あび卯月☆ぶろぐ

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煙草が似合うルパン三世

2007-12-09 00:32:05 | 漫画・アニメ
アニメ『ルパン三世』の1stを見た。
ルパン三世の1stは旧ルパンとも呼ばれる。ルパンの服が緑だった頃だ。
のちのルパン三世(つまり服が紅いヤツ)と比べ、ハードボイルドで渋く大人の作品だ。

ルパンは私が小学生の低学年くらい(90年代前半)に再放送をやっていて毎日楽しみに見ていた覚えがある。
幼いながらにルパンの独特の魅力に魅せられていた。
旧ルパンの本放送は1971年だからもうかれこれ三十七年ほど前の作品だ。
今見てもじゅうぶん面白いどころか、今のアニメにはない面白さがある。
エンターテイメント作品でここまで面白く大人を感じさせる作品が今あるだろうか。

次元もルパンも全く煙草が良く似合う大人だ。
いま、煙草が似合う大人はあまりいない。若者に至っては皆無である。
私は煙草を呑む若者が大嫌いなのだが、何故かというと似合っていないからだ。
煙草は子供の呑むものではない。それなりに資格が要る。
幼稚で知性も品格も無いような学生が煙草を呑んでいる場面に出くわすと、「ガキが大人の振りをするな!」と叫びたくなる。
しかも、煙を出して臭いのだから、あんなもの取り締まってしまえ!とさへ思う。

話がそれた。ルパンの話だ。
最近の子供たちは旧ルパンを見たことの無い子が殆んどだろう。
私は幸いにして子供の時分に旧ルパンに出逢うことが出来た。
まったく幸運なことであった。
ルパン以後それを越えるアニメに出逢っていない。
ギャグとかそういうジャンルを別にしたら当然、ルパンに匹敵する良い作品は沢山あるのだけども「大人が見ても面白い」という観点を入れるならばやはりルパンの右に出るものはない。

いま、世界中で日本のアニメがブームである。
アニメと漫画こそが日本が唯一といってよいほど世界に発信してる文化ではないだろうか。
あの反日中国でさえ、日本製アニメは別らしく、みな嬉嬉としてみている。
日本のアニメキャラをテーマにしたコスプレイヤーも中国はもとより世界中にいる。
イラク支援に派遣された自衛隊の給水車には「キャプテン翼」の絵が描れた。
アメリカでもオタクはギークと呼ばれてカッコいいものとされている。
フランスで若者に一番人気の番組は「kawaii」(カワイイ)という名の日本文化(主に漫画、アニメ、音楽、ファッションなど)を紹介する番組だという。
とにもかくにも、日本のアニメ、漫画は世界を席捲しているのである。

では、日本のアニメは本当に面白いのだろうか。
なるほど、確かに面白いと思う。
特に素晴らしい点は様々なジャンルがあることだ。
あるアメリカ人が言っていたが、アメリカのアニメは子供向けのものしかない。
したがって、アニメは子供しか見ないが、日本は子供向けから大人向けのものまであり、
ジャンルが多く、また深いテーマを扱ったものが多い。
これこそが日本アニメの強さである、と。
なるほど、その通りだろう。
私も日本アニメは世界一だと思う。

しかし、しかしだ。
その事実にあぐらをあきてよいものだろうか。
というのも、最近のアニメは子供向けとオタク向けに二極化しているように感じるからだ。
確かに萌えは素晴らしい。私も「萌え」は大好きだ。
(とはいえ、最近「萌え」をちっとも解っていない「萌えモドキ」が氾濫しているのでこの言葉も使用する場合、注意が必要)
が、それを追及するあまりオタク向け作品ばかり氾濫し、『ルパン三世』のような渋いアニメが世に出なくなった。

近頃、煙草に対する風当たりが強いことからアニメでも喫煙シーンは排除されつつある。
それは同時に煙草が似合う大人が出てくるアニメを排除しようとしていまいかと、一抹の不安を覚えるのである。
第一、煙草が健康に悪いからと煙草そのものを滅ぼしてしまおうという発想が幼稚である。
アメリカはその発想のようで(さすが清教徒が作った国だ)、アニメから一切の喫煙シーンが削除ないしは改編されている。
例えばワンピースのサンジが呑んでいる煙草は飴玉に変えられている。
ルパン三世は今の基準で言えば煙草は呑むわ、暴力シーンはあるわでほとんど規制の対象だろう。

やはり、もうルパン三世のような名作は生れないのかもしれない。
絵はやたらと小奇麗になったが、演出や構成の面では殆んど進化していないし、むしろ退化しているようにも思う。
そう考えれば、いまアニメの黄金時代のように言われているけど、
実はアニメの黄金時代はとうの昔に過ぎているのではないだろうか。
それとも私が知らないだけか。
すくなくとも今わたしの心を揺さぶってやまないアニメは『銀魂』のみである。
そうそう、『銀魂』には煙草の似合う大人が出てくる。

