あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
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朝日新聞を読めばいい

2009-07-23 02:39:42 | マスコミ・新聞
情報理論の定理の一つに「常に誤った信号を出力する情報装置の信頼度は、きわめて高い」というものがある。
つまり、いつも間違う人の間違う確率はきわめて高いというもので、これを応用して、いつも間違う人の逆をやれば正しいことがやれる。

競馬を例にすると、いつも外す人の馬券を買わないようにすれば当たる確率は高くなるというわけだ。
これは人に限ったことではなくて、法人も同じ。
例えば朝日新聞なんかがそう。

事件や法案、また国際関係や我が国の方針について、時折、価値判断に迷うことがある。
はて、これに賛成すべきか、反対すべきか・・・。
そういうとき、朝日新聞をみればいい。
この新聞で褒めていれば日本人にとって悪いことだとわかり、批判していればいいことだとわかる。
実に便利だ。

だいたい、この新聞は戦前から間違いを続けている。

支那事変が起こった時、「戦争を長期化せよ」と煽ったのは朝日新聞だった。
蘆溝橋事件から二週間後の昭和十二年七月二十日の紙面をみてみると
「支那一片の反省なく 形勢俄然緊迫化す 我和平解決方針も水泡」
「不遜!南京の回答 同時撤退を要求」
「今ぞ“断”の秋!」
など過激な見出しが並ぶ。

結局そのあとの日本は朝日新聞が主張した通りの道を歩んで八年後大日本帝国は滅びることになる。
日本の近代史において支那事変ほど無駄な戦争はなかった。
私はあんな無謀で無定見で無意味な戦争に突っ込んだ当時の軍人や政府関係者には開戦した責任という意味での戦争責任があると思う。
支那事変なかりせば大東亜戦争も起きず、昭和二十年に大日本帝国が滅びることもなかっただろう。
満洲帝國も消滅せずに東洋のアメリカとしての道を着実に歩んでいたかもしれない。
いづれ日本とアメリカが戦争することは歴史の必然として避けられなかったかもしれないが、支那事変がなければまた違った歴史が描かれていただろう。

さて、戦後。
かつて軍部に尻尾を振っていた朝日新聞は今度はGHQに尻尾を振り出す。
当世の権力者を見極める能力に長けているのがこの新聞の特徴の一つだ。
それで、右から左に急旋回して、サンフランシスコ平和条約のときは全面講和を主張した。
日本は単独講和の道を選び、結果的にそれが正解だった。
ちなみにこのとき単独講和を主張していたのが読売新聞で渡邉恒雄はいまでも「朝日の言う通りにしていたら日本のGDPは韓国程度になっていただろう」と語る。

そのあとも、北朝鮮を「地上の楽園」と讃美して、多くの朝鮮人、日本人を地獄へ追いやった。
中国の文化大革命も讃美したし、スターリンは「優しいおじさん」、カンボジアのポルポト政権は「アジア的優しさをもつ」と褒めそやした。

事実はそれと真反対だったことを今は誰でも知っている。
文化大革命では二千万人以上が死に貴重な文化財は破壊され尽くされた。
飢餓に喘いだ国民の中にはお互いの子供を交換して食した例もある。
毛沢東は死体は畑の肥料にせよといって、この時期、支那から墓が消えた。
スターリンのソ連でもポルポトのカンボジアでも国民が百万人単位で死んでいった。
いまでも朝日はこういう人権抑圧国家が大好き。
こういう新聞が人権派に支持されているのだから、人権派とやらの正体がわかる。

一番、最近では小泉構造改革に賛成したりもしたが、これは他の新聞も同罪だろう。

いづれにしても、朝日新聞を読めば我が国の内政と外交をどうやればいいかが解る。
朝日が云う逆のことをやればいいだけだ。

昨日、衆議院が解散されて選挙戦がスタートした。
どの党、あるいはどの候補者を選べばいいか、迷う人は朝日新聞を読めばいい。

NHK「JAPANデビュー」の罪

2009-05-07 01:51:54 | マスコミ・新聞
いま、一番見ている局といえばNHKだろうか。
馬鹿なタレントに馬鹿馬鹿しいことばかりやらせている民放と違い、それなりに為になる番組を見せてくれる。
バラエティもひたすら下品な民放とは違った番組を作る。
例えば、サラリーマンNEO。
シュールで大人しいコントをやってくれる番組だ。
いつもはお堅いNHKがというギャップもあって、妙に可笑しい。
「ケータイ大喜利」や「ザ☆ネットスター!!」もいい。
特に、ネットスターはNHKとは思えない遊びをやってくれる。

NHKはオタクにもやさしい。
「中学生日記」で腐女子を取り上げたと思ったら、「一期一会」でもやった。
「一期一会」はそれ以外にもよくオタクが登場する。
しかも、NHKのオタクの取り上げ方は民放のそれと違い、常に肯定的だ。
オタ芸にいそしむオタクとラジオDJを目指す一般人を対比させて、漠然と夢を語り何もしない一般人に対して常に真剣で目が輝いているオタクという風に描く。
反対に、民放ではオタクは珍獣として扱われる。
一般人の目線から珍獣を眺めて「珍しい動物がいる!」と喜ぶ図式だ。
いま挙げた「一期一会」や「ネットスター」なんかが顕著な例だがNHKは「オタク・イズ・ビューティフル」という視点で描く。
「オタクに優しいNHK」と謂われる所以である。

さて、そんなNHKだが時々、大ポカをやらかす。
卑近な例では「JAPANデビュー」がそう。
その第一回で日本の台湾統治を取り上げたが、これが偏向を絵に描いたような内容だった。

日本は台湾を植民地にして住民に対し、極悪非道の限りを尽くしたという視点で作られていて、台湾の近代化に尽くしたとして現地でも評価の高い後藤新平なんかも極悪非道の支配者という風に描く。
これだけでも酷い偏向だが、HNKは取材した台湾人までを虚仮にした。
NHKが取材した日本統治時代を知る台湾の御老人はHNKの取材に対して日本がやった良いことも悪いこともすべて語った。
分量にするとほぼ半々。
「日本人がいやがる部分はカットしていいよ」とまで云ったのに、番組では反対に良いことはすべてカット。
悪いことだけかいつまんで放送された。
放映後、そのNHKから取材を受けた柯徳三さんはNHKの担当ディレクター浜崎憲一に「あんたの後ろには中共がついているんだろう」と仰ったのことだが、そう勘ぐりたくなるお気持ちは十分わかる。

