所用で博多に行ってきた。
夕食を摂って帰ろうと、駅ビル内をうろついていると吉野家が目に入った。
いつの間にか牛丼が復活している。
旗に描かれた牛丼が美味しそうだったので思わず店内に吸い込まれた。
私は五年以上前に一度だけ吉野家に入ったことがある。
その時、旨いと思った記憶がない。
塩味で私にとってしょっぱく感じたのだ。
が、今度はそんなことあるまいと根拠のない確信を抱いていた。
勇んで牛丼の並と半熟卵を註文し、食してみたが果たしてしょっぱかった。
つとめて旨いと思おうとしたが徒労に終わった。
牛丼とはふつうこんな味なのか。
間食したのち、皆口々にこれを旨いと云い食すのを怪しんだ。
これまで私が食べてきた牛丼は肉が甘かった。
すき焼きの肉を飯の上に乗せたものだから甘かろう。
それこそが私にとっての牛丼である。
牛丼の起こりは牛鍋の餘りを御飯にかけたものだという。
牛鍋はのちすき焼きとの呼び名に統一されてゆくが、元来、牛鍋もすき焼きも甘くなかったと聞く。
すき焼きが甘くなるのは日本が台湾を統治下に置いた後であるらしい。
製糖業が大規模化され砂糖が安価になったからだ。
だとすると吉野家が乗せている牛肉は台湾統治以前のすき焼きの具か。
牛丼は甘いものと信じていた私にとって、牛丼屋の代名詞である吉野家の牛丼がしょっぱいことは驚きである。
それとも私の舌がおかしいのだろうか。
もしくは九州と関東の味の違いか。
この疑問解けないでいる。
夕食を摂って帰ろうと、駅ビル内をうろついていると吉野家が目に入った。
いつの間にか牛丼が復活している。
旗に描かれた牛丼が美味しそうだったので思わず店内に吸い込まれた。
私は五年以上前に一度だけ吉野家に入ったことがある。
その時、旨いと思った記憶がない。
塩味で私にとってしょっぱく感じたのだ。
が、今度はそんなことあるまいと根拠のない確信を抱いていた。
勇んで牛丼の並と半熟卵を註文し、食してみたが果たしてしょっぱかった。
つとめて旨いと思おうとしたが徒労に終わった。
牛丼とはふつうこんな味なのか。
間食したのち、皆口々にこれを旨いと云い食すのを怪しんだ。
これまで私が食べてきた牛丼は肉が甘かった。
すき焼きの肉を飯の上に乗せたものだから甘かろう。
それこそが私にとっての牛丼である。
牛丼の起こりは牛鍋の餘りを御飯にかけたものだという。
牛鍋はのちすき焼きとの呼び名に統一されてゆくが、元来、牛鍋もすき焼きも甘くなかったと聞く。
すき焼きが甘くなるのは日本が台湾を統治下に置いた後であるらしい。
製糖業が大規模化され砂糖が安価になったからだ。
だとすると吉野家が乗せている牛肉は台湾統治以前のすき焼きの具か。
牛丼は甘いものと信じていた私にとって、牛丼屋の代名詞である吉野家の牛丼がしょっぱいことは驚きである。
それとも私の舌がおかしいのだろうか。
もしくは九州と関東の味の違いか。
この疑問解けないでいる。