あび卯月☆ぶろぐ

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「日本映画批評家大賞2016アニメ部門」授賞式(ガルパン関連箇所)書き起こし

2016-06-16 21:39:42 | 漫画・アニメ
平成28年5月25日に行われた日本映画批評家大賞2016アニメ部門の授賞式の模様をガルパンに関連する箇所だけ書き起こしました。
敬称は省略しております。

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(前略)

【司会(吉川美代子】
さぁ、お待たせいたしました。いよいよ、第25回日本映画批評家大賞授賞式へ移ります。
まづ最初の賞です。新人声優賞の発表です。
(SE)
新人声優賞は2015年、数多く上映された作品のなかで、素晴らしい魅力と実力を開花させた新人声優の方に贈られる賞です。
本年度は二名の方が受賞されています。ではまず、お一人目の新人声優賞は。

【司会(江木俊夫)】
ガールズ&パンツァー劇場版!渕上舞さんです!

(拍手)

(※劇場版CM VTR流れる)

【司会(吉川美代子)】
では、新人声優賞の選考理由を川崎由紀夫さんから一言お願いいたします。

【川崎由紀夫】
はい、川崎でございます。この度はおめでとうございます。
渕上さんの作品を色々観させていただきまして、なんと云ってもですね、この可愛らしい声のなかにどの役をやっても、一本筋が通っているというか、非常に幹の強さを感じさせてもらいます。
やはり、天性のものとですね努力が作品に表れているというふうに思いまして、今回受賞となりました。
おめでとうございます。

(拍手)

【司会(吉川美代子)】
渕上さんには、ガールズ&パンツァー劇場版の舞台となった茨城県大洗町の小谷隆亮町長と大洗町商工会事務局長の坂本博様、さらに大洗町のゆるキャラ・アライッペがお祝いに駆けつけてくれました。
(※アライッペ登壇)
大洗町はシラスが特産ということで、はい、アライッペはシラスを纏っております。
では、大洗町の小谷町長、一言お祝いの言葉をお願いいたします。

(※小谷町長、坂本事務局長登壇)

【小谷隆亮 大洗町長】
御紹介をいただきました茨城県大洗町長の小谷でございます。
このたび、第25回日本映画批評家大賞において、各賞に受賞された皆様、まことにおめでとうございます。
心からお喜びを申し上げる次第であります。
そして、大洗町が舞台となっております『ガールズ&パンツァー』の劇場版において主人公である西住みほ役を演じられました渕上様がですね、名誉ある日本映画批評家大賞において、新人声優賞を受賞されましたことは心からお祝いを申し上げる次第であります。
地元といたしまして、大変嬉しく、大きな喜びを感じてるところであります。
改めてお祝いを申し上げます。
思い起こせばですね、5年前、東日本大震災により大洗町も地震、津波などによります、被害が色濃く残っている2011年の秋に大洗町を舞台としたアニメを制作したいと、作品のプロデューサーであります、現在は大洗大使としても御尽力いただいております杉山様から申し出をいただきました。『ガールズ&パンツァー』と大洗町の出逢いであります。
アニメ放映当時より全国各地から多くのファンの皆様方が当町の方にお越しをいただいておるところであります。
その勢いは劇場版上映によりまして一層強まっているところでありまして、町民ひとしく大きな喜びを感じているところであります。
お越しいただいたファンの方々が舞台となっている商店街などに訪れることによりまして、地域の方々との交流が生まれておりまして、地域の活力へとつながっているところであります。
この賑わいを全国的な取り組みである地方創生の原動力へと繋げられるよう町としても力を注いで参ります。
こうした賑わいに繋がったのも関係者の皆様方のお力添えの賜物でありまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。
渕上様におかれましては、町の一大イベントであります、あんこう祭、あるいは商工祭、あるいは海楽フェスタなど、色々なイベントに御出演をいただいておりまして、様々なメディアを通じて大洗町の魅力を発信していただいているところであります。
『ガールズ&パンツァー』の西住みほ役以外にも様々な作品において御活躍されていると伺っております。
今後ますます御活躍をお祈り申し上げます。そして、大きな喜びでお祝いの言葉とさせていただきます。本日はまことにおめでとうございます。
(拍手)

