あび卯月☆ぶろぐ

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斎藤環「おたく神経サナトリウム」感想

2007-11-10 01:29:30 | 書評・雑誌
自称、日本一「萌え」に詳しい精神科医、斎藤環さんがゲームラボの連載(「おたく神経サナトリウム」)に麻生太郎のことと昭和天皇御不例時についての感想を書いていた。
斎藤氏曰く、
麻生太郎はオタクに人気があるようだけど、オタクは麻生太郎を見誤ってないか。
麻生氏は漫画規制に賛同していたし、るろうに剣心も知らない。
ローゼンメイデンを読んでいた事実も怪しい。
いま、オタクに媚びているけれど心の中では軽蔑している筈。・・・云々。

私はかねがね麻生太郎を支持していて麻生氏の地元民であることを嬉しく思っている。
私が麻生氏を支持する理由はその政治姿勢であって、オタクに対して好意的であるとか漫画好きであるとかは二次的な問題である。
ただ、麻生氏がローゼンメイデンを読んでいたのは事実だ。
取材で本人も認めており、作品の感想まで述べている。(画像参照)
無論わたしは漫画規制に反対なので氏が漫画規制を積極的であるならば、その点は支持しない。
とはいえ、斎藤氏の指摘はもっともでオタクは少し麻生氏に幻想を持ちすぎているきらいがある。
麻生氏はオタクではなく漫画が大好きな非オタクである。
そもそもオタク文化なんて政治家に理解されなくてよい。

もう一つ、昭和天皇御不例時についてだが、あの時、全国に自粛ムードが蔓延して、崩御後も延々と追悼番組を放送されて閉口したとの内容。
これは、最近殺人事件などが起こると「あのアニメの影響だ!」などと言われ規制されることが多くなった、との話題から敷衍して書かれたものなのだが、
その時の対応について「みんな、そんなに天皇が好きなのかよ」との一文があったので私としては少々残念であった。
私も崩御前の過度の自粛は望ましくないと思うが、崩御後の自粛ムードはやむ終えなかったと思っている。
特に公官庁、各メディアの対応は妥当であったと考えている。

例えば、親戚が亡くなったとしてその人が好きだったか嫌いだったかとは別に儀礼として葬儀に参加するだろう。
そして、その場では神妙な顔をしておくやみの一言でもいうのが礼儀である。
まして、日本国の(少なくとも国際的には)元首たる天皇陛下が崩御したとあっては公官庁は当然として、民間企業のメディアとて儀礼的にでも喪に服するのが当然と思うのである。
たしかに「みんな、そんなに天皇が好きなのかよ」という指摘も、もっともだ。
特に若い人は「天皇が死んだかなんだか知らんが早く通常放送に戻ってくれ」、「学校が休みになったラッキー!」なんて思っていた人が多かったと思われる。
しかし、公的な儀式には表向きのポーズと本心とに乖離があって当然であって、最近のアニメ規制と同列に論うべきでない。

ついでにいうと、公的には日本は二日間喪に服したがインドは三日喪に服したという。(ブータンでは一ヶ月喪に服したという情報がネット上に転がっていたが本当だろうか)
また、台湾でも多くの老人が涙したといわれている。


[註:平成十九年十一月十一日(日) 加筆]

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