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6 コメント

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アニメ (チキソ)
2007-12-09 12:19:36
お久しぶりです。

渋いアニメ
→最近のアニメでも「攻殻機動隊」や「ブラックラグーン」、「よみがえる空」のような「渋い」アニメはあるにはあるんですが、希少ジャンルなんですよね…。

世界中で日本のアニメがブーム
→このままいけば、多くの外人と「アニメ」について小一時間語れる日もそう遠くはないということですね(笑)
「釘宮病」が通じる外人がいるのはそれはそれで嬉しいやら悲しいやら(苦笑)

アニメの黄金時代
→一番の最盛期は90年代の時ではないでしょうか?
CCさくら、デジモン、ゾイド、ぬーべー、Wガンダム、セーラームーン、おジャ魔女どれみ、しんちゃん、ドラえもん、コナン、金田一、アリスSOS、YAT安心!宇宙旅行、Dr.スランプアラレちゃん(第2期)、こち亀、ターちゃん、ドラゴンボールZ、るろうに剣心、魔法騎士レイアース、ワンピース、学校の怪談、ハンターハンター、幽遊白書、忍空、メダロット、スラムダンク、みどりのマキバオー、トランスフォーマー、勇者シリーズ、スレイヤーズ、おぼっちゃまくん、ミュータントタートルズ、レッツ&ゴー!!、ヒカルの碁、魔法陣グルグル。
90年代はアニメの他に漫画、ゲームといったサブカル系の全盛期だと思います。自分の世代(平成世代)はサブカル系では沢山の共通の話題を持ってますからね。その証拠にいわゆる「アニオタ」でない人に上記のアニメ作品を話しても通じますしね。「CCさくら」もあの当時は子供全員がなんの偏見(ロリコンも萌えという言葉が普及してませんでしたしね)もなく楽しんでましたし(今にして思うと完全な萌えアニメなのですが)。
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輝ける90年代 (あび卯月)
2007-12-09 18:55:09
こちらこそ御無沙汰してますm(__)m
書き込みありがとうございます(´∀`*)

>最近のアニメでも「攻殻機動隊」や「ブラックラグーン」、「よみがえる空」のような「渋い」アニメはあるにはあるんですが、希少ジャンルなんですよね…。

そうですよね。
仰るようにあるにはあるんですが、やはり少ないしルパンレヴェルにはまだまだという感じがします。

>「釘宮病」が通じる外人がいるのはそれはそれで嬉しいやら悲しいやら(苦笑)

「釘宮病」について外人と語れるなんてなんて素晴らしい未来なのでしょうか。
日本の未来はアニメによって薔薇色ですね(笑)

>一番の最盛期は90年代の時ではないでしょうか?
CCさくら、デジモン、ゾイド、ぬーべー、Wガンダム、セーラームーン、おジャ魔女どれみ、しんちゃん、ドラえもん、コナン、金田一、アリスSOS、YAT安心!宇宙旅行、Dr.スランプアラレちゃん(第2期)、こち亀、ターちゃん、ドラゴンボールZ、るろうに剣心、魔法騎士レイアース、ワンピース、学校の怪談、ハンターハンター、幽遊白書、忍空、メダロット、スラムダンク、みどりのマキバオー、トランスフォーマー、勇者シリーズ、スレイヤーズ、おぼっちゃまくん、ミュータントタートルズ、レッツ&ゴー!!、ヒカルの碁、魔法陣グルグル。

うああ。思い出しただけでも涙腺が緩みます。
私が小中学生の時期に見た作品だから贔屓目になるのかもしれませんが、たしかに90年代も黄金時代だったかも。
あの頃はまだ家族で楽しめるアニメが沢山ありましたね。
あと、夕方にやっていた再放送アニメもクオリティが高かったです。(あ、でもそれは70-80年代の作品か)

>90年代はアニメの他に漫画、ゲームといったサブカル系の全盛期だと思います。

むしろ、本来サブカルだったアニメやゲームがメインカルチャーになった時代なのかもしれませんね。
しかし、いま思い返してみると漫画も90年代は本当に輝いていました。
私がゲームに最もハマったのもその時代です。
自分自身が小中学生を体験したあの時代は今後もずっと輝ける時代であり続けると思います。
そう考えるとチキソさんと私は同世代であると言えますね。

