あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
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スマステ 三島由紀夫特集

2005-11-27 23:56:13 | 歴史・人物
先日、スマステ(スマップステーション)で三島由紀夫特集をやっていました。
私としては貴重な映像も観られてとても満足いく内容でした。
その中で三島さんと当時深い仲にあった美輪明宏さんがインタビューされていたのですが、
美輪さんのお言葉は実に光っていました。
ということで、以下に紹介いたします。

日本のやっぱり美意識でしょうね。日本の美意識の高さ、レベルの高さ。
三島さん自身がね、仰ってたことは
『あらゆる芸術作品は例格が高くければいけない』と仰ってたんですよ。
スピリチュアルのね。例格が高いものでないと本物の芸術とは言えない、と。
しかも、オリジナリティですね。だからそういう純日本的な。
その美学というのの基本が出来た上での表現だから。で、ゆるぎないものですから。」

「(三島は)『いまに日本はとんでもない時代になるよ』って言っていたんですね。
親が子を殺し、子が親を殺し、ゆきずりの人を刺し殺してみたりとか、そういう時代になるよ、と。
三十数年前に言ってたわけじゃないですか。その通りになりましたよね。

近年、三島由紀夫が再評価されてきていることについて。

「なぜ三島さんなのかって、つまり、三島さんだけではなくてね、本物を求める時代になったんですよ。
終戦後、とにかく六十六箇所も絨毯爆撃でやられて、私も長崎で原爆。で、広島も原爆。
とにかく、みんな着る物も食べる物も住む所も無い。
そしたら、礼節とか教養とか知性とかそんなこと言ってられなかったんです。みんなケダモノだったんですよ。
で、そして、やっと戦後60年になって、フッと気がついてきたら、大切なもの忘れていた。
何か。つまり謙譲の美徳であるとか礼儀作法とか躾(しつけ)とかね、ロマンティシズムとか叙情性とか。
そういうものが何処にも無かったわけですよ。

で、文学や何かも思いつきのね、つまり与太小説であるとかね、新しければいい、驚かせてやろう、という。
そういう卑しい魂胆で作られた文学美術音楽・・・そういうものばかりになりましたでしょ。
ところが、一般大衆はそうじゃない、と。そんなものは、まがい物はいらない、と。
代用品は要らないんだ、と。本物が欲しいのよ、と。
で、そしたら振り返ってみたら、日本には素晴らしいものがあるわけじゃないですか。
「これなんだよ」っていう
のが、ぼつぼつ始まってきたんですね。
日本が世界に誇る本物。かつてね、ジャポニズムっていって世界に尊敬されてた時代ですよね。
明治大正、昭和初期までの。それが日本にあるんですよ、と。

それが、取りも直さず三島由紀夫であり、寺山修二であるとかね。・・・そういった人がブームになってきているんですよ。」


VTR後の(ゲストに来ていた)中井貴一さんのコメント。

「四十五歳でしょ。割腹自殺。僕は来年四十五なんですよ。
そうすると同じ歳になるじゃないですか。
でも僕は、こうVTR観てて、結局、その、ナショナリズムってことになると思うのね。
要するに国民意識っていう。
俺なんか非常にその凡人だから海外に行って仕事をして、例えばその海外旅行とかじゃなくて、
海外でお金を稼ぐっていうことをしてみると、もの凄くナショナリズムが大事だってことが凄くわかるのね。
で、日本人って、その僕たちもそうなんだけど、
日本人であることに誇りを持たない教育っていうのをされてきてる部分があって、
でも本当は海外で勝負をする為には自分が日本人である誇りっていうのは持たなきゃいけないのよ。
で、やっぱりその、文化だったり日本の歴史だったりを、もの凄く勉強していないと、
やっぱり海外に出て恥ずかしい思いをするんだよね。

(中略)
やっぱり俺らがこれから考えていかなけりゃ・・・
そのナショナリズムってすごく変な意味に捉えられるけども、
そうじゃなくって、自分が日本人であることに誇りを持って仕事をしていくっていうことは凄く大切なような気がするのね。

