イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アマローネ “ヴァイオ アルマロン”2006

2013-07-30 09:44:51 | ブログ
Amarone 今回のイタリアワインは、新しく加えられたヴィンテージ違いのアマローネです。このアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “ヴァイオ アルマロン”(Amarone della Valpolicella Classico Vaio Armaron)は1997と1998がリストにあり、久々の追加のヴィンテージです。このワインの特徴は大樽で3年の熟成の後、桜の樽(600リットル)に6ヶ月間の熟成をされる事です。1997年以前の熟成期間は大樽で6年間でした。樽での熟成期間を短くし、短くした期間は瓶熟を長くしています。醸造元のマージ社は、近年醸造の方法やワインのラインナップを変化させています。方向性を変えることは、時代の変化と共に、敏感に変えていかなければならないが。個人的に気に入っている味わいや風味を変えて欲しくはないのですが。
さて、このヴァイオ アルマロンは何が気に入っているかといえば、漢方薬の薬箱のような匂いです。数年前、試飲していた時に、ふと浮かんできたのが、樺細工で出来た、バカ塗の箱に入った漢方薬です。私は津軽の生まれなので、こんな事が思い浮かんだのだと思います。何か噛みしめるほどに嬉しくなりました。このような気持ちにさせられるワインなので。ひょっとしたら、樽熟が短くなると、ここの印象が変わるかもしれない。そう思うと複雑な気持ちになります。多くの人に評価されるのか、個人的なノスタルジーを満足させてくれるのか。悩ましい問題でありますが。しかし、答えは5 6年後、ひょっとしたら10年後かもしれませんが。喜びを供して欲しいものです。

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