昨日は、ブログ更新後、急いで箱根まで・・・。
雷雨の心配もありましたが、その被害には合わず、良かったのですが、
アルベルト・デ・メイスさんというヴァイオリンのコンサートもあって、
美術館は満員状態。
小さいガラス箱、後続の方が絶たず、GWが過ぎてからの方が、よかったと!
中高年の方も多いのですが、箱根観光の1つに取り入れたのでしょうか、
若いカップルの方が多く、特に驚いたのは、女性は男性が先に進んでも、
構いなし、じぃ~とみている姿でした。
日本の2千年前を浮かべ、これら作品の出来栄えに、
ぼ~ぜん。
☟1世紀・長頸瓶、宙吹き、モザイク・グラス、ムラーノガラス美術館
※細長い頸を持つ香油瓶。
加熱して板状にした色ガラスを吹き竿の先に取って、
息を吹き込んで成型したものと考えられる。
従来の工法より200倍も早く、形や大きさも自在に政策されたので、
爆発的に普及した。
紀元前、1世紀前後に、ローマの町の4分の1が、
香料店だと風刺されるほど、香油が大流行したことから、
ガラス製の香油瓶も大量に制作された(解説から)
クレオパトラは、シベット、アンバーグリス、ムスクの
香料をふんだんに使用していたというから、
紀元前1世紀の女王ですから、このような瓶があっても、
当然なのでしょうが、それにしても鮮やかな色です!
☟1世紀前半、リブ装飾碗、出土地・アクイレイア・宙吹き、モール装飾
アクイレイア国立考古学博物館
※胴体の周囲に張り出したリブ装飾がみられるガラス碗。
胴体の周囲に細いガラス棒を縦に熔着し、凹凸を付けた後、
膨らませたり、ガラスを縦につまんで、模様をつけることで表現(解説より)
☟6世紀ごろ、円形切子装飾碗、宙吹き、カット装飾
※ササン朝ペルシャ時代に製作されたといわれるガラス碗。
周囲に32個の円文切子装飾が施されている。
ササン朝ペルシャのガラス器で有名な類例は、
シルクロードを渡り正倉院に収められた、
白瑠璃碗や紺瑠璃杯、第4回十字軍遠征により、
コンスタンティノポリスから奪取され、
ヴェネチアのサン・マルコ寺院に収められた作品群が有名(解説より)
☟紀元前1世紀末~紀元後1世紀初め、モザイク・グラス
出土地・カナルビアンコ墳墓(アドリア)、アドリア国立考古学博物館
☟1884年 脚付杯、フランチェスコ・トーゾ・ボレッラ、
宙吹き、エナメル彩、金彩
全体8センチほどの大きさ。
レンズから見ないと
☟3~4世紀、耳付二連瓶、パレスチナ地方
☟17世紀・動物型オイルランプ、宙吹き、熔着装飾、ムラーノ・ガラス美術館
※中に油と芯を入れて使う卓上用のオイルランプ。
形態は、16~17世紀にヴェネチアで多く生産された(解説から)
ヴェネチアグラスの源流は古代グラス。
約4千年前の昔に、
人間の知恵と技術によって、人工的に作り出されたことに始まる。
う~ん!吸収しきれません毎度ですが。
事柄を
直ちに
消化吸収出来なくて
当然でしょう。
莫大な量ですもの。
好奇心旺盛だけでも
大したものだと思いました。
近世の製品の綺麗、感覚の豊かさは、
程々に理解もでき、見て回るのも、楽しいのですが、
古代となりますと、生み出した職人のすごさに、
ただ、ただ茫然、見ていて、楽しくはありません。
いつ楽しく見ることができるものか?
春なのに靄がけむっているようです・・・・!