NHKは他にも台湾人を中国と同じ漢民族だという。
これは、あまりにも杜撰な言い方。
確かに、台湾人に漢民族のDNAは入っているだろうが、長い間混血が進みいま中国に住む漢民族とはDNAも文化も思想態度も全く異なる民族だ。
前述の柯さんも「自分は台湾人であって漢民族とは思っていない」と怒っていた。

また、日本統治の初期段階において行われた台湾原住民の日本軍の応戦を「日台戦争」という。
こんな用語初めて聴いた。
NHKは日本の侵掠戦争は支那事変だけじゃないですよ、と新しく侵掠戦争を作り出したかったのだろうか。
ついでにいうと、この番組のOP映像ではサブリミナルを使用しているとか。


日本の台湾統治は影の面もあれば光の面もあった。
NHKはその光をすべて影で覆って、報道した。
これを偏向といわずしてなんといおう。
そして、事実として日本統治時代を経験した台湾人はその時代を懐かしむ人が多数を占める。
最近のアンケートではその世代を凌いで若い世代が世界で一番好きな国に日本を選んだ。
自国台湾を含めての順位だから、自国よりも他国である日本が好きだという結果だ。(註)

そんな世界一の親日国台湾を日本を憎む反日国家のようにいう。
台湾を反日に仕立て上げて、日台の分断を図る意図が見えはしないか。
それで喜ぶのは中国共産党とそれに擦り寄る台湾国民党とあと誰だ。


「NHKは~」と書いてきたが、NHK全体が偏向しているとは云いたくない。
私の知人から聞いた話だが、この番組が放映される前、あるNHK職員に「JAPANデビュー楽しみにしています」と云ったところ、
「あぁ・・・あの番組ねぇ・・・あれいろいろと問題があって・・・良くないんだよね・・・」
と言葉を濁しながらも問題ある番組であると語ったとか。
NHKの中にはマトモな人も居ることが知れる。
いや、この問題は一部の偏向ディレクターがやったことと信じたい。
NHKは一刻も早く中共の犬のような偏向ディレクターたち(一人ではないはずだ)をなんとかしないと、日本国民からそっぽを向かれることになる。
そして、誰も受信料を払わなくなる。
その時、NHKが解体されても悲しむのは職員と中共だけだ。


******

註:以下の記事参照。


日本の対台湾窓口「交流協会」が台湾人の対日意識に関する世論調査を行ったところ、約7割の人が日本に好感を抱いていることが分かった。戦前の日本による植民地統治や戦争の歴史が同様にあった中国、韓国と比べ、台湾の親日度がデータで裏付けられた形だ。

 同協会による台湾人の対日意識調査は初めてで、昨年11月から12月にかけて、約千人の男女を対象に実施した。「親しみを感じる」は69%に達し、「親しみを感じない」の12%を 大きく引き離した。

 一般に台湾では、李登輝元総統に代表される、日本語教育を受けた70歳以上の高齢者世代の親日度が高いとされてきた。だが、「親しみを感じる」とした回答者は、20代が79%、30代が77%と、若い世代が最も親日的で、65歳以上は58%だった。

 「最も好きな国(地域)」を尋ねた質問では38%が日本と答え、米国(5%)、中国(2%)など他国を引き離し、「台湾」(31%)も上回った。

 日本のイメージは「経済力、技術力の高い国」がトップで「自然の美しい国」「きまりを守る国」「豊かな伝統と文化を持つ国」が続いた。交流協会は「想像していた以上の日本に対する好感度に驚いた。今後の日台関係に役立てたい」としている。


朝日新聞 2009年4月26日2時0分
http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY200904250184.html

丸岡アナの「御心ずかい」

2009-03-18 02:55:56 | マスコミ・新聞
日本テレビの丸岡いずみアナが「おもいッきりイイ!!テレビ」で麻生首相の誤字を指摘して、反対にそれは間違いではないのではとの批判を受けている。
丸岡アナが誤字を指摘したのは麻生首相が女性記者らに送った礼状の文面。
そこに「御心ずかい」とあったのを「御心づかい」が正しいとやった。

確かに現代表記でも「心遣い」は「こころづかい」が正しい。
今現在ウィキペディアの丸岡いずみの項には「旧仮名遣いでは「御心ずかい」の方が正しく」とあるが、これは間違い。
旧仮名遣いでも「づかい」が正しい。
じゃあ、麻生首相の表記は間違いだったのかというとこれは少し難しい問題になる。
というのも、終戦後の昭和二十一年に示された内閣告示(第三十三号)で現代仮名遣いでは「づ」は基本的に廃止して「ず」を用いると定められ、これが廃止される昭和六十一年まで「遣い」の正式表記(註)は「ずかい」だったのだ。
当時の広辞苑を開いても「心ずかい」とある。
つまり、麻生首相の世代は「ずかい」で習ったことになる。
まとめると、今現在の内閣告示によると「遣い」は「づかい」が正式とされているが世代によっては「ずかい」と表記する場合もあるといったところだろうか。
それに、私信の文面で仮名遣いが正式でないことなど、旧仮名遣いを用いていた戦前でもよくあったことだ。
だから、「ずかい」を誤りとするのは少々微妙な問題になる。
まぁ、正假名(歴史的假名遣ひ)派の私にとっては「遣い」の仮名表記は断然「づかひ」で、それ以外の表記は誤りだなんて言いたいところであるが。

そもそもこの件については前段があって、バレンタインデーに首相番の八人の女性記者が麻生首相にチョコをプレゼントしたことに始る。
麻生首相はホワイトデーのお返しにICレコーダーをプレゼントして、これには「これで発言を録音して正確な報道を心掛けてください」との皮肉がこめられていた。
良く言えばエスプリをきかしたともいえる。
皮肉で返された記者は我慢ならない。
そこで、添えられていた首相直筆の礼状に目をつけた。
みると、「ずかい」とある。
さっそく、日刊スポーツにリークして「麻生首相の無知が久々に炸裂!「ずかい」」という記事を書かせた。(※現在はネット上から削除されている)
それを受けてか丸岡アナもいっちょう麻生首相を叩いてやれと「ずかい」は間違いとやったわけだ。

表記が間違いかどうかという議論はさておき、批判のために礼状を晒すという神経を私は疑う。
そしてそれを嬉々として論う丸岡アナ他の精神構造も。
丸岡アナ個人の意思ではなく台本があったのかも知れないが、いづれにしても“心ずかい”がない話だ。
だいたい、漢字や仮名の間違い以外に首相を叩く手段はないのか。
きけば、丸岡アナは報道記者だという。
一体、ジャーナリズムとはなんだ。

