あび卯月☆ぶろぐ

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『池上彰の参院選ライブ』における発言録まとめ(後半)

2013-08-02 20:36:41 | 政治・経済
前半の続き。


■細野豪志(民主党・幹事長)

池上「今回の選挙は、こういう言い方は失礼かもしれませんが、民主党がどれだけ負けるかという選挙だったと思うんですね。それでいいますと、とりあえず20議席で何とか踏みとどまりたいという思いを持っていた人、多いと思うんですが、どうもそれを割り込みそうな勢いですねぇ。こうなると責任問題が出てくるのではないですか?」

細野「選挙のすべての責任は幹事長である私にあります。(略)」

敗者にも容赦のない池上さん。細野幹事長の目が本当に涙目で赤くなっていた。


■丸川珠代(自民・東京)に関する解説

池上「なんと、ニックネームが「ヤジ将軍」ということなんですね。」

VTRでは、2010年5月21日の国会で当時の鳩山首相に対して「ルーピー!ルーピー!」と野次ったり、同年3月25日の委員会でも採決の際に「愚か者めが!このくだらん選択をした馬鹿どもを絶対忘れん!!」と大声を張り上げる映像が流れた。
丸川珠代といえば、かつて『ビートたけしのTVタックル』に出演していた印象が強いがこんな人だったとはね。

池上「実はですね、丸川候補に中継を繋いでお話を聴くことになっていたんですね。なっていたんですが、なんか先程、突然事務所を出てしまってですね。約束を果たしていただくことができませんでした。
実はここでもし中継が繋がったらですね、訊いておきたかったことがあるんですね。
実は6年前、丸川さんが選挙に出たときに、期日前投票に行こうとしたら、有権者候補に自分の名前が無かったんですね。
つまり、その前、アメリカで勤務されてまして、日本に帰ったあと編入の手続きをしていなかったんですね。
つまり、日本に来て何年も経っていたのに、この時はじめて自分が有権者名簿に出ていないことが分かった。
つまり、その前の東京都知事選挙、衆議院選挙には選挙には投票に行っていなかったと。投票に行っていなかった方が、立候補するというのは一体どういうことなのかな。
あるいは、最近は投票に行ってらっしゃるのかどうか訊きたかったのですが、インタビューすることができなかった。大変残念です。」


■再び民主党本部から中継

繁田アナ「海江田代表はいまだに姿を現していません。先程まで細野幹事長が深刻な顔で各社の取材に答えていましたが、笑顔を一切見せることがないまま席を立たれました。
先程、当確した候補の名前を壁に貼りだす予定とお伝えしていましたが、民主党の候補で当確との情報が出ている候補もいる中でいまだに名前の貼りだしはされていません。壁は御覧のようにまっさらなままです。」

池上「そうか、一応、当確の人の名前を貼りだす予定だったのですが、そういう気力もないっていうことでしょうかね。」

繁田アナ「民主党10ということで、当確出てはいるんですけども、貼りだしはされていないというお話でしたね。」

宮崎美子「云ったことは、やった方がいいと思いますよね。」

峰竜太「ねぇ、余計なんか沈んだ感じになっちゃいますもんねぇ。」

池上「ひたすら、お通夜みたいな感じになってまってはねぇ。でもまぁ、昨年の衆院選に続いて、まったく同じような事務所の雰囲気と。」



■衛藤晟一(自民・比例)

池上「先程、VTRを見ていてたら、理容業界。まぁ、床屋さんの団体から、業務独占の堅持。つまり、既得権を是非守って欲しいという要望がありました。いまのアベノミクスの第三の矢で、様々な規制緩和によって成長戦略というときに、規制を守って欲しいという様々な団体の要望にこたえようとすると、どうも色んな矛盾が出てくる気がするんですが、如何でしょうか?」