俺はまぁここまで究極ではないけど、なんとなく日本に・・・
祖国に対する思いみたいなのは「あぁそうなのかなぁ」って思うところはあるけどねぇ。」

なるほど。
戦後60年経った今だからこそ三島由紀夫さんは評価されているのでしょうね。

金スマ 秋葉原特集

2005-11-26 00:39:51 | テレビ・芸能
私は普段「金スマ」なるものを見ないんですが、
なにやら、今週は秋葉原特集だということを偶然耳にしたので見てみました。

内容・・・

安住アナが秋葉原を社会見学するというスタンスで
フィギュアショップやメイド喫茶などに行くというもの。
また、スタジオには三人のヲタクがゲストとして来ていた。

以下、概略。

まづ、アキバのヲタクさんにインタビュー。

フィギュアショップに行き、等身大のフュギュアに驚く安住アナ。
台湾から来ていたヲタクさんと英語で会話。
台湾人のヲタクさんはガンダムがお好きなご様子。

一旦、スタジオに戻り、ヲタクさんから意見をきく。
一人のヲタクさんがドラゴンボールのワンシーンを再現。
中居に途中で「大丈夫だから!」と止められる。

再び秋葉原。
自販機のおでんを買い、熱がる安住アナ。
コンニャクを食べて一言「萌え~。」
「萌え」の遣い方間違っている(笑)

次にメイド喫茶に行く。
雰囲気に圧倒される安住アナ。
「『ひとみん』と呼んでください」というメイドさんに対して
「バカ!?」とのたまう安住アナ。
他にも、お店の卵焼きに対して
「これメイドさんが作ってるとか言ってるけど、バイトのお兄ちゃんが作ってるんじゃないの?」
とか、メイドさんから「お味はいかがですか?」と訊かれて、
「普通。」とか答える始末。
メイドさんとゲームをする時も呆れ顔。

安住「ひとみさんは何歳なんですか?」
ひとみ「永遠の17歳です。」
安住「・・・。」

安住「お住まいはどちらですか?」
ひとみ「お花畑です。」
安住「・・・。」

以上のような会話もなされていました。

最後に訪れたのはメイドさんが脚をオイルでマッサージしてくれるお店。
安住アナは雰囲気に耐え切れぬようでした(笑)

安住「トゥナイト2みたいな感じになってきましたね。」
メイド「そんなイヤラシイものじゃないです。」
安住「・・・よく出来たビジネスですね。」

「トゥナイト2」という単語に即答できるメイドさんも流石。
でも、確かにフーゾクっぽかった(笑)

スタジオに戻ってゲストのヲタクさんの意見を聴いたり、
普段のアイドルに対する応援の仕方などを披露してもらって終了。
メイドさんの魅力を訊かれたあるヲタクさんの意見。
「メイドなんで、僕の方が上なわけじゃないですか。ご主人様なんで、虐げていいみたいな。」
こいつはサディストか!(笑)

大体こんな内容でした。

安住アナはキャラ的にも仕方ないのかもしれませんが、
完全にヲタ文化を馬鹿にしていましたね(笑)
テレビ番組が「オタク」に関する特集を組むとき、
ほとんどオタク文化を理解していない、或いは偏向して伝えていると思います。
まぁ、オタク文化は一般人に認められていないうちが華だと思いますけどね。
オタク文化が一般人に理解してもらおうとして、
一般文化に擦り寄ろうとするならば、
それは即ちオタク文化の衰退の始まりを意味するでしょう。
テレビ側も無理に理解しようとする必要は無し!

以上のことからも今回の特集は良かったんじゃないでしょうかね(笑)

※要望があれば今回の番組内容の補完をします。

ブログサーフィンをしてみた

2005-11-25 01:46:04 | 雑記
ちょいと、ブログサーフィンなるものをしてみた。
(そんな言葉があるのかどうかは知りませんが(笑))

で、やはり一番おもしろいのは政治に関しての議論が活発なブログ。
例えば森永卓郎氏のブログにおいて憲法改正の是非について
右派左派を交えての議論が交わされていました。

いや、実はそれは議論ではなく右派と左派の罵り合いであって、
およそ議論と呼ぶに相応しくないものでした。
ネット上には右だろうが左だろうが下品な手合が多すぎるように思います。
こんなことだから、メディア等に「ネットは云々~」と軽蔑されるのではないでしょうか。