【司会(吉川美代子)】
では、小谷町長より渕上さんに新人声優賞のトロフィーが贈られます。

(※小谷町長より渕上舞さんへトロフィーを贈呈)

【司会(江木俊夫)】
それでは、受賞された喜びのコメントを渕上さんよりいただきたいと思います。

【渕上舞】
御紹介にあずかりました渕上舞です。この度は本当に素敵な賞をいただいてまことにありがとうございます。
思い返せば、『ガールズ&パンツァー』そして、主人公の西住みほと出逢ったのは、もう4年近く前になってしまうんですけども、その当時は、色々と自分のまわりのこと、プライベートだったり仕事だったり、うまくいかないことがとても多くて、『ガールズ&パンツァー』はそんな中で、「これが私にとって声優人生最後の作品だな」と思いながら臨んだ作品でした。
そこからというもの・・・こうやって、こんなに華々しい場で私自身が立たせていただいているっていうのは奇跡だなぁって、毎回毎回本当に思わせていただいております。
それ以降、他の作品だったりいろいろとお仕事をさせていただくなかで『ガールズ&パンツァー』もそうなんですけれども、大切な作品、そして大好きなキャラクターたちと出逢うたびに、「あぁ、あの時辞めなくてよかったなぁ」って、すごく幸せを噛みしめる毎日です。
これから『ガールズ&パンツァー』劇場版がこうやって公開され、たくさんの方々に愛され、応援していただき、とても嬉しく思う毎日ではあるんですけど、ここから先も出来れば一日でも長く西住みほと共に毎日を過ごしていけたら嬉しいなと思っております。
ここから一歩一歩、もしかしたらゆっくりかもしれないですけども、一つ一つ階段を、声優という階段を一歩一歩踏みしめながら、毎日幸せに生きていけたら嬉しいなぁなんて思っておりますので、是非、応援してくださる皆様、引き続き応援していただけたら幸いでございます。
そして先輩の皆様、これから何かと御指導いただけたらとても幸いでございます。宜しくお願いいたします。
改めまして、本日はまことにありがとございました。渕上舞でした。
(拍手)


<中略>


【司会(吉川美代子)】
さぁ、続きましては、サンクチュアリ作品賞の発表です。
(SE)
この賞はアニメーションによって、地域活性化となる聖域を作りだした作品に贈られる賞です。
では、サンクチュアリ作品賞は。

【司会(江木俊夫)】
『ガールズ&パンツァー劇場版』です!

【司会(吉川美代子)】
本日は、大洗町クリエイティブマネジメント代表・常盤良彦様とバンダイビジュアル株式会社プロデューサー杉山潔様にお越しいただいております。
(SE)
(※ガルパン劇場版CM VTR流れる)
さぁ、スタッフの皆さんも、そして、新人声優賞の渕上様もアライッペも、どうぞもう一度ステージの方にどうぞ。
(拍手)

【杉山潔】
大洗の人たち上がってください。

(※各員登壇)
(※小谷町長、アライッペに軽く握手)

【司会(吉川美代子)】
さぁ、それではガールズ&パンツァーの選考理由を川崎選考員よりお願いいたします。

【川崎由紀夫】
おめでとうございます。(杉山Pに対し)えー、お仕事の方は大丈夫・・・?
すみません、余計なことを(笑)
えー、おめでとうございます。あの、この作品はですね、非常にセリフのテンポの良さ、それから戦車の描き方の精密さ、そして大洗の非常にリアルさですね。
これが非常にファンの人たちの気持ちをしっかりと捉えて、映画としてのクオリティも非常に高いものだというふうに思いました。
やはりあの、番組を映画化するときに一番悩むのは、ファンの人たちの期待値が映画の場合は非常に上がりますので、その期待にやはりあの見事に応えられたというふうに思っております。
これもスタッフの方々の熱意とこだわりの、非常に勝利と言いますか、そちらを感じた次第でございます。
本当におめでとうございました。

【司会(吉川美代子)】
では、常盤様、杉山様には川崎選考員よりトロフィーが贈られます。

(※川崎選考員より常盤さんにトロフィー贈呈)

【司会(江木俊夫)】
では、受賞された喜びのコメントを常盤様、杉山様宜しくお願い致します。

【杉山潔】
はい、えー、バンダイビジュアルのプロデューサーを務めております杉山と申します。宜しくお願いいたします。
今日は本当にどうもありがとうございました。

【常盤良彦】
その杉山さんと一緒に大洗町と『ガールズ&パンツァー』のパイプ役といったらいいんですかね?

