あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
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R-1ぐらんぷり2011感想

2011-02-13 00:14:09 | テレビ・芸能
気づけば今年も二ヶ月が過ぎようとしており、新年の挨拶もしていないことに気づいた。
ブログ更新の頻度を増やしますと約束したこともどうも果たせそうにない。

R-1ぐらんぷりの感想は去年はあび卯月日記だけに掲載した気がするが、今年はこちらにも掲載したいと思う。


さて、今年のR-1だが、ルールが大きく変更されて、勝負の方式がトーナメント方式になった。
私は以前のように点数で決める方法が良いと思うが、ネタがより多く見られるということは利点か。



▼キャプテン渡辺

自虐ネタを明るく爽やかに語る姿は好感が持てる。
ただ、ネタのクオリティがR-1のレヴェルに達していたかは疑問。
友人知人にお金を借りるということをネタにしていたが、駄目人間エピソードがもっとバラエティに富んでも良かった気もする。


▼山田與志(COWCOW)
山田さんは毎年こういうフリップ芸をやる。
私はあまり好きではないのだが、昨年よりクオリティが上がっていると思った。
とはいえ、笑いどころは特に無かった。
いや笑った箇所があった。
次の対戦でAMEMIYAとバッファロー吾郎の木村さんが対戦して、前者が勝った時のコメントだ。
「冷やし中華嫌です。あの肉団子みたいなお兄さんの方がよかったです」


▼AMEMIYA
飲食店の店先でよく見る「冷やし中華はじめました」や「東京ウォーカーに載りました」の裏にはこんな物語があったかもという発想から、その裏にあったであろう物語を歌にして唄うという発想は非常に良い。
惜しくらくは、その歌の内容が薄っぺらいことだ。
審査員の秋元康は「感動した。第二のトイレの神様になるかも」と誉めていたが、物語の起承転結がドタバタすぎてリアリティもなければ共感も出来ない。
発想は良いのに内容が悪くて残念という印象。
AMEMIYAさんは音楽の勉強は出来ているんだろうから、文学方面も研究することを御薦めしたい。


▼バッファロー吾郎 木村
いろいろな大賞を発表するネタ。
新人賞が「赤ちゃん」だったり最大都道府県大賞が「北海道」だったりするという。
流行語大賞の候補になった「工事多いと思ったら年度末やったわ」「俺らの時代の合宿こんなもんやなかったで」には大笑いしてしまった。
そして、総合的な(?)大賞は「矢口真里」。
この人選がいかにもバッファロー吾郎。
しかし、客はついてきていたのだろうか。
見ているこっちの方が不安になってくる感じもいかにもバッファロ吾郎だ。
また、間の取りすぎからかネタの数が少なかったのも気になった。
せっかく面白いのにもっと数を出して欲しかった。


▼ナオユキ
こういうサブカルっぽい雰囲気の芸人は好きだ。
なんとなくタモリ倶楽部にも出てきそうだし。
しかし、R-1の趣旨からはもっとも正統派の漫談だったようにも思う。
哀愁の漂う雰囲気がなんとも私好み。
ネタ中以外でもあの雰囲気のようでそれもやはり好感が持てた。


▼スリムクラブ真栄田
一番笑った。そして一番好き。
とにかく設定の作り方がハイセンスだ。
のっけから、空のペットボトルを差し出して「五分間殴らせるんで少しだけガソリンを分けてください」。
完全にやられてしまった。
言葉の選び方も絶妙。
「仕事ですか?湯飲みに中国人の子供たちが楽しそうに蹴鞠(けまり)をする絵を描いています」
こんなセリフなかなか出てくるもんじゃない。
面白さの重箱の隅をつついてくるような、つついちゃいけないようなところをつついてくるようなネタがスリムクラブの最大の魅力だ。
これからも応援したい。


▼佐久間一行
一回目の井戸のネタはよくわからなかった。
楽しさは伝わってくるが笑いには転化できなかった。
期待を裏切ることの連続で、意外性もあったが、笑いというとどうだろう。
歌自体はそのままNHK教育で使えそうなクオリティだったと思うけども。
が、二回目、三回目になるにつれ笑えてきた。
個人的には三回目が一番好き。
伏線もきちんと効いていて意外に丁寧なネタの作り方をする人だと思った。


▼ヒューマン中村
この人もナオユキと同じくサブカルの匂いがした。
が、ナオユキさんがVOWやみうらじゅんとかそっち系のサブカルに対し、こちらはクイックジャパンや小西康陽とかちょっとオシャレ系のサブカル。
ネタも個人的には大好きなのだけど、イマイチ審査員受けは良くなかったようで残念。
素人っぽい(大学生の学園祭の舞台に出た学生のような)感じが審査員的にはマイナスだったか。
ところで、ネタ自体は別にサブカルってことではなかったね。
いづれにしても、私は今後も見たい。


ということで、今年も一部辛口に評価。
お笑いを見ていて思うのは言わずもがなだが、人の笑いのツボはそれぞれだということだ。
自分が評価している芸人が一般には評価されなかったり、あるいはその逆だったり。
そういうとき、不満に思う反面、天邪鬼な私は密かに喜んでいる。

2010年今年の十大ニュース

2010-12-31 16:52:29 | テレビ・芸能
年末恒例・・・と書こうとしたが、これ去年はやってないね。
とまれ、今年の十大ニュースを振り返ってみる。


▼10位 サッカーW杯、日本は決勝T進出

スポーツ関係の話題はちっともわからないのだけど、サッカー好きの友人から「岡ちゃんごめん」の意味とか、今回の日本代表はいい雰囲気だったとか聞くとなるほど感動的だったんだろうなとは思う。
ところで、岡田監督に似ている人ってそこかしこに居るよね。


▼9位 郵便不正事件の押収証拠改ざんで大阪地検特捜検事を逮捕、村木元局長の無罪確定

今年はこのような検察の不祥事が目立った。
が、考え様によってはいままで明るみに出てなかっただけで、検察とはこのように恣意的に事件を作り出すものであり、そのような事実が天下に晒されただけとも言える。
検察・警察は正義である。
それゆえに、一人の人間の人生を壊してしまうことも平気で出来る。
正義とは嫌なものである。


▼8位 野球賭博関与で琴光喜ら解雇

関取がヤクザと繋がって賭博をやっていたという話。
だからどうしたと思った。
芸能界がそうであるように角界がヤクザと親密な関係があることは角界はじまって以来の伝統だ。
これが良い伝統か悪い伝統か感じる人の感性に任せるが、こんな解りきった事わざわざ騒ぐことではない。
八百長騒動の時も思ったが、角界はそんなにキレイなところじゃないって。
もっとも、現代人はなんでもキレイを求めるので表向きやタテマエを本当にせざるをえないのだろうが。


▼7位 参院選で民主大敗

歴史は繰り返すというが、ちょっとその間隔が短すぎやしないか。
それにしても愛想尽かれるのが早かったね、民主党も。
熱しやすく冷めやすい国民に二大政党制は適さない。
日本が二大政党制を採ると混乱を極めることは歴史が証明している。
戦前の憲政会と民政党の時代に日本はテロが続発し、陸軍は叛乱を起こし、泥沼の戦争に突入した。
自民党も民主党も解党して、政界再編を望む。


▼6位 小惑星探査機「はやぶさ」帰還

山本夏彦さんなら「何用あってイトカワへ」と云ったろうか。
私も宇宙方面に興味がないので、この話題に特にコメントすることもないけれど、日本の技術力が凄いということは何となく解った。


▼5位 鳩山首相退陣、後継に菅副総理・財務相

考えてみれば菅直人が総理大臣なんて、悪い冗談みたいだ。
「ラディカルな言い方をさせてもらえば、民主党のような詐欺政党が政権を取ってしまうような民主主義ならもういらない。
二十歳以上の国民全員に選挙権を与えて本当に良かったのか。
どうせ、投票率も半分ちょっとなのだから、制限選挙に戻してもいいかもしれない。」(22.11.7 ツイッターのつぶやきより)


