あび卯月☆ぶろぐ

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『国家の品格』 藤原正彦・著

2006-01-11 00:23:44 | 書評・雑誌
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101416/jasutojiten-22/ref%3Dnosim/250-9206425-4567401#product-details

 人を殺してはいけない論理的理由なんて何ひとつない。
私に一時間くれれば、人を殺しても良い理由を五十ぐらいは発見出来ます。
人を殺してはいけない理由も同じくらい見つけられます。論理的というだけなら、良い理由も悪い理由もいくらでもある。
 人を殺してはいけないのは、「駄目だから駄目」ということに尽きます。
「以上、終わり」です。論理ではありません。
このように、もっとも明らかのように見えることですら、論理的に説明できないのです。

論理ですべてを貫くというのは欧米の思想です。
論理で説明できない部分をしっかり教える、というのが日本の国柄であり、またそこに我が国民の高い道徳の源泉があったのです。

・合理性を追求して荒廃した先進諸国
・論理の限界を論的に説明する
・日本は「普通の国」になどなるべきでない
・はかなさと美を尊ぶ国民性
・日本は世界で唯一の「情緒の文明」
・自由よりも「形」、平等よりも「惻隠」
・いじめをなくしたければ「卑怯」を教えよ

週刊新潮の広告より



著者の藤原正彦さんは数学者。
藤原さんは欧米主義、近代合理主義、共産主義、資本主義にも与せず武士道精神によって日本のあるべき姿を説く。

また、私にとってはゆとり教育や株式(金融)教育、小学校での英語教育批判が痛快でした。

エッセイ調に書いてあるので難しい本は苦手という方にもオススメしたい一冊です。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうそう! (ONO THE WORLD)
2006-01-11 19:29:39
先週か先々週の新潮で広告を見て武士道精神っていうところに興味があって読もうと思っていた本です。
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面白そうな本ですね (noodle)
2006-01-11 20:42:11
論理の突破ということは、今一般的な教え諭す方法ではなくて押し付けて無理やりさせるということですか。躾の厳しかった昔の日本のように。私はそれが一番だと思います。ただ、今の屁理屈ばかりこねる子供には、そんな教育は困難な気もしますね。

まあ読まないことには何も言えませんから、今度買って読んでみます。
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(゜∀゜)キュンキュン!! (あび卯月)
2006-01-13 01:05:53
>ONO THE WORLDさん



是非ぜひ読んでみてください(´∀`*)

著者のキャラクターも反映されている文章でとても面白かったです。

読みやすい文体でスラスラ読めて気持ちよかったです(笑)





>noodleさん



>躾の厳しかった昔の日本のように。私はそれが一番だと思います。



私もまったく同意です。

躾は理論じゃなくて、とにかく「駄目なものは駄目」というものですもんね。

第一、幼子にいちいち理論で説明して躾が出来るはずありません。

成人式の話とも関連してきますが、

日本の親御さんはもっときちんと躾をしてほしいです。
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