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日米を問わず名選手を紹介。

城之内邦雄(2)

2015-04-20 12:34:13 | Weblog
城之内邦雄投手の個性的な投球フォームから繰り出される球速ですが、最近の投手より平均して遅い当時の投手の内では中の上というよりも上の下辺りに位置するかと思います。同じく昭和37年高卒投手として入団の柴田勲投手を球速その他の面も含めて、かなり上回っているものの同年パリーグには歴代屈指の球速を誇る尾崎行雄投手が入団した事もあり、城之内邦雄投手の球速が話題になる事は殆どなかったと思います。又同チームに4年後、球速ではかなり上回る堀内恒夫投手の入団もあり、独特の投球フォームからシュートを始めとするクセのある球を主武器とする投手というイメージが強いものでした。城之内邦雄投手は新人の年、開幕試合の先発を任されその年24勝を挙げ、その年も含めて5年間で20勝以上3回、通算101勝という素晴らしい成績を残しています。この5年間101勝という数字は同年代に在籍していた投手としては稲尾和久、杉浦忠、梶本隆夫投手に次ぐものであり、その後の池永正明、鈴木啓示、江夏豊投手等も凌ぐ数字となっています。