ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

文化祭、憲法のつどい

2009-11-04 | Weblog
11月3日は町の文化祭そして1946年新憲法が公布された日です。

文化祭は島本町に住んでいる人の半数が繰り出してきたような賑わいでした。
たべものの模擬店には長蛇の列。フリーマーケットも沢山の人。書やパッチーワークの等の展示、ふるさと島本案内ボランティアの会のブースや、保育所の保育士さんが上演するペープサートなど多彩です。ジャズやトルコ音楽のアコーディオン演奏など野外コンサートはやっぱりいいですね。

去年は環境課主催の住民地域環境調査でイベントのごみを調べてみよう!という取り組みで文化祭ででた大量のごみを清掃工場に持ち込み、ダンボール、プラスチック容器、わりばし、缶、ペットボトルに分別作業をしました。今年は、イベントのごみを減らそう!という活動はできませんでしたが、今後取り組んでいきたいです。

午後は、大阪市内で開かれた「11/3憲法のつどい~武力で平和をつくれない」に参加しました。住基ネット訴訟の原告で共に闘った方々とも久し振りにお会いしました。司会はふぇみん大阪のメンバー。中北龍太郎さん(とめよう!改憲ネットワーク)の主催者挨拶があり、「新政権と護憲運動のこれからを考える」というテーマで広島市立大学・広島平和研究所長の浅井基文さんの講演がありました。

民主党政権と日米体制・憲法体制について「オバマは『核なき世界を』とプラハ演説をしたが、オバマ政権の対日政策・核政策はブッシュ時代を引き継がれている。沖縄の基地の県外・国外移設の意思は無視され、対中国戦争を視野に入れたアメリカの戦略にとって沖縄の基地は不可欠であるという意味で、日米軍事同盟を再編しようとしていること、普天間基地問題も今、焦点となっている。辺野古に新基地をつくらせず、県内移設反対の民意を尊重するのかどうか、民主党政権の動向をしっかり見ておかなくてはならない。

非核三原則(寄港、着陸、領空通過、無害通航を含めて「持ち込み」にあたるから認めない)を堅持させるためには核密約問題を明らかにしなければならない。民主党政権に問われているのは、アメリカの「核の傘」と決別するか、ヒロシマ・ナガサキの思想を確立し核廃絶・核軍縮に向けて国際的リーダーシップをとるという決断をするかである。

憲法問題については、毎日新聞アンケートでは新議員の68%は改憲派であり、鳩山由紀夫首相も、野党時代に憲法改正試案の中間報告を発表し、改憲志向が強い。
社民党・国民新党と三党合意を結んでいる限りは基地問題・憲法問題について制約を受けてるが、市民の力で、間違った方向に行かないよう軌道修正させないといけない」と力説されました。

もう一人のゲストは講談師の神田香織さんの講談でした。「悲しみの母子像~日米安保の陰で踏みにじられた母子の無念を講談で訴える」というものです。

1977年9月27日、アメリカ軍ファントムが住宅に墜落、火災により一般市民9名が死傷、うち男児2名の兄弟が翌日死亡し、その母親である女性は全身のやけどを負って、皮膚移植手術を繰り返しながら長期間の入院を繰り返し、のち精神科病院に半ば強制的に転院、事故から4年4ヵ月後に亡くなられました。子どもを奪われた苦しみ、悲しみ、家族の崩壊、PTSDを理解しない心理療法により追い詰められていく被災した母親の無念さを講談で語られ、胸に迫るものでした。

「愛の母子像」というのは、1985年、遺族の要望により横浜市へ寄贈する形で港の見える丘公園に犠牲者をモデルとした「愛の母子像」というブロンズ像が設置されました。しかし長年、行政側は本件に係る説明の設置を認めず、ようやく2006年1月、事件の概要を簡潔に記述した碑文が設置され、像の設置から約21年の歳月が費やされたものです。日米地位協定によって在日米軍の事故・犯罪の責任は追求されず、市民を守るべき行政が米軍を守っている姿勢をあらわしています。

大阪憲法会議の梅田章二さんからも連帯の挨拶、来年5月3日憲法記念日意見広告運動の呼びかけがありました。

その夜、会場で出会った知人(島本町在住)から、「神田香織さんの講談を是非、島本町でもやりましょう」と電話があり、嬉しかったですね。