人のふり見て我がふりなおせではないですが、
ネットで議論をする上で最低限の品位は失わないようにしたいと誓った今日このごろでした。

メディアは無くならない

2005-11-25 00:54:33 | マスコミ・新聞
23日にニュース23で「ネット時代のジャーナリズムを考える」と題して
ネット(主にブログ)とジャーナリズムとメディアの在り方について論議がなされていた。

(註:以下の文中で使われる「メディア」とは新聞やテレビなどの情報媒体、即ち狭い意味での「マスコミ」と定義しておく。)

その中で鳥越俊太郎が「ブログはナショナリズムに使われやすい。」と言っていた。
果たしてそれが本当だとしても、メディアの大勢がおよそ反ナショナリズム的であるからバランスがとれて良いではないかと思う。

それはさておき、筑紫哲也は某IT社長が「ネットがあるからメディア(マスコミ)は必要なくなる。」
という旨の発言を紹介しその言説を危惧していた。
しかし、筑紫さん安心されたし。メディアは決して無くならない。

一部の知的に怠惰な手合は「ネットとテレビの融合」なる幻想を喧伝しているが、
現代の日本において政治とマスコミが融合しないことと同じく
ネットとテレビメディアが融合することはありえない。
そもそも、ネットはメディアたり得ないし、メディアはネットたり得ない。
ジャーナリズムもメディアもネットも役割の棲み分けが出来ているからだ。
すこし概説すると、
ジャーナリズムはあらゆる事象(事件)の価値を判別し、記事にする。
メディアはさらにその記事を選択し、報道し、かつ、論説や解説を加える。
ネットはメディアの報道や論説・解説に対し個人的な立場から意見や評価を下す。
ネットがいくら擡頭したところでジャーナリズムやメディアが無くなる道理は無い。

また、ネットの現状を見ても明らかなようにネットは常にメディアに批判的であるし、
言い換えれば、ネットは第四の権力と云われるメディアを監視する役割を果たしているし、今後もそうあるべきだと思う。
考えられないことだが、仮にネットがメディアと馴れ合うようなことになれば、
それは、ネットの怠惰に他ならない。
翻って、鳥越氏のようにブログの擡頭は「ナショナリズムの擡頭」などと云うことは、
取りも直さず、“メディアの怠惰”であるということを心得るべきである。

皇位継承を長子優先にする愚

2005-11-24 00:44:20 | 政治・経済
皇位継承、長子優先 内親王は宮家創設へ 有識者会議、24日最終報告

 政府の「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)は二十一日の会合で、女性・女系天皇を容認した場合の皇位継承順位について、男女を問わず長子(第一子)優先とすることで一致した。また、女性皇族が結婚後もその地位にとどまることで皇族の増加が予想されるが、皇族の子孫をすべて皇族とする現在の「永世皇族制」は維持する。
 有識者会議は、二十四日に最終報告書を小泉純一郎首相に提出する。政府はこれを受けて皇室典範改正案を来年の通常国会に提出したい意向。有識者会議の決定に沿った改正案が成立すれば、皇太子ご夫妻の長女、愛子さまの皇位継承順位は二位となる=図。
 皇位継承順位については、「長子優先」と「兄弟姉妹間では男子優先」のどちらを選ぶかで議論が続いていた。しかし、二十一日の会合では、「長子優先とした方が、国民が将来の天皇の成長をご幼少のころから見守ることができ、分かりやすい」との意見で一致した。
 「男子優先」が望ましいとの意見は、男子がいつ生まれるかで皇太子が定まらない不確定な期間が想定されるため、「不安定な制度だ」として退けられた。
 また、女性皇族については現行の男性皇族と同じ扱いとし、天皇の姉妹や娘、孫にあたる「内親王」と、内親王や親王妃らを除く女性皇族の「女王」とで区別。内親王については自らの意思に基づく皇籍離脱を認めず、結婚後は宮家を創設できるようにする。女王は、結婚などで皇籍を離脱するかどうかは自らの意思で決められるとした。今月十五日の結婚に伴って皇籍離脱し、黒田清子さんとなった紀宮さまの場合、仮に有識者会議の決定に沿った皇室典範改正後の結婚であれば皇族にとどまり、夫の黒田慶樹さんが皇族となる。
 吉川座長は会合後の記者会見で、皇室の伝統尊重の立場から、男系による皇位継承維持を求める学者らの発言が相次いでいることについて「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない。歴史観は国会で議論すべき問題だ」と強調した。
     ◇
 皇室典範 皇位継承順位の決め方や皇族の範囲などを定めた法律で、昭和22年に制定された。1条で「皇位は、皇統に属する男系の男子が継承する」と限定している。しかし、現行制度のままでは将来的に皇位継承者がいなくなることも想定されるため、小泉純一郎首相の私的諮問機関として設置された有識者会議が議論を進めてきた。

