芸人の中で誰が好きかって、私はビートたけしが大好きで、特に譬えの巧さにはいつも感嘆させられる。
で、二十九日の東スポにこんな文章が載ったという。
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北京五輪の聖火リレーで萩本欽一さんに何か投げ付けられたってね。
オイラは「聖火持って逃げろ」とか言ってたんだけど。
あの人は何でやんないかな?バカだな~
オレだったら絶対、火を消したり間違って水の中に落っこちたり、ギャグしか考えないけどな。
何かやれよほんとに(笑い)。お笑いなんだから。
この人おかしいよ。お笑いのくせに、愛と涙ばっかりしやがって。
インチキくせえことばっかり。お笑いなのに何にもギャグやんないんだから。
この人チャップリンに憧れててさ、「愛と感動の」なんて言うんだったら、
今回の聖火ランナーになるのはおかしいよな? チベットの人権問題を考えれば。
例えばジャージをパッと脱いだらその下に「チベットを救え!」とか書いておくとか、
そういうパフォーマンスでもしてくれないとちっとも面白くねぇし。
大体お笑いなんて反逆的なことじゃない? 国に媚びるような芸人なんて面白くない。
そういうのは星野仙一さんに任せておけばいいんだよ。
それにこの聖火リレーって障害を持った人が走るとか「お涙ちょうだい」みたいなこともやってるじゃん?
でも今回はその前にチベットだと思うよ。まあ今度マカオのカジノに行くんで、
中国の悪口ばっか言ってると追い出されるのが怖いからこの辺でやめとこうか?
あと善光寺も辞退したんだよな。別に火をつけられるわけじゃないのに。どうせなら牛に引かせりゃよかった(笑い)。
「牛に引かれて善光寺参り」と言うしさ。牛の角に聖火2つ付けて暴走させたら一番笑うけどね。
そしたら乱入男なんて言っても、牛を相手じゃ誰も止められないって。邪魔するヤツは誰もいなくなって
「日本らしい」ってなるんじゃない?
まあオリンピックなんて「世界の人の祭典だ」なんて言うけど結局は経済に決まってんじゃん。
赤字出してまではやろうとは思ってないし。
「ひともうけしよう」とたくらんでるだけなんだから、きれいごと言ったってしょうがないって。
でも今回は本番前にこんなに荒れたんじゃ、オリンピックなんてやめた方がいいよ。
(四月二十九日付東京スポーツ「たけしメッタ斬り!欽ちゃん芸人失格」より )
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北京五輪の聖火リレーについて私も何か書こうと思っていたけれど、この文章には敵わない。
もう、面白くて面白くて。
私なら政治問題を書く時トコトン政治的な文章になるから駄目だ。
こういう風にユーモアを交えて書くのは難しい。
それに、萩本欽一の偽善者っぷりを痛快に指摘しているのもいい。
ホント、あの人は芸人失格というか、別に芸人の範疇に入れてもいけど、毒にも薬にもならなくてちっとも面白くない。
萩本はチャップリンを尊敬しているという。
人によっては萩本をして日本のチャップリンなどと言う者がある。
冗談じゃない。
チャップリンは今の中国共産党と同じようなことをしていたナチスに反対して『独裁者』という映画まで作ってヒトラーをさんざんコケにした。
彼が本当に日本のチャップリンなら胡錦濤に扮して『共産主義者』なんて映画でも作ってしかるべきだ。
まぁ、そんな骨のある芸人は日本には居ないだろうけど。
あと、ビートたけしが指摘しているようにオリンピックなんて、結局は経済で、裏で金が飛び交っているし、平和の祭典なんて言うけれど、政治まみれ。
温家宝は
「われわれは、オリンピックの主旨と憲章を尊重しなければならない。その主旨は、オリンピックを政治問題化してはならないというものだ」(北京 2008年3月18日 ロイター)
なんて云っているけれど、当の中国は政治的な理由で過去に七回も五輪をボイコットしている。
その内、六回は台湾問題、一回はソ連のアフガニスタン侵攻が原因だ。
第一、聖火リレーの起源は1936年のドイツ・ベルリン五輪で、
当時ナチスドイツの宣伝相ゲッペルスが考案したとされている。
早い話が、聖火リレーはナチスの宣伝の為に生み出されたようなもの。
その出自からして多分に政治的なのである。
今回、そのプロパガンダ装置であるはずの聖火が全世界で中国のチベット問題を宣伝する装置として使われたことは皮肉ながらも良いことであった。
テレビのコメンテーターなどは「こんなことでは聖火リレーをする意味が無い」などと言う人が多くいたが、今回ほど意義深い聖火リレーは無い。
そういうわけで、私は今度の聖火リレーは大成功であったと思っている。
で、二十九日の東スポにこんな文章が載ったという。
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北京五輪の聖火リレーで萩本欽一さんに何か投げ付けられたってね。
オイラは「聖火持って逃げろ」とか言ってたんだけど。
あの人は何でやんないかな?バカだな~
オレだったら絶対、火を消したり間違って水の中に落っこちたり、ギャグしか考えないけどな。
何かやれよほんとに(笑い)。お笑いなんだから。
この人おかしいよ。お笑いのくせに、愛と涙ばっかりしやがって。
インチキくせえことばっかり。お笑いなのに何にもギャグやんないんだから。
この人チャップリンに憧れててさ、「愛と感動の」なんて言うんだったら、
今回の聖火ランナーになるのはおかしいよな? チベットの人権問題を考えれば。
例えばジャージをパッと脱いだらその下に「チベットを救え!」とか書いておくとか、
そういうパフォーマンスでもしてくれないとちっとも面白くねぇし。
大体お笑いなんて反逆的なことじゃない? 国に媚びるような芸人なんて面白くない。
そういうのは星野仙一さんに任せておけばいいんだよ。
それにこの聖火リレーって障害を持った人が走るとか「お涙ちょうだい」みたいなこともやってるじゃん?