▼4位 113年間で最も暑い夏、気象庁発表

本当に今年の夏は暑かった。
毎年このセリフ言っている気もするけど、データ的な裏づけがあると説得力がある。
だって、私が小学生の頃(十五年程前)は家で夏でもエアコン無しで過ごしていた。
いまでは信じられない話だ。


▼3位 宮崎で「口蹄疫」発生

家畜の殺処分に関して、きっこがツイッター上で
「宮崎県の口蹄疫で牛や豚が殺処分されてる問題だけど、もともと人間が食べるために牛や豚を育て、肉の美味しくなる時期に場で殺し続けてきたことは何とも思ってない人たちが、「涙ながらに牛を殺した」とか「豚を殺した」という詭弁はやめて欲しい。」
「(畜産業従事者は)生物の命を奪って現金に換えるという罪深い生き方(である)」
と発言したことが記憶に残る。
このことについて、私が批判したら意味不明な反論を展開した挙げ句、批判が高まるとツイートを非公開にしてしまった。
それにしても畜産関係者に対し「罪深い生き方」と述べるなど、
普段、人権や平和を高らかに口にしている人の生々しいまでの差別意識を目の当たりにした瞬間であった。


▼2位 ノーベル化学賞に根岸氏、鈴木氏

前回の益川さんと違って、両氏とも英語がペラペラでしたね。


▼1位 尖閣諸島沖で中国漁船が海保巡視船と衝突、海上保安官が撮影ビデオを流出

新たにコメントしたいことなんて何ひとつないのでツイッターから抜粋。
「今回の尖閣での漁船衝突事件でわかったことは中国に遠慮して媚びておもねっても結局、中国は調子に乗って日本領で狼藉を働くということだ。その教訓が活かせていないらしく、この期に及んでも政府は中国におもねる気らしい。なるほど、「日本は歴史の教訓に学ばない」というのは事実らしい」
「民主党は野党時代、「国民の知る権利」を散々叫んで、沖縄の密約についても岡田克也は国家機密より外交的配慮より、国民の知る権利が優先されると云っていた。ところが、今回の尖閣衝突ビデオについては国民の知る権利を無視して隠し通そうとしている。一刻も早いビデオの全面公開を希望する」
「菅が国民に謝罪した。今まで尖閣衝突ビデオを隠してきたことを謝罪したのかと思ったら、ビデオが流失して申し訳ありませんでした、と。国民が謝罪してもらいたいのはそこじゃないだろう。このズレっぷりが菅内閣のすべてを表している」
「なあに、海の向こうの出来事なんて、日本人は半年もしないうちに忘れるさ。尖閣の問題ももう忘れ始めてるでしょ」
以上。


今年一年を顧みると民主党政権によって日本がぐちゃぐちゃにされた一年だったように思う。
やることなすこと小学生の学級会レベルで素人政治屋集団が政権を担ってしまった状態で本当に腹が立った。
このブログの更新が急減したのは就職して多忙になったこともあるが、手嶋龍一さんが述べたように「論ずるに値しない」ことが多かったからだ。
一々、資料を読んで記事を書こうという気になれなかった。
多分、来年も似たような状況だと思うけれど、なるべく更新するように心掛けます。

国民の程度が程度なのだから民主党のような政党が政権をとるわけで、いまの政治状況はそういう意味でせむかたなしとも思える。
吉田松陰は「国を良くするには制度や政治をいくら良くしようと思っても駄目だ、教育を良くしないとどうにもならない」と言った。
実にその通りだと思う。
まづは国民が子供をそして自分自身を教育するところからはじめるしかないのかも知れない。

北林谷栄さん逝去

2010-05-07 00:02:30 | テレビ・芸能
「日本のおばあさん」女優・北林谷栄さん死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100506-00000606-yom-ent


北林谷栄さんが亡くなった。
名前を聞いてピンと来ない人も、『となりのトトロ』のカンタのおばあちゃんの声の人と言えば「あぁあの人か」となるだろう。
私はその印象も強いが、『大誘拐』で演じた刀自(高齢の婦人を指す語)の役が強く印象に残っている。
この映画で北林さんが演じたのは誘拐されるおばあちゃんなのだが、このおばあちゃん、フツーの老人ではない。
莫大な資産を保有する山林王で頭も冴えている。
それだもんで、逆に誘拐犯を手玉に取って、自らの目論見(どんな目論見なのかは是非映画を御覧になってください)を淡々と実現させてゆく過程がユーモラスに描かれていて、世間の評判はあまり高くないが、好きな映画の一つだ。

この映画、二十年近く前の作品だが、一昨年だったか懐かしく見て、北林さんが当時まだ御健在だったことに驚いたものだ。
そして、いま亡くなった報せを聴いて再び驚いている。
九十八歳。
「天寿をまっとうした」と言ってもよい御年齢だがやたらに寂しく感じるのは私がおばあちゃん子だからだろうか。

M-1グランプリ2009

2009-12-23 22:43:34 | テレビ・芸能
今年も無事、M-1グランプリが終了した。
年を経るにつれ、M-1がお笑いの祭典としてあらぬ高さにまで祭り上げられているきらいがないでもないが、今年も例の如く感想などを。


▼ナイツ
紳助は去年よりも巧くなったと褒めていたが、私は去年より笑えなくなっていた。
今年一年の内に随分見て、見慣れてしまったからか。
やっていることは延々と言葉を間違っているだけだし。
決して嫌いではないのだが、特に笑った箇所がない。
つくづくお笑いは好みに左右されると感じる。
ツッコミの仕方がもっとマニアックだったら私向けだろう。
80点。


▼南海キャンディーズ
既に売れっ子になっているからか、一種の余裕が感じられた。
その余裕が良い効果をもたらす場合と悪い効果をもたらす場合とがあるか、今回は後者だったか。
私は山ちゃんのマニアックな突っ込みが好きで、例えば今回の「そのナルホドは進研ゼミの漫画でしか見れないよ」など結構笑えたのだが、全体的に突っ込みの勢いや漫才自体のスピード感がやや弱めだった感じがする。
85点。


▼東京ダイナマイト
こういう芸人が出られることはM-1の良さともいえる。
東京ダイナマイトは爆笑ではなく、押さえた笑いを提供してくれる。
じわじわ、じわじわくる笑いだ。
リーダー(松田大輔)のくどめのボケをハチミツ二郎さんの冷静突っ込みによって中和される。
このコントラストがいい。
個人的には好き。
87点。


▼ハリセンボン
上沼恵美子から「恋をすると漫才が面白くなくなる」と云われたことについて、はるかは「上沼さんには悪いですがますます面白くなっています」と云ってた。
が、ますます面白くなったとは感じなかった。
下手するとパワーダウン。
いや、それははるかの方ではなく春菜の突っ込みの方が空回りしたせいか。
声を張り上げすぎだったように思う。
彼女ら、コント番組ではピカイチに光るのだが、漫才となるとイマイチ。
逆にいうと、漫才以外では面白いのだから今回の評価が低かったからといって気を落とすことはない。
81点。


▼笑い飯
私は笑い飯のラヂヲを聴いていたくらいの笑い飯びいきなので毎年どうしても甘い目で見てしまう。
が、今年は私だけでなく、みな本当に面白かったという。
嬉しい。
実際、私も今年の芸人の中で一番笑った。
二本目のネタも一本目のようなクオリティがあれば優勝だったろうに。
それにしても、M-1でチンポジ連呼(笑)
今年は笑い飯にとってラストイヤーになった。
優勝できなかった彼らだが、八年連続決勝戦出場という輝かしい記録を打ち立てた。
そしてその記録以上に彼らの功績は伝説になるだろう。
95点。(一本目)
90点。(二本目)


▼ハライチ
たぶん、はじめて見た。
一種の危なさがあって良かった。
とにかく、左の人はあまり動かず、右の人が動き回り喋りまくり。
どちらかというと若い人向けの笑いなのかもしれない。
彼ら自身私より若いし。
これが平成世代のお笑いか。
普通に面白い。
86点。