そしてエヴァ以降、よりサブカル要素の強いアニメが増えた、と。
つまりアニメやゲームの中でも一般向けとマニア向けの分類が進んだように思います。(特に2000年以降)
返信する
アニメ その2 (チキソ)
2007-12-09 22:04:15
日本の未来はアニメによって薔薇色ですね(笑)
→「日本のアニメを守る」ために日本を守る在日米軍兵が居たら笑えますよねw意外と居るかもしれませんが…(笑)
それにしても最近の秋葉原では外人が結構居てビビりますw(ついでに言うと、最近では「初音ミク」が熱いですね。ニコニコユーザーが製作した「みっくみくにしてやんよ」という曲を流す店もあります。まもなく「鏡音リン」が発売されますから、次のフィーバーはこれですね。)

漫画も90年代は本当に輝いていました。
→コロコロなんて今ではもう…。昔は最高だったのに「マツイくん」を終わらせてから衰退しましたね…。
「ハヤテのごとく!」とか「銀魂」とか「絶望先生」のようなパロディ&オタク向け漫画は好きですがね。

私がゲームに最もハマったのもその時代です。
→ゲームも共通した話題が多いですよね~。ポケモンとかカービィとかFFとかドラクエとか聖剣とか(ry
今ではグラフィックが進化したものの内容が薄くなったものが多くなってしまいました(もちろん今のゲームも素晴らしい物は沢山ありますよ、念のため)。まぁ自分も年を取ってきて新しい物に対応できていなくなってきているということですかね(まだ18なのにw)。

自分自身が小中学生を体験したあの時代は今後もずっと輝ける時代であり続けると思います。
→そしてあの輝ける時代のアニメを視聴した世代がアニメを再興させる、と信じたいですね。

そう考えるとチキソさんと私は同世代であると言えますね。
→ですね~。嬉しい限りです。

エヴァ
→…あれはあんまり輝かしい90年代アニメの範疇に入れたくなかったりします。上記に挙げたアニメ作品とは一線を画すものですから。上記のアニメ作品群は子供に夢や力を与えてくれるものですが、エヴァにはそれが無いんですよね…。あれのせいで「鬱」がトレンドになってしまい、急速にアニメが「オタク向け」化していったのですから。

「「心理学など現代社会の闇」を抉った素晴らしい作品だ。」といいますが、そういうテーマは「大人」を主軸としたアニメ作品でやって欲しかったですね。「子供」を主軸とした所にエヴァの罪があると思います(「子供」を主軸にするという斬新さ、っていう点も社会現象になった要因でしょうが)。

別に「マニア向けアニメ」が嫌いではないんですよ。でもあれを90年代アニメの代表だと思って欲しくはないんですよね…。

別に三石さんアニメだと脳内解釈している自分にとっては「もーまんたい(無問題)」ですが(笑)

まぁあの残酷な描写(初号機による3号機フルボッコとか)やカジさんとミサトさんのベットシーンをよく夕方の時間帯に放送できたもんだな~と考えるとすごい時代でしたよね(今では絶対に深夜アニメ行きですw)。
返信する
エヴァの罪 (あび卯月)
2007-12-09 22:53:08
>「日本のアニメを守る」ために日本を守る在日米軍兵が居たら笑えますよねw意外と居るかもしれませんが…(笑)

そこまでの米兵が居たら笑えますねw

>それにしても最近の秋葉原では外人が結構居てビビりますw(ついでに言うと、最近では「初音ミク」が熱いですね。ニコニコユーザーが製作した「みっくみくにしてやんよ」という曲を流す店もあります。まもなく「鏡音リン」が発売されますから、次のフィーバーはこれですね。)

そんなに外人が多いですか。
秋葉原はもはや国際都市・・・いや、国際地域(?)ですね。
初音ミクには迂闊にも萌えているあびが居ます。

>コロコロなんて今ではもう…。昔は最高だったのに「マツイくん」を終わらせてから衰退しましたね…。

あぁ・・・コロコロのことを考えるとまた涙腺が緩みます。
特に小学校の頃はかなりハマっていました。
あぁ、あの夏の日、冬の日を思い出します(笑)

>「ハヤテのごとく!」とか「銀魂」とか「絶望先生」のようなパロディ&オタク向け漫画は好きですがね。

私も大好きです。
特に久米田先生は萌えという概念やオタクであることを相対化できている点か素晴らしい。
最近はそういうパロディアニメや漫画にばかり興味を奪われています。
正攻法のアニメで良作が減ったというのが要因であると信じたいです。

>ゲームも共通した話題が多いですよね~。ポケモンとかカービィとかFFとかドラクエとか聖剣とか(ry

私はシムシティとかマリオワールド、マリオカート、ストⅡ、ドンキーコング、ヨッシーアイランド、桃鉄Ⅱ~DX、ダビスタⅢ~96等等をやっていました。

>今ではグラフィックが進化したものの内容が薄くなったものが多くなってしまいました(もちろん今のゲームも素晴らしい物は沢山ありますよ、念のため)。まぁ自分も年を取ってきて新しい物に対応できていなくなってきているということですかね(まだ18なのにw)。

私も今のゲームにはついてゆけないんですよね。
もう、3Dが駄目です。
やはり、スーファミ世代だなと実感します。

>そしてあの輝ける時代のアニメを視聴した世代がアニメを再興させる、と信じたいですね。

ですね!

