今年も一年の締めくくりに、「讀賣新聞」読者が選んだ十大ニュースについて振り返ってみたりしてみる。
今年は日本編だけでなく海外編にも触れてみる。
まづは日本編から。
▼10位 洞爺湖サミット、温室効果ガス排出量半減の長期目標
洞爺湖サミットといえば、銀魂の銀さんの持っている木刀が売れたことが一番のサプライズだったろうか。
あとはどうでもいいことばかりだった。
各国首脳が植林した苗木も別の場所に移されたりとなにからなにまでお粗末な印象。
CO2の削減目標が決まったらしいがこれもどこも守らないって。
▼9位 岩手・宮城で震度6強、13人死亡
被災され方に衷心より御見舞い申し上げます。
自然災害がおこるたび人間の無力さを感じぜざるをえない。
▼8位 東京株、バブル後最安値を記録
世界恐慌の余波ですね。
この度の不景気は日本は何も悪いことしてないのにね。
米国を中心としたバクチ打ちのせいで庶民は痛い目をみる。
▼7位 元厚生次官宅襲撃事件で3人死傷、出頭の無職男を逮捕
これ、結局一人の狂人が起こした突発的な事件だった。
政治的な意図も薄い。
この事件を以って時代の変化を感じ取るのはいささか誤謬があるように思う。
▼6位 後期高齢者医療制度スタート、保険料の年金天引きなどに批判
「後期高齢者医療制度」という名称は批判が出て「長寿医療制度」という通称を使うことになったが、結局定着していない。
それはさておき、後期高齢者のための医療制度を整備すること自体本来間違っていないし、年金の天引きも便利なシステムなはずで、この点がなぜ批判されるのか今ひとつ理解出来ない。
問題は制度の中味で特に低所得者の負担が増大するというのが一番の問題だ。
この辺の不備を改めると理念は間違っていないと思うのだけど。
▼5位 東京・秋葉原で無差別7人殺害
新自由主義を推し進めた政治家の誰それ、経団連の誰それを殺害さいたというならまだしもなんの罪も無い一般市民を殺害しているのにもかかわらず、一部に犯人を英雄視する声があるのは暗澹たる思いがする。
恐慌で社会が不安定化するとこういう事件はますます増えることが予想される。
こういう不安定要素を掬い取るのが本来政治の役割で、政治がその役割を果たせない時、戦前のように右翼と左翼が隆興する。
もう、その予兆がありはしないか。
▼4位 北京五輪で日本は「金」9個、競泳・北島選手ら連覇
ありましたね、北京五輪。
そうですか、日本は金メダルを九個も(?)獲ったのですか。
私は非国民だからちっとも存じ上げませんでした。
北島も好きか嫌いかで云うと嫌いだし。
▼3位 ノーベル物理学賞に南部、小林、益川氏、化学賞には下村氏
国内十大ニュースで唯一、明るい話題。
益川さんのツンデレっぷりはいかしていました。
▼2位 福田首相が突然の退陣表明、後継は麻生首相
麻生総理が批判されている内容をみると、失言とか漢字が読めないとか。
政策面での批判が出せないということはけっこういい総理なんじゃないの。
▼1位 中国製ギョーザで中毒、中国産食品のトラブル相次ぐ
これが一位になるというのは2008年はなんだったんだろうと思う。
毒ギョーザ事件は結局未解決。
日本でも食品の偽装は相次いだが、食べて死に至るというケースは皆無。
改めて中華帝国の素晴らしさを思い知った。
そろそろ日本人もかの国との附き合い方がわかってきたようで、これについてはめでたい。
お次は海外編。
▼10位 インドネシアで鳥インフルエンザの死者100人超す
海の向こうのことに興味の無い日本人の一人だからこのニュース知らなかった。
こわいね。
▼9位 北京五輪の聖火リレー、世界各地で混乱
日本人は忘れっぽいから五輪の前後、中共のチベット侵掠に反対するデモが各地で起きたことや五輪の最中も中共はチベット人を殺していたことなんてすぐに忘れちゃうんだろうな。
歴史を振り返るとベルリン五輪の九年後にナチスドイツが崩壊し、モスクワ五輪の十一年後には旧ソ連が解体する。
さて、中華人民共和国はどうなりますやら。
▼8位 チベットで大規模暴動
二十一世紀になっても中共だけは二十世紀前半の感覚でいるようで、チベットへの侵掠を現在進行形で続けている。
ところで、日本の平和団体はなぜこの現実から目をそらすのだろう。
日本の過去の侵略とかアメリカのイラク侵攻には敏感なのに中共が同じこと、いやそれ以上のことをしているのに知らん顔。
このダブルスタンダードっぷりというか、神経の図太さには敬服の至りです、はい。
▼7位 インドの商都ムンバイで同時テロ、邦人1人含む163人死亡
こういうテロの歴史的背景をさぐっていくと行き着くところは嘗ての欧米列強だ。
そうインドの場合はかつてここを植民地にしていたイギリス。
世界中にある紛争ってほとんどは二十世紀以前の負の遺産。