▼モンスターエンジン
彼らは芸達者だね。
神々コントや西森さんの鉄工所ラップ、ゴッドハンド洋一。
そして、今回見せてくれた漫才。
それは、しゃべくり漫才という正統派。
若干昭和の香りもして良かった。
大笑いというより感心という感じ。
完全に余談だが、「鉄工所ラップ」は本当に感動する。CDも買った。
84点。


▼パンクブーブー
パンクブーブーというとパッとしない、地味、華がない・・・。
これが、いままでの彼らのイメージだった。
そういった印象を一気に吹き飛ばしてくれたのが今回の漫才だった。
漫才の形態はアンタッチャブルに似る。
ボケがとにかくボケ倒し、突っ込みは喉が枯れるほど強烈に突っ込む。
どちらが先か知らないが、この形態は安定感がある。
無論、その安定感を出すためには実力がないと無理だ。
面白かったのはその実力が彼らに伴っていたからだろう。
独特の悪口は特に良かった。
94点。(一本目)
96点。(二本目)


▼NON STYLE
はっきりいって、ノンスタイルは嫌いな芸人だった。
去年のM-1で彼らが優勝したことは不可解で、実力に相応しない評価をされた芸人と思っていた。
明らかにオードリーの方が面白かったからだ。
それを証明するかのようにM-1優勝者にもかかわらず、その後の活躍もパッとしなかった。
毎年、M-1のCMには前年優勝芸人が起用されるものだが、それも無し。(これは少し可哀想だと思った)
が、一本目のネタは前回優勝者の名に恥ぢないものだったと思う。
「日本がやられました」のセリフとか、ケーキを運んできて切り分けるくだりなんかツボだった。
苦渋を舐めたことが彼らを成長させたのだろうか。
88点(一本目)。
84点(二本目)。


以上、お笑いファンの方々から「お前は何様だ」とお叱りを受けそうな辛口のことも書いた。
が、私はM-1に出場した芸人さんに心から敬意を抱いております。
厳しめのコメントは芸人さんたちに対する激励とお考え下さい。
って、誰に言い訳してるんだ(笑)
今年のM-1は昨年よりも全体的に良くなっていたと思う。
昨年よりも平均レヴェルが高かった。
私は笑い飯に優勝をあげたかったが、パンクブーブーが優勝を勝ち取った。
文句はない。
まだまだ華の無い彼らだが、なにそんなものはあとからついてくる。
これからも頑張ってください。

草剛、逮捕

2009-04-25 20:12:25 | テレビ・芸能
かつて、ある講義で教授が「芸能人なんて昔は河原乞食と呼ばれていたんですよ」と語りだしたことがある。
室町の時代から、芸人は人の扱いを受けていて、いわば賎民だった。
ところが、今では随分高いところに祭り上げられてしまった、と。
教授は「今ではみんな芸能人になりたいでしょ?」と意地悪そうに笑った。

いま、芸能人を卑しんで言うなら、河原乞食ならぬ電波乞食とでもなろうか。
実際、売れない芸人は乞食に近い生活をして居る者も多い。
一方、トップアイドルともなれば、実態は乞食という言葉からおよそかけ離れている。
浮き沈みが激しく、当たれば大きいが、当たらなければ乞食同然で、バクチな稼業であることは間違いない。

きのう、草剛が公然猥褻罪で逮捕された。
はじめ、強制猥褻かと思って「すわ、婦女暴行でもはたらいたか」と思ったら公然猥褻。
強制と公然ではえらい違いだ。
聞くと公園で全裸になり咆哮していただけ。
それで、逮捕というのはどうも解せない。
全裸の酔っ払いなんて「兄ちゃん、こんなところで裸になったらあかんで」と保護されるのが普通だ。
しかも家宅捜査までされた。
警察の説明では「あくまで動機や背景を探るための一般的な理由。全裸癖などの嗜好性があるか物証を探しただけ」(「スポニチ」2009年4月24日)とのことだが、明らかにやりすぎ。
私なんか家宅捜査されたら色々ヤバイものが出てきて別件で逮捕されそうだ。
(こんな冗談も許されない時代になっていないか)

それとも何か家宅捜査をする特殊な事情があったのだろうか、と疑いたくもなるが、尾崎豊じゃあるまいし、そんなことも無いだろう。
とすれば、これは警察による芸能人に対する妬み嫉みなのかも。
あるいは、個人的にジャニーズ事務所が嫌いだったとか。

ジャニーズ事務所はテレビ業界では全盛期の平家のような振る舞いをやっている。
その横暴ぶりの仔細はサイゾーの報道にゆだねるが、テレビ関係者の中で公然とジャニーズ事務所に逆らえる者は居ない。
そんな事情もあってジャニーズを嫌う人は多い。
テレビは稲垣吾郎が捕まった時も、事務所に気兼ねして稲垣容疑者ではなく「稲垣メンバー」とやった。
今回はきちんと「草容疑者」になっていたが、ワイドショーはどこも擁護。
ある女性のコメンテーターは「愛すべき酔っ払い」だとかなんとか言っていた。
草は大の酒好きで酔うとコレクションのジーンズをビリビリ破いたりするそうなのだが、それについても「少年のようで可愛らしい」なんて気持ち悪いコメントをする。
こういうテレビの対応がますます反感を買う結果となる。

しかし、論ずべきは草の人柄云々ではなく、警察の逮捕や家宅捜査が妥当なものであるかどうかだろう。
草個人のことなど、どうでもいい。
第一、一般人と芸能人とでは逮捕の重みが違う。
早い話が、CM出演だけで二億五千万も稼いでいる芸能人にとって公然猥褻罪で逮捕なんて一時的にイメージが下がるだけで、それほど支障があることと思えない。
みんなすぐに忘れるさ。
過去にこれよりもっと重い罪で逮捕されている現役芸能人なんで大勢居るがみんな忘れている。

草を逮捕した赤坂署にはファンからの抗議が殺到しているらしく、「私はヤクザだ」という脅迫まがいの電話もあるとか。
警察に向かって「私はヤクザだ」なんてちょっと笑えるが、ジャニーズファンは怒らせると右翼よりタチが悪い。

かつて、伊集院光さんが大槻ケンヂとラジオをやったとき番組表に「光ケンヂ」と打ったら、当時、全盛だった光GENJIのファンが激怒して、カミソリレターを大量に送ってきたという。
当時としてもカミソリレターなんてベタすぎて無いと思っていたのに、あんなに大量に来るとは驚いたと伊集院さんは言っていた。

ともあれ、この件は人気タレントが逮捕されたから騒ぐべき問題ではなく、警察による逮捕や家宅捜索が不当である可能性が高いと騒ぐべきなのだ。
近年、逮捕の基準が下がっているようで、十徳ナイフを持ち歩いただけでも逮捕される。
ネット上で冗談を飛ばしても逮捕されるようになった。

草逮捕について公然猥褻罪に該当するので逮捕は正当との声が聞かれるが、他の刑法もこんな運用の仕方をされてはたまったもんじゃない。
強権を振りかざすのはジャニーズ事務所だけでいい。

R-1ぐらんぷり2009感想

2009-02-21 00:38:04 | テレビ・芸能
今年からR-1ぐらんぷりがゴールデンに放送されるようになって驚いた。
R-1は毎年見ているけど、今まで感想は書かずじまいだった。
別にゴールデンに進出したからってわけじゃないが、今年から感想のやうなものを書いてみようと思ふ。


▼夙川アトム

この人を初めて見たのはぐるナイの「おもしろ荘」だったろうか。
まだ、見慣れていないせいもあるのだろうが、すごく楽しかった。
大笑いというか終始苦笑い。
いえ、褒めているんです。大好きです。
石橋貴明曰くこういうベタな業界人は今だ少数ながら生存しているという。
点数は最低だったけど、それはちょっとあんまりだと思った。
私なら92点くらいはつける。