(産経新聞) - 11月22日3時1分更新



何故、「長子優先」という結論に落ち着いたのか。
まったくもって唾棄すべき結果である。
この「皇室典範に関する有識者会議」の「有識者」は男系天皇の意味するところがまったくわかっていないのか。
解っていてかかる結論を出したのであれば彼らは確信犯だろう。

何度も言うように女性天皇と女系天皇は違う。
日本は二千年以上男系の天皇を戴いてきた。
言い換えるならば、
男性の天皇のみが持ちうるY染色体を二千年以上受け継いできたということである。
女性天皇が民間人と結婚し、その子が(男女問わず)天皇になった時点で、
即ち女系の天皇を戴いた時点でそれは天皇でない。
少なくともそれまでの天皇とは異なった天皇である。

長子優先ということはいづれ確実に女系天皇が誕生する事を意味する。
女性の天皇を戴く事はよいとして、日本の伝統を維持しようとするならば
今後も男系の天皇を戴く事を前提として議論すべきであって、
天皇制度(天皇は制度ではないが)を維持することは
即ち男系の天皇を維持する事であり、
男系の天皇を維持する事は伝統を維持するということである。
天皇を維持する事が伝統を維持することとである以上、
「皇室典範に関する有識者会議」の「有識者」たちにこの気持ちが無いのであれば、
天皇制度を廃止する議論をすればよいではないか。

吉川座長は
「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない。歴史観は国会で議論すべき問題だ」
と強調したという。
かかる問題は多分に歴史観を必要とするものであって、
歴史観や国家観を持ち得ないならばかかる議論に参加すべきではなく、
また、このような「有識者」を集めた首相にも責任があると言わざるを得ない。

あまりにも知的怠惰な議論をなす「皇室典範に関する有識者会議」に少々嫌気がさしてきた。

『君にジュースを買ってあげる』

2005-11-23 01:23:42 | 音楽・藝術
先日、久し振りにケロロ軍曹をみたらオープニング曲が変わっていた。
で、驚いたのがグループ魂の『君にジュースを買ってあげる』だったこと。
というのも、私は以前、ラジオでこの曲を耳にしていて、
なんとなく印象に残った曲だったので、「アレッ!?」と思ったのだった。

にしても、作詞がクドカンこと宮藤官九郎だったとは(笑)
いや、洵にクドカンらしい歌詞だと思うし、これにはむしろ納得。
詞自体は好きでも嫌いでも無いけど、なんか、駄目男(だめお)な曲だなぁ、と思う。
でも、なんとなく楽しい感じはするよね。

気になった人はケロロ軍曹を観てみてください(笑)

憲法前文「中曽根案」

2005-11-22 23:56:50 | 政治・経済
日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴としていただき、和を尊び、多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、独自の伝統と文化をつくり伝え、多くの試練を乗り越えてきた。

 日本国は、主権を持つ民主主義国家で、国政は国民の信託に基づき、国民の代表が担当し、その成果は国民が受ける。

 日本国は、自由、民主、人権、平和、国際協調を国の基本として堅持し、国を愛する国民の努力によって国の独立を守る。

 日本国民は正義と秩序による国際平和を誠実に願い、他国とともに協力し合う。国際社会において、圧政や人権の不法な侵害をなくすため不断の努力を行う。

 日本国民は、自由とともに公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造と地方自治の発展を重視する。自然との共生を信条に、美しく豊かな地球環境を守るため力を尽くす。

 日本国民は、大日本帝国憲法および日本国憲法の果たした歴史的意味を深く認識し、現在の国民とその子孫が、世界の諸国民とともに、さらに正義と平和と繁栄の時代を内外につくることを願い、日本国の根本規範として自ら日本国民の名においてこの憲法を制定する。