▼6位 ミャンマーでサイクロン被害、死者・行方不明者13万人超す
ミャンマーの混迷も先程のイギリスが無関係ではない。
意固地になってしまった現軍事政権に民主化への道を歩ませるにははてどうしたらよいものか。
▼5位 NY原油、最高値147.27ドルを記録
一時はどうなることかと思った。
ガソリン一リットル180円台になったときはもうどうしようかと。
今回の原油高の主因は原油先物取引への投機だった。
原油とかそういう生活必需品をバクチの道具に使うのはやはり狂ってるよなあ。
▼4位 北京で五輪開催
今年はなにかと中国ネタが多かった。
領海侵犯とかもしっかりやってくれたし。
一方で『ストライク・ウィッチーズ』に支那人のヲタたちが感動するなんていうニュースもあった。
こういう心温まる(?)ニュースももっと取り上げるべきだろうと思うが如何。
▼3位 米証券大手リーマンが破綻(はたん)、米国発の金融危機が世界に波及
米国式の経済はいつか破綻すると謂われていたが、案外早かった。
お金ってなんなんだろう経済ってなんなんだろう。
▼2位 中国・四川大地震発生、被災者1000万人超の未曽有の大災害
被災者の方々に心より御見舞いを申し上げます。
私の知人の支那人も被災者の一人で、実家が揺れたという。
一時、被災地に自衛隊が派遣されるという話があったが、流れてしまい残念だった。
日本軍へのイメージを好転させる好機だったのに。
▼1位 米大統領選でオバマ氏勝利、米史上初の黒人大統領誕生へ
小浜市や小浜温泉がこれに便乗したのはさすが商人国家だとむしろ微笑ましく思った。
一つ、水を指すことをいえば、オバマ氏は黒人とはいえ、白人の血も入っている。
だから、純粋(というと語弊があるかもしれないが)な黒人ではない。
あと百年すれば純粋な黒人大統領も誕生するだろうか。
それと、オバマというか民主党が政権を獲ったのだから、日本政府及び日本企業は相当の覚悟をしておいた方がいい。
まとめに「毎年暗いニュースばかり続く」なんて書こうとしたが、よく考えてみると暗い話題だからこそニュースになるんであって、「今年の漢字」候補に毎年「乱」がノミネートされる如く乱れていない年なんてない。
要はそういう世の中をどう生きるかで、高杉晋作が云ったとされる「面白き事なき世を面白く」という言葉の深さを改めて感じ入る年の瀬だ。
来年こそは面白く生きたいものですね。
今年は日本編だけでなく海外編にも触れてみる。
まづは日本編から。
▼10位 洞爺湖サミット、温室効果ガス排出量半減の長期目標
洞爺湖サミットといえば、銀魂の銀さんの持っている木刀が売れたことが一番のサプライズだったろうか。
あとはどうでもいいことばかりだった。
各国首脳が植林した苗木も別の場所に移されたりとなにからなにまでお粗末な印象。
CO2の削減目標が決まったらしいがこれもどこも守らないって。
▼9位 岩手・宮城で震度6強、13人死亡
被災され方に衷心より御見舞い申し上げます。
自然災害がおこるたび人間の無力さを感じぜざるをえない。
▼8位 東京株、バブル後最安値を記録
世界恐慌の余波ですね。
この度の不景気は日本は何も悪いことしてないのにね。
米国を中心としたバクチ打ちのせいで庶民は痛い目をみる。
▼7位 元厚生次官宅襲撃事件で3人死傷、出頭の無職男を逮捕
これ、結局一人の狂人が起こした突発的な事件だった。
政治的な意図も薄い。
この事件を以って時代の変化を感じ取るのはいささか誤謬があるように思う。
▼6位 後期高齢者医療制度スタート、保険料の年金天引きなどに批判
「後期高齢者医療制度」という名称は批判が出て「長寿医療制度」という通称を使うことになったが、結局定着していない。
それはさておき、後期高齢者のための医療制度を整備すること自体本来間違っていないし、年金の天引きも便利なシステムなはずで、この点がなぜ批判されるのか今ひとつ理解出来ない。
問題は制度の中味で特に低所得者の負担が増大するというのが一番の問題だ。
この辺の不備を改めると理念は間違っていないと思うのだけど。
▼5位 東京・秋葉原で無差別7人殺害
新自由主義を推し進めた政治家の誰それ、経団連の誰それを殺害さいたというならまだしもなんの罪も無い一般市民を殺害しているのにもかかわらず、一部に犯人を英雄視する声があるのは暗澹たる思いがする。
恐慌で社会が不安定化するとこういう事件はますます増えることが予想される。
こういう不安定要素を掬い取るのが本来政治の役割で、政治がその役割を果たせない時、戦前のように右翼と左翼が隆興する。
もう、その予兆がありはしないか。
▼4位 北京五輪で日本は「金」9個、競泳・北島選手ら連覇
ありましたね、北京五輪。