▼岸学

いままで何度もこのネタを見てしまったからなのかあまり笑えなかった。
そもそも『24』のジャック・バウアーのものまねがあまり好きではない。
私は外国映画のモノマネが大好きで、友近、EE男、中川家、ぐっさんあたりがやってくれる同ネタではいつも大笑いすると同時にその技術力にほとほと感心し、嫉妬を覚えるほどなのだが、岸さんの場合はどうも技術が追いついていないように思う。
他にもいろいろな映画のネタをやって技を磨けばもっと良くなるはず。


▼バカリズム

バカリズムの出身校が飯塚高校だと知って驚いた。
私の実家の近所だ。
この高校は偏差値が低く不良の多い学校として有名。
私が中学の時分には殺人事件(生徒が生徒をリンチして殺した)まで起きている。
そんな高校からバカリズムのような知的な笑いを提供してくれる芸人が出るとは。
知的というのに語弊があるなら芸術的、アヴァンギャルドなどと言い換えてもいい。
いづれにしても筑豊の地には不似合いだ。(筑豊出身の芸人として有名なのはロバート)
バカリズムのネタで好きなのは爽快昔話や総合刑事あたり。
今回の県を掴むというネタは初見。
どれも大笑いしてしまった。
出身地福岡県はやさしく抱き上げていたね(笑)
小ネタごとに同じオチの繰り返しというのはある意味冒険だが、バカリズムの場合案外最後まで見せてくれる。


▼エハラマサヒロ

とても面白かった。
歌をウザくアレンジする技術は凄いの一言。
みなさんのおかげでしたの「細かすぎて伝わらないモノマネ」では原曲をアレンジしすぎる矢野顕子の真似をやっていたがこちらも一押し。
バカリズムより点数が良かったことについて賛否が分かれているようだが、私としては同点くらい。
エハラさんの損な点はそのウザ芸がそのまま本人もウザく感じてしまうことだろう。
そのことでバッシングを受けているように思えてならない。


▼サイクロンZ

悪くはないのだがイマイチ笑えない。
というのも、私は動きだけで笑わせるという芸があまり好きではない。
同じ動きを二度目は歌附きでやって、実はこの歌詞とシンクロしているって芸は長井秀和も似たようなのをやっていた。


▼鳥居みゆき

この人を見ていると戸川純を思い出す、とは以前にも書いた。
今回はあるいみ戸川純を超えていた。
いや、ほとんどテレビの限界を超えていた。
笑ってしまうのだけど、片一方で笑っていいのだろうかという気持ちが頭をよぎる。
しかし、今回の鳥居みゆきはいつも以上に鳥居みゆきを演じている感があった。
セリフきちんと覚えてきました、みたいな。
江川達也が指摘していたことだが、構成は一番しっかりしていた。
ただ、ギャグが力技で煮詰められていないのは残念。


▼鬼頭真也

「疾風怒濤の図書委員」と紹介されていたが、確かに図書委員っぽい。
しょっぱな『源氏物語』を「とにかく、いっぱいエッチなことします」と紹介したのは笑った。
確かにそんな内容で、このように簡単に内容を紹介してしまったら元も子もない。
『人間失格』も「いっぱい死のうとします」。
以下、様々な本(主に漫画)の紹介をしていたがなかなか要点を突いていて面白かった。


▼山田與志

後半に行けばいくほど笑えなかった。
ゴルゴネタを押したのが私としては減点。
ハマれば面白いと思うのだが、私の好みじゃないということだろう。
COWCOW自体は好きな芸人なんだけどね。


▼あべこうじ

人柄や芸人としての姿勢は凄く好き。
ある意味、今回の出場芸人の中で一番応援したくなる人。
しゃべくり一本で笑わせようとするひたむきな姿勢には共感するし、敬意すら抱く。
噛まずに早口でまくしたてる技術も凄い。
ただ、惜しむらくはネタが爆笑に結びつかないということ。
にやりと終始笑顔で見るのだけど、声をあげて笑うほどじゃない。
でもそれって、名人芸ゆえのことなのかも知れない。


▼中山功太

誰がなんと言おうと一番笑えた。
もう、一つひとつのネタに私は声を挙げて笑った。
中山功太の芸風が大好きなのだから仕方がない。
巷に溢れる人々に対するシニカルな視点という中山功太の芸風はそのまま私の生き方に通ずるものがある。
なんて書くと大業だが、中山功太の価値観や物の見方に全く共感するのだ。
だから、笑えない方がおかしい。
余談だが、他の芸人のネタではそんなに笑っていなかった祖母が中山功太の最後のネタ、地球最後の日に誰かが言うであろう一言「みんな、笑おう?」に爆笑していた。
喜寿の老人を笑わせたのだから功太は凄い!(?)
中山功太はこれまでR-1に出ていていて、私はいつも応援していたけど、毎回優勝を逃していた。
そんなわけで、今回優勝できて本当に嬉しかった。
これからも独自の視点を磨いて欲しい。


総評:
どの芸人さんも本当に良かったと思う。
キツイことも書いたが嫌いな芸人は一人もいなかった。
なにより、私の贔屓の芸人中山功太が優勝したことが嬉しい。
ただ一つ、批判したいことがある。
それは、今回から採点の方法が変わっていて、そのつど審査員の合計点数を発表するかたちになっていた。
以前は、審査員の一人のみ点数を公開していて、最後に合計点を発表していた。
つまり、以前は最後の最後まで視聴者を含め芸人は自分たちが今何位であるかすらわからなかった。
それゆえ、最後まで結果がわからないゆえのドキドキ感と期待感があったのだが、今回は毎回、一位以外の人は脱落者扱いになり、おのおのの芸人とそのファンである視聴者の期待感は皆無になってしまった。
こんな点数発表法に変更した馬鹿は一体どいつだ。
全篇を通して、どの芸人さんのネタも面白く満足な内容だっただけに、この採点方式の劣悪さが際立った。(そういえば、C-1の採点方法も変だったなあ・・・)
来年は是非とも改善して欲しい。

俗説の中で生きている

2009-01-10 23:20:35 | テレビ・芸能
テレビ朝日で「ウソバスター」という番組をやっていた。
一般に信じられている常識が本当かウソかをクイズ形式で検証するという内容。
http://moneydoctor.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-ef16.html
このサイトを参考に驚いたネタをいくつか紹介したい。


●年を取ると筋肉痛は2日後にくる・・・はウソ
年齢に関わらず激しい運動をすればすぐ筋肉痛になる。激しくない運動だと筋肉痛は遅れる。
年を取ると激しい運動が少なくなるので、筋肉痛自体が遅れてくると誤解されている。


これ、信じていた。
以前「特命リサーチ200X」で同じテーマを検証していたとき、この命題は正という前提で検証していた気がする。


●ゴボウはアク抜きをしたほうが良い・・・はウソ
アク抜きをしても味覚テスターで計測すると苦味は変わらない。そもそもゴボウにアク(シュウ酸)はほとんど含まれていない。
酢水につけて出る茶色い水はポリフェノール。むしろ抜かないほうが良い。


ゴボウにポリフェノールが含まれているとは初耳。
むしろアク抜きしない方がいいというのはちょっと衝撃。


●酢めしは扇ぎながら混ぜると良い・・・はウソ
プロのすし屋は、混ぜた後に扇ぐ。扇ぎながら混ぜると酢がご飯に十分しみこまない。
食紅を混ぜた酢を使って扇いだ場合扇がない場合を比べると、扇がないほうが酢がしみこんだ。
ご飯が温かいほうが酢はしみこむ。その後扇げば水分が飛んでご飯がべとつかなくなる。


小さい頃、よく扇ぐのを手伝わされた記憶があるが、これも無駄だったわけね。


●日本一大きな砂丘は鳥取砂丘・・・はウソ
青森県下北半島の「猿ヶ森砂丘」が日本一。東京ドーム360個分。
自衛隊の射撃実験などに使われており、一般人は立ち入り禁止。なのであまり知られていない。