【杉山】
そうですね。はい。

【常盤】
はい。というと、綺麗なんですけども、杉山さんにこき使われています。(杉山:いえいえ(笑))
大洗クリエイティブマネジメントの常盤と申します。宜しくお願い致します。

【杉山】
えっとー、サンクチュアリ作品賞ということで地域との活性化という話はいただいているんですけども、ちょっとあのー、きちんと御説明を短時間でしなきゃいけないかなと思っているんですが、実は元々、その、今となっては、地域振興の一つのモデルケースみたいに言っていただくことが多いんですけれど、元々はそういうつもりではまったくなくて、私どもとしてはリアリティを追求するために実在の町を壊す必要があったものですから、壊させてくださいというお願いに行ったというのが最初ですね。

【常盤】
そうですね。それで、私が各役場とか公共交通機関にお願いしにいったという形ですね。

【杉山】
なので、最初は、みなさん地域の方々も、ま、このおじさんもですね・・・

【常盤】
おじさん云わないでください。この場で。

【杉山】
(笑)えー、町を使わさせてくださいと云ったら、「は?」っていう感じだったんで、多分、何が起きるか全く分かってなかったと思うんですけども。
でもまぁ、どうですか?でも、正直ですね、TVシリーズを始めるときには、まったく原作のない作品だったので、いま非常にその沢山のお客・・・ファンの方が大洗来てくださっているんですけども、現状のようになるなんてまったく予想もしてなかったんですけども。

【常盤】
あのー、すみません、この場で云うのも何なのですが、普段、こんな堅い二人じゃないんです。ですから、今日、すごく緊張してまして。

【杉山】
そうですね。

【常盤】
いつのも通りいったらいいんじゃないですか?

【杉山】
あぁ、そうですね(笑)

【常盤】
あのー、とても、この作品はですね、私が一番思うのは、ファンの方に、ファンの方と町の商店街の方が一緒に楽しんでいただいているというのが一番嬉しいです。

【杉山】
そうですね。元々はね、作品としてやっぱり・・・作品として認知されて人気が出ないと、そこに行ってみたいという風には思わないと思うので、やっぱり今回の劇場版も、大変ありがたいことに先日、興行収入で20億を超えるというですね、(常盤:はい、おめでとうございます)まったく予想をしていない事態になりまして。
それはとても嬉しかったんですけど、それはやっぱり、いい作品を創ったファンの・・・あ、ごめんなさい、スタッフの努力の賜物だったと思うんです。
で、その作品の舞台になった大洗に遊びに行きたいと思って、行ってくれたファンの人たちを大洗の人たちがですね、実はここにいっぱい並んでるんですけど、これ、大洗の商店の皆さんだったりするんですね(笑)
この方々が・・・普段こんな恰好してないんですよ?もっとラフな格好してるんですけど、やってきたファンの人たちをとてもフランクにもてなしてくださるという。実は商店のおばちゃんおじちゃんまで、作品のことちゃんと知ってて、キャラクターの名前も知っていて、どういう物語か、特に先程、そこにいらっしゃるですね・・・大里さん、大里さん。(大里さんを手招きする)
戦車が突っ込んだ肴屋本店という割烹旅館の若旦那なんですけど、この割烹旅館は劇場版を社員研修として、全員で観に行ってくださったりとか。そうやって、地域で非常に盛り上げてくださったということなんですね。
いまちょっと、写真が出たりするんですかね?はい。これは、今年のね・・・

【常盤】
海楽フェスタですね。3月20日にやったイベントですね。

【杉山】
これだけのお客様が来てくださるようになりました。
でも、こんなことホントに思ってなかったですね。

【常盤】
予想もしてなかったですね。

【杉山】
もう一枚ありますね。もう一枚あると思うんですが。
はい。あ、これは、去年のあんこう祭。

【常盤】
なんか、一番こちら側にちょっと違う方が映ってますけども。

【杉山】
格闘家の蝶野正洋さんも応援大使ということで、応援してくださっているんですが、こういう形でイベントをするたびに、これだけのお客様に来ていただいているんですけど、これもやっぱり町の人たちが支えて下さったからだと思うんですね。