>ですね~。嬉しい限りです。

ここまで話が合うなんて本当に同世代だと感じました(笑)
こちらこそ、嬉しい限りです。

>エヴァ
>→…あれはあんまり輝かしい90年代アニメの範疇に入れたくなかったりします。
>上記に挙げたアニメ作品とは一線を画すものですから。
>上記のアニメ作品群は子供に夢や力を与えてくれるものですが、エヴァにはそれが無いんですよね…。
>あれのせいで「鬱」がトレンドになってしまい、急速にアニメが「オタク向け」化していったのですから。

全く同意です!
私はエヴァこそ日本のアニメを駄目にした戦犯の一人だと思っています。
チキソさんの御指摘のようにエヴァのせいで(狭義の)サブカルが溢れるようになっていまい、エヴァモドキの乱造をもらたしました。

>「「心理学など現代社会の闇」を抉った素晴らしい作品だ。」といいますが、そういうテーマは「大人」を主軸としたアニメ作品でやって欲しかったですね。

ホント、そうですよ。
エヴァなんてちっとも素晴らしいアニメじゃありません。
以前、私はこのブログでエヴァは事件だったと書きましたが、エヴァは良作ではなく事件、つまり問題作だったに過ぎません。
勿論、作画や演出、構成のクオリティの高さは認めますが。

私が思うエヴァの罪はエヴァ後にエヴァ的なもの、平たく言えば「精神系」を流行らせてしまったことです。同時に精神系を気取る輩がやたらと増えました。
嘆かわしい。

>別に「マニア向けアニメ」が嫌いではないんですよ。でもあれを90年代アニメの代表だと思って欲しくはないんですよね…。

同感です。確かにエヴァは「アニメ界に影響を及ぼした」「社会的なブームを呼んだ」という点で90年代を代表するアニメなのですが、そのことがエヴァをして90年代アニメの象徴であったことを意味しません。

>別に三石さんアニメだと脳内解釈している自分にとっては「もーまんたい(無問題)」ですが(笑)

私も歳を経るごとにミサトさんが魅力的に感じるようになっています(笑)

>まぁあの残酷な描写(初号機による3号機フルボッコとか)やカジさんとミサトさんのベットシーンをよく夕方の時間帯に放送できたもんだな~と考えるとすごい時代でしたよね(今では絶対に深夜アニメ行きですw)

そう考えると確かに良い時代でした。
しかし、こんなことを考えるなんて私も歳をとったなぁ(笑)
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Unknown (ドラウマ)
2007-12-09 23:51:59
ルパンはたぶん全部見てますねぇ。



私は漫画は大好きですし、かつてはアニメも好きでしたが、高校生の頃に始まったエヴァあたりからどうも馴染めなくなり、ここ10年全くご無沙汰になってます。

私はガンダム世代でもないし、あえて言うなら『少年ジャンプ』の全盛時代に中高生だったから、メカものとか今流行の『萌え』にも馴染めない中途半端な世代。今のアニメにはついていけません(>_<)



話は逸れますが、今のジャンプで読めるのはこち亀ぐらい。全体的に線が細いし、少女漫画みたいでどうも…。今時、冴羽遼や前田太尊みたいなのはうけないんでしょうね。まぁ、私が歳をとっただけかもしれませんが。
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書き込みありがとうございます。 (あび卯月)
2007-12-10 00:24:51
>ルパンはたぶん全部見てますねぇ。

すごい!私はきっと飛び飛びに見ています。

>私は漫画は大好きですし、かつてはアニメも好きでしたが、高校生の頃に始まったエヴァあたりからどうも馴染めなくなり、ここ10年全くご無沙汰になってます。

高校生の頃というと・・・
ドラウマさんて私より年上の方だったのですか!
てっきり、同じくらいの歳だと思っておりました。
根拠の無い思い込みをしていて失礼しました。

>私はガンダム世代でもないし、あえて言うなら『少年ジャンプ』の全盛時代に中高生だったから、メカものとか今流行の『萌え』にも馴染めない中途半端な世代。今のアニメにはついていけません(>_

ルパンをリアルタイムで見ていた方々(もちろんドラウマさんよりもまだずっと上の世代ですが)も同じように感じておられるでしょうね。
そういう意味でのジェネレーションギャップがあるというのはなかなか面白いことですね。
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