でも今回はその前にチベットだと思うよ。まあ今度マカオのカジノに行くんで、
中国の悪口ばっか言ってると追い出されるのが怖いからこの辺でやめとこうか?
あと善光寺も辞退したんだよな。別に火をつけられるわけじゃないのに。どうせなら牛に引かせりゃよかった(笑い)。
「牛に引かれて善光寺参り」と言うしさ。牛の角に聖火2つ付けて暴走させたら一番笑うけどね。
そしたら乱入男なんて言っても、牛を相手じゃ誰も止められないって。邪魔するヤツは誰もいなくなって
「日本らしい」ってなるんじゃない?
まあオリンピックなんて「世界の人の祭典だ」なんて言うけど結局は経済に決まってんじゃん。
赤字出してまではやろうとは思ってないし。
「ひともうけしよう」とたくらんでるだけなんだから、きれいごと言ったってしょうがないって。
でも今回は本番前にこんなに荒れたんじゃ、オリンピックなんてやめた方がいいよ。
(四月二十九日付東京スポーツ「たけしメッタ斬り!欽ちゃん芸人失格」より )
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北京五輪の聖火リレーについて私も何か書こうと思っていたけれど、この文章には敵わない。
もう、面白くて面白くて。
私なら政治問題を書く時トコトン政治的な文章になるから駄目だ。
こういう風にユーモアを交えて書くのは難しい。
それに、萩本欽一の偽善者っぷりを痛快に指摘しているのもいい。
ホント、あの人は芸人失格というか、別に芸人の範疇に入れてもいけど、毒にも薬にもならなくてちっとも面白くない。
萩本はチャップリンを尊敬しているという。
人によっては萩本をして日本のチャップリンなどと言う者がある。
冗談じゃない。
チャップリンは今の中国共産党と同じようなことをしていたナチスに反対して『独裁者』という映画まで作ってヒトラーをさんざんコケにした。
彼が本当に日本のチャップリンなら胡錦濤に扮して『共産主義者』なんて映画でも作ってしかるべきだ。
まぁ、そんな骨のある芸人は日本には居ないだろうけど。
あと、ビートたけしが指摘しているようにオリンピックなんて、結局は経済で、裏で金が飛び交っているし、平和の祭典なんて言うけれど、政治まみれ。
温家宝は
「われわれは、オリンピックの主旨と憲章を尊重しなければならない。その主旨は、オリンピックを政治問題化してはならないというものだ」(北京 2008年3月18日 ロイター)
なんて云っているけれど、当の中国は政治的な理由で過去に七回も五輪をボイコットしている。
その内、六回は台湾問題、一回はソ連のアフガニスタン侵攻が原因だ。
第一、聖火リレーの起源は1936年のドイツ・ベルリン五輪で、
当時ナチスドイツの宣伝相ゲッペルスが考案したとされている。
早い話が、聖火リレーはナチスの宣伝の為に生み出されたようなもの。
その出自からして多分に政治的なのである。
今回、そのプロパガンダ装置であるはずの聖火が全世界で中国のチベット問題を宣伝する装置として使われたことは皮肉ながらも良いことであった。
テレビのコメンテーターなどは「こんなことでは聖火リレーをする意味が無い」などと言う人が多くいたが、今回ほど意義深い聖火リレーは無い。
そういうわけで、私は今度の聖火リレーは大成功であったと思っている。