これが今回の自民党憲法草案でバッサリ切られた中曽根(元首相)案の前文です。
内容の賛否は兎も角として、先に掲げた悪文たる前文より余程優れた文章であることはいうまでもありません。

自民党憲法草案「前文」について

2005-11-21 23:08:36 | 政治・経済
先月の終わりに自民党が新しい憲法の草案を発表しました。
憲法を変えようという気概だけは評価できます。
ただ、内容を見てみると片手落ちだったり、現行憲法とほとんど変わりません。
三宅久之先生ではありませんが「自分の言葉で書け!」と言ったところでしょうか。
もちろん、現状においてこの程度の改変しか出来ないであろうということも理解しています。
今の日本の民度ではこれが限界でしょう。

さて、それはさておき、自民党憲法草案の前文について指摘しておきたいことがあります。


前文
 日本国民は、自らの意思と決意に基づき、主権者として、ここに新しい憲法を制定する。
 象徴天皇制は、これを維持する。
また、国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、
不変の価値として継承する。
 日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し、
自由かつ公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造及び地方自治の発展を重視する。
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のため、協力し合う。
国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。
 日本国民は、自然との共生を信条に、自国のみならずかけがえのない地球の環境を守るため、力を尽くす。



私が気になったのは

「日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し」

という箇所です。
果たしてこれは憲法に明記することなのでしょうか。
国家が国民に対し「愛情を持て」というのはどうかしています。
愛国心とは国家から命令されて持つものではありません。

私は「愛国心」を持つことは尊い事だと思いますし、
「愛国心」というと即ち「軍国主義」に繋がるという妄想的言説を述べる人たちに与するつもりは一切ありません。

その上で、敢えて述べさせていただくのですが、憲法に「愛情」などという言葉を明記するのはやはりおかしい。憲法は法的規範を規定するもので道徳的規範を規定するものではないからです。


他にも
「日本国民は、自然との共生を信条に、自国のみならずかけがえのない地球の環境を守るため、力を尽くす。」
という文言にしても憲法に明記することなのでしょうか。
これに関しては世界中の憲法を読んだわけではないので、あまり大きなことは言えませんが、どうも違和感を覚えます。


早い話が自民党の憲法草案は斯くの如く「ツッコミどころ」が満載だということです。


たかじんのそこまで言って委員会(05.11.20)

2005-11-20 15:50:06 | 政治・経済
今週のたかじん委員会の内容・・・

◇司会 やしきたかじん、辛坊治郎(読売テレビ解説委員)
◇パネラー 三宅久之、田嶋陽子、西村眞吾(民主党衆議院議員)
 宮崎哲弥、橋下 徹、ジョン・ムウェテ・ムルアカ(鈴木宗男衆議院議員元私設秘書)
 桂ざこば、山口もえ

・先日行われた日米首脳会談に関して。
郵政民営化によるジャパンマネーの解放や米産牛肉の輸入再開、
自衛隊と米軍の連携を拡大し、イラク派遣を延長するなど日本の「ポチ」ぶりが際立った事。
また、拉致問題についての議論がなされた。

・鳥インフルエンザや地球温暖化に関して。
田嶋陽子がいつものように畸形ジェンダー論を展開。
食べ物の話や平均寿命の話題も。


先日行われた日米首脳会談に関して。
日米関係について、よく「日本は米国のポチ」だと言われる。
なるほど、もっともな言い方で、たしかに日本は封建時代の主従関係の如く
米国という主人に対して忠誠を尽くしている家来のようである。
が、私が疑問を持つことは日本を「ポチ」呼ばわりする手合は
日本が米国から軍事的にも独立することを望んでいるのか。
「ポチ」という言葉を好んで使う手合に限って今まで、
いや、今後も護憲を高らかに叫ぶのではないのか。
日本を「ポチ」だと思い、且つそう呼ばれる事が嫌なのであれば
日本の核武装をも真剣に推進せねばならない。
果たしてそこまで考えて日本を「ポチ」呼ばわりする者がどれほどいるのか、
この点が疑問なのである。

