昭和の日。
昭和天皇が生まれた日。
終戦後、平和を願い全国を行脚したという天皇のエピソードを
知ったのは、大人になってからでした。
昭和63年、朝日新聞1創刊100周年の特集で、昭和天皇が、
昭和24年5月(福岡県嘉穂郡庄内町)「天皇様はどこかな」と
おばあちゃんが天皇陛下と並んで歩く姿を、
朝日新聞の記者が特ダネとして載せている。
記者、松田繁さん(当時65歳)、後ずさりして、
菊の御紋章のついた陛下のお車にぶつかり、冷や汗をかきました。と、
咎めのない事後処理にしみじみ平和を感じたという。
茶色に変色している資料は、
紫雲丸事件の沈没の瞬間(昭和30年5月)
三島事件の割腹現場(昭和45年11月・市ヶ谷)
ベトナム戦争の開高健が直面した銃殺場面(昭和40年1月)、
伊勢湾台風(昭和34年9月・名古屋)
など、生々しい現場写真が写っている。
私の年代では、どれもが、見聞きしたもの。
昭和天皇は、どの事故、事件にも心を痛め、
市井が安心して暮らせることを、
決して忘れなかったと聞けば、
我儘三昧、先走って疲弊し、これからを見間違う私、
生まれた時に戻る時間より、
これからの時間が短い私、
今日、平和を願った昭和天皇誕生日のケーキカットは笑顔だろうか?
を思えば、
私の事より「シャキッとしろ」と、ナイフを置く姿が浮かんでくる!
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