても面白く拝読しました。
このマインドと言いますか、感情と言いますか、実に日本人的だな、と思います。これが日本人の良さでもあり悪さでもあるのですね。

私もツンデレを実に日本人的な心の働きだと思います。
そして、肯定的にとらえていました。
が、見方によっては缺点になりうると梅沢さんの書き込みで気づかされました。
特に西洋人から見ればツンデレは理解されにくいかもしれませんね。
「何故、好きなのに冷たくするのか?」と云われかねません。
いづれにせよ、私は日本人ですからツンデレ大好きですが(笑)


>それはそうと、向田邦子のエッセイも読んでみました。中学の教材に採用されていたようですが、このエッセイの良さが分かるのはある程度の大人でないと無理かな、と思いました。私も親の立場で読んでみてとても共感し、心が温まりました。

私も初めて読んだ当時は子供の立場で読んでいたので、それほど感動しなかったのだと思います。
今は(私はまだ親ではないですが)親の立場から読んでみると涙を禁じえないものがあります。
やはり、あのエッセイはある程度大人にならないと本当の良さはわからないのかもしれませんね。
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