そうですか、日本は金メダルを九個も(?)獲ったのですか。
私は非国民だからちっとも存じ上げませんでした。
北島も好きか嫌いかで云うと嫌いだし。
▼3位 ノーベル物理学賞に南部、小林、益川氏、化学賞には下村氏
国内十大ニュースで唯一、明るい話題。
益川さんのツンデレっぷりはいかしていました。
▼2位 福田首相が突然の退陣表明、後継は麻生首相
麻生総理が批判されている内容をみると、失言とか漢字が読めないとか。
政策面での批判が出せないということはけっこういい総理なんじゃないの。
▼1位 中国製ギョーザで中毒、中国産食品のトラブル相次ぐ
これが一位になるというのは2008年はなんだったんだろうと思う。
毒ギョーザ事件は結局未解決。
日本でも食品の偽装は相次いだが、食べて死に至るというケースは皆無。
改めて中華帝国の素晴らしさを思い知った。
そろそろ日本人もかの国との附き合い方がわかってきたようで、これについてはめでたい。
お次は海外編。
▼10位 インドネシアで鳥インフルエンザの死者100人超す
海の向こうのことに興味の無い日本人の一人だからこのニュース知らなかった。
こわいね。
▼9位 北京五輪の聖火リレー、世界各地で混乱
日本人は忘れっぽいから五輪の前後、中共のチベット侵掠に反対するデモが各地で起きたことや五輪の最中も中共はチベット人を殺していたことなんてすぐに忘れちゃうんだろうな。
歴史を振り返るとベルリン五輪の九年後にナチスドイツが崩壊し、モスクワ五輪の十一年後には旧ソ連が解体する。
さて、中華人民共和国はどうなりますやら。
▼8位 チベットで大規模暴動
二十一世紀になっても中共だけは二十世紀前半の感覚でいるようで、チベットへの侵掠を現在進行形で続けている。
ところで、日本の平和団体はなぜこの現実から目をそらすのだろう。
日本の過去の侵略とかアメリカのイラク侵攻には敏感なのに中共が同じこと、いやそれ以上のことをしているのに知らん顔。
このダブルスタンダードっぷりというか、神経の図太さには敬服の至りです、はい。
▼7位 インドの商都ムンバイで同時テロ、邦人1人含む163人死亡
こういうテロの歴史的背景をさぐっていくと行き着くところは嘗ての欧米列強だ。
そうインドの場合はかつてここを植民地にしていたイギリス。
世界中にある紛争ってほとんどは二十世紀以前の負の遺産。
▼6位 ミャンマーでサイクロン被害、死者・行方不明者13万人超す
ミャンマーの混迷も先程のイギリスが無関係ではない。
意固地になってしまった現軍事政権に民主化への道を歩ませるにははてどうしたらよいものか。
▼5位 NY原油、最高値147.27ドルを記録
一時はどうなることかと思った。
ガソリン一リットル180円台になったときはもうどうしようかと。
今回の原油高の主因は原油先物取引への投機だった。
原油とかそういう生活必需品をバクチの道具に使うのはやはり狂ってるよなあ。
▼4位 北京で五輪開催
今年はなにかと中国ネタが多かった。
領海侵犯とかもしっかりやってくれたし。
一方で『ストライク・ウィッチーズ』に支那人のヲタたちが感動するなんていうニュースもあった。
こういう心温まる(?)ニュースももっと取り上げるべきだろうと思うが如何。
▼3位 米証券大手リーマンが破綻(はたん)、米国発の金融危機が世界に波及
米国式の経済はいつか破綻すると謂われていたが、案外早かった。
お金ってなんなんだろう経済ってなんなんだろう。
▼2位 中国・四川大地震発生、被災者1000万人超の未曽有の大災害
被災者の方々に心より御見舞いを申し上げます。
私の知人の支那人も被災者の一人で、実家が揺れたという。
一時、被災地に自衛隊が派遣されるという話があったが、流れてしまい残念だった。
日本軍へのイメージを好転させる好機だったのに。
▼1位 米大統領選でオバマ氏勝利、米史上初の黒人大統領誕生へ
小浜市や小浜温泉がこれに便乗したのはさすが商人国家だとむしろ微笑ましく思った。
一つ、水を指すことをいえば、オバマ氏は黒人とはいえ、白人の血も入っている。
だから、純粋(というと語弊があるかもしれないが)な黒人ではない。
あと百年すれば純粋な黒人大統領も誕生するだろうか。
それと、オバマというか民主党が政権を獲ったのだから、日本政府及び日本企業は相当の覚悟をしておいた方がいい。
まとめに「毎年暗いニュースばかり続く」なんて書こうとしたが、よく考えてみると暗い話題だからこそニュースになるんであって、「今年の漢字」候補に毎年「乱」がノミネートされる如く乱れていない年なんてない。
要はそういう世の中をどう生きるかで、高杉晋作が云ったとされる「面白き事なき世を面白く」という言葉の深さを改めて感じ入る年の瀬だ。
来年こそは面白く生きたいものですね。