TBSではアナウンサーがストラキをやった。
日本テレビも真似してストライキをやればいい。
そう、永久に。


******
註:「正式表記」とはあくまでも政府が定めているもので、論理的に考えたらおかしなものも沢山ある。
特に現代假名遣いは日本語のロゴスをかなり無視して定めているものが多く、私はこれを正しい表記だとは認めていない。
だから、丸岡アナの「いずみ」という表記も「泉」をもとにしているとすれば誤りだともいえる。
というのも、「泉」は現代表記では確かに「いずみ」だが、語源を遡れば、水が出るところ、つまり「出づる」「水(み)」が合わさって「いづみ」になっている。
旧仮名遣いでも勿論「いづみ」と表記した。
それが、戦後になって「づ」が追放されて「いずみ」になった。
このとき「遣い」も「ずかい」にされたが、これはオカシイという人が多かったのだろう、のちに「づかい」に戻された。
ところが、「いずみ」はそのまま。
政府が仮名遣いを勝手に定めるとこういうややこしいことが起こる。
政府の気分次第でいつ「いづみ」が正式になるかもしれない。
そのとき、丸岡さんは子供から「あんたの名前は間違いだ」なんて言われたいだろうか。

悪魔の爪の垢

2009-02-08 01:19:26 | マスコミ・新聞
些か旧聞に属すが、先月末、タレントのデーモン小暮閣下がブログで謝罪するというちょっとした騒動があった。

これは、小暮さんが自身のブログで
「大相撲初場所の表彰式で、麻生太郎首相が土足で土俵に上がった。作法を知らないなら確認すべきだし、周りの者も注意すべきだった」
と麻生首相と相撲協会を批判する内容の記事を書いたが、実際には首相は土足ではなくスリッパを履いていた。

ネット住民の指摘を受けて小暮さんはブログ上で
「吾輩の見当違いの発言であったことが判明した」「この場を借りて、麻生総理大臣と日本相撲協会に謝罪いたす」
ときちんと謝罪した上で
「麻生総理大臣には何の否もなく件の文章はとんだ言いがかりであった」
「今後は、この場もマスメディアであるという自覚のもと、ちゃんと事象の確認をおこなって発言をしてゆく所存である」
などと述べた。

自分の間違いを素直に認め謝罪する態度に好感を覚えた。
失敗した後の処理によってはむしろ評価を高くする良い例だ。

一方で間違いをいつまでも認めない人たちもいる。
例えば、朝日新聞。
この新聞は旧日本軍が中国戦線でこんなに残酷なことをしていたんですよと天に昇る煙幕の写真を「これが毒ガス作戦」と書いて一面に掲載したことがあった。
この嘘を産経新聞の石川水穂記者が見破った。
だいたい、毒ガスが天に昇ったら鳥は殺せても人は殺せない。
石川記者は検証の結果、やはり煙幕との結論に達し産経の社会面トップで「あれは煙幕」との記事を掲載した。
朝日は素直に謝るかと思ったら、毒ガス記事を書いた佐竹学芸部長が産経新聞編集局に抗議に訪れ、対応した高山正之記者に「朝日に楯突くとはいい度胸だ」とすごんでみせた。
高山記者が「有難うございます」というと「馬鹿野郎、褒めたんじゃない。産経など潰してしまうぞ」と恫喝する始末。
結局、朝日は訂正記事をだしたがその内容は「場所が違っていました」というもの。
毒ガスではありませんでしたとの訂正や謝罪はしないままだった。

また、日本の歴史教科書が中国に対する「侵掠」を「進出」と書き換えたという誤報もやった。
それで、中国や韓国などから批判の声が相次いで国際問題にまで発展した。
朝日は誤報を認めたが、徹底的に批判した文部省や国に対する謝罪はなかった。

最大の誤報といおうか虚報は旧日本軍による「従軍慰安婦」の強制連行報道だろう。
これは吉田清治の嘘の証言を元に報じられた。
この嘘もすぐばれた。秦郁彦さんの調査によって吉田が証言した地域で強制連行の事実はなく、吉田自身も嘘を認めた。
すると朝日新聞は広義の強制はあったと議論をすり替えた。

ヒトラーは「嘘も百回言えば真実になる」と云ったが、朝日が報じた「侵掠」→「進出」の書き換えはももの本ではいまだ真実として扱われているし、従軍慰安婦もそう。
他愛もない嘘ならいいが、これらは国際問題に発展する嘘だ。
しかも間違いとわかって時点で訂正し謝罪すればいいのにそれもしない。
朝日には悪魔の爪の垢を飲ませたい。

読売の編集手帳が面白い

2008-09-02 21:31:13 | マスコミ・新聞
読売新聞の朝刊コラム、編集手帳が熱い。

ふつう、新聞のコラムというものはあまり面白いものじゃない。
大抵どの新聞も豆知識からはじまり時事に絡めて最後にオチをつけるというスタイルだ。
一応、社内一流の記者が書いているのだろうから、まとめ方はどれもそれなりに巧い。
しかし、その中に面白み、あるいは一匙の毒を入れようと思うとこれがなかなか難しい。

朝日の素粒子のように毒の盛り方を間違えると「鳩山法相は死に神」なんてことになる。
そもそも、朝日のコラムは素粒子も天声人語も文章が悪い。その上、嘘も混ぜるのだから始末が悪い。
反対に読売の編集手帳は文章も面白みも毒のきかせ方も抜群に巧い。
例えば、先月二十九日の編集手帳。
太田農相の事務所費問題について書かれたものだが、冒頭で

「釈迦の弟子、槃特(はんどく)はのちに悟りをひらいて高僧となったが、若いころは物覚えがわるく、自分の名前も覚えられなかったという。板切れに書き、背負って歩いた」

という故事を紹介し、最後に

「遅ればせながら高僧に倣い、政治資金でつまずいた閣僚リストを、まあ、板切れを背負うのも大変だから、紙に書いて背広の下あたりに留めてみるのもいいだろう。留める道具は安全ピンか、粘着テープか、そう、絆創膏もある。」

と締めていた。
最後に絆創膏を持ってきたセンスに思わず唸ってしまった。
いうまでもなく絆創膏とは赤木元農相の絆創膏事件(?)を皮肉ったものだ。
毒の盛り方も適量だし、文章も軽快で高段に構えてないのがいい。
同じ日の天声人語も同じテーマで書いているが

「釣れた釣れた、さあ帰ろうという時に、水の底から「置いてけ~置いてけ~」の声。江戸に伝わる「置いてけ堀」だ。霞が関村の農水堀にも、昨年来、通りすがりの政治家があれこれと置いていった。地位に名誉、将来まで。あの声がまた、聞こえてきた」
「事務所費にしても、多くの政治家が釈明に追われた因縁の費目だ。それを踏まえたはずの、改造内閣の身辺調査。ザルどころか真ん中に大穴である。残り少ない信頼の水が、音を立ててこぼれている」


