イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ハラモ ヴィンテージ 甲斐ブラン 2009

2013-11-21 21:44:01 | ブログ

Photo_2 今回は日本のワイン、原茂ワインのハラモヴィンテージ甲斐ブラン 2009です。このブドウは山梨県果樹試験場でピノ ビアンコと甲州を交配して作られた品種です。
フリウリのピノ ビアンコをかつてはオンリストしていましたが。5年ほど前にワインの良さを確認できなくてリストからはずしました。最近E社から葉書でワインのエピソードが送られてきます。その中にピノ ビアンコのエピソードが書かれてあり、その内容に興味を惹かれているところです。この葉書がなければピノ ビアンコについて、過去に良さを理解できなかったワインの一つくらいの認識しか持てなかったワインです。今回、この葉書に書かれていたことが、ものすごく助けになっています。
ミネラリーで柑橘系の香りに、白い花、ハーブ、クリーミーな香り。輪郭のしっかりしたさわやかな酸とブリィとした果実味はピノ ビアンコと甲州が合体しお互いの特徴を高めあっているようで。全体の構成はバランスよく、ワインを飲んでいる充実感があります。ミネラリーなアフターテイストに心地よい余韻が続きます。
今、北イタリアでは白ワインも赤ワインのように、モストに果皮と種子をそのまま一緒に発酵させる、昔ながらの醸造が増えています。この甲斐ブランもひょっとしたら、醸し発酵をすることで、面白いワインが出来るような気がします。