知らなかった。
中高生は地理の先生に同じ質問をしてみると面白い結果がでるかもしれない。


●寝つきが悪いときは羊の数を数えて寝ると良い・・・は本当
羊を数えるのは、仕事や人間関係のことなど余計なことを考えないようにするため。単調な作業で脳の活動が低下し眠りやすくなる。
単純なことをすればよいので、数えるのは犬でも猫でも良い。SheepとSleepが似ているから羊を数えるのが広まったといわれる。
羊を数えてもどうしても眠れないときは、神経が興奮していて何をやっても眠れないとき。


これなんてもっとも俗説っぽいのに本当だった。
でも、私の場合余計に眠れなくなるような気がする。


●お酒を飲むとぐっすり眠れる・・・はウソ
機械で睡眠の深さを計測すると、お酒を沢山飲むとかえってよい睡眠が取れていない。アルコールが代謝されると脳を起こす物質(アセトアルデヒド)を作るため脳が休まらない。
飲むなら寝る3時間前までに適度に飲むべき。


なるほど、二日酔いでもないのに酒を呑んで寝た翌日の体調がすぐれない理由がわかった。
つまり、酒を呑んですぐねると眠りが浅くなる。
気を附けたい。


●低血圧の人は寝起きが悪い・・・はウソ
寝起きと低血圧は関係ない。睡眠が浅かったり、起きるタイミングが悪いと寝起きが悪くなる。


これも信じていた。
さくらももこ著『ちびまる子ちゃん』には遅刻した理由に「低血圧なもので」と云うところを「低気圧で」といい間違えるシーンがあるが、前提として「低血圧」は遅刻の言い訳になっていないということになる。
(もっとも、本当だとしても遅刻の言い訳にはならないが)


●冷え性対策には靴下を履いて寝るとよい・・・はウソ
サーモグラフィーで計測すると、靴下を履いて寝た足よりも履かない寝た足のほうが温かい。靴下を履くと足が締め付けられて血流が悪くなるから。


これはウソといわれても信じない(笑)
私は冷え性なので冬場に靴下を履かないで寝るなんてことはありえない。
実際、靴下を履かないと寒いし。


●ネズミはチーズが好物・・・はウソ
コメ、食パン、キャベツ、牛肉、りんごなどとチーズを並べたところ、ネズミはコメ、食パンを好んだ。5匹放ってもチーズにはいかなかった。ネズミは穀物が好きで、むしろチーズは嫌い。
エメンタルチーズという穴あきチーズ(気泡でできたもの)に対して、倉庫にいるネズミがかじったと勘違いされた。
それがトムとジェリーなどアニメで描写されて勘違いが広まった。


これは信じていたというか、あらゆるアニメなどで「ねずみ=チーズ」が好きという描写があるので漠然とそんなものかなと思っていた。
○○は××が好物というのは俗説が多くある気がする。
馬はニンジンが好きだというのもウソだと『マキバオー大本命BOOK』にある。


●ピラニアは人を襲う・・・はウソ
ピラニアは臆病な魚。小動物は食べるが、人間など大きな動物は襲わない。アマゾンでは子供が泳いでも襲われない。
「緑の魔境」というドキュメンタリー映画で、傷つけた一頭の牛をピラニアが食べつくして骨にしてしまったので、人間も襲うという勘違いが広まったと考えられる。血を流した傷ついた動物であれば襲うことはある。


驚いた、ずっと信じていた。
ピラニアに指を喰われたとか、脚を喰われたとか言う人をテレビで観た記憶があるのだがあれはなにかの間違いだろうか。
ピラニアを紹介するときには必ずといっていいほど「牛をも食い殺す獰猛な~」という修飾語が附くがウソだったとは。

してみれば我々は俗説の中で生きている。
漠然と本当と思っていることのうちどれくらいがウソなのか調べてみると愕然とする結果が出てきそうだ。
タチが悪いのは本当だったことがいつのまにかウソになること。
顕著なのは医学の知識で研究が進むにつれかつて本当だったことがウソになるのはよくあることだ。
信じても害の無いウソを信じる分はいいが、人は往々にして信じてはいけないウソを信じていることがある。

そうそう、同番組のなかでインターネットブログに書かれていた情報の真偽を確かめるというコーナーがあったが、そのブログはどれも仕込みと疑わしいものばかり。(以下のURL参照)

NEWSの意味http://blog.goo.ne.jp/dorako2112/e/0960f1c4fc42bca30d11d426004bc9a8
セメダインの意味 http://blog.goo.ne.jp/shin160331/
サケとシャケの違い http://blog.goo.ne.jp/hippopotamus00
つまようじのギザギザ http://dora4112.blog6.fc2.com/
干支のイノシシ http://blogs.yahoo.co.jp/maiko0411006
地下鉄のカーブ http://blogs.yahoo.co.jp/w_water2500/5108105.html


俗説は誰かが意図的に撒き散らしたウソではないが、こういう風に意図的にウソをつく人もいる。

M-1グランプリ2008

2008-12-22 00:15:08 | テレビ・芸能
もうM-1の季節か。
毎年、M-1が来るスピードが早くなっている気がするのは歳をとったからか。
毎年恒例、M-1の感想などを。


▼ダイアン
去年よりずっとよかった。
サンタを知らないという設定で結構イイ線いっていた。
西澤のゆったりとしたボケ、嫌いじゃない。
ただ、やはり、M-1向きじゃないのかも。


▼笑い飯
もう、なんというか不遇だなぁこの二人(笑)
今年は自分たちの芸風を茶化したりと余裕が感じられた。
牛の鼻が片方つまるなど、笑い飯節も冴えていて安定感もあった。
なんで、決勝戦に進出できないんだろう。


▼モンスターエンジン
「よってここに表彰します」のくだりは面白かった。
あのネタにスピード感があればもっと高評価だったかも。


▼ナイツ
いつもの、言葉間違いネタ。
なんどか見たネタだからそれ自体特に笑えなかったが、
眼鏡を掛けているのがツボで必ず笑ってしまうというのは良かった。
一本目の後半、下に走ったのが気になった。
私が談志師匠なら「下ネタ嫌いなんですよ」といって低い得点をつけていたと思う。
二本目のスマップネタは結構笑えた。
どの曲も「ガラスの十代」だったところは爆笑。


▼U字工事
かなり笑えた。
「磯山・・・ あの女、茨城の女だからな!」
「栃木テレビだと放送禁止」「妹は俺が茨城にスパイとして送り込んだだけ」
「栃木県警に通報されたらどうするんだオメー!」
こういう御当地ネタは個人的に大好き。
栃木弁っていいね。
本当に栃木と茨城は仲悪いんだろうか(笑)


▼ザ・パンチ
やはり、M-1のタマじゃなかったか。
嫌いじゃないんだけどなぁ。
松尾さんは「細かすぎて伝わらないモノマネ」で、モー娘ファンのモノマネをやっていた人。
私はツッコミ役の松尾さんよりああいうマニアックなネタの方が好きだ。


▼NON STYLE
うあー、このコンビが優勝か。
私はそんなに笑えなかった。
なんだろう、面白くないとは思わないけど、私の好みではなかった。
非マニアックなベタな小ネタの繰り返しや若者感が受け付けなかった。
(街灯のネタは面白かった)
島田伸介が云っていたが今年のM-1は好みの問題だった気がする。
ところで、左のボケの人の名前がイシダアキラ(石田明)だって。
これに反応した人は声優ヲタ確定。


▼キングコング
どうしちゃったんだろうね、キングコング。
実力が去年の半分くらいしか発揮できていなかったように思う。
今年は笑い飯とキンコンの勝負になると予想していたのだけど、まったく外れしてしまった。
にしても、キンコンはレギュラー番組も持っているし、もう十分売れているから別にM-1チャンピョンの称号は必要ないのではないだろうか。