という具合であまり巧くない。

ちなみに、元産経新聞記者の高山正之さんの評によると新聞コラムの文章の出来は
読売、毎日、産経、日経の順で朝日は在京新聞の中で最下位とのこと。
下手な文章の方が国語の試験には使い易い。
天声人語がセンター試験や入試問題に使われるのはそういうことなのかもしれない。


*****
訂正とお詫び:

当初、弊記事において「鳩山法相は死に神」と書いたコラムを天声人語のものと説明いたしましたが、該当コラムは天声人語ではなくて朝日新聞の夕刊コラム「素粒子」でした。
朝日新聞社ならび関係者各位、読者の皆様にお詫びして訂正いたします。

毎日新聞のあまりにも酷い記事

2008-06-29 23:39:25 | マスコミ・新聞
◆ 思春期の受験生の集中力を増すために母親はフェラチオで息子の性的欲望を解消する。
◆ 24時間オルガズムが止まらない病気で苦しむ日本人女性の数が増えている
◆ 日本人は食事の前にその材料となる動物と獣姦する
◆ 日本古来の米祭りはアダルトビデオ業界が「顔射」と呼ぶものに非常によく似ている
◆ 日本人の若い女性はファーストフードを食べると性的狂乱状態になる
◆ 日本人主婦は皆コインランドリーに附属のコインシャワーで売春している
◆ 日本のティーンたちはバイアグラを使ってウサギのようにセックスをする
◆ 日本の最新の流行 : 70歳の売春婦
◆ 老人の売春婦の人気にもかかわらず、日本では小学生の売春婦にも仕事がある
◆ 屋外でセックスをすれば、犬の散歩がもっと楽しいものになる
◆ 日本の女子高生は、刺激のためにノーブラ・ノーパンになる
◆ 日本人女性の55%は、出会ったその日に男と寝る
◆ 日本の看護婦は仕事場にバイブレーターを持参し、日常的にアナル研修に興ずる

詳しくは、こちらのまとめサイトをご覧ください。
 http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/



以上、毎日新聞の英語版に掲載された記事だ。
あまりにも下品な内容で紹介するのもためらうほどだ。
これらはほんの一部でまだまだ酷い記事がたくさんある。
さすがの朝日新聞だってこんな捏造記事は書かない。
書いてももっと巧みにやる。
だから余計にたちが悪いともいえるが、毎日新聞の記事の内容はちょっと酷すぎる。

これらの捏造記事を書いたのはライアン・コネルというオーストラリア人で2001年に毎日新聞社に特別嘱託社員待遇で入社したとのこと。
なるほど、記事を書いたのはオーストラリア人だったか。

あまり知られていないが、オーストラリアは反日の傾向が強い。
オーストラリアは大東亜戦争のとき連合国の一員として日本と戦って二万七千七十三人の死傷者と二万二千三百六人の捕虜を出している。
ろくに戦争に参加したことのない国だからこの経験は愛国心鼓舞のために最大限に利用され、八月十五日の終戦記念日には日本刀を振り上げた日本兵がオーストラリア兵の捕虜のクビを今まさに切り落とそうとしている写真が各社新聞紙面を飾る。
それも飽きることなく毎年毎年同じ写真が掲載されるという。
(かつて、オーストラリアに住んでいた日本人の話だから現在はどうかわからない)
言わば中国と同じで反日が愛国心のために利用されているわけだ。
そして、もともとある人種偏見も手伝って日本に対しての風当たりは結構強い。
最近では捕鯨問題でグリーンピースと連帯して官民共々反日の活動を展開している。
少し前に『プリンセス・マサコ』という皇室に対する偏見と日本に対する蔑視の目線で書かれた本を書いたのも元東京特派員のオーストラリア人記者ベン・ヒルズだった。

そんななか、毎日新聞の英語版の一連の俗悪記事が天下に知られた。
またオーストラリア人かと思った。
あの国の人たちは日本人を蔑視し、不当に陥れることが出来ればそれで満足なのだろうか。
いや、オーストラリア叩きをするのはお門違いかもしれない。
オーストラリア人が皆そうだというわけでもないだろうし。
が、あまりオーストラリア人記者について触れることがないようなのでちょっと指摘しておきたかった。

云うまでもなく、最終的な責任は毎日新聞にある。
特に海外に向けて誤った、それも品性下劣極まりない内容の記事を発信した罪は重い。
外国人が本気にしたらどうするんだ。
そう思っていたらやはり記事の内容を信用した外国人も大勢いるようで、そういう人たちからも抗議の声が挙がっている。
まさか、日本の四大紙の一つである毎日が嘘を書くとは思わなかったろう。
毎日新聞は一応、公式に謝罪したようだが「内容についてのチェックが甘かった」(社長室広報担当)って、そんな言い訳が通るのだろうか。
ネット上では毎日新聞とそのスポンサー企業の商品の不買運動が起きている。
ただでさえ、新聞業界でハブられ気味の毎日新聞。
行く末は大丈夫だろうか。

朝日新聞、鳩山法相を「死に神」呼ばわり

2008-06-21 03:47:09 | マスコミ・新聞
朝日新聞が夕刊の素粒子でこれまで十三人の死刑執行を行った鳩山法務大臣を
「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」(六月十八日付朝日新聞夕刊)
などと表現した。

朝日の記者は刑事訴訟法を御存知ないのか。
刑事訴訟法475条では、死刑は判決確定後、法務大臣の命令により6か月以内に執行することが定められている。
実際にはこの規定は守られておらず、死刑執行まで平均で七年以上を要するが、鳩山法相はその法に従って死刑を執行させているだけにすぎない。
そもそも死刑執行にサインするのが法務大臣のなすべき当然の職務で今までの法相は職務怠慢だったわけだ。

それに不可解なのは死刑にされた者はみな兇悪な殺人他を犯したもので、それゆえに死刑に処せられるわけだ。
いわば、死に神は彼ら死刑囚であり、その罪を差し置いて執行する者に対して「死に神」とはどういう料簡だろう。
それとも、朝日新聞は兇悪犯罪者が大好きで共感しているから、極刑に処せられるのが我慢ならないのだろうか。
それならば、素直にそう書いてくれ。

これらのことを度外視して法相を「死に神」呼ばわりするのは、無知か品性下劣かのどちらかだ。
いや、新聞が品の無い表現をすることはあっていい。
新聞が政治家を揶揄したり、悪口を云うことはあるべきだし、むしろ物足りないくらいだ。
だから、大臣を揶揄したこと自体をとやかく言う気は無い。
問題は妥当性があるか、そして朝日新聞が他者を「死に神」呼ばわりする資格があるかどうかだ。

