イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

甲州 原茂 ヴィンテージ 甲州

2013-11-22 23:47:29 | ブログ

Photo_2 今回は初めて飲みながらのブログを書いています。いつもは、飲んでいる最中は感想を色々と考えているだけです。翌日に空いた時間に文章を書いています。お店ではインターネットに接続が出来ないので、自宅に帰ってからブログとフェイスブックにアップをしています。 日本のワインを続けて飲んでいるのは、日本ワイン検定の対策のためです。しかし、オーダーミスで甲斐ノワールが手元になくチェック出来なかったことが心残りです。
今この歳になって、何故セミナーに出たり、資格試験に挑戦したりしているのかは、3年くらい前にちょっとしたことがあり、何か結果を残さなければいけないと考えたからです。そこでJET CAPに出られれば、名前もクレジットされるし、今まで積み上げてきた、イタリアワインかぶれの度合いも解るように思えたからです。まずはソムリエの呼称試験に挑むも、2次試験のデキュシュタンでワインの一つ書き換え、リキュールを一つ書き換えてみごとに不合格。そういえば今年のJET CAPは筆記問題を31問中29の正解、しかし、テイスティングを1つ書き換え、結果一つの正解でしたが、20人枠には入れず。ファーストインプレションが、いかに大事か痛感させられました。
ソムリエの呼称試験に不合格だったので、これですべて辞めようと思っていましたが。周りの人達が来年頑張ればいいみたいな、雰囲気で2次試験に再挑戦することになりました。一年間のブランクが空くのを嫌い、調理師試験を受けることにしました。調理師試験に受かると食材の物知りになりたく、北海道フードマイスター資格に挑戦、しかし、本当は食材の目利きに関る事があればと思っています。そこで、来年は上級試験に挑むつもりです。一昨年から日本のワインに目覚めこともあり、いっそのこと資格を得たいと考えた次第です。最終の目的はシニアソムリエにあります。再来年の春まで緊張を絶やさずにいたいと思っています。
さて、ワインです。外観は水様で淡い黄色。そこまではいいが、味わいが今までのとは、ちょっと違います。柑橘系があまりない、香りもそうですが、白桃、みかん、ノンアロマティックなワインとは思えないワインになっています。香りがとてもいい感じで、上等なトレッビアーノ ダブルッツオにある苦みを感じます。味わいは単純かもしれないが楽しいワインです。だいぶ酔ってきました。明後日は!


ルミエール社、山梨 岩出 ブラック クイーン “レザンファン”2011

2013-11-22 09:43:03 | ブログ

Photo 今回も日本のワインです。山梨 岩出 ブラック クイーン “レザンファン”2011のレポートです。長い名称を付けましたが、バックラベルを見ると山梨市岩出地区のブラック クイーンで造りましたと記されていたので。イタリアの例に倣い、コムーネ(市町村にあたります)、サブゾーン、ブドウ品種、名称の順に表記しました。このブドウはベーリーとゴールデン・クイーンの交配品種です。
灌木、ヨード、桑の実、スパイスの香り。輪郭のしっかりした柔らかな酸と滑らかなタンニン、素朴な果実味にスパイシーなアフターテイスト。狐臭が気になるのではないかと思っていたのですが。気になるような感じはしませんでした。
最初の印象はプーリア州のティンティリアです。朴訥な感じが似ているような気がしました。拾い集めていくと、サンジョヴェーゼを思わせる醤油のニュアンスを読み取ることが出来ました。それにアフターテイストがフミンやラグレインを思わせる八角などの東洋のスパイスかな、と思いました。よく言えば素朴な味わい、難癖を付けるとすれば複雑さに欠ける。どちらに捉えるか悩ましいワインでした。
ふと、バックラベルに目をやると、料理との相性を「醤油たれやスパイスの効いた料理、赤身の肉」とあり、何か同じニュアンスを感じているかな、と思いました。