雨曇子日記

エイティライフの数々です

ひいきの宿  12

2015-03-22 19:39:28 | エッセー

3 月 22 日(日)駅にJR東日本の旅パンフ“金沢日和”が置いてある。

「ついに開業!北陸新幹線最速達列車2 時間 28 分 東京~金沢」などの大きな活字が躍っている。

“兼六園”“ひがし茶屋街”“金沢二十一世紀美術館”など、魅力いっぱいの金沢だ。

週刊朝日が 32 年まえに連載した「ひいきの宿」には、金沢の宿のこんなエッセーがあった。

 

      自分を取り戻す宿                    中村 メイコ(女優)

二歳半から女優稼業の人生。それだけ旅に出ることも、普通の女性よりは多くなるかもしれない。そんな中でここ十年来、もっぱら私の足の向くのは、金沢のニューグランドホテルである。

幼い頃から、人前で仕事をしている私は、宿に入るとかたつむりのように、ともかく、自分の囲いの中に入ってしまいたい、逃げてしまいたい。そんな習性がついてしまったようだ。そういう意味で、私の「くつろげる宿」の条件は、まず、ホテル形式であること。つまり、サービスという名のおしつけがましさであれこれおもてなししていただくことは、なんとなく好きではない。

ニューグランドホテルのフロントには、なじみの宿のお帳場のような雰囲気がある。皆、きちっと行き届いたサービスの中に、国際ホテルなみのエチケットと静かさが保たれている。

最上階の小さなバーは、古都、金沢の夕景とあいまって、まるで船のキャビンでお酒を飲むような贅沢さである。けっしてゴージャス過ぎるでもなく、また、ビジネス風でもなく・・・・・・。それは、やはり社長自ら陣頭指揮をとる、こまやかな心遣いがそうさせているのだろうか。

 

古都・金沢の街にしっくり溶け込んだホテル。

館内の基調色、ブラウンとグリーンが落ち着いた雰囲気を感じさせる。

食文化の発達した土地柄を反映して、ホテル内の各レストランは充実しており、

加賀料理からフランス料理まで、さまざまな味を提供している。

●住所  金沢市高岡町 1 番 50 号

●電話  0762-33-1311

●あし  金沢駅より車で 5 分

●料金  7000円から


神仏習合の寺

2015-03-21 14:47:20 | 我孫子さんぽ

                

 

3 月 19 日(金)楚人冠邸の椿見学のあと、我孫子市寿にある子之神延寿院に足を伸ばしました。真言宗豊山派の寺で、大正 7 年に我孫子駅前の本町から引っ越してきたことは学習済みですが、そのまえの神社の痕跡を探してみようと思ったのです。

それは、すぐ見つかりました。

 

                

                

                

 

鳥居はありませんが、石畳の先には神社の本殿が建っていたと思われます。

先に進んでみました。

 

          

                      

 

「与野大権現」と読める石碑がありました。さいたま市与野には、与野七福神大黒天を祀った真言宗智山派の円乗院西念寺があります。(与野とあるだけで、この寺と関係づけるのは無理でしょうね)

大権現に刻まれた寶暦八年は 1758 年、燈籠の明和五年は 1768 年です。

 

                

          

          

 

昭和 46 年再建の子之神大黒天本堂の前には狛犬が置かれています。

 

                

                

 

足腰に霊験あらたかな飯能市の「子の権現」が思い出されました。この神社には大きなわらじが奉納されています。

 

          

                

                

 

高台に建つ寺の境内からは手賀沼が望め、ヤブツバキの大木が花を盛大につけていました。

 

                


楚人冠が愛したツバキ

2015-03-20 16:31:54 | 花散歩

                

 

震災の後の大正 13 年( 1924 )、我孫子に移り住み、昭和 20 年( 1945 )に亡くなるまでこの地に住んだ、著名なジャーナリスト杉村楚人冠はツバキが好きだった。

 

                

             

 

3 月 19 日(木)、楚人冠記念館(我孫子市緑 2 丁目)を訪れると、広い庭には 30 種以上約 100 本のツバキが咲き誇っていた。(記念館は有料だが庭園への出入りは自由)

 

                

                

                

                

          

 

昔から日本列島に自生するツバキは、一重咲きのヤブツバキ、八重のカンツバキぐらいだったが、人の手でいろいろな品種がつくりだされた。江戸時代には、すでに 100 種を越えていたという。

 

          

          

          

          

 

バラと同じで、とても覚えきれない。それぞれの花の違いや、全体の風情を楽しめばいいとわりきった。

 

                

                

                

                

                


菜の花やNPOの人やさし

2015-03-19 16:02:11 | 手賀沼  春

          

 

我孫子市根戸新田を通るバイパスの沼側の一区画が、菜の花盛り。

NPO法人“手賀沼トラスト”の皆さんによる労作だ。 3 月 19 日、その菜の花小路散策に挑戦した。

 

                

                

                

                

                

 

所々にクイズがしかけてある。

 

               

 

なぞなぞ  No. 1   入り口が一つで出口が二つは なーに?