よく知られているように朝日新聞はかつて北朝鮮を地上の楽園と称して、大勢の在日朝鮮人を北朝鮮に送り、多くの人々を死に至らしめた。
地獄への切符をばら撒いたという点で朝日新聞は名実ともに死に神と言える。
大量虐殺を行った中共の毛沢東やカンボジアのポルポトを賞賛していたのも朝日だ。
曰く、ポルポトは「アジア的な優しさをもつ」(昭和50年4月19日付の夕刊)のだと。
三百万人を虐殺したポルポトを優しいとは恐れ入る。
そうそう、紅衛兵も「目はどれも皆澄んでいた」なんて書いて誉めていた。
そして、戦時中は玉砕を美化して沖縄戦における住民の玉砕の遠因を作ったのもこの新聞だ。

「死に神」という言葉は朝日新聞にこそよく似合う。

辛坊治郎さんの講演会に行ってきた

2008-03-20 21:17:47 | マスコミ・新聞
昨日、「たかじんのそこまで言って委員会」や「ズームイン!!SUPER」などでお馴染みの辛坊治郎さんの講演会に行ってきた。
場所は筑豊は田川市の青少年文化ホール。

よくもまあこんな田舎にいらしてくれたものだ。
それだけでもまことにありがたい。

私は運良く前から二列目に着席することができた。
小さなホールだったので眼前に辛坊さんが居る恰好。
立ち見も出て大盛況でありました。

演題は「政治・経済~情報のウラを読む~」。
その名のとおり、様々な裏話をしてくださった。
なかでも印象に残った話は、人はなぜ正しい情報を掴むことが困難であるか。
これには大きく二つの原因があるという。
一つは人間とは真実を信じる生き物ではなく、自分が信じたいと思うことを信じてしまう生き物であるから。

なるほどと思った。
事実は一つでもその事実の解釈は百人いれば百通りあろう。
そして、往々にして事実は自分の都合の良いように解釈されてしまう。
あるいは初めから都合の悪いことは耳に入って頭に入らない。

二つめは、一つめを踏まえてのことであるが、マスコミもまた真実を恣意的に伝えるから。
辛坊さんは、中越地震の際に安倍首相が取った行動に対する各新聞の報道の仕方を例として話してくださった。

事実は安倍首相は地震が起きてすぐ極めて迅速な対応を取った。
第一報が伝わってわずか一分後に首相官邸に対策本部を設置し、
地方遊説を中止し、自衛隊のヘリで現地に入った。
その時の演出も完璧だった。
自然災害で現地入りするとき、どんなに寒くとも防災服一つでスーツやコートなどは着用してはならない。
(もっともこのときは夏だったのでコートは必要なかったが)
そして、被災者と面会するときの目線は被災者よりも下。
握手をする時、右手で相手の手を握り、自分の左手は相手の腕に添える。
このテクニックはアメリカの元大統領、ビル・クリントンも使ったやり方で彼は左手一本で無名の州知事から大統領になった男なんて謂われている。
安倍首相はこれらをすべて完璧にこなした。

ところが、すでに安倍内閣のネガティブキャンペーンを行っていたマスコミはこの光景を報道しなかった。
いま各局を挙げて安倍政権をつぶそうとしているのに、安倍首相のプロモーション映像などを流してなるものか、というわけである。
翌日の新聞でも唯一、大きく報道したのが憲法改正の為にこの政権を潰すわけにはいかない産経新聞だった。
いかに素早い危機管理対応だったかを過去の歴代内閣と比べて、大きな特集記事を作り上げた。
讀賣新聞は安倍首相の対応を時系列で淡々と報じた。
安倍政権をなんとしても潰したかった朝日新聞は第二社会面でベタ記事扱い。
政治面では安倍首相の迅速な対応は一切報じられなかった。
それよりも大きく「美しい国意味わからん」というネガティブキャンペーンの記事を震災報道の次に大きく掲載していた。

ここで注目したいのはどの新聞も嘘をついているわけではない。
ところが、事実が十あるとしてその内のどの事実を報じるか、あるいは十のうち幾つ報じるかによって受け取る側の「事実」は異なってくる。
つまり、テレビ・新聞は事実を伝えるのではなく、信じさせたいものを伝えるということだ。
辛坊さんは「真実を知るためには多様なメディアに接することが必要」だと説かれていた。
そんな時間が無いという人は「ズームイン!!SUPER」を見ればよいというオチも付けて場内の爆笑を誘っていた。

ともあれ、辛坊さんの仰るとおりだ。
マスコミは信じさせたいものを伝え、人も信じたい情報を信じてしまう。
多く、正しい情報が掴めない所以である。

いましきりに報道されているチベットの暴動についてもそう。
ほとんどのマスコミが正しく十のある情報のうち十伝えているとは到底思えない。
チベット問題、すなわち中国によるチベット侵掠の事実すら無いものとされてきた時代に比べればいくらかマシになったが、
それでも、チベット人が中国の人民解放軍にどんな目に遭ったかを正しく報道しているマスコミは私が見る限り皆無である。
我々はいつまでも情報のウラを読む必要があるようだ。

選挙後の新聞各社社説読み比べ

2007-07-31 01:54:07 | マスコミ・新聞
選挙が終わった。
前回、新聞はもっと偏向すべしと書いたが、今日の新聞の社説を読み比べてみたらなかなか面白かった。

ということで、私の意訳と寸評を載せたい。
意訳ということで少々品を缺いた文章になっていることについてはあらかじめ御寛恕を乞う次第である。


まづは朝日新聞
「自民党が惨敗した!でも、安倍は続投するという。バカじゃねーの?早くやめてしまえ。それにしても凄まじい負け方だよね。もう、こんなの初めて。度を越えている。与野党が逆転した参院を抱えてこりゃ混乱は避けられないね(ワクテカ)。
負けた原因は年金問題や閣僚のたびかさなる不祥事。運が悪いとも云えるけど、傷口を広げたのは自分だし自業自得。とにかく対応が悪すぎ。そもそも身内に甘すぎるよ。あと、強行採決しまくったし。
第一、格差問題が重要なのに「美しい国」とか「戦後レジームからの脱却」とか云って。それは優先課題じゃないだろ。輿論調査見てないのかね。「基本路線には(国民の)ご理解をいただいている」とか云って、理解出来ん。
これから激動の時代だね。民主も自民の足引っ張ってばかりじゃ駄目よ。
しかし、もう安倍はうんざりだ。一日も早くやめてくれ。」