▼オードリー
春日は見ているだけで面白い。
「駄目だコイツ会話できねぇなぁ」。
これ、春日のネタ中のキャラを的確に評した言葉だ。
ダムのところはまったくツボに入らなかったりとか、あぶない感じがしてとっても面白い。
噛んでも面白いというのはやはり、キャラのなせる技。
二本目のネタの手で声を表すというのは兄妹揃ってツボに入ってずっと笑ってしまった。
私としては彼らが優勝。


今年のM-1は全体的にレヴェルが下がった感があった。
というより、M-1向きじゃないコンビが多かったように思う。
去年のサンドウィッチマンのような終始大笑いしてしまうというコンビは見当たらなかった。
NON STYLEが優勝してしまったことはやはり解せない。
来年には期待したい。

「C-1グランプリ2008」感想

2008-10-06 00:30:11 | テレビ・芸能
今年から、C-1グランンプリが始まった。
平たく言えば、M-1グランプリのコントバージョンで、正式名を「キングオブコント」というらしい。
スポンサーが「C」に掛けてオロナミンCの大塚製薬というのがちょっと面白い。(公式サイトには「特別協賛」とある)
ということで、M-1よろしく以下に感想などを。


▼TKO
木下さん(遷都くんに似ている方ね)のあのキャラは格好からしてあぶなかったなあ。
全体的に笑いは弱かったが、唯一、水筒が旧型の捻ってお茶を出すタイプだったところは爆笑。
もう、それが可笑しくて可笑しくて、ネタの内容そっちのけで笑ってしまった。
点数は、まぁ、妥当なところでありましょう。(368点)


▼ザ・ギース
卒業式をサッカーに譬えて展開されるコント。
こういう譬え系シュールコントは嫌いじゃない。
問題はそれがツボにはまるかはまらないか。
はまらなければ中だるみしてしまうのが欠点だ。
この手のコントはチュートリアルなんかが巧い。
今回のザ・ギースは及第点といったところか。決して悪くはなかった。
特にオチは綺麗で良かったと思う。


▼天竺鼠
天竺鼠、全国ネット初登場。
川原さんのキャラ作りは抜群に巧い。
ああいう喋り方の重役って居る(笑)
「誕生日じゃない!誕生日じゃない!」とかカスタネットのくだりとか凄くいい。
天竺鼠は同じ九州ということもあってか私にとってはロバートと同じような慣れ親しんだお笑いの味(以下で解説)がする。
これからの活躍がもっとも楽しみなコンビだ。


▼チョコレートプラネット
古代ギリシャネタ。
様々な日本語をすべてギリシャ語風にするやつ、私は大好き。
アルバイト→アルバイテトス、オフォスレディ→オフィリスレディス、合同コンパ→ゴルゴンコンパニオン、王様ゲーム→アレキサンダー大王ゲーム、ディズニーランド→ディスニーランティスの遺跡、など。
ディズニーランティスの遺跡って(笑)
一瞬、ガンダムのアムロの声マネをするのも良かった。(めっちゃ似てたし)
ただし、終盤の連呼とオチがイマイチだった。
なお、チョコレートプラネットのコント設定についてナレーションでは「ローマ帝国」と解説されていたけど、オリンポス建設とかイカロスとかポリスというあたりギリシャだよなあ。


▼ロバート
ロバートは我慢しようと思っても笑ってしまう。
何故か。
ロバートの秋山と馬場は北九州出身。
私が住んでいる筑豊のすぐ側で笑いのノリや言葉遣いもほとんど同じになる。
つまり、私が小中高と歩んできた人生の中でクラスにいるひょうきん者といえばだいたいあんな感じだった。
地域ごとに慣れ親しんできた味があるように、私が慣れ親しんだお笑いとは恥づかしながらあんな感じなのだ。
だから、「くだらねぇ!w」と思いつつ笑ってしまう。
しかし、ロバートはあのネタ以外にもっと面白いネタがある。
私は例えばレコード屋のコントの方がずっと好きなのだが。


▼2700
う~む、私はこのコントの面白さがよく解らなかった。
歌詞に笑うのか、動きに笑うのか。


▼バナナマン
一つ目のコントはナイナイの「笑わず嫌い王」でやったものと同じ。
芸歴もあってかやはりクオリティの高いものをやってくれる。
先生に怒られる一人芝居はいいね。
優勝決定戦のものは初めて見た。
設楽の冒頭の一言、「なに?病気?」に爆笑。
日村のあの恰好と雰囲気は病気に見えるよね(笑)
ダウンタウンが指摘していたようにバナナマンのコントはどれもドキュメンタリーのような趣がある。
つまり、いつも現実にありそうなシュチュエーションであり、会話。
(いや、実際は無いと思いますよ)
オチの大林素子で悩むところなんかもリアルだった。


▼バッファロー吾郎
一つめのコントで「お前の倒す相手、闇の帝王とは市毛良枝さんだ」、「どうして歴代お嫁さんにしたい有名人NO1ばかりなんだ」などと云うあたりいかにもバッファロー吾郎だ。
無論、私はバッファロー吾郎のこういうところが好き。
オチの「みなさん、人を裁くのではありません。人の悪事を裁くのです。平成二十一年五月二十一日裁判員制度スタート!」には贔屓目かもしれないが感動すら覚えてしまった。
このコントは裁判員制度のPRだったのか!?と。
あの法務省なら作りかねない(笑)
優勝決定戦のコントも芸能人の使い方が巧い。
ツボだったのは「うノ壱」「江戸時代の富くじみたいな番号・・・」のくだり。
突然、「富くじ」という単語が出てくるマニアックさがバッファロー吾郎の最大の魅力だと思っている。
今回の優勝にも文句ナシ。



総評:
バッファロー吾郎の優勝は心から嬉しかった。
長い苦労が実って良かったなぁ、と。
二人の泣きながらの笑顔を見ているとこちらも幸せな気持ちになった。

また、どのコンビも好感が持て、M-1と違って特に批判したいところはない。
批判したいのは審査システムだ。
ブロックごとの審査はあれで良い。
セミファイナリストの芸人百人が一人五点づつ持っていて五百点満点の無記名投票というもので、これは観客や特定の審査員が点数を附けるよりも偏りがないと思う。
(ダウンタウン松本が指摘した吉本の組織票というのも否定できないが・・・)
問題は優勝者の決め方だ。
これは六組の決勝進出コンビの記名投票によって行われる。
これだと、芸人同士のしがらみに左右されかねない。
実際、今回優勝のバッファロー吾郎は芸歴も長く多くの芸人に慕われていて、「バッファロー軍団」なるものを形成しているくらいだ。
だから、ネット上では一部に「八百長」などという批判の声がある。
これだと、バッファロー吾郎が可哀想だ。
こういう邪推なり批判を避ける意味でも来年からは優勝決定戦も芸人百人の無記名投票なり別の投票方法にすべきだ。

もっと云えば、決勝進出コンビの記名投票の前に優勝戦の2コンビによる審査(?)がある。
これは、自身でどちらが面白かったか口頭で発表するというもので、相手の名前を言ったらこの時点で負けるというもの。
相手の名前をいうコンビがあるものか。こんなルール、誰が決めたんだ。
時間の無駄以外のなにものでもない。来年からは絶対に止めた方がいい。

以上、審査方法以外は楽しく良い大会でありました。

「ザ☆ネットスター」が凄すぎる

2008-06-22 23:45:10 | テレビ・芸能
四月からNHKではじまった「ザ☆ネットスター」という番組がある。
ネット上で流行っている様々なことを紹介するという番組で、毎月一回放送されていてる。
去年の十一月に漫画で言うところの読切版が放送されて、四月から連載が始まったかたちだ。
私は六月号を見逃してしまったのだが、公式ホームページでハイライトやおまけ映像が視聴できるので六月号の雰囲気はつかめた。