拉致問題についてムルアカ氏が
「日本は米国に『拉致被害者を帰さなければ独裁者の命を取る』と言ってもらうべきだ。そうすれば拉致被害者は帰ってくる。」
と主張していた。
ムルアカ氏の意見はもっともだと思う。
しかし、本来なら「拉致被害者を帰さなければ独裁者の命を取る」と言うべきは日本なのであって、
その言を米国に委ねなければならぬという事実は、やはり、日本は独立国家ではないということか。
いづれにせよ、日本は戦争が起こり得るリスクを本気で背負う覚悟が無い限り拉致被害者全員は帰って来ないだろう。
いや、もっと言えば他国に押し付けられた憲法を未だに棄てることの出来ぬ国が拉致被害者を帰国させることはとうてい出来まい。

さて、今週も三宅さんが面白いことを仰っていた。
「拉致はソ聯が本家。」
これも真実をついた発言で、日本人を数十万人単位で拉致したソ聯(旧・ソヴィエト聯邦)に比べたら
数百人単位で拉致をした北朝鮮などは小粒である。
もっとも、かといって北朝鮮の罪が薄れる道理は無い。

田嶋陽子のジェンダー論について。
毎度の事ながら、田嶋氏の破綻した理論の元に展開されるジェンダー論には
正気の人間が反論したところでまったく歯が立たない。
「女は男よりも肉体的にも強い。」
と強弁する田嶋氏に呆れた宮崎哲弥氏が
「じゃあ、女が戦争に行けよ。」と吐き棄てるように言っていた。

田嶋氏のような知的にも道徳的にも怠惰な手合いが大学教授であったり、
一時は国会議員にもなり得る国が日本なのだ。
松原正先生が日本を「知的に怠惰な国」というのももっともである。

田嶋氏は言う。
「何事にも話し合いで解決することが大切だ。」と。
しかし、世の中には話し合いで解決できぬことが屡々あるし、
国際政治においては話し合いのみで解決することなどは皆無である。
そもそも、田嶋氏自身が己の立ち振る舞いによって話し合いで解決できぬことを証明しているではないか。
「自己の意見を常に正しいと信じ、人の意見を聴かず、事実を認めない。」
これは田嶋氏の立ち振る舞いを表したものだが、
そのまま日本を囲む周辺諸国の立ち振る舞いを表している。
外交とは田嶋氏を相手に話し合いをする程、いや、それ以上に難しいものと認識すべきであろう。

最後に今週、思わず笑ってしまった辛抱さんの言葉を記しておく。
ここ60年ほどで日本の平均寿命が急速に伸びたという話の時に、
「三宅さんは律令時代なら何をしても無罪放免になってる歳ですよ。」
と言っていた。律令時代て(笑)

街中の裸像

2005-11-19 20:57:16 | 雑記
きのふの地域調査法の講義で教授が以下のやうな事を仰つてゐた。


 西洋人は肉體・裸體を欲望の根源として邪悪視する。
 が、その割に西洋諸國の街角や公園には裸體の像が立つてゐる。
 これはの「美」を裸體で表現しようとしてゐる爲である。
 つまり、西洋人は肉體を邪悪視すると同時にそれを美しいものとみなす、という矛盾を内包してゐる。
 一方、日本人はさういふ文化を持つてゐないのにも拘はらず、
 西洋の眞似をして街角や公園に裸體の像を置いてゐる。
 

成る程、「西洋の猿眞似」と云はれても誰も反論できぬだらう。

松原正先生のこと

2005-11-18 23:20:12 | 歴史・人物
松原先生に關することは正字正假名で書かうと思ふ。

今、『天皇を戴く商人國家』を読んでゐる。
同時に、ネット上にある松原先生が書かれた文章を讀み漁つてゐるが、
なるほど、松原先生が論壇から干される理由がよくわかる。

今の論壇で、ああも憎まれ役を買つて出てゐる方はさうは居ないだらう。
もちろん、ご自身もそれを自覺されてゐるし、筋の通らぬことが嫌ひなだけである。
しかし、多くの「知的に怠惰」な國民はそれを見拔けないし、凡そ「憎まれ口」にしか聞こえない。