朝日はよほど嬉しいのか前半は感情的な表現が目立った。
全体的には負けた原因を詳しく分析していた。
民主党に対する提言は申し訳程度。


讀賣新聞
「えらいこっちゃ!民主党が参院で第一党になっちゃった!政治の混乱は避けられないよ。年金問題とか閣僚の不祥事とか、民主党にとって追風が吹いていたからなぁ・・・。あと、小沢の選挙戦術が上手いんだもん。
民主党は勝ったけど、責任重大なんだからな!反対ばかりじゃ駄目。あと、安全保障やテロの問題とかも忘れんなよ。
そうそう、自民党が負けたのは安倍さんのせいじゃなくて小泉時代の負の遺産。竹中の極端な市場原理主義も敗因。安倍ちゃんは悪くない。とにかくね、安倍さんには憲法と教育基本法の改正をやってもらいたいんだから、やめてもらっちゃ困る。」

自民敗北によほど堪えたらしい。
「民主党は責任重大」との主張を強調していた。
自民の敗因について「竹中平蔵・経済財政相が主導した極端な市場原理主義にも原因がある」と市場原理主義を批判していたのは興味深い。


毎日新聞
「え?自民惨敗なのに安倍続投?冗談じゃないよ。空気読めないの?少しは反省しろよ。安倍は基本路線は支持されているといっているけど、その根拠が「(街頭演説などでの)聴衆の反応で感じた」って・・・。選挙の意味わかってんの?馬鹿?
憲法問題でも「選挙戦では詳しく話す時間がなかった」とか都合のいい解釈してんじゃねーよ。ま、どっちにしろ憲法改正は困難になったね(・∀・)ニヤニヤ!」

安倍首相の空気の読めなさ具合を詳しく指摘していた。
また、憲法改正が困難になったことを指摘。


産経新聞
「安倍首相の続投は素晴らしい決意の表れ。でも、まずは反省しなきゃね。憲法改正や教育再生をやろうとしたことはよかったんだけど態勢が万全じゃなかったんだよなぁ。負けた理由は年金と閣僚の不祥事は去ることながら格差問題を蔑ろにしたんじゃない?民主はそこを上手くついたよね。首相は地方の不満をもっと聴かないと。
それよりも民主党は責任の重大さを知るべし。国益考えて自民と協力するところはしないと駄目だよ。いままでと同じだと国民からしっぺ返しをくらうね。民主党が現実的な対応をとれるかどうかはテロ特措法が試金石。あと、憲法9条や集団的自衛権問題についてもちゃんと見解を示めすべし。自民と民主の二大政党制になるのは許してやるけど今までみたいに政局本位で対決路線を続けるのは許せん。」

意外にも(?)、思ったより冷静な分析が出来ていた。
産経らしく民主党に安全保障問題を真剣に考えるべきとの主張を強調。


日本経済新聞
「安倍首相は続投を表明したが、続投するにしてももっと謙虚になるべし。参院で民主が第一党になったから政局が不安定になるけど、経済に影響を及ぼすのだけは勘弁な。いや、マジで。
与党の敗因はいわずもがな。年金と閣僚の不祥事。あとね、民主党が農民に金をばらまくって云ったでしょ?これ、効果あったんじゃないかな。やっぱ、小沢は選挙に強いね。
日経的には安倍さん辞めなくていいよ。どうせ、自民党のなかでたらい回しだろうし。てゆーか、参院っていらないくない?この機に議論した方がいいね。
まぁ、とにかくね、日本経済の為には構造改革って絶対必要だし、民主党は政局を混乱させるのだけはやめてね。ほんと。」

特筆すべきは民主の農民支援を指摘していること。
また、参院不要論や構造改革支持の姿勢を示していることも興味深い。
今回読んだ社説でも最も多くの事柄を述べていた。


西日本新聞
「やー、惨敗だね。自民。今思い出すと2005年の衆院選挙が信じられない。安倍首相続投とかいってるけど、早く辞めろって。
敗因は年金と閣僚不祥事。亥年のジンクスに低投票率ってのがあったけど、今回は当たらなかったね。
あ、そうそう、民主党だけどさ、勝ったからっていって勘違いすんなよ。お前らが良かったんじゃなくて自民が勝手にこけただけだから。民主党のマニフェスト読んだけど年金財源がはっきりしないし。
ま、早晩、衆院解散・総選挙があるだろうね。衆院選挙しても野党に地力がなかったら自民が勝つかもしれない。」

我が福岡の地元紙。
自民批判に終始すると見せかけて自民以上に民主党を批判。驚いた。マニュフェストの内容まで指摘している。
また、衆院解散を示唆。自民が勝つかもしれないとの予測も提示。
何故か亥年のジンクスに触れているのは謎。
今回読んだ社説で最も面白かった。


元ネタ(本物の社説)はこちらから御覧ください。
読み比べると楽しさ倍増!(笑)

「新聞コラム社説リンク」
http://www.ne.jp/asahi/sec/eto/NewsPaperLink.html

参議院選挙と新聞

2007-07-29 16:19:26 | マスコミ・新聞
さて、参議院選挙である。
今しがた投票に行って来た。
今回は自民の敗北でしょうね。
かねがね小沢一郎は選挙に強いと言われるが、このジンクス今回も当たりそうだ。
もう一つジンクス(?)があって亥年は自民が敗北するというもの。
これは朝日新聞の石川真澄記者が言い出した説で、統一地方選挙と参院選が重なる亥年において地方議員たちは春の統一地方選挙の活動をするため、夏の参院選選挙に注げる力が減ってしまい結果、自民が苦戦を強いられるというもの。
名附けてこれを亥年現象という。

私はこの選挙ののちかつての自社さ連合のような現象が再び繰り返されるのではないかと睨んでいる。
いづれにしても民主党は躍進するだろう。

ところで、今日の讀賣新聞の朝刊の一面に「拝啓 有権者の皆さんへ」と題した橋本五郎編輯委員長の文章が掲載されていた。

曰く、野党が勝ったならば「国政が停滞することはある程度覚悟しなければならないでしょう。」
「どの道を選ぶかの大事な尺度になるのが、安倍内閣の10ヵ月をどう評価するかですこれまでともすれば、年金の記録漏れの対応や事務所費問題にばかりに光が当てられてきました。しかし、59年ぶりの教育基本法改正、自衛隊が発足して50年以上たっての防衛庁の省昇格、憲法改正のための国民投票法の制定、公務員制度改革なども踏まえて、きちんと評価を下すべきです。」