なんというかこの番組、凄すぎる。
まず、スタジオのセットからして『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団の部室をモチーフしたもので、「団長」と書かれた三角錐やみくるがコスプレさせられていたカエルの頭部まである。
公式サイトもギャルゲーのそれのようなつくりで、ネット住人からは「それなんてエロゲ?」なんて云われていた。
創刊号である四月号のゲストには朋先生こと声優の金田朋子さんが出演していたが、相変わらずの奇妙奇天烈発言で出演者を異次元空間へといざなっていた。
しかもネットを主題にした番組なのにキーボードという言葉を知らず、「あのAとかBとかのやつ」と云っていたのにはさすが朋先生といったところか。
また、同じ号では児童ポルノ法に反対されている白田准教授も出演されていた。

で、一番驚くのが番組内で「天の声」を担当している柚木涼香さんのはじけっぷりだ。
「天の声」とはスタジオ内にいる出演者に別のブースから声で指示をする役割をもつ。
その指示の仕方や独り言が凄い。

四月号での名言を拾ってみると
「ウッウーウマウマー!!」
「ドアラ先生に中の人というのは存在しません」
「激しくしたら壊れちゃうから! 優しくおねがい・・・」
「なんだかんだいって白田先生、お好きなんでしょ?初音ミクのこと」

五月号では
「さぁ、次は可愛らしいアニマルビデオ。略してAV(はぁと」
「今日の談笑さんの部屋着みたいな衣装も素敵ですけどね」(談笑さんは「失礼だな!」と苦笑い)
「もっと右ぃ。あん、そこ、そこがいいのぉ!」(東浩紀にセレクタンの移動を命じた時)

六月号
「らんらんるー♪」
「僕アルバイトォォ!!」
「談笑さん。でも、そんな私のことを可愛いと思ってるんですね。わかります。」(天の声にあきれ気味の立川談笑に対して)
「ところで、事務員Gさん。生はお好きですか?」(特別ゲストの事務員Gさんに対して)
「私を食べてもいいんですよ?(はぁと)」(同上)
「さぁ、ゆんゆん行きますよ」
「この豚野郎!」(このあとスタッフから駄目出し)
「どっち曲がりが好きですか?」(ゲストの声優、野中藍に対して)

以上、あまりにも酷いのは放送されていないが、それらは公式サイトの動画で視聴できる。
いづれにしても、HNKとは思えないはっちゃけっぷりだ。
少し解説すると、「ウッウーウマウマー♪」とか「らんらんるー♪」はネット上で流行っている歌などから。
「この豚野郎!」は柚木涼香さんが声を担当した『武装錬金』の津村斗貴子さんのセリフが元ネタとなっている。
とにかく、ネット住人やヲタならニヤリとさせられるネタのオンパレードで、
公式サイトでの「無茶しやがって・・・」「え?ギャルゲ(ry に似ている??」「中の人」などという言葉遣いをみてもスタッフが正真正銘のヲタであることが知れる。

この番組、悪ふざけばかりしているわけではない。
五月号では東浩紀がネット上のMAD動画(既存作品の素材を使ってさまざまな加工を施した動画)と著作権についての深い考察をしていたし、四月号でも白田先生が初音ミクと著作権の話をしていた。
東浩紀については今まであまり良い印象を持っていなくてむしろ嫌いな評論家だったのだけど、MAD動画をはじめネット文化についての考察は的を得たもので大変共感した。
著作権については「MADとアニメ業界は共存してゆくべきで、そのために著作権法の運用あるいは法そのものを変えてゆくべきではないか」(要旨)という刺激的な提言もしていたし、アニメ作品本編だけを見る楽しみ方ではなくそれを元にMADを作るなど、作品から派生した周辺の楽しみ方についての積極的な評価をしていた。
私なりにまとめると、作品をそれだけで楽しむのではなく、それ自体を楽しむと同時に作品を料理して(パロディやMADや同人誌や評論など)楽しむことがネットの普及でより促進された。
そして、それが業界と消費者のお互いの利益になる、というところだろうか。
(ネットと著作権の問題についてはまた稿を改めて書きたいと思う)

あび卯月は「ザ☆ネットスター」を応援しています。

相変わらず、太田総理はおかしい

2008-06-13 21:47:10 | テレビ・芸能
今週の太田総理の発言。
「スタンダードがこれだと決められるほど酷なことは無い」

一般論として太田総理の仰る通りだ。
誰かのスタンダードを押し付けられることほど酷なことは無い。
国家レヴェルでもそう、グローバルスタンダードという名のアメリカンスタンダードを押し付けられている日本が如何にもがき苦しんでいることか。

でも、上の発言は学校給食の是非について論戦が行われてる中でなされたもので、
決められた時間に決められた食事を「強制」されることに対する反撥の意味を含んでいる。
ならば、この発言はおかしい。
教育、殊に学校教育というものはスタンダードの押し付けであり、柳田國男が正しく指摘したように「教育は平凡への強制」なのである。
基礎無くして個性も異端も生まれ得ない。
教育はすべからく価値観の押し付けであるべしで、またそうならざるを得ないのである。

太田は上の発言に象徴されるように他者からなんらかの価値を強要されることを極端に嫌う傾向がある。
言わば、自由主義者とも云い得るのだが、彼はその考えを普遍的なものに昇華させようとする点でファッショ的とも言える。

彼のおかしな発言はこれに限ったことではなく、むしろ今週はマトモなくらいで、毎週いくらでも首を捻ることがある。
彼の考えはつまり突拍子が無いというか、発想の面白さとか、独創的であるという点にのみ評価されるうるものであって、現実問題としてその考えに基づいた施政を行おうとしたら普通の混乱では済まされないだろう。
早い話が、現実問題からかけ離れたデタラメなことしか云っていないということだ。

この太田光が毎回、「総理大臣にしたい芸能人」の上位に食い込む現状をみるたびに私は日本では絶対に直接民主制を採用してはならないと深く心に思うのである。

「フルハウス」五夜連続放送

2008-01-06 02:28:39 | テレビ・芸能
フルハウスが元日から五夜連続で四五話づつ、深夜に放送された。
残念ながら今夜で終了。
大谷育江病患者の私としては、ステファニー役の大谷さんの声が聴けて大変満足だった。

大谷ボイスを別としてもフルハウスは面白い。
アメリカ嫌いの私だけども、アメリカンコメディーは大好きである。
あのセンスは日本人には真似できない。
よく、日本人はギャグが下手であるとか、逆にアメリカンジョークはつならないなどと言われたりするが、
それはギャグの質が違うだけであって、どちらが上等だとかそういう問題ではないと思う。

私はお笑い好きなので日本のお笑いも、アメリカのお笑いも、欧州の難解なお笑いもどれも好きである。

M-1グランプリ2007

2007-12-25 01:23:59 | テレビ・芸能
今年は序盤ほとんんど声を出して笑うところが無く、「今年のM-1はハズレかな」とも思ったのですが、後半から本領発揮。
決勝戦はかなりハイレヴェルな闘いになったと思います。
それでは例年の如く順番通りに感想などを。


▼笑い飯
毎年のように笑い飯は100%の力を出せていないと思う。
なぜ、ロボットネタを最後まで引っ張ってしまったのだろう。
少々しつこく感じた。


▼POISON GIRL BAND
大竹まことも指摘していたけど、ポイガはM-1向きのコンビではない。
決して面白くないわけではないけれど、M-1で優勝するような路線ではないのだ。
つまり、大爆笑するようなネタではない。で、そこが彼らの良さ。
だから、気を落とさずに頑張って欲しい。


▼ザブングル
顔芸はそんなに面白いか?
大声や顔に頼らずに正攻法でゆけばもっと面白くなると思った。


▼千鳥
私は千鳥が大好きだ。
大悟の狡猾なキャラやあの岡山弁がツボ。
「わしらが和民行ってみぃ、金取れりゃせんじゃろう?」が最高だった。
オチが弱かったのは残念だけど、点数はもっと高くてよかったと思う。


▼トータルテンボス
ほとんど笑いっぱなしで観た。
去年も指摘したことだが、トータルテンボスはつっこみの言葉の選び方が絶妙だ。
「しのびねぇな」「かまわんよ」「遊牧民御用達か!」「もてあますわ!」「施工主の馬鹿!」・・・どれをとっても面白い。
ネタのクオリティも高くスピード感もあった。最早ベテランの域だ。
優勝してもおかしくなかった。