衛藤「美容とか理容とかいうお仕事は免許制になっていますから、しかも、衛生管理という面で全部担ってもらってるんですね。人と人とが一番接するところのお仕事ですから。当然、それが無許可であったり衛生管理が無茶苦茶であったりしたら困るわけですから、そのことをちゃんとやっていきましょうというのが業務独占という名前の意味なんですね。
業務独占というと云い方が悪いかもしれませんけどね。
だから、各々の仕事をやっていく上で、規制は規制として業界に方にかけられるわけですね。衛生管理とか美容とか理容とかに関する技術というのは。これは当たり前のことですね。
ただ、十数年前に何もかも資格をなくしてフリーでやった方がいいのではないかという話がありましたけども、それは元々通じない話で意味の無い規制緩和ということですね。
規制緩和というのは何かプラスでやるために、変な規制を緩和しましょうというのが、規制緩和なのであって、規制緩和を何でも何でもすれば何か世の中が良くなるというのはこれはおかしいんで。目的がちゃんとなきゃいけないんで、それをはっきりしようということで。」

池上「つまり、必要な規制はあるんだ。それを守っていくんだということですね」

抵抗勢力の生き残りの私は、衛藤議員の考えに深く共感する。
なんでもかんでも規制緩和すれば世の中が良くなるという幻想から、国民は一刻も早く醒めるべきだ。


■創価学会について

創価学会と公明党の関係について解説していた。

公明党の支持団体は創価学会。
支持者は一人ひとりが友人や知人の票集めに奔走する。これを友達=friendの頭文字をとって「F票」と呼ぶ。
「目標は自分の自分の年の倍。私は70歳だから最低150票以上」と話す年配の女性。
隣りにいた同世代の女性は「選挙をやると功徳が出るの。」と話していた。



■佐々木さやか(公明・神奈川)

池上「先程、佐々木さんを応援している方のインタビューの中で、功徳を積むという言い方がありました。功徳っていうのは仏教用語ですよね。つまり、佐々木さんや公明党を応援することが、創価学会の人にとっての宗教活動というか、功徳を積むことになるのですか?

佐々木「創価学会の皆さまには今回の選挙では本当に新人の私を大応援をしていただきまして、本当に感謝の思いでいっぱいでございます。
支持団体の創価学会の中の選挙活動の方針ですとか、そうしたことについては、私の方からは申し上げる立場にございませんので、本当に心から感謝の思いでいっぱいでございます。」

池上「あぁ、なるほどなるほど。つまり、創価学会の人が功徳を積むという言い方をしているけども、公明党の立場としてはそれにコメントするないと、こういうお考え、お立場なんでしょうか?」

佐々木「そうですね。支持団体の皆さまの中の運営方針ですので、私としては申し上げる立場にはないと思います。」

池上「わかりました。佐々木さん、創価大学の御卒業ですよね?御本人も創価学会員なのですか?」

佐々木「そうです」

池上「はい、なるほど。ということは、つまり創価学会が応援してくれている。自分の仲間が応援してくれているということですよね?」

佐々木「私も創価学会の一員でございますので、創価学会の支持団体のメンバーの皆さまは同じ宗教団体に所属していると。そういう意味では、仲間と言いますか、繋がりがあると思っています。」

池上「わかりました。弁護士でいらっしゃいますから法律に詳しいと思うんですが、視聴者からの方からの質問がありましてねぇ。その中で、公明党と創価学会の関係は政教分離の憲法の原則に違反しないのかどうかという質問がありました。これにはどのようにお答えになりますか?」

佐々木「政教分離といいますのは、政府ですとか国が、例えば、個人の宗教を制限をしたりとか、押しつけをしたりとか、宗教に介入をすると。それを禁止している原則でございます。ですから、例えば創価学会の皆さんが公明党を支援をしてくださると。それは、通常の支援と同じものでありまして、それは政教分離には反しません。」

最後の質問の答えが立て板に水で答えていて、しょっちゅうこの手の質問に答えていることがうかがい知れた。
ところで、この佐々木議員、美人だとか可愛いとかで評判になっているが、政治評論家の三宅久之さんが生前「公明党の女性議員は美人が多いが、どこか気持ち悪い」という言葉を思い出してしまった。


■安倍晋三(自民・総裁 総理大臣)

池上「峰さんからは「奥さまは原発反対とききますが、家庭内ではどうなんでしょうか?」という質問です。如何でしょうか?」

安倍「あの(笑) これはですね、皆さま、様々な家庭においても、意見が異なってる場合もあるんだろうと思います。二年前に我々、核事故を経験しました。ああいう事故を二度と起こしてはいけない。そういう決意の中で私たちも新しい安全文化を作って参らなければならないと思っています。家内にもですね、そういう方向で進めていくんだと話はしています。」