なぞなぞ  No. 2     入り口が一つで出口が三つは なーに?

なぞなぞ  No. 3   たべると安心するケーキは   なーに?

 

                

                

                

                

                

          

 

“ここで一休み  俳句をどうぞ”と書いてあったので、トライしてみた。

     菜の花に 包まれている 昼下がり          雨曇子

     菜の花に 埋もれよきこと 思ひおり          雨曇子

     菜の花の 小路にやさし 手賀の風          雨曇子

 

                

                

                

                

 

菜の花小路巡りは、 3 月 22 日までです。

 

 

  

 

 


ひいきの宿   11

2015-03-18 19:00:57 | エッセー

北陸新幹線が開通し東京から金沢まで“かがやき”に乗って 2 時間 28 分というのはやはり魅力だ。金沢へ金沢へと人がなびくのも無理はない。

その金沢で、“つば甚”と言えば一流の料理店だが、以前は旅館でもあった筈。

週刊朝日が昭和 58 年に始めた“ひいきの宿”にあった筈と探してみたらはたしてあった。

 

          ゆかしい町・優雅な宿                     観世 栄夫(能・観世流)

金沢は僕の大好きな町である。犀川と浅野川の二つの流れをはさんだ三つ岡を中心にこののどかな町並みがある。戦災を受けなかったこの町は、百万石の城下町の美しさ、ゆかしさをそこなわずに今に伝えている。黒い瓦屋根の間に、年を重ねた樹木がこの町の美しいたたずまいをひときわ引き立てている。

「つば甚」は、犀川を眼下にのぞむ崖の上にある。もとは、前田家の刀の鍔を造る家だったという。先祖が、料理に長けていてこのような仕事を始められたと聞いたが、家のすみずみまで心が行き届いていて気持ちがいい。

僕は、スリッパで、日本の家の中を歩くのはどうも好まない。スリッパをはかなくとも足袋がよごれないほど、家の中も、町の空気も、清浄に保たれているという自信の故か、この家にはスリッパというものがなく、これが、まことにすがすがしい。

奥の座敷から犀川越しに眺める金沢はいつ見ても美しい。春は、緑に映える町並みに川水が静かに流れ、冬は、一面の白い雪景色の、冷たそうな川中に、あでやかな加賀友禅をさらすのが夢の中の風景のように美しかった。もとより料理は、海も山もそれぞれおいしいものにことかかず、おいしい地酒で飲む楽しみは、何物にもまさる思いである。

 

前田家のお抱え鍔師だった 3 代目鍔屋甚兵衛が、宝暦 2 年に小亭を営んだのが

「つば甚」の始まりとか。現在の亭主は 16 代目。廊下も客室もたっぷりと広く、

さらに銀箔の天井や桐の欄間、南天の床柱、螺鈿の取っ手など、老舗のぜいたくと

風格を味わわせてくれる。

●住所  金沢市寺町5-1-8

●電話  0762-41-2181

●交通  金沢駅から車で 10 分

●料金  ( 1 泊 2 食付) 35,000円~

      料理 15,000~25,000円

      昼食 10,000円~

●客室  12 室

 


ひいきの宿   10

2015-03-17 19:13:25 | エッセー

週刊朝日が昭和58年ごろ連載した、103人の著名人の「ひいきの宿」の紹介である。この連載 44 回めは「白雲楼ホテル」で、昭和 7 年( 1932 )桜井兵五郎により開業した豪華ホテル。

かっては東洋一と言われ、戦後はGHQに保養施設として接収された。

昭和天皇・皇后が食事をとられたこともある、格式のあるホテルであったが、平成 11 年倒産。平成 18 年( 2006 )には解体された。

 

   加賀百万石の歴史を偲ぶ             永井 道雄(朝日新聞客員論説委員)

国鉄の金沢駅から東南をさして、朝野川の渓流にそって、車でほぼ三十分ゆくと、湯湧(ゆわく)に到着する。この言葉の通り、いまから千二百余年前、一羽の白鷺が傷を癒していたことから、ここに鉱泉があることが発見された。

深山幽谷といってもよい緑のなかに、六十六万平方mにおよぶ敷地をゆったり使った白雲楼ホテルがある。戦前から有名であったが、戦後はしばらく、米軍第八軍のリゾートホテルとして使われた。いまは、むろん、広く多くの旅客に親しまれている。

