あび卯月☆ぶろぐ

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国営の漫画喫茶はいらない

2009-06-14 18:19:01 | 漫画・アニメ
麻生首相の政策で私が唯一といっていいほど批判したいのが「国立メディア芸術総合センター(仮称)」の建設だ。
なにゆえ、117億円もかけて国営の漫画喫茶とも揶揄されるハコモノを作るのか理解できない。
こんなもの作って喜ぶのは官僚と一部の漫画好きだけだろう。
こんなことでは官僚の言いなりとの謗りを免れない。

だいたい、私は国が漫画やアニメに興味を示すことそれ自体に反対だ。
日本の漫画やアニメがなにゆえ世界中を席捲するほどに興隆を極めたか、一言で言えば国が関与しなかったからだ。(ここでの国は政府や行政を指す)
およそ文化というものは国が関与するとろくなことがない。
国が関らないところで、文化は育まれ洗練されてゆく。
昨今の漫画・アニメはその最たるもので、民間の職人と大衆が築き上げた日本の一大文化である。
もっと褒めれば、今現在、日本が唯一世界に発信してなおかつ大好評を得ている文化ともいえる。
あれだけ反日をやっている中国でも日本の漫画・アニメは別で皆、熱を上げて観ている。
中共政府はそれを快く思っていないようで、様々な形で規制をかけようとしているが、却って政府に対する反感を買う結果になっている。
「萌え」という言葉も広がっていて、中国のメイド喫茶(これも日本から輸入された文化だ)では支那人のメイドさんが慣れない日本語で「萌え」と云っていた。
反日国家中国を親日に転ずる鍵を握っているのは日本の萌え文化と言っても過言ではない。
その他の世界で日本の漫画・アニメがどのように広がっているかは稿を改めて書くとして、ともかく文化は国から離れたところでこそより大きく成長するということだ。
反対に国が目をつけてしまったらすなわち衰退の始まりといってもいい。

というと、歌舞伎や能はどうなんだとか、もっと遡って平安文化は国と密接に関っていたではないかと反論されそうだ。
なら、「サブカル文化」と言い換えよう。
つまり、漫画やアニメは本来、サブカル文化であって、決して教科書に載せていいようなメインカルチャーではない。
それが、いまやメインカルチャーの地位を得ようとしているので問題だともいえる。
たしかに、これほど国内はもとより世界中に広まりもすればメインカルチャーのようだが、それでもやはり漫画・アニメはサブカルチャーであるべきなのだ。

いたづらに国が主導で漫画・アニメを広めようなんてしたら、漫画・アニメに順序をつけてしまうことになる。
言い換えると、政府推薦の漫画とそうでないものに分けられてしまうのだ。
何が言いたいかというと、政府推薦の漫画がそうでない漫画より面白かったり上だったりする道理はなく、もっといえば、政府非公認の漫画がこの世から消し去られてしまう危険性がある。
いや既にその動きは始っていて、萌え文化に目をつけてしまった政治家の一部はケシカラン漫画やゲームがあると云って規制にやっきになっている。
今後こういう動きはますます強まるだろう。
悪貨は良貨を駆逐するという言葉があるが、サブカル文化においては悪貨が良貨を下支えすることがあるのだ。
良識的な観点から悪貨を駆逐すれば良貨の質にかかわる。
こういうことを賢い賢い野田聖子あたりにいくら説明しても理解しないだろう。
政治家のような愚かな人種にサブカル文化が理解できるはずがないのだ。

さて、この国立漫画喫茶に反対する漫画家に牧村しのぶという人がいる。
文化面からの弊害も語ってくれるのかと思いきや
「漫画家も読者も日々の生活が苦しい中、ハコモノと天下りが残るなんて最低のギャグです」とのコメントで、ちょっとずれている。
それ以上にずれているのが御自身のブログで小沢一郎を「プリンセス小沢」と表現して持ち上げる美的感覚と言語感覚だ。
牧村さん、自身の漫画が売れなくて苦しいとのことだが、売れない理由がなんとなくわかる気がした。

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