池上「云ってみれば、家庭内野党を抱えて原発問題について、いつも議論していらっしゃるということですね。」

安倍「そうですね。」

池上「それと、宮崎さんからは「海外から右傾化と見られているんではないか?ということに心配だ」というのがありました。如何でしょうか?」

安倍「よくそれを訊く人がいるんですが、まづ右傾化という規定はなんですか?ということなんですね。例えば日本は自由で民主主義な、民主主義の国ですね。そもそも、民主主義でない国に右傾化していると云われること自体がどうなのかな?という気持ちがしますけどね。例えば、集団的自衛権にしろ、防衛庁を防衛省に変えた時もそうなんですが、それは、軍国主義化への道ですか?と、とある韓国の方に訊かれましたので、韓国の役所は違うんですか?と。集団的自衛権を行使できないんですか?と訊いたんですね。「そんなことありませんよ」という風に彼は云いました。だったら、全然その指摘は当たっていませんねと云ったら、みんな笑ってたんですがね。まぁ、そういうことなんだろうと思います。」
(略)

反原発派は安倍昭恵夫人を支援した方が近道だったりしてね。


■海江田万里(民主・代表)

池上「こういういい方は失礼かもしれませんけど、代表をお引き受けになったとき、敗戦処理党首のような立場だったところがあると思うんですねぇ、その処理が終わったんでしょうか?これで」

海江田「私は敗戦処理党首だと思ったことは一度もありません。(略)」

池上「ここまで民主党が減ってしまうと二大政党制とは言えなくなりますよね。これらかの展望はどうお考えですか?」

海江田「当然ですね、まず民主党がしっかりと、やはり今の自民党、今の経済政策などを推し進めていくということを安倍さんも仰っていますけども、やっぱりそこには色々な落とし穴もありますから、まずやっぱり野党の、責任野党としてそういう落とし穴などについてはしっかり指摘をしていく。(略)」


■渡辺美樹(自民・比例)の事務所からの中継

進藤隆富アナ「苦戦が伝えられている渡辺美樹事務所なのですが、かなり支持者の方の数が多くなってきて、非常にヒートアップしているという感じです。ただ、御本人の姿はここにはありません。」

池上「御本人は、やはりあれですかね?当選確実が出たら現れるということなんでしょうか?」

進藤アナ「当選になるかそうでないのかも含めて、結果が出たら話をするということだったんですが、実は先程電話で直接本人と話すことができました。苦戦の理由は何ですかと訊きましたところ、「やっぱり、ブラック企業批判はありますね」ということは云っています。楽観的には見ていないという風に語っていました。」

池上「所謂、ブラック企業批判が響いたということですねぇ。渡辺さん本人はブラック企業批判について、先程のVTRでもですねぇ、「いや、我々がブラック企業だったら全国どこだってみんなブラック企業になる」と。ちょっとこう、開き直りとも思えるような発言をされてらっしゃいました。やはり、こういう態度も響いているということなんでしょうかねぇ?」


■福島瑞穂(社民・党首)

池上「共産党は躍進しました。しかし、社民党は低迷から脱出できていません。なんかこう、同じような主張に見えるのに、どうして社民党はこんなに苦戦しているのでしょうか?」

福島「そうですねぇ・・・やはり、発信力が足りなかったんでしょうか。街の中ではやはり、脱原発、憲法を護ってくれ、格差是正で頑張ってくれという声の手ごたえはあったのですが、いまは結果を一生懸命見守りたいと思っています。」

池上「その発信力の無さってどいういうことですか?」

福島「実は自民党のいまの歴史認識や憲法のことと、対立して頑張っているのは社民党だと思ってるんですが、それが中々そういう風に見えない、描ききれなかったというのはあると思います。」


■おまけ
番組の終盤に政治記者50人に訊いた『こんな参議院はいらない』というアンケートの結果が発表されていた。
このアンケートの3位は「スポーツ選手の天下り先?」だったのだが、この解説のときに池上さんの横のモニター画面に谷亮子の映像が流れていた。やるね。

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