純日本風書院造りの第一新館、洋式をとりいれた第二新館をふくんだ落ち着きのある美しいホテルであるが、このホテルが面白いのは、プールやハイキングコースという当世風のもののほかに、歴史博物館ともいうべき壇風苑と江戸村を周辺に配していることである。

壇風苑には、加賀百万石の伝統工芸に関する製作用具七千余点があり、他方、江戸村には、江戸時代の加賀藩の多くの建物が、そのまま保存されている。名古屋の明治村は広く知られているが、江戸村は、まだ、それほどではない。私事にわたるが、私自身の祖先の下級武士の小さな家も、ここにある。

山中の温泉に憩いをえて、江戸時代の文化を知ることができる格好の場である。

 

金沢市の郊外に、緑に囲まれて建つクラシックなホテル。

外観や中庭は南欧風だが、客室は純和風が多く、

それぞれが無理なくマッチしている。

変わった趣向の夕立風呂やすきや風呂は、

宿泊客でも予約が必要なほど人気が高い。

歩いて5 分ほどで、加賀藩ゆかりの建造物を集めた「江戸村」に行ける。

●住所  石川県金沢市湯湧町へ-25

●電話  0762-35-1111

●交通  国鉄金沢駅から車で30分

●料金  18,000( 1 泊 2 食付)~

●客室  90室

 


トサミズキの春

2015-03-16 15:56:06 | 柏(大津川流域)を歩く

3 月 15 日(月)隣家の庭でトサミズキが満開です。

トサミズキはマンサク科で株立ちです。

 

                

          

        (マンサク)                   (トサミズキは株立ち)

 

近くの柏市大津ヶ丘公園にも咲いています。

 

                

                

                

          

 

トサミズキは土佐では自生しているそうですが、絶滅危惧種とか。

葉が付く前に花が咲きます。

 

公園には椿が咲いていました。

 

                

            

 

ハクモクレンは出番を待ち構えています。

 

          

 

帰り道団地のあちこちで梅が咲いていました。

 

                

          

 

梅にウグイスと言いますが、“梅にヒヨドリ”なぜか蛙クンまでいました。

 

                

                

 

 


九十九とんこつラーメン

2015-03-15 12:42:15 | 

          

 

ラー子「九十九って島原かしら?」

麺ちゃん「“つくも”と読んでも、長崎の九十九とは無関係みたいだよ」

 

          

          

 

ラー子「何を食べたの?」

麺ちゃん「パクチラーメンだよ」

 

                

              

                

 

ラー子「おいしかった?」

麺ちゃん「パクチーの香りは強いけれど、おいしかったよ」

ラー子「女性が好みそうな盛り付けね」

麺ちゃん「そう言えば女性客が多かった」

 

          

 

麺ちゃん「テーブルもすっきりしているし、水はレモン入りだ」

ラー子「この店ならではのこだわりがあるのかしら」

麺ちゃん「HP にはいろいろ書いてある。この恵比寿本店のほか、飯田橋と津田沼に支店があるよ」

ラー子「この恵比寿本店、渋谷橋交差点の歩道橋を渡り、山種美術館への坂道を少し行った右側ね」

 

                

 

                

                

 

 


ジョイフル三ノ輪の小さな展覧会

2015-03-14 15:07:07 | 東京散歩

          

 

3 月 14 日(金)都電“荒川線”三ノ輪橋駅近くの商店街“ジョイフル三ノ輪”は閉店の店がめだっています。

 

                

                

                

                

 

そんな中、ビューティイサロンの齋藤さんが小さな展覧会を開いています。

 

          

          

 

齋藤さんの「押し絵」「ちりめん細工」を主とした作品展です。

 

               

          

                     

                

                

 

魅力的な商店が多く、買って楽しい、見て楽しいこの商店街、ご発展をお祈りします。

 

                

                

                


餅と日本茶の喫茶店“月光”

2015-03-13 22:30:27 | 

その店は、都電“荒川線”の始発駅“三ノ輪橋”の商店街“ジョイフル三ノ輪”の西の端にあります。

 

                

                

                     

                

 

ご主人を強引に撮り、JR南千住駅前に建つ芭蕉像と並べました。(ごめんなさい)

 

          

 

3 月 13 日(金)午後 2 時ごろお邪魔しました。

 

                

                

 

茶釜のお湯は、急須のお茶を注文した客が 2 杯めをセルフサービスで注いで飲めます。

私は、抹茶を頼みました。(480 円)薄茶の上級品ということです。

次に、どんぶり餅 3 個入り( 580 円)を頼みました。麺つゆがかけてあります。

 

                

                

          

 

申し分のないおいしさです。

まだまだメニューがありましたが次回の楽しみにとっておきます。