3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

太田紘一

2011-09-23 22:43:06 | Weblog
昭和36年から42年まで阪神タイガースに在籍していた左腕投手です。しかし阪神タイガース最後の年と、その後移籍した阪急ブレーブスでは登板はありませんでした。従って実働6年間は、全て阪神タイガース時代のものです。公称172cm、63kgと小柄且つ細身の体型から投じられる球は、総じて現代の投手よりも球速では劣る当時の投手の内でも、正直かなり遅いものでした。しかしカーブには結構見るべきものがあり、どろんとした感じがあるものの、曲りは大きく、特に左打者相手には効果があった様に思います。この大きなカーブを有する左投手という事だけでと言っていいのでしょうか、プロ生活を送っていた選手と言えるかと思います。スリークォーターからの投球フォームは、多くの二流投手に見られる様な、腰の開きの早い、球に体重が乗り切らず、重み、凄味とは無縁の軽い球質でした。殆どがリリーフでの登板でしたが、生涯7回しかない先発登板で、王貞治に4打席連続本塁打の内、最初の2本を打たれているのも、結構面白い記録かと思います。左投手の利点を巧く活かしたのでしょうか、毎年の防御率はかなり安定したものでした。



通算成績     114試合     3勝7敗    防御率 2.98    66奪三振