遠まわしに(あからさまに?)、自民党に入れろと云ってる。
それに、「拝啓 有権者の皆さんへ」とタイトルを附けるなんて朝日新聞みたいだ。
いや、これを批判したいわけではない。
私はこの讀賣の態度と同じように新聞各社はもっと偏向すべきだと思う。
公正中立なんてハナから嘘なのだから、公正中立を装ってこっそり偏向しているより、初めから「ウチは自分の意見を書きます」という態度の方がはるかに潔いし信頼できる。
だから、朝日も讀賣も自分の意見をもっと前面に出すべきなのだ。
読者はそれを認識した上で新聞を選べばいいのだし、読み比べる楽しみも増える。
どの新聞も同じことしか書かない方が恐ろしい。
むしろ、いまはそれに近い。
新聞がこれ以上偏向したら読者が困るという方もあるかもしれないが、
今でも新聞は公正中立で真実を伝えるなんて思っている読者はどの道騙され続けるだけである。

最近、朝日も保守的になってきた。
私はどの社のものでももっとパンチの効いた社説が読みたい。

柳沢発言に関する福岡ラジオパーソナリティーの意見

2007-02-01 23:36:00 | マスコミ・新聞
柳沢発言騒動に関する福岡のラジオ番組のパーソナリティの意見を紹介。
(正確な引用ではなくてすべて要旨です)

Toggyさん
「おれ、(柳沢大臣を)擁護するね。辞めるまでもないよ。」
「あの発言を肯定はしませんよ。ただね、そこまで大騒ぎすることか、と。」
「辻元清美が全女性を代表してとか云いよるでしょ。あれも、全女性の確認をとったんか、と。怒ってない女性も居るはずなんですよ。」
「おれ、辻元好かーん!あの人、絶対好かん」

栗田善成さん
「野党が審議拒否しましたけど、予算委員会ってのは国の予算を決めるところなんですよ。あの発言と予算は別問題でしょ。」
「これだと、野党も与党と同じと思いますよ国民も。」
「審議拒否しなかったら与党が一方的に不利になるのに、審議拒否なんかしたら喧嘩両成敗って思っちゃうよな。」


福岡のラジオ番組では報道ステーションやニュース23では絶対に聞けない意見が聴けるので楽しい。

加藤千洋の「聾桟敷」発言

2007-01-30 22:55:40 | マスコミ・新聞
ついさっき、報道ステーションのコメンテーター加藤千洋が六カ国協議における日本に立場について
「聾桟敷(つんぼさじき)に置かれているのでは・・・」と発言した。
加藤さんは直ぐに聾桟敷が所謂「差別語」「放送禁止用語」と気づいたのか「言葉は悪いですが・・・」と云った。
解説を終えて、古舘伊知朗が「今、加藤さんが深い解説をしてくれたのですが、一部に不適当な表現がありましたことをお詫びします(要旨)」と述べた。

さっきまで柳沢大臣の「女性は子供を産む機械」発言を批判していたら今度は自分が問題発言をしてしまった加藤さん。
なんだかとても愉快だった。
私は柳沢大臣の発言も加藤さんの発言も適当ではないにしろ、さほど目くじらを立てることはないと思う。
特に「聾桟敷」と云った加藤さんに聾者を差別する意図はなかったと思う。
それにしても、言葉狩りが大好きそうな朝日新聞の編集委員である加藤さんが所謂「差別語」を使うとは意外だった。
この人は言葉狩りする気は無いのだなと、加藤さんの好感度が上がった。
しかし、これ以上、加藤さんが柳沢大臣は辞任するべしと主張するならば自らも編集委員を辞任するべきだろう。
無論、私はどちらも辞任の必要無しと思っている。

歴史の捏造は赦されるのか

2007-01-29 23:30:55 | マスコミ・新聞
<番組改編>NHKに2百万円賠償命令 「政治家発言」認定

 戦時下の性暴力に関するNHKの番組を巡り、取材協力した市民団体が「政治的圧力で事前説明と異なる内容で放映された」として、番組を改変(判決では改編)したNHKと制作会社2社に4000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。南敏文裁判長は、NHK幹部が放映前に安倍晋三首相(当時は官房副長官)らに面談し「相手の発言を必要以上に重く受け止め、その意図をそんたくして改編した」と初めて認定し、NHKなど3社に200万円の支払いを命じた。NHKは即日上告した。
 1審・東京地裁判決(04年3月)は、取材を担当した制作会社ドキュメンタリー・ジャパンのみに100万円の賠償を命じ、NHKとNHKエンタープライズの責任は認めていなかった。
 問題とされたのは01年1月30日に教育テレビで放映された「ETV2001 問われる戦時性暴力」。「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(バウネット)が00年12月に開いた「女性国際戦犯法廷」を取り上げたが、「ありのまま伝える」との事前説明と異なり旧日本軍の性暴力被害者の証言や判決がカットされたとして同ネットが訴えた。

1月29日21時4分配信 毎日新聞



あの番組の件で裁判なんかやっていたとは知らなかった。
あの番組の本来の内容は戦争責任(主に慰安婦問題)について被告側に弁護士無しの事後裁判を行って「天皇裕仁(昭和天皇)を婦女暴行と性奴隷制についての責任で有罪と認定する」と結論をくだす内容である。
品性下劣な左翼の幼稚な自己満足の代物で批判する気も起きない。
そういう輩が裁判を起してしかも勝ったのだから驚いた。
彼らが昭和天皇についてどうのこうの云うのは私にとっては不快なことであるけれど、そんなこと一々相手にしない。
しかし、私が看過できないのは彼らが平然と歴史を捏造していることだ。
従軍慰安婦の強制連行が捏造であること今更私が説明するまでもない。
未だに信じている人は関連書籍のニ三冊でも読んで下さい。
(私は従軍慰安婦問題の研究を専門にやった某教授からも直接話を聴いた。
その方は当時の資料にもすべて目を通している。)

さて、あるあるの捏造がそれほど悪だというのなら、この「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(バウネット)なる極左団体の捏造も赦してはならぬはずである。
この件の問題点は政治家がHNKに圧力を掛けたことでも、HNKが内容を改竄したことでもなくて、そもそも、あのような内容の番組を放送しようとしたことである。
なにしろ番組内で語られる歴史が捏造なのだから今のマスコミ各社に言わせれば問題無いはずがない。
筑紫哲也のニュース23はこの裁判の勝訴を嬉々として伝えていたが、バウネットと同じ穴の狢だから喜んでいるのだろう。
ニュース23に限らない。
マスコミ各社に問う。
あるあるの捏造だけをあげつらうのは片手落ちだと思うが如何。

