つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信697号 みんなといっしょだと

2016年03月14日 | 抱っこ通信
4月の下旬にリリースする予定の2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』収録曲紹介の第2弾です。
明後日から歌入れの予定です。

昨年の10月4日に開かれた、清瀬わかば会35周年記念コンサート「障がいのある仲間と歩いた35年💛記念コンサートぼくが”おしゃべり”って知ってる??」の取り組みの中で生まれた『みんなといっしょだと』を紹介します。

25年前の清瀬わかば会10周年コンサートの時には合唱構成「この街で一緒に」を仲間たちと制作したのですが、今回も、是非、音楽構成をつくってほしいという要望を受けました。
それでは、コンサートはわかば会の仲間たちが主人公だから、自分たちで詩を書くのだよ、詩にならなくても文章でも、好きな言葉でも、メモでもいいからね、と呼びかけて約2か月後に集まった中から選んだ一つが『みんなといっしょだと』です。

清瀬わかば会は、知的障がいのある子ども達の放課後の居場所づくりから始まり、 子どもたちの成長に伴って職業自立、社会参加をめざし、人間性の尊重を基盤とした、『豊かな生活づくり』へと活動をひろげてきました。
学童・作業所・グループホーム・成人の余暇活動・人材育成を行っています。

その中で“スマイル・青年”は、心身に障がいのある青年たちが会社や作業所の仕事が終わった後や休日に、余暇活動を行っている自治グループです。毎月ミーティングを行い翌月の活動を決めています。 学習会(恋愛講座・お金の使い方等)・カラオケ・ボーリング・ハイキング、年1回合宿も行っています。

顔合わせも兼ねて最初にスマイルにうたい遊びに行ったとき、仲間たちがとても明るくて、初めてうたう歌でも、ちゃんとついてきるというとおかしいですが、自分たちなりにうたっちゃうのです。

『みんなといっしょだと』の曲ができて一緒にうたったときは、♪そんなとき そんなとき♪のところで自然と手拍子を入れてくれるのです。なによりも自分たちのうた、自分のうたとして、言葉がしっかりと伝わってくるんです。嬉しかったな。

この詩を選んだ一番の理由は、青年らしい暮らしが見えてくることと、「みんなといっしょ」ということが生きる力になっていること、そして「私たちのことは 私たちで決めたい」という力強い言葉の中に、スマイルの仲間たちは生活者として、主人公としての生きざまが素晴らしいなと思ったからです。

安倍政治が、弱い者への視点、時代の底辺で精いっぱい生きる人たちへのあたたかな眼差しを持ち合わせていません。視線は絶えず一部の大企業自民党スポンサーや米国へ向けられています。
高齢者に3万円バラマクだの、軽減税率だの、保育士の待遇改善だと言いはじめても選挙目当てということが見え見えです。

ですから障がいのある青年たちにとっても、毎日の暮らしが大変厳しい時代です。
だからこそ、スマイル・青年たちに学びながら、自分の言葉で、自分でできることで、嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、苦しいことも、声を出していくことが大事なのですね。そんなことも学んだ『みんなといっしょだと』です。


みんなといっしょだと

作詞・スマイル青年の仲間たち 作曲・二本松はじめ

1.しあわせなときって どんなとき?
  毎日 元気に 仕事ができて
  自分で せんたくや そうじができて
  おまけに スマイル 友だちできた
  いいこと やなこと 何でも はなしができる
  そんなとき そんなとき
  こころが ぽうっと あったかく
  みんなと いっしょだと のびのびできるんだ

2.いやなときって どんなとき?
  毎朝 起きるのが つらいな~
  もっと 給料 上がんないかな~
  おまけに いつも 片思い
  ときどき わるぐちも いわれたり
  そんなとき そんなとき
  こころが ぽきっと おれちゃうだけど
  みんなと話すと らくになるんだ

3.これからの夢って どんな夢?
  まちの みんなが 友だちになって
  もっと 福祉が よくなって
  おまけに デートができると サイコ―
  わたしたちのことは わたしたちで きめたい
  そんな夢 そんな夢 こころが どかーんと はばたく
  みんなと いっしょだら ホントになるかもね

  そんなとき そんなとき
  こころが ぽうっと あたたかくなるんだ
 
  みんなと いっしょだと のびのびできるんだ


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