春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

安部公房と石川淳、両氏の墓参り!

2017-01-20 18:08:20 | Extra

八王子の夕暮れ、時折、雪がチラつきました。

1993年1月22日、68歳で亡くなった、
小説家、安部公房の墓参りに行ってきました。
前回の献花とは違う花が供えられていて、
安部さんの存在が薄れ行く中、
根強い、ファンがいることに、うれしく思いました。

昨年、どこの大学だったか忘れましたが、

文化祭の仮装で、段ボールを被った学生の集団がテレビに映っていました。。
安部氏の「箱男」の男の奇妙な心理を探っている、というわけです。
キャンバスでは、まだ安部氏が生きている、と、驚きもしました。

安部公房の晩年は、文壇付き合いは司馬遼太郎くらい、

安部公房が文学者として、認めていたのは、
大江健三郎と
村上春樹もこの人の前では無気力になると言わしめた、安岡章太郎。


故人となった今、いろいろなエピソードを
語ることは出来なくなりましたが、
スキャンダルも貫き通した、孤独な最期。

墓前では、講演を終えた公房がスポットライトの中で、
演台からから花一輪、抜いて、前列の聴講者に手渡たす、
粋な仕草が、ありありと浮かんできました。
もう50年くらい前、公房43歳の時でしょうか!
「燃え尽きた地図」が出版された頃でした。



石川淳氏は、
享年、昭和62年12月29日 86歳
安倍公房が文壇にデビューしてから、
本格的に弟子入りした、いわば師匠です。
石川さんのお墓は公房のお墓と直線で結んだ最上段にあり、
安部公房を見守っているかのようです。

  


2016年11月13日、石川淳氏の眠る区画から撮影
これ以上降るな!と言いながら、今日は供養で一杯です。

明日から3日ばかりの仕事、早い眠りが要求されます!
ではまた!

コメント (2)
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