【常盤】
はい。杉山さん、たくさん伝えたいことあると思うんですけど。

【杉山】
はい、時間が無いですね。

【常盤】
おそらく時間が結構押していると思うので。

【杉山】
まぁ、でもホントに一言いまの、この状況になったことに対して一言ちょっと。

【常盤】
あ、はい。えっとー、私、アニメのことをなにも知らずに、杉山さんのお手伝いをするうちにですね、ファンの方、そして商店街の方、みなさんと仲良くなれて。
で、渕上さんも私たちのことホント信頼してくださって、いつも大洗町に来ていただいてありがとうございます。
そして、私たちの活動にいつも快く協力していただきます大洗町の小谷町長と商工会の坂本事務局長、本当にありがとうございます。

【杉山】
で、あの、もう一つ附け加えます。商工会とそれから商店の方々だけではなくて、地元の若い人たちが、いまはKGOと云っていますが、当時「勝手にガルパン応援団」というですね、ボランティア組織を作って、キャストの皆さんのアテンドなんかを全部やってくださっています。
えっと、KGOは何人か来てるのかな?はい。KGO前に出て。
(※KGOメンバー一礼)
こういう人たちがですね、本当に無給で、なにくれとなく、朝から晩まで色々準備をしてくださっています。
こういう人たちに支えられていただいた賞だというふうに理解していますので、是非、ちょっと気になった方は大洗に来てください。
美味しいものいっぱいありますので。

【常盤】
そうですね。

【杉山】
はい、温泉もありますのでですね。
それと、商店街歩いていただければ、映画で壊された場所がいっぱい出てきますので。
是非、そちらの方を楽しんでいただければと思います。
本当にこの度は素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。

【常盤】
ありがとうございました。

【杉山】
心から感謝します。ありがとうございます。

【常盤】
あと、花束の方は。

【杉山】
あ、そうだそうだ。いけない。忘れてた(笑)
渕上さん、誕生日なんですよね?

【常盤】
27日ですか。

【杉山】
27ですけど、はい。
(※坂本事務局長が渕上さんに花束を渡す)
いけないいけない、大事なことを忘れてました(笑)
それともう一つ大事なことを忘れていました。今日、25日ですけども、27日にブルーレイとDVDが・・・

【常盤】
あ、宣伝ですね。ここでね(笑)

【杉山】
ちょっと、出して下さい。すみません、私の仕事なんで。こういう形であさってBDとDVDも発売になりますので、(常盤:楽しみにしています)是非、お買い求めいただければありがたいです。宜しくお願い致します。はい(笑)
本当に今日はどうもありがとうございました。

【常盤】
ありがとうございました。

【司会(吉川美代子)】
常盤様、杉山様本当におめでとうございました。そして、渕上様も御誕生日おめでとうございます。
スタッフの皆様、大洗町の皆様、そしてアライッペ、ありがとうございました。それでは、皆様どうぞお席へお戻りください。

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以上です。

渕上舞さんにおかれましては、第25回日本映画批評家大賞新人声優賞受賞、まことにおめでとうございます。
また、杉山潔さん、常盤良彦さん、大洗町の皆様、そして『ガールズ&パンツァー劇場版』関係者の皆様におかれましては、サンクチュアリ作品賞の受賞、まことにおめでとうございます。
いちガルパン、大洗ファンとして改めて心よりお慶び申し上げます。

渕上さんのコメントを聴いていると、胸が熱くなる思いがしました。
また、杉山さんが仰っていましたが、サンクチュアリ作品賞はガルパン関係者とそして大洗町の皆様とそられを愛するファンの方々が紡ぎだして受賞した賞のように思えます。
それら人々の「想い」を御推察するとたいへん胸が熱くなる次第であります。

ガルパンという素晴らしい作品と大洗町という素晴らしい町に出逢えたことを関係者の皆様に対し、心より感謝申し上げます。

末筆ながら、皆様のこれからのますますの御活躍と御健勝を、そして大洗町のますますの振興・発展を衷心よりお祈り申し上げます。