朝日新聞が「朝日字体」を廃止

2007-01-16 03:20:04 | マスコミ・新聞
今日(十五日)の朝日新聞の朝刊を見て仰天した。
朝日新聞が「朝日字体」を廃止するという。

「朝日字体」というのは朝日新聞が作った独自の漢字字体。
「朝日文字」とも言われるもので、「鴎」(正しくは「區+鳥」)、「涜」(正しくは「シ+賣」)、などが有名。

終戦後、間もない頃、政府の国語審議会はいづれ漢字は廃止しようと考えて漢字の簡略化や使用制限を取り決め、公官庁や新聞社各社等に通達した。
普段、国のすることは何でも反対の新聞社がここでは利害が一致して全社右へならえでそれに従った。
とりわけ、朝日新聞は簡略化をまぬかれた表外文字も簡略化した。
それが正字正假名派から悪名高い「朝日字体」である。
以来、朝日新聞は率先して漢字制限を行ってきた。

が、ここへきて大転換をはかるという。
これには驚いた。
私は朝日新聞は今後も漢字制限を推進するものと思っていた。
それが、今までの方針を百八十度変えて、朝日字体を廃止して約九百字について字体を改めるという。
これ、驚いているのは私などの一部の人間だけだろうか。
朝日新聞がなにかやるたび大騒ぎする2ちゃんねるあたりでも全くと言っていいほど話題になっていない。
私の驚きを伝えるために譬え話をするならば、
朝日新聞が社説で「卒業式では国旗を掲揚し、国歌を斉唱すべきだ」とか、「大東亜戦争は侵掠戦争ではなかった」と主張し始めるようなものだ。

朝日新聞によると「朝日字体」廃止の理由として、

一、印刷物の字体を統一するため。
二、国語審議会の平成十二年の「表外漢字字体表」答申(康煕字典体を標準と位置づけた)を尊重。

の二点を挙げていた。
「朝日はやはり時局迎合新聞か」と批判する向きもあるかもしれないが私は素直に朝日新聞の姿勢を評価したいと思う。
このブログで朝日を褒めるなんて初めてかも(笑)
時局迎合なんて朝日に限ったことではないですしね。

それよりもっと批判されてしかるべきなのは国語審議会だ。
なぜ、国民共有の財産である言葉や文字をどこの馬の骨が集まったかわからないような会によって漢字を制限されたり、あるいは「やっぱりこの漢字使っていいよ」といわれたり、正しい送り仮名の振り方はこうですよなどと指示されなければならないのか。
また、漢字に限らず戦後は「正しい仮名遣いはこうですよ」と新仮名遣いを強制させられた。
国語審議会や内閣は、あれは規範を示しただけで強制ではないと言ったがそれは嘘八百で公文書は新字新仮名しか認められず、出版会もそれにならった為、今では正字・正仮名遣い(旧字・歴史的仮名遣い)は認められなくなった。

私は私的文書はすべて正字正仮名で文を綴っていて、大学論文も正字正仮名で綴ろうと思ったらある教授からたしなめられた。
やはり、公的には正字正仮名は使ってはいけない文字であるらしい。
すべて、国語審議会という名の文化破壊集団のせいである。

私は生があるかぎりこの“国家権力の横暴”に抗し、せめて私的文書だけでも正字正仮名で文を綴ることにする。

私の女子アナ論

2006-11-03 23:35:26 | マスコミ・新聞
私はこれまでしばしば女子アナを批判する文章を書いてきた。
というもの、女子アナのアイドル化が目に余るからだ。
どの分野でもアイドル化するとろくなことが起こらない。
声優のアイドル化は演技の低下をもたらし、政治家のアイドル化は国政を誤らせ、
女子アナのアイドル化はアナウンス能力の低下をもたらした。
百歩譲って、アナウンス能力が備わっていれば文句は無いが、
アナウンス能力よりも、見た目やタレント性が優先されている。
特に八十年代の終わり頃から率先して女子アナのアイドル化を進めてきたフジテレビは罪が重い。
しかし、このことは一概に女子アナやテレビ局だけの責任ではなく、
女子アナのアイドル化を賞讃した視聴者にも問題がある。
視聴者がうけいれたからこそ、他局もそれに続いた。

さて、今年の10月5日号の週刊新潮に「人気女子アナ辛口実力診断」という特集記事が載った。
我が意を得たり。勇んで読んでみた。
そこに、フジテレビの高島彩(私の最も嫌いな女子アナの一人だ)を評論する文があった。

「女子アナ=タレントだと完全に勘違いしています。何かにつけて上目遣いで媚びを売る姿勢が鼻につきます。仕種のすべて、原稿の読み方にも媚態を含んでいて、ある意味、現代を象徴するアナウンサーです。70点」(南さん)

南さんは私より口が悪いようだが、概ね同意だ。(70点というのはよく分からないが)
特に「女子アナ=タレントだと完全に勘違いしています」という箇所。
しかし、繰り返すようだが、高島彩をそのように勘違いさせているのはテレビ局であり視聴者であるということを忘れてはならない。

この特集記事は私と同意見の文が載ったわけではない。
例えば滝川クリステルを評した以下の文章。

「私はあまり買っていません。ソツなくこなしていますが、面白みとか、個性といったものが見えてこない。内面から滲み出てくるものがないんです。65点をつけましょう」(志賀氏)

冗談じゃない。
この志賀氏のような者が女子アナに「面白み」とか「個性」を要求するから、
高島彩を初めとするろくに原稿も読めないタレントアナウンサーを誕生させてしまったのだ。
そもそも女子アナに限らず、アナウンサーに面白みや個性などいらない。
そんなものはあとからついてくるものであって、少なくとも重視されるべき事柄ではない。
アナウンサーに重視される能力はアナウンス力だけで充分なのである。
女子アナ嫌いの私が滝川クリステルを高く評価してるわけは、
滝川クリステルが「ソツなくこなす」ことと、いまの女子アナが失っている上品さがあるからだ。

最後に、読売ウィークリー(2006年10月29号)に掲載されていた小田島隆氏の文章を紹介しよう。
今回、私が指摘しなかった男性アナウンサーについて辛口の指摘をしている。

久米、古舘以来、あるいはもっと以前からなのかもしれないが、わが国のアナウンサーは、横道にそれている。
 彼らの頭の中では「アナウンス技術」とは、技巧に走り奇をてらうことを意味している。
であるから彼らは、普通の言葉を普通にしゃべることをさほど重視していない、っていうか、バカにしており、それゆえ、当り前の放送原稿をまっとうに読むことができなくなっている。(中略)
 彼らはどうして普通にしゃべらないのだろう。「個性的であれ」という、戦後教育の迷妄だろうか?
 ともあれ、しゃべりでメシを喰っている芸人は別として報道番組のキャスターや、VTRのナレーターのしゃべりは無難で無個性なのが一番だと思う。
 個性は、ちらりと見せる程度で十分。そう核兵器と同じ(笑)。