松原先生のやうに筋を通すことが如何に難いことであらうか。
「道徳的に怠惰」な私にはたうてい出來ない所爲である。

風邪を引いた

2005-11-16 20:53:32 | 日記
迂闊にも風邪を引いてしまった。
月曜あたりからどうも体調が悪い。

ところで、今日、家に帰ると楽天で註文していた松原正先生の『天皇を戴く商人國家』が届いていた。
いづれ、感想を書きたいと思う。


祝・紀宮さまと黒田慶樹さん、ご結婚

2005-11-15 23:43:46 | 社会・世相
本日、清子内親王殿下と黒田慶樹さんがご結婚されました。
国民の一人として心からお祝い申し上げます。

さてさて、こんな記事を見つけましてので転載しておきます。


黒田さんと清子さんの結婚は、海外でも女性の社会的役割や皇位継承
問題と絡めるなどさまざまな形で報じられた。
 ■中国
 中国でも「皇室の一員から一般人への変化」に関心が集まった。北京
の大衆紙「北京青年報」や「新京報」は15日、紀宮さま(清子さん)の
結婚式について「大安の日に庶民の女性に変わる」などの見出しで大きく
紹介した。結婚式が日本の皇室の慣習に基づく一方で、現代的な色彩も
併せ持つことや、式当日の厳重な警備態勢、今後の住居や生活も詳細
に報じた。
 また、新華社通信(電子版)は、紀宮さまが36歳で結婚することを
「晩婚は日本の時代の変遷と女性の社会的役割の変化を表している」
と指摘した。
 ■米国
 米国のメディアは紀宮さま(清子さん)の結婚に関連して、日本の皇室
の伝統などを伝えた。CNNテレビの13日のトークショーでは、「プリンセス
は皇族の肩書を失う」「女性が皇位を継ぐことは出来ず、結婚すれば家族
に別れを告げなければならない」などが話題となり、司会者が「彼女は
愛する男性のためにすべてを捨てたのか」とコメントした。
 また、ロイター通信などは14日、2人の出会いや、紀宮さまが結婚前
に運転免許を取得したこと、料理を練習していたことなどを伝えた。
 AP通信は9日、皇太子妃雅子さまが皇室に入り苦悩している様子と、
紀宮さまが民間人になることを対比。寛仁親王殿下が皇室典範改正
論議で、女性・女系天皇容認論に異議を唱えたことなど、皇室をめぐる
最近の議論を紹介した。
 ■韓国
 韓国では、ニュース専門テレビ局YTNが、紀宮さまが結婚式場に向かう
映像を流すなどして式の模様を伝えた。YTNは、紀宮さまが皇室から
「庶民」になり、黒田清子さんになることを紹介。沿道に多くの人が出る
など国民の祝賀ムードにも触れた。

ソース(毎日新聞) http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051116k0000m040045000c



まぁ、海外の反応ってちょっとズレてる気がしますね。
特に米国(笑)


ヒルズ族

2005-11-14 23:01:20 | 社会・世相
最近、よく聴く言葉。ヒルズ族。
テレビなどでもよく取り上げられている。
で、街の人を声を聞いてみると、ほとんどの人たちが
「うらやましい。」「自分もヒルズに住みたい。」
とかいうコメントが返ってくる。

私はちっとも羨ましいと思わない。
ヒルズに住みたいなんてちっとも思わない。
セレブな生活にも全然興味が無い。
自分の背丈に合った不自由ない生活が出来ればそれでいい。
いや、それさえも維持することは一筋縄にはいかないし。
もちろん、お金はないよりあった方がいいと思う。
でも、お金が沢山あること自体になんの価値も無いと思う。

なんか、最近の日本人はガンガン金を稼いでセレブになるのに憧れてる人が増えたね。
戦後60年で随分価値観が変わったもんだ。
言い換えれば、アメリカの植民地になって60年経ったから考え方もアメリカっぽくなったんだろう。
IT社長とかが持て囃される風潮も頷ける。

爆笑問題の太田さんが
「結局、アメリカのモノマネじゃん。」
「大体、六本木に憧れるなんて大抵田舎者ですからね。」と言ったり、
森永卓郎氏も
「特定の場所に金持ちばかりが住んで一般庶民は立ち入れないというのは日本のアメリカ化の一里塚」
という旨のことを言っていたけど、本当にその通りだと思う。

自分で価値観を判断できない人がそういう場所にしがみ付いて満足しているようにみえる。
まぁ、当人たちが満足ならそれでいいのかも知れないけど。
でも、日本人皆がそういうアメリカ的な価値観を持つようになったら、
多分、それは日本人を不幸にすることにしかならないと思う。