▼キングコング
以前、キンコン漫才を見たとき、ちっとも笑えなくて、私の中ではキンコン=面白くないという図式が出来ていた。
が、このたびそれ覆してくれた。なんという、スピード感。
まことに素晴らしかった。
ボケ自体はベタなものが多いのにそれを面白く見せられるのは技術があるからである。
優勝できなくて随分気を落としているらしいがむしろ自信を持っていい。
ところで、梶原の動きにはナイナイの岡村の影響を見て取れた。


▼ハリセンボン
やはり、勢いで他のコンビに劣ってしまった。
云うまでも無く、スピード感は面白さの必須条件ではない。
ただ、今回のハリセンボンのネタは爆笑の連続とはいかなかった。
ネタにムラがあったのも敗因か。


▼ダイアン
面白かった。
けれど、爆笑はしなかった。
シュールな雰囲気は好きなんだけどなぁ。何かが足りない。


▼サンドウィッチマン
恥ずかしながらこんな面白いコンビが居たとは今日まで知らなかった。
見た目から面白いというのは反則だよなあ。
つっこみ方のリアルな感じが妙な可笑しさを生んでいる。
また、サンドウィッチマンは時折、変化球を投げてくる。
「ぴんから兄弟」のくだりとか「焼きたてのメロンパン売り切れるだろ!」とか。
それが抜群に面白い。
今年のM-1は変化球が直球を制した闘いであった。
今年もこのコンビの優勝に文句ナシ。


今年のM-1で感じたことは島田紳介と松本人志の判定が(不本意ながら)およそ自分と似ていたということ。
逆に私と合わないのが大竹まことの評価。
また、先ほど、伊集院光さんがラジオで「今年のM-1でこの人出るんだ!と驚いたのは審査員席の一番左の人」と云っていたのには爆笑した。
いや、そのことには触れまい。
今年は非吉本の非アイドル芸人が優勝したという意味で大変意義深いものとなった。
こういう大会は年を追って質が低下しがちであるが、M-1はその弊を逃れている。
その証拠に私は毎年新たなる発見をしている。来年のM-1も楽しみだ。

沢尻エリカ叩きに思ふ

2007-10-02 02:03:51 | テレビ・芸能
沢尻エリカが叩かれている。
映画の初日挨拶であまりにも酷い態度をとり多衆に知れたからだ。
その他、数々の番組でも横柄な態度をとって視聴者は驚いた。
ワイドショーでは沢尻の態度に対してかなり批判的に報じられているし、
ネット上では「失望した」だの「こんな人だとは思わなかった」だのと驚きの声が上がり、沢尻バッシングが過熱している。

しかし、私に言わせれば「今更、気づいたのか」というところだ。
沢尻の性格がアレな感じなのは以前からだし、芸能界に沢尻会という派閥を作り中川翔子をはじめ多くの女性芸能人をいぢめていたのを知っていたので、もともと大嫌いだった。
このたび、一般大衆に沢尻の素性が知れたのはめでたい。
ただ、皆が叩くようになったので私はこれ以上悪口を言うつもりはない。
あとは皆さんに任せます。

それにしても人間の面の皮はどこまでも厚くなるのだなと感心した。
昔の沢尻はさほどでもなかったが、『パッチギ』の頃には既に片鱗があったようで、
共演した高岡蒼甫は「パッチギの撮影の時も今みたいな態度でしたよ」とナイナイ岡村に話したそうである。(ナイナイのオールナイトより)
さらに、パッチギで当たってから以後性格は急速に悪化したようだ。
因みに、岡村さんは沢尻の態度について逆に笑えると朗らかに話していた。

私は沢尻が大嫌いだし、勘違いしているただの馬鹿なクソガキだと思っているが、沢尻だけを叩く気にはなれない。
結局、沢尻を今のようにまで悪化させてしまったのは取り巻き連中ではないか。
あんな小娘をハリウッド女優並に持ち上げた周囲こそ悪かったのではないか。
私はむしろそういう連中に怒りを覚える。
そして、いま沢尻を叩いている人々も元来その本質を見抜けず、「可愛い可愛い」と持て囃していたのではないか。
やっと、本性が知れた後、掌を返して叩きはじめる。
結局、終始マスコミに踊らされているだけではないのか。
だとしたら、愚かしいことだと思う。

この現象はなにも芸能人に対するものだけにとどまらない。
政治家に対してもまったく同じように大衆は本質を見抜けず支持したり、あるいは叩いたりしているのである。
多くはそれを煽動するものがあり、またその多くはマスコミである。
芸能人だと別段、害はないが政治家に対する評価だと国を誤らせる結果となる。
近く再び日本はあらぬ方向に追いやられるだろう。
自分を棚に上げて言うつもりはない。
私も往々にして踊らされている愚民の一人だと思う。
結局、沢尻についてなんやかんやと書いている時点で踊らされているのだ。

ところで、テリー伊藤をはじめとして、沢尻の態度を海外の女優みたいで良いとか裏表が無くて良いなどと持ち上げる連中が居る。
まさしくこういう手合が沢尻を沢尻たらしめんとする者たちである。
かつて、オウム真理教に対しても、その犯罪行為が知れた後でも持ち上げる連中がいた。
国が滅びるまでそういう連中は滅びないだろう。

日本の世界ランキング

2007-09-02 21:43:09 | テレビ・芸能
あらゆることで日本は世界で何位かを検証するという番組をやっていた。
ゲストは日本人のタレントと日本に住む世界各国の人々。
ランキングで日本が上位にラインクインされると日本人ゲストは皆手を叩いて喜び、床が上がるというよくわからない仕組みになっていた。
それにしても動物園の数だとかにいちいち大喜びしていた。(世界二位)
みんな私なんかよりよほどナショナリストだね。

日本の子供の読書時間は主要三十ヶ国中、最下位だった。(一位はインド)
やはり日本人は本を読まなくなっている。
少し暗澹たる心持ちになった。

家の広さは意外にも世界九位。
かつて、日本の家はウサギ小屋だと揶揄されたことがあったが、
これにはちょっとしたカラクリがあった。
1960年代、日本は大都市を中心に団地が普及した。
その光景をみたEC視察団は報告書に「日本人はcages à lapainの家に住んでいる」と記した。
cages à lapainはフランスの慣用表現で「画一的なアパルトマンの多くからなる建物」という意味。
つまり、日本人は画一的な都市型住宅に住んでいると書き記したのだった。
ところはこれを見たある日本人記者がcageは小屋、lapainはウサギの意であることからcages à lapainをウサギ小屋と誤訳してしまった。
それを日本の大手新聞社に情報提供し、大々的に報じられてしまったとのこと。
ちなみに、この大手新聞社とは朝日新聞のことだ。

また、日本人夫婦が一日に交わすキスの数は平均0.56回で主要九ヶ国中九位だった。
そりゃあそうだろう、新婚ならともかく五年も十年も経ってそんなにキスするものか。
しかし、外国人からはこの態度を徹底的に糾弾されていた。
「愛しているなら何故キスをしない!?」と詰め寄られていたが、
「キスしないと愛情を表現できないのか、無粋だねぇ」と言い返してやりたかった。
なんでもアメリカのシアトルにはキスの作法を教えるキス学校があるという。
この学校に老夫婦なんかも通っていて、もう気持ち悪くて気持ち悪くて。
(同じことをゲストの梅宮辰夫も云っていた)
いや、これは文化の違いなのだから気持ち悪いなんて云っちゃいけませんね。
云わないから、あんたらも日本人夫婦のことに口出ししなさんな。

あと、不可解だったのが美人国として日本は百二ヶ国中、十三位というデータ。
美人の基準とは一体なんだろう。
あの森理世が日本を代表する美人の筆頭に挙げられていたが、私は御免蒙りたい。
いや、失礼。
しかし、美人とは森さんのような人のことをいうのか。知らなかったなぁ。