たかじんのそこまで言って委員会

2005-11-13 20:35:51 | 政治・経済
今週のたかじん委員会の内容・・・

◇パネラー
三宅久之、志方俊之、舛添要一(自民党衆議院議員)
細野豪志(民主党衆議院議員)、宮崎哲弥、橋下徹
桂ざこば、小林恵美
◇ゲスト
宮塚利雄(山梨学院大学教授)


・北朝鮮問題で北朝鮮マニアの宮塚利雄教授が登場。
様々な北朝鮮グッズを持参されていて、スタジオで北朝鮮のビールやお菓子を試食。

・自民党が発表した「新憲法草案」に関連して憲法改正問題について。
護憲派の吉永小百合さんや美輪明宏さん、井上ひさし、井筒和幸監督らの意見を紹介。
自民党の「新憲法草案」についての賛否。

・たかじん委員会の東京進出について。

こんな感じでした。

北朝鮮問題に関して。
北朝鮮マニアの宮塚教授は人柄の良さが滲み出ていて、
喋り方や立ち振る舞いがマニアという感じで私的に萌えキャラです(笑)
ホントに宮塚教授って好きー。
某北朝鮮関連組織に命を狙われているそうなので、お体を大切にされて欲しいです。

自民党の「新憲法草案」について。
私は美輪明宏さんを尊敬しているけど、憲法問題に関しては意見が全く逆。
美輪さんは「憲法改正の次は徴兵制でしょ?」と仰っているみたいだけど、
現代戦において徴兵はむしろ不都合だし、世界的な流れをみても志願制に移行しています。
憲法改正=徴兵制復活という論はあまりにも短絡的だろうと思います。
吉永小百合さんにしても「武器ではなく憲法(9条)が私たちを守ってくれる。」
と言っていますが、これはちょっと現実を見ていなさすぎというか。。
宮崎哲弥さんも言っていましたが、
戦後60年、日本の安全と平和を守ってきたのは日米安保だということは歴然とした事実であり、それが現実なわけです。
憲法9条を守れば自ずから自国の平和と安全が保障されるという論はユートピア思想としか思えません。
こんなことを言うとサユリストに怒られるかもしれませんね(笑)
まぁ、こういう論を展開するのは吉永小百合さんに限らず井上ひさしをはじめ、そういう系の文化人はみんなそういう感じです。

自民党の「新憲法草案」に関しては基本的に悪くないと思うけど、
やはり、贅沢を言わせて貰うと、三宅さんの仰るように
「自主憲法制定の精神はどうした!」というところでしょうか。
結局、旧憲法を踏襲した形になっていて残念です。
しかしながら、現状ではそれが限界なのでしょう。

最後にたかじん委員会の東京進出について。
これはブログ「びんづめの解決」のtubaki305さんの

あと、視聴率18%を越えたこの番組には当然関東進出の話が出ているらいいけど、 
「関東に流すんだったら降りる」とスタッフに宣言したというたかじんさんは立派。
ゲストやパネラーは東京に流れていると思うと言いたいことも言えないらいし、
このまま流すと向こうでは苦情でやっていけないらしい。
現に橋下弁護士は、この番組で中国問題について言ったことが普通にオンエアされたので
大丈夫かと思って全国ネットの番組で同じことを言ったところ、降ろされてしまったそう。
たかじんさんの他の番組では、面白いけどどうかと思う意見も多いのだけど、
この番組の進行はたかじんさん(と辛坊さん)以外は考えられないな。


というご意見にまったくもって同感するところです。

たかじん委員会は首都圏で放送されていないからこそ比較的自由に発言できて良い番組なのに、
上層部自らその利点を断ち切ろうとすることは真に愚の骨頂。
半ば冗談的ではありましたが、辛坊さんが「ギャラを上げるから。」と言っても
たかじんさんは頑なに応じませんでした。
たかじんさんはやはりそういう事情を全て認識していて、
金より実(番組の質)を取るということなのでしょう。
もう、たかんじんさんを尊敬してしまいます。

にしても、首都圏の視聴者ってウルサイのが多いんだなぁー。
なんか、首都圏の印象が悪くなる話でもあります。